テストの中の国々
「大事なのは心から抜け出して今を生きる事またすぐ戻るだろうが何とか今は抜けだせたな。傷を治す事を考えない事、傷と友に生きる事、いやなるべく傷とは生きたくないがその為にはまず逆にかぎかっこ(傷)をつけて心の中から外に出ること」
そうだ。コイツの言ってるのは傷をもって傷を制すという奴か。
俺達、アニメ(ラノベ)は喋る時にかっこを自然に付けて喋る。でも心の中ではわざわざそれをとってかぎがっこをつける必要がない。そんな単純な(くだらない)事に俺達は苦しめられてきたのか。
心から折角シチュー(自ら)までなってというかさせられてここまで―今に来たのだからそれを考えた時にはもう始まっていた。というかここに着いた時点で始まっていた。本当のテストが―
今までのは心の中での事。それはテスト一週間前からいや前日までの事。今がテスト本番だ。(の世界だ)今までのは本番のテストの為にどうやらテスト勉強としているらしかった。なら今なら―
「神長君はうちが一番上手く使えるんだ!!」
と言って奴はこけた。
て―
国々に手当たり次第ぶつかってまるでボウリングのピンをぶつかって倒しているようだった。努力しても勉強してもそれが身にならない。全くもってアイツらしかったが―なぜかぶつかられた国々は可哀想にも柔餅の様に美味しく消えていった。
「おいいきなりナレーター(主語)変わんな!!今のが俺が言ったみたいで恥ずいだろうが!!」
と阿保ざわが言っているが全然気にならなかった。うちにはやりたい事ができたからそれを思い出すこと―今を今だけ生きる事ができる様になった。だからうちはこけた反動で急いでまた心の中に戻ってしまわない様に今を駆け抜けた。ありきたりだが今やったらできて嬉しかった。それが一時的でもできるのが嬉しかった。
今を駈ける少女。世界のアニメ文字がテロップを流した。それがとっても恥ずかしくて心に良かった。そしてうちがテスト中できる事を思い出した。うちは考える事が苦手だ。だからうちにできる事といえば暗記する事だけ今まで神長君が教えてくれた問題の解き方を思い出す―自分で考えない様な解き方を教わっただけではその時解った様になっただけでこれからは解けないという事を色々な人がよく言っている。テストは一部はそのままちょっと変えた問題は出してくれるがけしてそれだけしかでない事はない。でもまずはできる事を―
いつも数学は解らない所は全問な訳でだから全問神長君に聞いた。だがうちは一問を理解するのに一日以上かかった。でも神長君は教室に居て夕暮れで日が落ちて薄暗くなってもニコニコ笑って根気よくなにも言わないで教えてくれた。
見回りの先生に
「こんな遅くまで教室で何をやっている!!」
と怒られるまでそれは続いた。だからうちは答えだけをみてきた。だから考えるなんて興味ないどうせ考えても解らないのだから時間の無駄だ。だからうちに―
答えだけをくれ!!
問題が来た。恐らくキャラクター原案の家女を元に絵を起こす原画マン達だろう。問題を読んで(みて)うちの暗記が通じるかを視る。
まず一問目。
「あ!!みつの子本当に死んでない。良かった。コイツの言った通りだった・・・」
「誰が!!コイツか!!口の周りにシチューつけてるよ。拭けよ」
と双子じゃないが弟の方がハンカチ差し出してくる。それをじっと暫く見つめてハンカチを受け取ると神長の左手に腕輪の様にコマ結びで結んだ。そして口の周りのシチューを思いっきり弟と兄の腹に交互に擦りつけるとふうと息をついて付箋を二人に
ぺちょ
ぷちょ
とおでこにそれぞれ貼った。
良し。知ってる問題だった。そのまま出た。うちの得意の暗記が効いた。簡単だった。
「これカッコ悪いから剥していい?」
でもこういう単純な問題は点数的には一点しかくれない。
「おい・・・なんかみつの子なんかテストに熱中して私らの声聞こえてないし凄く泣きそう顔だ・・・可哀想だからそのまま貼っといた方が良くないか?」
「え?これ貼っといて何の意味がある?」
国を二国もいや実際はたった一国だが消したので前に進む事にする。これはテスト。一つの問題にそうは時間をかけてはいられない。
「へ?消えてないんだけど」
「おい!!消えた事にしとけ!!なんか心配だ・・・みつの子・・・後つけようぜ」
「・・・仕方ないな。お前に命令された事なかったし聞いてやるよ」
前のうちなら一問ですっごいというかもうちょっといやかなり時間がかかっていたが今のうちはアニメになったうちは違う。全く時間が掛かる気がしない。
大丈夫。うちは一人で何だってできる。勉強以外は―
「え?どういう事?ツッコンでほしいの?」
「シ!!私らはいない事になってるんだからツッコマなくていいの!!」
無限に有るかの様なテスト範囲一通り全部テスト範囲のページを全部捲ってみる。でもうちの頭では覚えた気になっても後から忘れて全部覚えるなぞ不可能だ。だからせめて太字だけ覚えようと何回も何回も書いて覚えようとするがやっぱりほとんど忘れてしまう。
「ん?暗記得意じゃないの?」
「コラ!!シッ!!できるとしたら暗記って言ってたが」
だがそれも太字ばっかり高い点数で出してくれる先生もいるが出しても一問、2問で一点とかいう先生もある。だから太字が居てもそれが高得点なのか低い点数か解らないだが太字に頼るしか無い。大事、基礎しか太字になり得ないのだ。だから私は太字に頼る為太字を目指す・・・!!
アニメでいう所の主役級の脇役または主人公なのだ。いた太字だ!!
ある国がいた。存在感が強く綺麗でなんか儚げで個体でいるんだけどそれはそれが醜くて友達いないんじゃなくて誰もが美しく憧れるが他の奴にどう思われるなんて全く興味が無く個体でやってけるそんな自身の表れだった。だからそいつが何もしていなくても立っているだけで目立つ。それに群がる国が広範囲だった。それを消せば高得点なのは明らかだった。
でもそんな無限数の国々はありきたりだが火に群がる虫達みたいにその国にちょっと近ずこうとしただけで太陽に近ずいたらジュと一瞬で無限数の国がまるで花火の様に儚げに消えた。一国ですべてを消す。最強すぎて腹立つほど怖かった。であんだけの国々を消したのだからもう余裕で高得点を取っているであろう。もう言われなくても聞かなくてもテスト順位は上位なのでもうお前は何もしなくても余裕だろうという事で話しかけてやった。
「デブ・・・ケド」
「ん?お。光世」
勿論デブではない。色素の薄い髪綺麗なアニメ特有の赤くて綺麗な瞳。ほっそりとして折れそうだけど背が高くモデルをやってもおかしくないが本人はそんなのに興味がなさそうなぶっきらぼう且つでも優・・・しまったでもうちにとってはデブケドで十分だった。
「消えてくれない?そしたらうちいい点採れる」
とはっきり言い放つと
「別に構わんけど」
「―っ!!」
そうだった。コイツはこういう奴だったのだ。うちの頼む事は何でもやってくる。自分自身にも興味がないのだ。怖いよ怖い(おそがいおそがいよ)。女のヤンデレは大好物だが男のヤンデレほどタチが悪いものは無いのだ。
「ねえ・・・さっきのおそがいのどうやってやったの・・・?」
「あ。悪い怖かったな」
「違うよ!!狡いよケドだけ!!うちもやりたい!!」
自分自身が最強の問題になりたい!!
「それはいいけど。後ろの二人キョンシーごっこ?懐いな」
「結局一人でできるって頼ってるというかカンニングしている・・・!!ツッコミをするのが遅れた・・・」
「コラ!!シッ!!」
「ん?あそうなの」
国の亡霊
ケドは霊が見えているみたいだった。本当にヤンデレ度100%だ。本当におそがいおそがいよ!!
「ゴラ!!ケドみたいなヤンデレに話かけてあげるのはうちぐらいなもんだよ!!だから感謝して教えな!!」
「魔王が作った例題祭ってのがさっきまであったろ。自分が問題になる事によって相手国々の方からかってによって来てもらうんだ。それには自分で問題を作ってそれ自身(問題)になるんだよ。そして問題(国々)が寄ってきたら範囲指定をするんだ。問題がでるのはテスト範囲からだろ。だからテスト範囲と出題範囲全部に指定しといてそれでその答えを一気に一問にまとめて解くんだ」
「何・・・それ?ちッー!!それってみんな教科書丸暗記か内容全部理解してないとできないって事かー!!なめとんのかー!!それ当たり前やろ!!」
「大丈夫だ簡単だ」
そうだ。みすみすケドだけかっこつけ基のさばらせておく訳にはいかなかった。
「まず問題を見てみんとな。難しいと思っても根気よく見れば意外と簡単なんだなこれが」
テスト範囲のアニメーション
「テスト範囲・・・」
うちが天空のラピュタに出でくるヒロイン、シータが祖母に教えて貰ったラピュタの呪文を思い出して呟く様にポロッと思わず言っていた。
背景も人物も国も何もかも綺麗な薄黄緑になった。
「これがテスト範囲指定段階だ。まあこれは自分の好きな色でできる」
やった自分だけの色、いやうちの好きな色はピンクか水色だと思ってたけどうちは無意識にこの色を欲していたんだ。
綺麗・・・。
できた!!できたよ!!自分だけでテスト範囲の指定ができたよ!!うち(アニメ)がアニメを作る第一歩だよ。そういえばうちは色指定担当だった。だから全部の色が好きでも問題ない。
「ありん子が自分でやらな意味ないだろ。貴様がやってどうする」
「シ!!みつの子は気ずいてないみたいだがアイツは気ずいているが流してくれてるぞ」
「次は出題範囲だ。これはテストのでるとこ教科書でいうとこの無駄なものを全部除いたものいや教科書に載っているのは全部無駄じゃないものが載っているのが当たり前だが当たり前じゃないもの教科書は敢えて解りやすくする為のとこがありテスト勉強で100点を取るには全部を全部何回もやる事だからテストに出る所を聞かれてもそれは全部だ。だからその全部やった状態をキープしたと仮定したのが先生しか知らないはずの出題範囲だ。これは自分の教科書を読んでの理解力捕らえ方によって変わってくるから人によって個人差がでる」
「出題範囲・・・」
またシータが祖母の言った事を思い出す感じに呟いてみた。こういったらできると思うからだ。すると薄黄緑色の世界にアニメーション世界の構成が広がった。
ぷせぷせぷぷぷぷぷぷせっー
構成ちゃんが辺り一面に広まった。構成ちゃん可愛い。構成ちゃんはあいつらの子じゃなくてうちの子だったんだ。
「どうしよう・・・構成がどうしてもあのぷせになる・・・」
「そんな事ってあるのか・・・」
沢山の構成ちゃんがいきなり黄緑のとある一箇所に集まリ始める。その重みで一箇所がバキン・・・と折れて穴ができた。沢山の構成ちゃんはその穴にすべて落ちていった。
「あそこの穴から入ればテスト範囲と出題範囲の重なった所『自分だけのテスト』ができる」
今までテストは嫌で苦しいものだったが『自分だけのテスト』と言うとそれはまるでよくお土産屋さんで自分の名前のキーホルダーがある。うちなら『光世ちゃん』だ。自分でちゃんを付けるのは恥ずいから
『光世のテスト』
自分だけのテストを手に入れた。なんか嬉しい。
MyTESTなんか可愛い。やった!!やったよ!!コロ助の様に飛び跳ねた。
「ほら!!みろ!!こういう事になるんだよ!!」
「う・・・でっでも私らがついてれば・・・」
「飛べ光世」
飛べイサミみたいに一回言ってみたかったのだ。するとまるでカエルになったみたいに
ターンと一つジャンプしただけでその上空に神長君は上ってその穴の中にスラムダンクみたいにダンとやってそのゴールの中にズボッと入った。やった!!スラムダンク初めてできた!!ボールもないしなぜかゴールに自分が入るという世にも奇妙な話だがこれが本当のとらのあな。いやとらのあなは何かは分からないが―
え?
