諦めたくなくて
悲しみなんか枯れ果てた。今はさ迷うアンデッドが僕だ。
国を滅ぼした聖職者に僕は歌う。
呪いの歌を。
無駄に足掻く柄になく
踠いて苦しみ度
天に手を翳すと血の雨が降る。
繋がれた絆は儚いもので
権力争い、肉親の殺し合い、日常茶飯事な殺伐とした世の中に
伝えて眠りに着いた後は
聖者や悪者隔たりなく
怨嗟の声が周りを埋め尽くす。
暗い闇に満ちた後は
破滅の乱舞
終わり無き輪舞曲
堕ちて行く
最果てに
理想と教義の無益な争いの果てに
現実でも変わらないよ
繰り返した闇の果てに
さ迷う
行き場を無くした魂が
光を黒に埋め尽くすために
赤い雨が降りやまない
死体の山を築いて何を望むのか?
教義とかそんなのどうでもよい。同じ人間が争うのがおかしいのに何故気付かない?
悲しみの先に何を見付けたか?
何を生むのか?
生むのは悲劇だけなのに。
僕は空洞になった瞳で、聖職者の国の成の果てをさ迷うのだった。