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聖剣の追憶  作者: あさかなさがり
第1章 -無力の英雄-
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-剣の追憶Ⅹ-


-剣の追憶Ⅹ-



「リン、朝だよ。……おーい」


先程から聞こえていた大きないびきがパタリと消える。もそもそとベッドの上を這いまわった後、金髪の少年は伸びをして軽い欠伸を漏らす。


「寝相の悪さも、いびきも昔と変わってないね」


「いや、シオンの顔見ると、何か安心しちゃって……」


「……取りあえず、朝ごはん食べにいこっか」


パタパタと代わる代わる用意をしてチェックアウトを済まし、二人は食事処に向かう。



 宿屋から数分の距離にある、喧噪に溢れたレストラン。裕福そうな老人だったり、柄の悪い若者だったりと客層は様々である。


「すみません、トーストセットお願いします」


「えっと……僕もそれで」


 片隅の一角、二人の間に少しの沈黙が流れる。


「……ちゃんとご飯食べてた?」


「いや、色々と塞ぎ込んでて、何も……」


「えっ!? ………何日くらい?」


「うーん、三日くらいかな……」


「嘘っ、すいませーん! トーストセット三つ追加で!」


「三つ……!?」


「大丈夫、私が奢るから」


(……そういう問題じゃないんだけどなぁ)


 幼馴染の厚意を無駄にできないのかすきっ腹に四人分のトーストセットを流し込み、腹をさすりつつ二人はレストランを後にした。

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