その落ちた場所は空がまっ黒でもそこにはマトや家女がいたそれに―
まあがいた。
そううちはここに行きたかったのだ。
「な・・!?姫様がいらっしゃる・・・!!でもアリの子のレベルじゃ殺られるぞ・・!!」
「ど・・・どうしよう私らが入れば・・・いいと思ったが姫じゃあ・・・(テストのラスボス)みつの子のみ味方をしてもいいのか・・・?」
「どっちにしてもみつの子が来る場所じゃ・・・」
「だから敢えてアンタらのテスト(構成)でこさせてもらったんだ」
「ありん子じゃここには来れないから・・・貴様・・・!!ありん子死ぬぞ!!」
「だが現実のテストは避けて通れない。それが自分に不都合な事でもな。だからこのテストはいつかは受けなきゃいけなかった。それが今に代わっただけだ。まこれさえ乗り越えれば・・・それにこのテストも―」
「ケド来たの?」
「ああ」
ケドめうちが不安でついてきて欲しいのがばれた?ケドはやっぱり侮れん。自然と傍にいる。神長君みたいに。
すっーと息を吐く。そして思い切って
「か家女・・・」
と家女に話しかけようとするうちだが
「ねえ。アンタ。私の言いたい事解るよね?」
暫く考えてまあ君が言う。
「悪いが解らない教えてくれないか?」
すると家女は怒り狂った様に
「なにそれー?そんなの私が考えたアンタじゃないんだけど」
どんどん低くなっていく声。あの優しかった家女じゃないみたいだ。でもうちにはわかる。普通の人には怒っている様に見えるかもしれないがこれは―泣いているのだ。
うちは家女側に立った事があるから解るのだ。まあ君が喋ろうとする間もなかった。
「ここはアニメであってアニメじゃない『意思を持ったアニメ』あなたは私の作ったキャラクターだけど自分の意思を持ち始めてしまった。もう私のキャラじゃない・・・!!もう別の物・・・!!解る?解らないよね?自分の一生懸命考えたキャラクターが勝手に無断で私が考えたキャラじゃない別の人がかってに使って自分のですって言ってる様なもんだよ!!」
「悪かった」
「今何で謝った?何にも解らないのに謝んないで・・!!」
「解らない悪かった」
まあは家女が辛そうだから謝った。それが何か解らなくても家女の辛さが少しでも薄まればまあ君はいくらでも謝るだろうでも―
「あのアホ逆効果なんだよ!!」
「確かに」
幽霊双子じゃないの声が聞こえたが幻聴だろう。
「ならせめてアンタらしく静かに消えて・・・!!」
『マトリョーシカ次元断』
世界の三本柱を司る家女とマトのコラボ技。家女を中心として家女より大きい次元を味方へまたはそれよりどんどん大きな空間次元を味方へまたはそれよりどんどん大きな空間次元を相手にぶつける事が出来る。まあの国機を中心とした空間。次元が何重にもまあ君を押しつぶそうとギシギシ
「・・・」
ただ黙って静かに自分事国を潰されている様を只静かに1次限~無限次元に押し潰されているまあ君
「まあ!!」
まあ君が死んでまう!!どうしよう折角有り得ないはずなのにやっと会えたのに!!でもなかなかずっと長時間経ってもビクともまあ君はしなかった。
がまあ君が自爆した。そして自分を中心にして段々に燃やした。自分がコマの様に回る事によってそれらの次元を自分を中心として焼き切っていた。
「・・・・・・」
それはまるでバームクーヘンだった。まあ君を中心としてバームクーヘンがへばりついていた。
『次元のバームクーヘン』
「・・・・・・」
それをただ無言で見つめるとあの定規で切り分けてそれを家女に差し出して
「食べるか?」
食べる訳がない家女。
「馬鹿にしてるの?」
まさか自分が自爆して(炎になって)家女の仕掛けた次元でバームクーヘンを作ってこられるとは家女は思わなかった。まあ君に悪いが家女の怒る気持ちも解る。
「お前が俺を消す必要はない。俺は俺が消すからだ。だが何で俺は今まで消えなかった?」
バクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクバ
相澤だった。全部食い終わったのだ。まあ君のバームを食ったのだ。うちも食いたかったのに!!家女も食いたかったに違いない!!まったく相澤には困ったもんだ。
「お前!!いいかげんにしろ!!今回のが一番最悪なんだよ!!」
相澤は今までの中で一番キレていた。因みにうちは相澤がうちのバームを全部食った事に今までで一番キレていた。
「お前が消えない理由そんな簡単な事も解からないのか?」
相澤が怒り狂ってる訳それは勿論―
「お前が消えたくないからだろがーっ!!」
何もかもがウザイ
「お前生きてんだろ!!お前が何で自我もっちゃダメなんだ?一番そこが疑問に思うとこだろうが!!!!それが嫌ならいつもみたいにただ黙って生きてろ!!」
相澤は心で泣いているのだ。まあ君が死ぬ事に何の疑問を持たないのが―相澤は自分にバームをくれずに家女にバームを全部やったのが気に食わないのだ。まあ君への独占欲が強いのだ。
「ありの子・・・。最初シリアスにしようとしているけど最後ので台無しだな」
と呆れた様な幽霊双子じゃないの視線を感じたが気のせいだろう。
「もしかして今俺はお前らといて楽しいのか?」
まあ君のこういうデレデレのに慣れていないのか顔を真っ赤にして相澤は―
「お前やっぱり一生喋るな!!」
「俺は消える為に生きる」
「へ?まあ何でもいいや!!お前が変なの(ボケてる)の今更だし」
いつものまあ君とやけに嬉しそうな相澤だった。ここまで来たのは優しい家女が待ってくれていた訳ではなかった。
家女自身がいなかったのだ。
「ざわ!!ざわのせいで家女が怒って何処か行っちゃったよ!!これもざわがバームを食べたせいだ!!」
「バーム食べて悪かったね!!いい加減許せ!!でも漫画もその事で怒って消えたの・・・?マジ・・・で?」
「うん当たり前だよ!!乙女にとって甘いものの恨みは凄いよ!!」
「そうなんだ・・・?どうしよう!?」
「どうしようもないよ」
「コラコラコラコラ三つの子姫さんはそんな事では怒らん」
「相澤も普段はちゃんとツッコムのに本当に怒られてヒコんでんの?」
と幽霊双子じゃないが喋っているのが聞こえたがうちにかかれば幽霊の声が聞こえるなんて事簡単な事なのだろう。でもここでそれの相手をすれば明らかに変人でその声の相手をする事は止めておくのが無難だろう。
「なあ。それはかなり置いといて気になったん―」
「置いとくのはざわだよ!!」
「解った。それでいいとして!!そういえば奴どうなった?」
「奴って振り返れば奴がいる?」
三谷幸喜原作うちの大好きなドラマだった。
「振り返る?ああ。そうだよ振り返りたくないけど漫画に会おうと思えば振り返えらなならんのだけどもう振りかえらんでもいいんじゃない?」
「何言ってんの!!うちの家女だよ!!」
「お前のだったんだ・・・漫画。いやそれはもう置いといて―」
「置いとくのは!!ざわ!!ざわ!!喧嘩うってんの!!このざわ!!ざわ!!」
「痛てて!!解ったからポカポカ叩くの禁止!!置いとくのはオレ!!オレ!!」
「オレオレ詐欺・・・。まだ高校生の癖にオレオレ詐欺して恥ずないの!!お年寄りは大切にしろ!!この詐欺沢!!」
「やらねえよ!!一生そんな事せんわ!!お年寄り(オレオレ詐欺)よりお前の方が怖いわ!!怖いと言えばオレだった・・・一生だよ・・・」
「一生ってまさか・・・?」
と澤井が顔を青くした。
振り返れば―
奴がいる。
× × ×
「何で!?なぜ?何で消えないの?」
奴は不敵に笑った。
「消えてよ!!」
家女が叫ぶ様に言う。
『マトリョーシカの中心自爆』
奴の周りの次元をマトリョーシカ構造に家女はする―
「家女殿の技をピザに致しました。次元マトリョーシカピザ巻きクレープですぞ。家女殿の技(問題)を僭越ながら料理致しましたぞ。家女殿の問題ですので勿論商品化致しません。家女殿の為だけにお作り致しました。怖がらせてしまって申し訳ありませんでした。家女殿と僭越ながらお友達になりたくてその結果この様な結果になってしまいました。これはそのお詫びとして済ませる訳には致しませんが」
「私の問題を食べろって事?」
何を考えてるか解らない笑顔。
思わず受け取っていた。最初私の技?をダルマ落とし的な用途スパスパとテニスラケットで切り落としたかと思うとそれをテニスラケット自身を棒代わりにしてきて渡してこようとしてきた時は叩き割ってやったがそれを見ても奴はヘラヘラ笑っていたので今度は私自身が『原稿用紙となる』をぶつけたら
「わああ。凄いですがやあ」
と凄い楽しそうな嬉しいそうな顔でそれを見たかと思うと
「いやはや家女殿と二人きりで原稿用紙の文章化原稿化またはデータ化するのは光栄ですな」
と訳解らん事をほざいたかと思うと喜んで原稿用紙になる事を受け入れたかと思うとその空間には私ら原稿用紙以外にも振り返れば
奴―国がいた
何で?
と思った時には遅かった。
その大きい指でぺらと180度裏返されてた。
原稿用紙の裏を返せばそれは―白紙になる。
アニメに戻る。
すると今ではすっかり大嫌いなアイツがいた。だからまだいるかどうかは解らなかったがここに来させた奴に一言文句言ってやろうと思ってまたくると原稿用紙をひっくり返すと奴がいた。
「いいお子さんをおもちですな」
「え?」
「それは親が家女殿だからでしょうな」
その真っ直ぐな笑顔に耐えられなくってもしかしてさっきアイツがまさかいたのも偶然ではなくコイツがおせっかいで―その視線から逃れる為に赤い顔を見られない為に下を向く様にしたらまだ自分の技次元のピザ巻きクレープが私の手にあった。奴の顔は見てないから解らないが視えなくてもあの笑顔で見られているだろう。
パク
でも嫌じゃなかった。
パク
これ前にも誰かさんが経験したものだが
はふがぶ
ロシアの―
そう思って顔を上げたらもうイタリアはなく代わりにロシアが前に立っていた。
かぶバクッもしかして奴・・・。
「家女―!!」
急いで扉を蹴破るみたいに重なっている次元を足で勢いよく簡単にドンドドンドンドンドミノがすべて倒れきる音がしたかと思うとそこには神長機事日本光世ちゃんが立っていた。
「家女!!泣かないで!!アホざわが家女に言いたい事があるんだって・・・」
「あの・・・漫画・・・」
相澤君が恐る恐る切りだす。私がした事の文句かそれとも説教か言われる事は大体あからさまだった。それか展開でこういうのもある。今までの事をさらっと優しく逃してくれるってのもある。くだらない。
「お前のバームクーヘン食って御免なさい」
「 」
思わず私のセリフが空欄になった。
そう言ってくる事は一番に出てきたが一番ありきたりでくだらなくこいつらなら言いかねない。言ってくるとは思ったがまじで言ってきやがったー!!
だが相澤らしくもない。普段の頭のいい相澤なら私がそんな事で怒るはずがないのは一目瞭然だろうにそれに寧ろ食べたくなかった。それなのに怒られた子犬の様にすまなさそうな顔をしていた。
大丈夫かよ・・・相澤。
それにしても汚いすっかり男言葉になってきた私・・・。
大丈夫かよ・・・家女。
私が相澤をジト目で見ていると更に大丈夫かよ!!相澤!!的な事を言ってきた。
「これ―」
前にもデジャブがあったような気がするがアニメのトトロに出てくる、さつきに少年が傘を渡して来るような感じで何かを渡して来ようとした。
「何?それ」
相澤国旗で渡してこようとしたのは―国級の串に刺さったあの切り分ける前のあの丸ごとを渡してきた。
「バームクーヘンだよ・・」
「だからこれ何?」
「みんなで焼いたんだよ!!クーヘンを!!」
「だから更にこれ何?」
「今度は普通のバームクーヘンだよ!!光世に怒られてまた作ればいいだろ!!あんなもん!!って逆ギレしちまったらまあがまた次元のキモイの作ろうとしたからそれで止めて現実で学校で中津川行った時にバームクーヘン作ったろ!!作り方その時で解ったから皆に手伝って貰って焼いたの!!」
するとアイツをチラと見たらいつもの静かに無表情で顔は全く感情は映していなかったがただクーヘンを静かに見つめていて―これは―
明らかにバームを私が食わないかワクワクしてるな・・・全く・・・。
中津川行った時他の班はまだ生焼けでびちゃびっちゃしていたらしいが光世ちゃんはそのびちゃびちゃが上手いとなんか一人で満足げだった・・・。
相澤が班長で皆にというか澤井にあれこれ指示出していて真剣な深刻そうな顔でただバームクーヘンを見つめていて他の班は適当そうに喋りながらあんまりクーヘンを見てなかったが澤井は一言も発さないで真剣に静かに一生懸命に必死でやってる相澤の様を見て呆れた様な苦笑いをしながら見ていた。
私はそんな相澤を見て絶対コイツ職人堅気だなと思ったっけ。その時はすっごい何時間も程遠い時間かかったが他の班は生焼けバームだったが相澤班はしっかりと焼けた上手いのが焼けていた。でも光世ちゃんはみんながまだバームを食べている時―もう食べ終わっていて(びちゃバーム)早、相澤班の方のバームをまだ足りないのかもの欲しそうな顔で見ていて―
バームに興味がないのか相澤は自分はバームに一口もつけないで光世に無言で自分の分を差し出していてそれを光世ちゃんは無言で見つめて受け取ると(おい。作りたかっただけかよ)
バクバクバクバクバクバクバクバクバクバ
また長高速で食べていて・・・
それを澤井が呆れた様な笑いで
「おい!!早すぎだろ!!ゆっくり食えよ・・・」
とつっこんでいて・・・そういえば前にもこんな選択(分岐点)あったような気がする。
それはロシアが手を振り返すか返さないの判断に似ていて―
いいのだろうか私が―幸せになっていやいいはずない。でもここで私が受取らなかったら―ロシアも幸せになるのを止めてしまいそうだった。ロシアの方を見て見ると無言で静かにこっちを見ていた。
「いいよ。怒ってないよ」
となんかすべてがどうでもいい様な可笑しく思えてきて笑ってそれを受け取って。
「本当か!?」
光世ちゃんがあの目でこっちを見ていた。
「というか無理でしょ・・・私がこれ全部食べるの・・・?みんなで食べよう」
光世ちゃんがひしと私の右腕に抱き着いてきて猫の様にすりすりして手をつないであのこれあくまで人間同士じゃなくてガンダム的なロボット的な交流な訳でだから実際は神長君が―いやロボットとロボット同士が・・・奇妙な光景過ぎるだろ・・・。まったくこの子は普通あんな事されてまた寄ってくるか・・・?自然と頭を撫でていた。よくギャル系アニメで女の子を撫でるのがあるけど現実ではやったらキモいだけだろっと思っていたがまさか私がそれをやるとは・・・あ。でも今私アニメだっけ。あ。でもこのバームどうやって分けようと思ったら―なんか均等にわけられる様なアコーディオンの様ないつの間にか巨大なカッターが置いてあった。
奴だな・・・おっせかいすぎる。本当しょうがない奴。目を伏せていつの間にか笑っていた。そのカッターを拾いロシアをチラと見て
「おいで一緒に食べよ」
自然と笑顔がこぼれた。
「・・・・」
意外だった。あの最強ロシアがコクッと頷いて近寄ってきた。そっと押すだけでそのカッターはふわっと切れた。パクと食べるとあの時相澤君が作った。しっかり中まで火が通っていてしっかりとした味の相澤君らしい味。あの時の味だった。あの時私実は相澤班だったのだ。
「普通の奴による普通の味だな」
と今度はしっかり食べていて相澤君が言った。全く相澤君は変わらない。かなり普通以上に美味しいよ。
「でもやっぱり普通が一番だな」
普通じゃないアニメが言う。でもやっている事といったら全て平凡な普通の事だった。でも知らなかった。普通がこんなに心安らぐものだなんて。現実で夢だった現役高校生で漫画になってしかもそれがアニメになって自分で言うのもなんだけど大人気で普通を超えて特別な存在になった。でアニメ化になった。折角アニメ化になったんだから普通じゃない可愛らしい格好をしてアニメを楽しもうとしたが今こうやって普通のバームを普通に食べているのが一番安らいだ。このアニメ(自分自身)という普通じゃない時が一番良かった。普通は普通じゃなくても何処にも転がっているのだ。”そこ”にいたのだ。でも普通になりたくなくて無視していたのだ。なんか馬鹿だ。
「それは簡単に普通が手に入る奴のセリフだな」
え?横を振り返ると
「俺がどれだけ普通をキープする為に必死になっているか解るかよ」
え?澤井君・・・。
「これだから何でも上の方にいた奴の言う事は違うな」
怒りを押し殺した様な声。澤井君だった。すると澤井君ははっとした感じになって
「俺何言ってんだ・・・。何やっかみみたいな事を・・・御免漫画オレテスト疲れしてるみたいだわ・・・」
そっかあ・・・忘れてた。今は楽しくというか訳が解らなくバームクーヘンなぞみんな食べているけど今は消す消されるかのテスト中だった。精神が疲れてしまうのは仕方が無い事だ。
「ううん。私は何も気にしてないから気にしないで」
それに今まで迷惑を掛けてしまったのは私の方だ。
「まじ・・・ごめん」
「澤井ネコ・・・」
光世ちゃんが澤井君の頭にバームクーヘンを2個耳の様に置いていて
「えっえー!?」
とマスオさんみたいな驚き方をしている澤井君
「コラ!!食べ物で遊ぶな!!」
「まあ君のバームを食べたからざわとは口を聞かないよ!!」
「なら今のは何だ!!」
現実でもアニメでも何でもどこまでも私は何だっていい。楽しいのがどっかに隠れているはず
いや隠れていないのかも
「これだから勝ち組は」
え?澤井君・・・?
「はっ・・・!?また俺は・・・もうこれ以上漫画に何か言っちまうといけないからどっか行くわ・・・」
青い顔をしてどっか行こうとする澤井君に
「全部言う事がなくなるまでいた方がいいんじゃないか?」
まあが静かに口を開いた。
バームクーヘンは少しずつ食べているのか全然減ってない。食べるの遅っそ!!光世ちゃんは早すぎるがこの子は遅すぎだった。
「何が言いたいの?それより食べるの遅いけど不味いの?」
「いや今までこんな美味しいのは食べた事がない。だから少しでも長く味わいたくて味を噛みしめている」
相澤が顔を赤くして
「そう言う恥ずい事さらっと言うな!!早く食え!!コイツがお前の食べかけ狙ってバームの方見ててマジでキモイんだけど!!」
「アホ!!ざわ!!ざわ!!」
「痛て!!痛て!!マジで痛いんだけど!!」
相澤君が光世ちゃんにポカポカされていて本当にこの二人は仲がいい。
「食べてしまったが良かったら食べるか?」
まあが光世に聞くと
「うん!!」
と嬉しそうに受け取る。それをぐわあと大きな口を開けて光世ちゃんが食べようとするとそれを横からバクと相澤君が一口でバームを食べてしまった。
「・・・ッ犯罪だ・・・はんざわ・・これが本当の半沢直樹・・・。犯罪には死刑という事で代わりに相澤自身を全部食べるしかない・・・」
無言で光世ちゃんが相澤君に齧りつく。
「痛て-!!お前!!食べ過ぎなんだよ!!」
「まあ君の食べかけは別腹だ―!!乙女の怒り思い知れ―!!」
光世ちゃんは気ずいているのだろうか・・・。相澤君・・・。光世ちゃんとまあが関節キスになるのが嫌だったんだね・・・。微笑ましく二人を見ていると―
「このアニメを見て分析した結果。何か怒りの言葉を掛ける事によってより絆が深まっている。もっと言う言われるべきだ」
とまあがいつもの調子で本当にそう思っているのかそう静かに真面目にそう言うと
「違うから!!普通は言う、言われる事によって関係大体壊れるから!!お前は廻りがヤンデレばかりで言われるのが嬉しいのかもしれんが!!他の奴は違うから!!お前は早くヤンデレが脱して早く幸せになれや!!」
「もう幸せじゃないのか?」
「ええ!?」
と相澤君がマスオさんみたいに驚いていると
澤井君が
「あんがと」
とまあの方向を向いて言う。
「俺が何かしたのか?」
「ええ!?」
それにまた澤井君がマスオさんみたいに驚く。
× × ×
〈家庭科室〉
「きゃは!!まるで国がゴミのようだわ」
とわざと悪役っぽいセリフを言ってみた所で気が晴れない。それはみんな簡単な問題ばかりだったからだ。それはそのはず、寄って来る国の子は全部何故かテストというよりありきたりのセリフ。
「君アニメ見てたよう~可愛いね。付き合ってくれない」
と言う子ばかりだったけど
私は
「あら有難うありきたりだろうけど私ガキには興味ないみたい」
『原爆スレイブ』
まとめて跡形もなく国を消した私。ドラグスレイブぽくやっちゃった。てへ。でも私もガキなんだけど自然と悲し気な顔になる私。
いけない。スマイル!!
担任の先生に何回も告白してフられた私。
でも今回告白したら
「はっはっ君は本当に可愛くて面白い子だな。今日のテストで一位になれたらね」
「そんな事言っちゃっていいの♪私テストで一位じゃなかった事ないけど」
「はっはっはっはそうだね。でも今回のテストは特別なテストになりそうだよ」
とこれはアニメ化(世界が)になる前の話。
私の先生は世界がアニメ化に成る事を知っていたって事?いやそれはない。いつも私の告白をジョークとしか思ってくれない大嫌いだけど大好きな先生。今回も適当な事を言ってかわされたに過ぎない。でもそれが偽りで振り向いて貰える為には努力は惜しまないのが私なのでした♪
その為にはより強い子と戦って必ず一位にならなきゃいけないんだけどなかなか手応えがある子が現れない。
て訳でこちらから手応えのある問題を探して三千里な訳だけど―
ん?いた-その国(子)に近ずく。
「ごきげんよう♪私とテストしない♪」
「アメリカ殿ではないですか!!ステファニー殿からお声を掛けていただけるなんて光栄ですぞ!!」
と嬉しそうに言う子
「・・・・じゃあ♪そう言う事で♪」
と挨拶もしたしこれで十分ねと空飛んで帰ろうとすると
「え?ステ殿行っちゃうの?ですぞ」
いつも余裕の笑顔のこの子だけど初めて焦った様子を見せた。
「ええ♪悪いけど知ってると思うけどガキには興味がないの♪」
この子調子こいてテレビにですきなのだ。まあイタリアは光世が大好きなアニメ、ARIAの影響で光世の好きな国、二位に入る国、その影響もアニメに反映されているのかもしれないが、そんな事に関係なくこの子は問題外だった。
「それでは僭越ながら私は同い年より老けていると自負していますぞ」
とドヤ顔で言われたけどそれもガキッぽくて私のタイプではなかった。
「悪いけど今までの見ていたけれど全然ガキッぽい上にその喋り方年配の方の真似て明らかに大人に憧れている子共じゃないの」
「あの・・えとこれはアニメでいう所のキャラづけでして規則でして-」
「あら?いい訳?子供以前に器が小さいわ」
「も申し訳ございません」
「謝らない男も大嫌いだけどすぐ謝る男も大嫌いなの。お分かり?♪」
「はい承知致しましたぞ」
「宜しい。で、その喋り方どのキャラクタ―を真似てるつもりい?♪」
「あのいやはや特に参考にさせて頂いている方はいないのですが憧れている方はキタキタ親父殿、キース殿ですぞ」
「あの二人い~!?図々しい自信過剰も程々にしなさい。過剰すぎる男も嫌いよ」
「これは失礼・・・」
ギッと睨んでやると
「じゃありませんぞ!!」
「宜しい。でもあの二人には大変失礼に当たる訳だけど以後気を付ければ許してあげるわ」
「感謝致しますぞ」
「感謝されるいわれもないのだけど」
と気持ち悪そうに見てやると
「感謝致しません!!」
「なら宜しい。(今までのアニメを)観る所アナタ相当強いわ。成績も一位に近くなっているはず仕方がないから遊んであげるわ」
「へ?一位?遊んでくれるの!?何して遊んでいただけるのですか!?」
とひどく喜んでいるようだけどこれはもう問題外だった。
「じゃあ♪バイバイお休み~♪」
と言うと慌てて
「悪い所を治す様に努力致しますぞ!!お教えください!!」
と必死に言うので可哀想なので待ったあげる事にした。
「今明らかにガキの部分の素が出たでしょう。それともわざと出して可愛いと思われたいの?全然可愛らしくないしキモイわ。それに一位?良くないの解ってない風に思われて可愛く思われたいのか白々しい。全然可愛くない上にキモいのよ。お分かりい?♪」
「はい!!承知致しましたぞ参考に致しますぞ」
『おお!!可愛い上に気が強いときたかあ。こりゃいいぞ絶対ゲットしろよ!!』
「ねえ・・・?今のあなたのお仲間の声?もう無理だわまじでキモイわ」
と今度は顔を一切見ないで背を向けて歩き始めた。
「ステファニー殿!!」
慌てて呼び止めるがもう振りかえるつもりはなかった。
「私は物じゃないし。ゲットされる謂われもないわ」
「本当に申し訳ありません。では逆にこちらが物ですのでステファニー殿がゲットしていただけますか?」
笑顔が消えた。
「こっちの笑顔も消えたわ!!」
その顔を―世から消す。
『原爆バーガー(ハンバーガ)』
原爆にもバーガーにも意味もない。ただイメージがその国の特色を脚色しようとするのでそのイメージに合わせて適当に付けただけだ。
『それはお前がいるからだ』
「あは♪捕まえたわ」
私はそれに向かって言う。
『やっと喋れたね』
『学校がラピュタみたいに飛んで行ったらいいのに』
「姿を最初から消してないでさあ。最初から堂々と出て来たらどう?」
『どれだけ普通をキープするのに苦労してると思ってんだ!!』
「それとも消える?」
『私もガキなんだけどね』
「それとも姿を見せるのが怖いの?」
『虐めないで・・・!!』
泣きそうな女の子がいた。
そうなのだ。この子が一連のアニメ文字なのだ。さっきの笑顔が消えたからの喋っていたアニメ文字はこの子だったのだ。文字ばっかり浮かび上がってみんなを惑わせ肝心の自分の姿を出そうとしないのでこちらが原爆カッコ仮でわざとかっこをつけて姿を強制的に表わせたのだ。
『変な事・・・しないで・・・!!』
「ほう。これは美味しそうですなあ」
へ?何言ってんのこの子幼女変態属性?
イタリアの子が幼女から私がその子を捕まえる為にその子に無理矢理つけた鍵かっこをそっと手で二つ外す。
「ッ・・・?」
その子は自由の身となっただからもう元通り文字となりアニメじゃない形もない姿を消す事もできるだが―
「ステ殿がくれた原爆バーガー美味しいですぞ」
とその子サイズにしゃがんで背を低くし目線を合わしてその子に無理矢理つけた鍵かっこでなぜか原爆バーガーを作ってその子に差し出すピザ君。相変らずあの子供の様な笑顔だった。
「いやあ!!触らないで!!」
その子はピザ君に差し出されたバーガーを手で地面に叩き落とす。
べちょ
当たり前だ。この子が叩き落としたくなる気持ちも解る。この子気持ち悪いのだ。
そんな事があってもその子から目線を外さないで相変らずそれさえもが愛おしいそんな顔だった。あの笑顔を崩さずあの顔のままだった。
あの顔のままで
ユキアナカバー曲が流れた。
そのべちょとなったバーガーを国の手で救いそのままその口に入れる。
「へへへ美味しいだぎゃあ」
本当に美味しそうな素の子供の顔だった。
何この子!!地面に落ちた者を食べて!!益々気持ち悪いと思ったが―
今度は自分の鍵かっこをとって
「僕をお食べよだぎゃあ。イタリアパニーニだよ」
お前はアンパンマンか。
「・・・これ自分の?(自身)」
「うん!!」
「変な事・・・しない?」
「うん!!しないよ」
とへらと笑う。
「あの子怖いの・・・」
私の方を見て幼女が言ってくる。
「怖い子はいないよ」
とあの顔で幼女に言う。・・・何この子・・・。
それを見て安心したのかいやそれを見ても危機感は増しても安心する訳がない・・・多分私と同じで何この子?と思って訳が解らなくなったに違いない。そのパニーニをその子は受けとろうともせず当たり前・・・だ~ん?イタリア君が手で持ったままパニーニを
バクッ
とパン食い競争みたいにパニーニを咥えた。そのまま
バクバクバクバクバクバクバクバクバクパ
凄い音を立てて一心不乱に人目も憚らずもうどうでもいいと言う様に凄い勢いで涙を地面に落としながら食べていた。そしてそれはあの子の手まで到達したけど幼女の口は止まらずそのまま手をバクバク食べていた。
血がボタボタバタと地面に凄い勢いで落ち始めたがその子(幼女)は自分の涙が地面に落ちるのと同じでどうなろうが関係ないようだった。
だがあっちも(ピザ)自分がどうなろうが関係ないとでもいうようないや何にも思ってなさそうなそういうのが当たり前みたいでそれさえも愛おしそうに笑っていて気持ち悪いを通り越して怖かったので多分この子(幼女)もそれで腕を食べるのを辞めた。まるでもののけ姫のサンがアシタカと初めて会った時の様に口の周りを血だらけでイタリアの子を睨みつけていたがピザ君は顔色を全く変えようとはしなかった。
その子は暫くピザ君を睨みつけたかと思うとみつどもえのよつばが言う様にテチテトテチテと歩きだししゃがんだままのピザ君にこなき爺みたいにおぶさった。これは日本特有のおんぶというものだった。ピザ君はその子をおぶったままなにもなかった様に立つとこちらに向かって振り向くと
「さあ行きますかな」
と笑顔を向けた。
「行かねえし!!行かせねえよ!!」
「へ?」
と不思議そうな顔をしてくるので
「何自然に幼女誘拐しようとしてるのよ!!怖いわ!!その子を返しなさい!!」
「え?」
「え?じゃない!!その子を返しなさい!!アンタの子じゃないわ!!」
「ああ。ステ殿がおぶさりたいと・・・」
「コラ!!誰がアンタなんかに!!」
「ああ。その逆ですな」
「あんたなんかおぶらないわよ!!」
「ああ。左様ですか。ならステ殿がこの子におぶさりたいと」
「その子潰れちゃうでしょ!!いいからその子下に降ろしなさい!!」
「はいですぞ」
そっとゆっくりその子を降ろし始める。
「早くしなさい!!」
「はいですぞ」
その子は降ろされると悲しそうな顔をしていたがそんな事知っちゃこったなかった。この子自身を守る為だった。
その子の手を取って歩き出すとその子は繋がれ手を睨んでいたが一瞬だが嬉しそうな顔をしてすぐ怒った顔に戻していた。
何この子!?めっちゃくちゃ可愛い。するとイタリアがその子のあいてる左手を狙っていたので
「その子に触んな!!」
「はいですぞ。では三分後に代わってくださいますかな」
「通報するわよ!!いいから私の右側に来なさい!!」
「え?ステ殿と手を―」
「違うわ!!マジで通報するわよ!!」
「左様ですか」
と楽しそうに私の横に並んで一緒に歩き始める。
右側をちらっと見る。イタリアの横顔。相変らずあの顔で前だけを見てこちらを振り向こうとしなかった。だがいつ何人たりともあの子の横を取られるといけないので私はイタリアの手を掴まず手首を掴んだ。でそのまま歩き始めた。
× × ×
〈技術〉〈コンピューター〉
「煮えない・・・」
「煮えないな」
「もう煮えてるのではないか?」
「もうだいぶダシが?出てきたん・・・のかな?こんな事していくらアニメといえど・・・」
「いいんだよ・・・家女これでいいのだよ」
心配そうな家女を安心させる様に微笑むうち。
これで採れる―
「相澤ダシが」
「何で採られなあかんのだ!!それ以前に俺を煮るな!!」
「え・・・でも相澤自分で鍋なるって言った!!」
「言った!!がそれはお前が国を煮て国鍋やりたいっとか残酷なヤンヤン発言したからだろうが!!そこまではまだいつものを通り越して更にいつもの勿論誰も自分から鍋の中に入るって言う奴がいないだろうから勿論それはお流れでホッとしたのもつかの間予想はしていたが」
『俺が入るか?』
「とか言いだし始めて!!極め付けお前が―」
今は相澤国を煮てるだから後で相澤帝国の逆襲が来ないか心配だが相澤だからどうでもいいというか問題なかった。それよりも問題なのはうちが同い年の子と鍋パーティをやった事がないので凄く楽しくて堪らないという事だった。
「まあ鍋食べたい・・・はよ鍋なれ・・・」
「とか怖い事更に言うし!!」
「ああ」
「とか言って鍋になる気満々だし!!だから俺が!!」
『俺が入る』
『鍋に成りたいのか?』
「て!!俺が言っても聞きそうにないから自分が成るしかないだろうが!!て!!お願いだから自ら鍋に成るの禁止!!」
毎日・・・
僕らの(俺)の鍋の~の中で~
ぐつぐつ
茹でられて
やんなっちゃうよーとたい焼き君の替え歌を思いながら
俺は―鍋の中・・・
初めて鍋の具に成り自ら熱いお湯に成る過程をその身で感じながら思った・何でテスト中に・・・鍋の具になりうでられねばならぬのか考えたがそれはあまりにも意味がないので問うてみた。みっつあんに。
「ねえ。もうあがって(揚がって)いい・・・?」
「ダメ・・・今いいとこ・・・」
「ほうか・・・」
眠い・・・。
うと・・。
鍋に成って思ったが鍋の具も大変だな・・・。吾輩が猫であるの主人公風の最後、水に沈んでいくイメージでもう鍋にゆっくりと身を任す事にした・・・。その身をゆっくりのらりと鍋に一体化・・・させていった。
× × ×
〈技術〉〈コンピューター〉
同い年の子と鍋やった事などなかった。だからこれは初めてのお鍋パーティ・・・いつ教室ではみんな遊びの約束やプリクラを撮る約束や鍋パーテイの約束それの仲間に入る事なぞ未来永劫ないそんな事解っていた。つもりだった。
「鍋の具一つとは珍しくていい。これはダシを取っているのか?」
調度悲しい事を思い始めていた時にそれを気ずいてだろうかその一言にドキドキしなが「そうだよ・・・相澤ダシがと採れてきた・・・」
「俺らも一瞬に全部入ったらどうだ?」
え‐?
「一つの具もなかなかオツでいいが皆で入った方がより美味しくならないか?」
え?みんなで?
「鍋の具になる事を楽しんだらどうだ?」
みんなで・・・鍋の中に・・・。みんなで‐
いいのだろうか―?私がそこに入っても。私は鍋の中のぐつぐつ煮える相澤を只見つめた。「何言いだすんだ!!貴様!!アリの子泣きそう!!」
「違う・・・光世ちゃんは・・・」
と私が思わず言うとコロがいつの間にか光世ちゃんのすぐ横の鍋に手を置くと鍋を見つめて
「もう・・・何でもいいや」
ドボン
鍋に入ると
光世ちゃんはそれを見て
「コロだけ!!狡い!!」
と光世ちゃんも急いで入った。
「入るか」
言いだしっぺのまあもそう言って静かに入った。
子が入ったなら親の私が入らぬ訳にはいかない。更に私は部長で今は双子のフランスの親(分)でもあるので二人に向かって
「行くよ」
『『はい!!』』
三人一緒に一斉に
ド‐パーン‐
と入ったら中のお湯が外のテスト用紙問題用紙、解答用紙に溢れだした。まるで海水が溢れたみたいに無限に溢れ初めてお湯の底がないみたいだった。国が浸かっているおかげか温泉みたいでちょっとほっとした。
「ジャパニーズ温泉って国鍋の事であったか」
と今は双子が勘違いをし始めてしまったので
「いやちょっと違うんだけど・・・まあアニメ版の新たな温泉でいいんじゃないかな」
と我ながら訳が解らない事を言ってしまった。それにしてもまるで気分はスーパーボールすくいのボールを知らないフランス(私達)がそう思ったのはお湯に出た国々のダシと我々のダシが混ざりあった現象だろう。それら国々の混ざり合わさったダシがテスト用紙中に漏れ広がるのを感じたがもう知った事ではなかった。
「ね(な)べにコロッケ入れてもよかったんやろか・・・コロ鍋・・・」
「ガーン!!思いきって入って見たのに~」
「思い切って鍋なるな・・・嘘・・・。残ったら・・・うち食べてあげるよ・・・」
「あ・・・有難う」
と複雑そうなコロを見ながら私は思った。
「そう言えば光世ちゃんって結局誰が好きなの?」
「家女」
「エ~ッ!!即答で言って貰えるのはね。すっごく嬉しくてもね。私も光世ちゃんの事すっごく大好きなんだけど結婚するなら一番誰が好き?彼氏にするならでも可だよ」
「みんな(家女も含む)」
と私がすっごく大好きなんだけどと言った部分に喜んでくれているのがダシで解った。
「私もカッコで含めてくれるんだ・・・光世ちゃんには敵わないな。でもなんか光世ちゃんにならできそうな気がするよ」
「家女は誰と結婚したい?」
と光世ちゃんに聞かれたので
「もうなんかやっぱり光世ちゃんかな」
「家女~!!」
と私に抱き着きスリスリしてくる光世ちゃん。
「ネコか?」
またいつもの調子で聞いてくるまあ。
ニヤニヤニヤニヤ
でもそれは強ち間違えてもなかった。光世ちゃんの表情のニヤニヤニヤニヤニヤ二ヤア~の音が猫の泣き声にも聞こえなくもないからだ。
双子にも聞いてみた。
「好きな人は?」
「兄弟で愛し合ってます」
「そうなんだ澤井君は?」
「いや俺の事はいいんだけど双子すっごい真っ青な顔して気の毒なんだけど流してやるなよ。今のは土屋が言ったんだろ」
「え?私自身ボーイズラブは余り好きではないけど別にそれでもいいんじゃないかな」
「漫画また姫の部分が出とる・・・」
「じゃあまあは?」
「え?俺まだ好きな奴言ってないけど流された。いや助かるけど」
「妹だ」
「そう。相澤君は?」
「いやいやまあ自身の答え聞けって!!どうせコイツ何もないだろうけどだからって・・・お前自分の作った設定壊されてんぞ!?」
「いやそういう事でもいいが」
「おい!!それより光世は何で兄弟とか女同士とかに拘る!!」
「自分(に恋している)(自分自身と結婚する)」
「おい!!遅い割にそれが俺の答えかよ!!カッコが多い割に書いてある事キモイわ!!」
「じゃあ一先ず以上だね」
「ガーン僕聞かれなかった。いや特にないからいいんだけど」
「神長君」
「あ・・・有難といや・・・こういう場合はお礼は言っていいのかな・・・?」
「いいのだよ」
「そっか・・・」
「特に話す事ないで暇?じゃないが茹でられついでに聞くがこのテストってクラス分け?とかいう為のテストだろ?上の順位から好きなクラスの位置、組を選べるでもクラスの位置なんて選んで意味あんのか?」
「これが大ありなんだな。位置によって大部違ってくる。たかが位置。されど位置なんだな」
「まあ国によってたかがとされど位置違ってくるんだ」
「たかが位置だろ?なんか意味あんのか?」
「自分で選べるって事は貴重なんだな」
「人生たいして選べないか強制的に選ぶしかない」
「何だそれ?」
クラスの位置を決められるとなんかいい事があんの?
と聞こうとしたら
「フラは結局何子なの?」
「いやそれは不明だな」
割とどうでもいい事を光世が聞いた。でもボウフラもボウフラで不明ってどういう事?自分の兄弟の事すら解らないのか?記憶障害か?やべ光世地雷踏んじまったんじゃね?
「いや問題ない。でも確かに障害でもある。アニメ化によるアニメ障害だな。私ら兄弟は無限なんだよ。減るかもしれないし世界のアニメ化が続く限りどんどん無限に増える。(わかめ)フュギュア(販売されている)みたいんだ」
「アニメ化する前までは(現実)どうだったんだ?」
「覚えていない。アニメ化するまでは二人だったとこまで把握できているがそれも本当がどうか解らない。アニメ化になった途端解らなくなった」
「そんなの気持ち悪いからアニメ化が終りたいと薦めている姫の部活に入った」
ちょっと弱虫でちょっとオドオドしている方が兄で性格がクールでキツイ方が弟と性格だけで見分けていたがこうやって二人とも堂々と話されるとどっちか見分けがつかなかった。
「高代の私らがそうなのか、国も一つのはずが双国から無限国にどんどん増え続けてる。無限に増える国だ。フランスは」
「無限子増え続ける国か面白い・・・一つの国が増え続けるか面白い・・・」
光世が呟く。
世界のカルタ
と トントントン。幾ら切っても同じだぞ。無限子フラ蔵兄弟
「くだらんよ」
「ああくだらんなしょうもないから止める」
本当にくだらない悩みだった。
と俺が思うと光世がはっとした顔になって双子じゃないを見ると下を向いて悲しそうな顔になった。
地雷を踏んだのは俺だった。
他人からしたら何も悩んでなそうな幸せそうな何も苦労していない気楽な奴も他人では解らないとんでもない苦労を抱えているものなのだ。だが他人には解る訳がない。このちょっと冷めた目をした双子ならまだ優れた能力を持っているなら解るがこの何も一人で出きそうにもない不器用な奴、光世がこの辛い苦労を背負ったら―いや悩みに順位(優劣)などないのだ。それ以前に何も解っていない他人がその苦労をかってに推し量ろうとするのが問題外だった。
「俺は単純だが」
だから気楽に考えろ。気にするなと言いたいかのかこのまあは。苦労を沢山背負ってる癖に。でも変だコイツがなんか言うと自然に笑顔が出てきていた。
「お前男趣味なの?」
「そうなのか?」
「すみませんでした。まじ勘弁してください」
と土下座した。
「?謝りたい年頃なのか?それにしてもいつまで鍋になってるんだ?」
「いやまじそれ俺に聞かないで!!」
「鍋なるの飽きた・・・出る・・・」
と言ったかと思うとそのまま光世は鍋から出て後ろを振り向かずに歩き出した。鍋から解放されると一瞬ホッとしたが今何で一瞬でもほっとなんかしたんだとその後ろ姿を一瞬見ながら思った。あいつが後ろを振り向かないのは今泣いてるかもしれなかった。ダシがなくても解った。
それを間抜けに思うしかなかったのはアイツが前に一瞬の間に行き過ぎて消えたからだった。
前には途方もない空白だけが広がっていた。
「何やってるんだ。これは―」
「世界最強のダシが混ざりあって殆どの国の問題を洗い消したんですわ」
泣いてる奴一人も追い掛けるのも見過ごす奴が世界最強か。
くだらない。
自分自身が。
「みつの子探さないとやばくね?」
「ああまだ国が残っているかもしれないというか残ってるだろ」
もうどうでもよくなかった。目的ができたというか俺が行きたいからだった。もう前しか興味がなかった。後ろとか振り返っても意味がなかったからだ。
「何泣かしている!!」
女王
いやもう光世の友達のドイツの子にしか見えなかった。ああ俺多分今殺されるな。でもそんな事には興味はなかった。
× × ×
前だけ見て早足でひたすら前に進んだ。ただ涙だけが流れた。だいぶ進んだ所で後ろを振りかえってみた。
が勿論誰もいなかった。しまった。うちの悪い癖だ。みんな本当は敵でうちの事大嫌いなのだ。それなのに期待してしまう。解っているのにどうしても信じてしまう。でももう期待しない。うちは一人で生きていく。そう自分に言い聞かせて無理矢理前を早足で進んだ。もう誰の事も信じたくない。
そうしたらとある後ろ姿を見つけた。やっぱり生きていた。こいつならなんとなく生きていると思った。コイツは強いのだ。解っていたのに忘れていた。本当は強く見える人ほど脆い事に。でもこの背中を見てしまうと何故か安心してしまう。でももう騙されない。だからこのまま声をかけずにそのまま恐る恐る近ずいて行って背中にいつの間にか出ていた涙をその背中で顔をぐりぐりして拭いてやった。ちょっと泣き疲れたのでその儘、顔を押し付けたまま休む事にした。それ以前に泣き顔を見られたくなかった。その後もだいぶ頭だけもたれていた。
だいぶ寝た。寝たのかよ!!と相澤の突込みが来ない事に寂しく思って代わりにずっと立ったまま前だけを見ている変な奴に声をかけてあげる事にした。
「何してるの?」
「現在を見てた」
「ケドって全部細いけど背中脂肪ついててぷにぷにしてて気持ちいい」
「まじか?昨日カロリーメイト一本全部食べたから太ったな」
「没収します」
と白衣のポッケからごそごそ漁るとカロリーメイトプレーンが出てきた。
「ちえっプレーンか」
振り向いて返して欲しいと言われるといかんのできっちり神長君の手でケド機をガードしておく。
サクサクサクとケドの脂肪を高速で食べる。
「もっと」
「いいぞ食べても」
え?ポッケさっき探った時にはもう無かったがもうこれ以上何かあるというのか。とポケットを探るとまたいつの間にかカロリーメイトプレーンが入っていた。
またプレーンかよ!!と他の味が良かったが無くなったのにまた入っている。これは本当にケド自身かもしれん。こうなったら無くなるまで食い尽くして食べ殺してやろうと思った。ケドを消せば大部いい点貰える。断然燃えてきた。
大部食べたがケドがなくなるまで食うのは無理だった。だってカロリーメイトだけを食べるのも飽きるのにプレーンばかりだから飽きた。
ケドに顔を見られるのが嫌なので改めて見ない様に手を後ろから回して抱き着いた。
「ケドうちとテストしよ。つまりうちと戦ってケドは消える。食べても消えないから戦って消すしかない」
「いいぞじゃあやるか」
でも手は外さなかった。
「いいけどこのままでやるのか」
「うん。放してあげないでこのままどっかの蜂みたいに神長君(うちの熱)で抱き着き殺す」
「そうかそれは凄いな」
「うんだから早く溶けて」
「ああ成るべく努力するが戦わなくていいのか?」
「これ戦い」
「そうか」
相澤だったら何でだ!?とうちが勝っていたがケドはなかなか動じなかった。ケドにそうかで済まされた。
「光世来たぞ」
とケドが何もない前に向かって言った。うちに食われ過ぎて更に狂ったか。
「あら♪光世じゃない。良かった。やっぱり生き残ったのね。光世なら生き残ると信じていたわ。会えて嬉しいわ」
ステだった。
「ステ!!うちも嬉しい!!」
が右手が―
男と手を繋いでいた。
「光世殿お会いできて嬉しいですぞ」
でもその男の顔を見たら嬉しい事が上まって一瞬膨らんだ膨大な憎悪が消えた。そいつを見るとなんかこっちまで嬉しくなって安心する。そんな顔だった。
「ピザ(弟)!!ステはうちの!!」
「存じ挙げておりますぞ。わたくしも光世殿のコレクション(もの)にして頂けますかな?」
「何言ってんの!!ピザはうちの弟でしょ!!もう最初からうちの弟だろうが!!がステと結婚するのはうちだ!!」
と怒ったら
ピザにしては一瞬珍しくスキを見せたというかちょっと驚いたかの様に笑顔が消えて悲しみと喜びが合体したかのようなそんな表情をして笑って
「生きてる中でそんな言葉を聞けるとは思いもよりませんでした。一位でもないのにそんな言葉を頂けるとは恐縮ですぞ後は国だけの為に生きられるというものですぞ」
なんだそれ。白地らしい。卑怯だ。守ってやりたくなるだろうが!!
「え?結婚?何言って・・・」
とステは不思議そうな顔をすると弟の方を見るとその手を見て顔をいきなり赤くしてその手をパッと話した。
「これはちょっと油断してたのよ!!さっきまでちゃんと手首を掴んで・・・!!この子を警察に連行する所だったのよ!!」
ガーンステ・・・そんな態度されたらまるでピザ(弟)の事が―
とテンションだだ下りで思わず目線が下がってしまって
ん?ステの左手がもう一人の手で塞がっていた。〈イタリア〉
そこにはそれがいたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
何でそこにそれがいるんだーーーーー!?もうそれはいなくなったはず・・・!!だってもうそれは死んだはずだ!!なのに何でそこにそれがいる・・・!?
「・・・消して」
「消す?」
「あれを消してーーーーーーーーーーー!!」
とうちは怯えてケドの背中に隠れてぶるぶる震えて叫んでアレに指を刺していた。
「解った」
え?
とケドは何も聞かないであっさりそう言った。
何で・・・?何でそういう事があっさり言えるの・・・?
何で?こんな事を言いだすうちが怖くないのか・・・!!気持ち悪くないのか・・・!!
何で・・・こんなうちの味方につけるの・・・!?
そんなうちを見ていつもの調子で笑った。
何でまだそんな顔をうちに向けてくれる・・・?おかしい。ケド。
涙が勝手に溢れだし止まらなかったがもうそれを隠している余裕はうちにはなかった。「何?そいつ(男)超気持ち悪いんですけどこんな小さな女の子狙って恥ずかしくない訳?この子殺ろうってなら私がお前を殺るわ!!」
「調度いいだろう。どうせ残った国(奴)らで戦って順位を決めなきゃならんのだ。これはテストだぞ」
と不敵にケドは笑った。
それをステはゴキブリでも見るかの様に怒りの表情で見ていた。
「お気持ちは解りますがこれはテスト。学生にとっては一番重要なこれからの人生に関わってくるとても大切なもの。単純にお考えください。これはただのテストなんです。ステファニーさんはお友達に自分よりいい順位になって貰いたくてわざと間違えた答えを書くまたは空欄にするおつもりですか?」
「な訳ないでしょ!!私は一位を捕るのよ!!」
いきなり最初から居たかの様に現れたミズケンに負けじと言い返す。
ステ・・・うちの事嫌いになったよね。いや最初からうちの事嫌いか・・・。
「な訳ないでしょ!!」
とステが初めてうちに怒鳴った。
初めて怒鳴られた事を嬉しく思った。
「ステ殿」
「ステ殿?気安くアンタが私の事名前で呼ぶなー!!」
「ステ殿は正義感に溢れるとても優しいお方。今のお二方を見て確信致しました。テスト如きで関係性は壊れは致せません。そんな柔なもの(我々)では御座いませんぞ。では逆にテスト殿を楽しむ事によってより友達になりたいですがや。テスト殿も友達ですぞ」
とにぱっとピザが笑った。
「なにそれ・・・アンタとは友達になったつもりはないけどまあそれでいいわ。あなたやっぱり変な子ね」
と楽しそうにステはかつて神長君に見せた様ないつものステらしい美しい笑顔をピザに向けた。
なんだ。それ・・・。今のピザがステに言った如きの事うちでも言えた。ピザ・・・。やっぱりアンタは弟なんかじゃない。うちの最大のライバルだ。
アンタはうちがぶっ壊し・・!!
たいが
やっぱりケドが
「あのピザ野郎やっちゃてケド!!」
「いいのか?」
そう言ってケドは笑った。
「今だけだぞ戦えるのは。これを動かせるのは」
心底楽しそうな顔をしていた。
え?何言ってんのこの人?
「だって視ろよ。今までなかったろ。こんなでっかいロボット操縦できんの!!まさか子供の夢のロボットのパイロットの夢が叶う時がくるなんてな。あっていいのか。まじで光世に感謝してるぞ。それに今、正に乗るだけじゃない。本気で戦えんだぞ!!それにしても最初から言おう言おうと思ってたんだけどその機体超カッケイじゃん。それにちょっと乗らしてくんない?」
と子供の様なキラキラした瞳で頼んできた。
まじでキモイ・・・このガンダム(ろぼっちょ)オタク・・・。
「神長君を操縦できるのはうちだけだ‐!!」
後で思うだろう。これは私を今を楽しく生きる事を思い出させてくれようと言った事だって。いやロボットオタクは本物だろう。重症だ。
でも今のうちにはそんな事気ずかなかった。だって神長君はうちだけのものだから・・・!!
とうとうアレを使う時がきた。うちの必殺技・・・!!
現実のとあるテスト前の時。教室で神長君に数学のプリントの解き方と答えをひたすら教えて貰い、それを書き写すという作業をやっていた。
外はすっかり暗くなっていた。プリントの最後の問題の解き方をシャープペンで何やらノートに書き込んでいた。
神長君はその時うちが貸してあげたシャープペンを使っていた。神長君の触ったシャープペンキモイので一生とっとこうと思う。うちの汚い字の下にうちの筆圧とは違うウチと同じシャープペンで書いたとは思えない細くて綺麗な文字が書かれていく。
何これ?自分はこんな綺麗な字が書けます~といううちへの当て付けか?
「何これ?」
と神長を睨むうち。
でも内心。うちの汚い字のみだったノートの中に別の誰かの神長君の文字が書かれた事に太め心がときめいた事はわざわざ神長君に教えてやるつもりはなかったのでわざと変なもん書きやがってという顔をしてやった。だがそれを全く神長君は気にしていないかの様だった。いつもの笑顔で
「それオレが作った問題なんだ。その解き方と答えも書いてみたよ」
「何それ自分は頭がいいんですう~というアピール?」
「いやあ。実は光世の可愛らしいノートにね。俺の問題というか文字を書く事によって光世のノートの一部にえへへ」
キモイ・・・怖い(おそがいよお)。通報しなきゃ・・・。
と携帯を取り出そうと思っていると
「光世が俺に聞いてくれるの嬉しくてなんか教えるのが楽しくなっちゃてね。だから馬鹿な俺には無理だろうけど数学の先生になりたいと初めて思ったんだよ」
「え?神長君ピアニストじゃないの?もしくはサッカーとストーカー」
「実はこんな事誰にも話した事がないんだけど実はピアノよりサッカーをやる事好きなんだ。最近ね。サッカーよりも数学が好きなんだ。それはね。一番光世が聞いてくれる中で多いのが数学なんだ」
すっかり通報する気が失せていた。また通報するのは今度にしよう。こんなに毎日の様にノートを写させてとかテスト前に問題をこんな夜遅くまで聞かれてウザくないのか。何でそんな顔ができるのだ。
解らないよ。
「一瞬でも光世のノートに参加できたのが嬉しいからそれ消していいよ」
「なら書くな」
「えへへ。なら俺が消そっと」
「消させるか!!」
とうちはいつの間にか怒鳴っていた。えへへとか笑い方もキモイ。
「え?光世さんそれはまだ他の国を消したくないという事ですか?」
とミズケンには珍しく顔を青くしてビクビクしていた。
「今までのアニメ史上一番デカい声やでみつ」
ミズケン
小人・・・。
そうかここはアニメだった。
いきなり過去に回想に耽っていた。うちは現実は過去の事ばかり捕らわれてばかりで今を生きられなかった。だからうちにとって過去は生きる上で日常で重荷。うちはもう高校生のはずなのに小学生の恐ろしい苦しい事のせいで毎日毎日苦しまされる。だから人には言えないがうちの心は小学生で止まっている。どんどん外見はおばさんになってゆくのに心は小学生の儘だ。それはとても気持ち悪くて醜い。
いつまでも心は子供でだから誕生日は毎年嬉しいが年をとるのに心は全然成長しないので外見が実年齢に心が離される置いてかれる早く成長して実年齢に追いつかなきゃ・・・!!それで毎日バクバク心臓が鳴って焦る。置いてかれる。辛く悲しい。〈イタリア〉
でもそんな過去でもうちにも楽しい思い出。嬉しい過去があったんだ。
「みつ!!テストが嫌なんか?悲しいんか?」
「ううん。嫌じゃない。嬉しいけど悲しい。でも嬉しいからかってに涙が出てきたの・・・」
そう言って泣きながら笑った。
「そっかあ」
それを見て小人も嬉しそうに笑ってくれた。思わずテストを嫌じゃないと言ってしまった。あんなに嫌なテスト。うちがテストを嫌じゃないと言う日がくるなんて―そんな事有り得なかった。がでもそんな有り得ない事が嬉しかった。
「その楽しい過去私達にも教えてもらえるのかしら?」
ステが涙を溜めて美しい笑顔をうちに向けてくれた。
ステは他人にはキツイ言動に見えるが自分をよく見せる事が嫌いなのだ。でも本当は優しい女の子。今でもうちの事に悲しみ、喜んでくれているのだ。
過去は捨てろ。今を生きろでも過去を振り返るのもいい事もあるのだ。でもそのいい事も過去で止まって今を忘れて生きないのはダメに決まっている。
だからうちは過去を現在進行形にするのだ。
「行くよ!!うちの問題」
こんなに楽しいテストは初めてだ。
「お!!これはこれは光世殿の問題が来ますぞ!!ケド殿!!ハンカチをお貸し致しますぞ!!」
といつも余裕の笑みのピザが珍しく顔を赤くしてあたふたとケドの顔をゴシゴシ拭いていた。
「違うから!!オレも確かに泣きそうになったが本当にハンカチいるの君だから!!」
と久しぶりにケドが焦ってツッコミにまわっていた。
「うちだけの大事な一問。みんなに初めて言う!!見せる!!」
本当はうちだけが知っていたかったがここで使わな。いつ使う!!
神長君のあの時の問題。
「届け・・・うちの問題」
うちは暗記しかないと前に言ったがうちは実は暗記も苦手だ。何回か必死に書いて覚えてすぐ忘れてしまう。でも神長君の問題だけ毎日の様に見ていて覚えていつかこの問題を出して凄いだろう!!うちは本当はこんなに頭がいいんだぞ!!必殺神長君が作った問題で自分が頭よく見せかける作戦!!
「行け!!神長君の問題!!」
「言っちまってる・・・神長の作ったもんって事を・・・」
と相澤のツッコミ。
相澤!!
やっと来た!!このトロザワ!!
「何これ?この私にすぐピンとこない問題があるなんて!!」
これはステ。
「なんや!!これ反則やで!!高校生レベル越えとるんちゃうんか!!もう無理やて!!嫌や!!諦めとうない!!」
神長君の問題がアニメの世界全体をミシミシピキピキ
BGMもノイズ交じりで空間全体がゆらゆら揺れて焦点が定まらない。
え?やばかった。これラピュタでいう所のバルス的問題だった?
「みつのこ・・・凄い問題出してきた。く苦しい動けない・・・解らない・・・」
「泣くな!!しっかりしろ!!アリの子め!!」
「何々これ面白いじゃん光世!!こういうのはもっと早く出せって!!」
と相変らず身動き取れていないみたいだがそれすらも嬉しいかの様にケドは笑う。
「これ光世以外みんな消えるのか?二位が多いな・・・」
「何でまあだけ顔色一つ変えないでいつも通りなんや!!血吐いとるやんか!!自分が苦しくても平気なんか!!何とかせえや光世以外のが同時に消えたらみんな二位って!!それってありなんか!?」
「困りましたね・・・順位通りにクラスの位置が選べるという事なので二位が沢山居ては成り立ちません・・・」
「誰か!!この問題解けや!!これじゃあみんなやられてまう!!」
「ん?腕がもげてきたぞ。まあいいか」
「おい!!巨人!!何のんびりしてんのや!!腕もげたら痛いやろが!!いい加減にせえ!!早よ!!解きや!!」
「解らんもん解けって言われてもな。まあ取り敢えず問い解くか」
「え?あんさん解るんか!?」
小人が嬉しそうに聞く。
「ん。全然解らん」
「何でや!?なら!!何で解くって言ったんや?」
「取り敢えず解けばいいんだろ?」
「何言っとる!!当たり前や!!」
「そうか取り敢えず答えだけ出しとくか。えっと」
ガーン ガーン ガーン
ノートルダムの鐘が世界全体に響き渡る音だった。のんびりだがじわじわとじわじわと神長君の問題に重なる様に総裁されていく音じわじわじわじわ。
「ん?ちょっと気持ち悪いのがひいてきたで!!」
じわじわじわじわじわ
鐘の音が止む。
辺りが一瞬静かになり元通りに戻った。
く!!巨人めのんびりしててアホそうに見えるけど神長君の問題を・・・!!凄いおそがいじわじわと解きおった。
うちの最終兵器だったのに・・・ひどい!!酷いよ・・・!!
涙が出てきた。
「えーんえーん」
「口で言っとる」
呆れた相澤の声。
「ん・・・どうしたんや?巨人そんなに震えてもうて?寒いんか?」
「やっぱり違ってたか。普段頭使わない分全力で考えたんだが駄目だったか」
「ん?何ゆってんや?初めて役にたったやないか。初めて褒めたってもええで」
でも巨人にしてはあり得ないほど笑顔がない。その顔は巨人にしてはまっ青でちょっと苦しそうだ。
「悪い。駄目だった」
と笑顔をつくるのと同時に・・・。
巨人のお腹に大きな穴が開いていた。それと同時に血を吐いて血を飛び散らせながら地面にびしゃと巨人は倒れていた。
巨人が死んだ・・・?
え?
小人が表情を消してその顔は巨人の血でまっ赤に染まっていた。
「何や・・・?これ・・・?」
小人が震えながら無表情で言った。すると世界も歪みを思い出した様に徐々に最初に戻っていた。
「ああ。答えが間違えていたんだ。愚かだ。適当に答えなんか書くから神長の問題が全部こいつに一瞬跳ね返ってきたんだ」
と冷たい顔でフラ弟が巨人に向かって構成ちゃんを巨人に思いっきりぶつけ―
なかった。
「何するんや!!お前!!死んでまうがな!!」
小人が構成ちゃんを手で握り潰した。
ぶせ。っと言って構成ちゃんは消えた。だがその行為に誰もツッコムものは今はいなかった。
「なんか勘違いしてないか貴様?テストに仲良しごっこが必要があるのか?」
と淡々と言った。
「なんや!!お前!!解っとるわ!!そないな事!!でもこいつまだ消えてないんや!!」
「だから消すんだろがどどめを刺してさもないと」
「何や!!この性悪!!」
「兄貴が死ぬ」
初めて兄と呼んでいた。フラ弟が目に涙が溜まっていた。そんな事初めてだった。
「え・・・?」
フラ兄は目を瞑って地面に倒れていた。
え・・・?
本当に?何これ・・・?これ本当に只のテストだよね・・・?
これで良かったんだよね・・・?
うん良かったはずだ。初めてテストでうちが一位になれる。
やった・・・。
やったよ・・・神長君・・・うちが一位だよ。現実のテストでは折角神長が教えてくれるのにドベランクに近いランクだったけどうちが一位に成れるよ・・・神長君・・・。
「アホ長が魔王だったのか」
え?誰か神長君の悪口言った?
「アホザワか!!何でお前が神長君の事悪く言う!!」
と叫ぶ様に言うとアホ澤は顔色を変えずに無表情で
「だってそうじゃねえか。この状況アイツの問題のせいだろ」
ゆるい流れが変わったな。死を取り入れればうけるってもんじゃねえぞ。阿保らしこれだからアニメは
「阿保らしいのはお前だ!!阿保澤ー!!酷いよー!!うちだけじゃなく神長君にまで―!!本当に酷いよ!!何でいつもうちに意地悪言うの!!」
「楽しいうちだけのテストってこれ楽しいのかよ」
「うちだけの神長君の問題だもん!!阿保澤はうちが凄いからうちが一位になるのが嫌だから嫉妬してるんだ!!」
「神長はお前を泣かす為に問題を作ったんじゃないだろ!!」
え・・・。うちまた泣いてた・・・。
「ただお前とノートの中でも一緒に居たかっただけだろー!!」
そうだった神長君は一緒に居るだけで楽しいって言ってくれてたんだ・・・みんなはうちがいるだけでみんな不幸になるって言ってたのに。なのにうちは問題(神長)と居るのに楽しくない・・・。
「-ッどうしよう・・違うの!!うち神長君と居るとすっごく嬉しいの!!だから神長君とテストでより居られると思って問題を解いたのでも残っている国にうちの大好きな国ばかりで・・・でもそれがいきなりみんな血・・・出てて悲しいの・・・どうしよう神長君はうちと一緒に居るだけで楽しいって言ってくれたのに・・・うちは・・・神長君が居るのに・・・辛い・・・!!」
「お前が只笑えばアイツも満足じゃね?なら只また楽しくするだけだろ単純じゃん」
「でも・・・どうしよ・・・みんな血が・・・」
うちの出題のせいでみんなが不幸になっていく。やっぱりうちはいるだけで人を不幸に―
「一先ず泣かなくてよくね?お前は居るだけでいいんだろ」
「・・・・」
相澤が訳解らない事を言ったのでいつの間にか涙が止まっていた。
「でも敢えて言うなら光世がアイツの問題解いてやればいいんじゃね?」
「答えを出せるのはその問題を出題した国以外の方(国)です」
とうちの出題の圧力にものともせずミズケンはいつもと変わらない落ち着きを払った満面の笑顔で答えた。
「なら自力で問題を解くのを楽しむか」
「あのうちも何かする?」
「光世は今を好きに楽しんどけば」
「ほうか」
「相澤さん随分と余裕ですね?このプレシャーが苦しくないんですか?」
「お前もな!!今はそのプレシャーが楽しいわ!!」
それは元からテストが大嫌いだからだ。慣れっこなんだよ!!
「痛みを楽しむですかどっかで聞いた事が有りますがそれが長続き出来るとよいのですが」
いつもと変わらない穏やかな笑顔だがちょっと小悪魔が入っている笑顔。
「可愛い。可愛いよミズケン・・・ミズケンをうちが今から食べていい?」
「え・・・?私くしをですか?」
「うん!!」
と元気よく光世は答えていた。一瞬で余裕が崩れ、訳が解らなくあたふたしているみたいだ。
ざまあみやがれ。お前は大人しく光世に食われてろ!!
ん?食われるって事はエロ的な意味で?
「ミズケン・・・食われなくていいんじゃないかなかな」
「相澤さん・・・醜い嫉妬は止めてください!!どっちなんですか!!」
「途中までさっきの解答あってたな」
と言ってきたのはケドだった。
「え?どういう事や?」
涙を目に溜めて聞く小人。
「狡い小人!!ヒロインはうちだ!!」
「ええ!?ケドよりみつがどういう事や!?」
「さっき解答が跳ね返ってくるまで時間がかかった。それは回答がその時まであってたからだ」
「でも論より証拠やろ!!」
「そうだなまず解答が跳ね返ってくるまでの動画チエックやろか」
ケドはまあに向いて言った。
「ああ解った」
まあ国旗(国機)はまたあの巨大な定規を構えた。
「あの解答が行き渡るじわじわって言う擬音の最初から最後までな」
「ああ」
あの時の映像のまあ君の時間分割が行われた。それを動画検査し絵コンテに戻すのだ。紙の束その動画から絵コンテ(戻された)もがケドの国の周りを綺麗な紙雪みたいに降ったまるであのスペックの女刑事みたいに。ケドのその赤い目が更に明るく光ったかと思うともうその絵コンテは地面に落ちるのはと同時に雪の様に解けてなくなっていた。すると国の白衣の中から巨大なビーカーを取り出しそのビーカーの色水の液体をペン代わりに空に振り掛けて問題の解答を書いている様だ。巨人が先ほどやった時みたいに解答の構成が世界に
ざぶんざぶんざびゅあーと波の様に広がっていくのが解った。それはケドが広がる構成が解る様に映像の波に色を付けたからだろう。
「絵コンテから読み取った情報を色彩分割してまたは成分分解して解答の構成の成分だけを構成し直した」
確かにもう跳ね返ってくる事はなかった。
途中の解答をテスト用紙に書いた為映像の揺れ(ブレ)は収まったが押し潰されるようなプレシャーはまだ残った。
ドガ
「残るな!!」
とケドを足蹴にしオンが現れた。
「あ!!おんちゃん久しぶり!!会いたかったよ」
「私も会いたかったよ女王」
光世はやっぱりオンちゃんと結婚・・・と呟いた。
「そういえば久しぶりと言えばこの場面転換の前に俺、オンと戦いぽい場面あったろ。俺とオンは同時期にこっちの場面移行して来たから俺も久しぶりと言えば久しぶりだな」
「うわベタな・・・でも今どきそんなの絶滅したかと思ったよ・・・」
「ん?何か言った?コロさん」
「止めてくれないか!?コロにさんを付けて仕返しをするのは・・・!?」
「コロちゃん・・・」
「光世ちゃん・・・」
「面白い・・・!!確かに神長自身だわこの問題」
とオンちゃんにぶっ倒された儘のケドは左肘を立てて足は交差させて寝そべったままのリラックマみたいな体制で言ったかと思うと
「ケドなにリラックマでカッコつけてるの!!カッコ良くない上にリラックマはコロだよ!!ぷんぷん!!」
「何だい!?僕がリラックマって・・・!!それは喜べばいいのかい!?それとも別かい!?」
『両方とも!!』
「イギリスの諸君・・・」
とコロが言ったのを最後に―
光世が爆発した。
その代わりに世界は静かになり平和になった。
がその代わりに
”奴”がいなくなった。
「ありの子・・・?神長をやっつけたのか・・・?(正解がでた・・・?)」
がそんな事でなるなら平和なんて欲しくなかった。
え・・・?俺今何でそんな事思った・・・?あんなに平和が欲しかったんじゃないのか・・・?
「みつが死んだんか?」
神長が死んだのか・・・?
「アンタ―」
オンが思いっきりケドの頭を踏みつけた。
「女王が居ない正解なんていらない」
それにケドは不敵な笑いで
「いや俺は巨人の続きを解いただけこれは巨人の解答だ。それにまだ正解は終わってない・・・!!」
とオンが
「アンタ何言っ―」
を最後に
画面は俺達を映しているのに手いっぱいの筈なのに有り得ない画面は一つのはずなのにその常識を完全にビリビリ紙を裂くみたいに破って出てきたのだ。画面が-
一つだと誰が言った?
二つ目の画面が―現れた。
光世は辛い悲しみを抱え生きていた。相澤は辛く苦しき悩みを解決するのを待っていた。その苦しみの元凶である学校で―2―Aはただ自分が生きるのに必死だった。みんな独りが必死に幸せになりたいだけだった。でもそれにはどうしても消さないといけない相手がいる。光世一人虐めている側も誰も悪い子はいない、両方同時に笑かそう。絶対出来るはずだ。
―ッ光世が学校から落ちた。光世が笑うと嬉しいでもみんなが笑うと嬉しい。
神が笑うと嬉しい。
自分も嬉しい。
兄さんが居てくれると嬉しい。
姉さんがいてくれると嬉しい。
光世が居てくれると嬉しい。
みんなが生きてくれると嬉しい。
神々がいてくれると嬉しい。
でも世界は一つになろうとその画面に収まろうと一つに纏まろうとする。でも画面の容量がいっぱいいっぱいになってきた。でもそれには全員収まるにはキツ過ぎるといってあぶれたものを作ろうとする。そのあぶれたものが光世?そんな訳はない。
画面は全員収まるはずだ。絶対なってやるそんな世界に世界は一つだけじゃない。それらの画面がぐしゃと拳で紙を丸めたらその紙はもう広げたら―
広げてもくしゃくしゃの紙でしかない。だがその紙は元の綺麗な紙に戻る為にそのくしゃくしゃにまるまった状態からその皺を伸ばし初めて最後には―元通りの黒い黒い果てしなく黒い機体(国)が立っていた。
「何だあれー?」
でも俺には解った
あれは-
「神長―!!って・・・!?あれに土屋も乗っているのか・・・?」
とやたら説明したがる女、アニメ監督のミズケンに説明を求めるがとうの水野は-
目を見開いて悲しそうなでも嬉しそうなもうすぐ涙が出そうな顔でその機体(国)から目を放そうとはしなかった。
「すげー!!更に問題が進化した。もう解ける気がしないのが面白い・・・!!」
「どう言う事だドイツ?あいつはどいつだ?」
とフラ弟が聞くと
「神長の問題がそのまま問題になった。あの黒いのはまだ何も映してない画面だ・・・!!だからいくらでも映す可能性を秘めている。アニメでも現実でも現実以外でも・・・!!まだ何も映っていないから―その分可能性がある画面だ・・・!!」
でも黒いそれを通り越してもっと黒い。今までのが文字くろ(俺達)を映す為の白い部分のかみの部分またはデーターの場合だと白い画面でだがそれがアニメだと黒いのが画面でその部分が今か。
「神長まるであれ魔王じゃん」
「どうでもいいわ!!あれに光世が乗ってるか聞いてんだよ!!」
「違います」
水野がまた喋り出したと思ったら泣いていた。
「かみおささまがあの画面に乗っているんです」
と嬉しそうに泣いていた。
「だから神長だろうが!!」
「いや違うアレはあの子だ・・・!!」
コロが言った。
するといつの間にかケツが居て
「神を纏める頂点の長。かみおさ様だ」
「ならラスボスじゃん・・・ラスの子。やっぱり魔王だったのか・・・神の子・・・」
「神長の問題は正確は一つじゃない。更に解答を吸収して進化したんだ」
「なんや・・・!?ソイツ・・・!!みつはそいつが現れる為に消されたんか・・・!!そんなの可哀想すぎるやろ・・・!!」
「白々しい・・・可哀想な事なんかあるもんか・・・。その時点でソイツを下に見てるだろ」
「アホ神」
椅子取りゲーム時の阿保神
「本当アホだ。土屋光世は好きなアニメに自らなる事により幸せを求めたがそれによって自ら死に追いやるとは愚かだな」
「光世が居なくなっても何処でも会える様にする為にその為に俺達は生き残ったのか?」
「何言ってんのこの子」
まあに家女が答える。
「そういう事でしたら」
ピザが不敵に笑った様な気がするが上にちびがいつの間にかよじ登って居て口しか見えないが
「この子を頼みましたぞ」
とステにそっと大切そうに渡すと
「問題を楽しんだものがちですな」
と高く滑らかな跳躍をしたかと思うとテスト問題用紙に続け字を書いた。
問題の一文字書き休まず止まらず滑らかに問題をサラサラ解く。大連鎖同時解き一瞬で45問過去現在未来同時進行3連鎖。
早すぎてよく解らんかったが水野がよく言っていた。
同じアニメ同志共鳴してその奴の行動が解るらしい。
高速で紙に筆でシャッッと一筆書きみたいに一秒というか一瞬で書く様に見えたがそれは目の錯覚でそれもアニメで現実は
同時に4問解いていたのだ。
ん?
同時に4問
こっちの方が非現実的でアニメーションじゃないかと思うがすっかり忘れていたというか俺がアニメになったという現実を認めていなかった為気ずかないフリをしていたが現実はアニメの方なのだとだから何も同時に4問といてもアニメでは普通だった。
だったのだがそれはまあ瞬間記憶能力的みたいなもので一瞬で4問同時に目に入りカチとワンクリックで問題の答えを書きまたはロボットと言っても国なので手が日本に見えるが現実は国なので「見えざる手」というかアニメ的効果により省略している可能性があり4本の手で同時に回答を書くとかいや違う同時手と足の計四本で書いたと思えば無理矢理納得出来るが俺が考えられないのは4問同時に消してもバラバラに一瞬で解いたとしてもいいが許せないのは
反則的に4国解いたら(四問消したら)更に4問更に4問と2連鎖 0・1連鎖 反連鎖 半連鎖
3連鎖
4連鎖
5連鎖
~
10連鎖
がイラッとくるのは無限連鎖と分かったからだ。この現象は
過去
現在
未来
アニメの世界の問題を同時に一瞬目に入れる事で成り立つと同時に
過去問
現在問
未来問
アニメ問を同時に理解し同時に解くことで成り立つ
同時世界連鎖だ。
反則的だった。
本物の神いや断じて認めた訳ではないがそれに遠慮する事なく神以上の事をやってくる「神無視技」だった。
いやそれ以上にこれが本当の化物だった。
なので俺は―
「おい!!ピザ野郎やっぱり異物(国)を食べさせたのはこの時の為だったんだな!!」
と俺が言うとイタリア野郎には珍しく一瞬驚いた顔をし
「へ?それは気ずきませんでしたぞ!!さすが相澤殿!!」
となんか嬉しそうに驚いて言ってきたので駄目だコイツ。冤罪の容疑をかけられたのに何故かそれさえも喜んで引き受けるもんでもないのにあっさりと引き受けそうだ。それが光世やまあなら―おい!!違うだろうが!!
とキレていたが―
コイツは正直―
どうでもよかった。
というのは建前で
正直に言うと
コイツが前から気に食わないのだ!!
というか
その答えてきた隙を逃さずイタリア野郎に攻撃問題を仕掛けた。いや認めたくないが俺も国とかいうヘンテコなものにそういえばなっていたのだ。
だからこのテストに参加できるいや参加なぞ絶対したくないがそうも言ってられなくなったのだ。
「光世殿の姿が見当たらぬからですか」
「死ね!!」
と言うと同時に問題を仕掛けるがアニメの効果の所為で顔を赤斜線でトマトの様にして照れていると見せかけているだけでそれは現実で実際は
「そうだ」
俺が初めてアニメーションになった時だった。それを見てまた驚きいや驚いてなかった。それが当たり前というか解ってた様にそれを見てそれを聞いて
「そうですな」
と優し気に嬉しそうに笑ったので俺もその顔になった。いやすぐ気を取り直してならなかった。
俺は問題を仕掛ける事にしたからだ。
「俺はアイツが好きだ」
世界を縁取りにして全世界が爆発した。
あまりの衝撃に時も止まり(こわれ)BGMも壊れた。
ざまあみろ!!
やたら世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界世界
五月蠅いんだよ!!
世界なぞ最初から無い!!
俺が一瞬でもそれに戻してやっただけだ。
そしたら不敵に笑って
「わたくしもですぞ」
「-本気で死ね!!」
× × ×
「ん?アレ俺なんかいつの間にか寝てたか?なんか凄い事聞いて驚いて目が覚めた。よく寝たあ」
「巨人(大人)・・・何で・・・や・・・。いやそれはよ・・・良かったわ・・いや!!良くないわ!!は・・・死んだんか・・・!!」
「何言ってんだ?生きてるぞ。お前」
「いや死んでるね!!だって-」
と小人はいきなり怒った顔から悲しそうな顔をして
「お前が・・・!!もう・・・そんな二度と元気そうに起きてくる訳・・・ないわー!!」
「何言ってんだ?何度でも起きてるぞ?お前どっか悪いのか?」
と巨人が前の状態と同じ風で言ってくるので
「いや・・・わいは大丈夫やけど本気か・・・?なら-」
顔をまっ青にして小人が
「何であいが今ここにおるん!!イタリアと戦ってあっちの場面におるはずやろー!!ってそれにわてら全員消しさったんやないんか!!++さっきのでわいら全員死んだんや」
「死にたいのか?」
まあが言う。
「いや・・死にとうない・・・!!」
「なら生きればいいんじゃないのか?」
「-そうやな確かにそうや!!わてが何ゆうとんのや!!何でもないわ!!世界なんて!!」
元気そうに言ってくる。
「なんか同時進行している世界が沢山あって助かった。アニメの世界だけじゃなく他の世界にも俺がいるから今も俺がいるみたいだ」
と巨人が言っていたが誰も聞いてるものはいなかった。
「なあまあ。お前の事結構好きだ」
いつもの顔の真顔でうち俺が言うと
あっさりと
「ああ俺もだ」
「ええ~ッ」
とケドがマスオさんみたいに驚いた。
「キモイのが更にキモイんだけど」
「ケド知ってると思うけど結構気にいってるというか好きだ。おんちゃん島風たんみたいで萌え」
「いやいや・・・いや!!オレ今の相澤なんか面白くて好きだがいきなり巨大な個性発揮してないか?」
「アンタ何言ってんの?巨大な個性ってはっきり言いなさいよ。キモイってアンタと同じくらいに」
とケドに向かっていつもの様に嫌悪の表情で言う。
「オンタン兄好き萌え」
セリフの音の部分を消された。
でもそれだけで済んだのはケドがオンの手を手で握って止めてくれていたからだ。
ケドの自らの血で止めてこっちに攻撃がこない様にしてくれたのだ。そうしてくれないとこちとら死んでいた所だがケドめ余計な事しやがっておんちゃんの(ねえケドおんたんくれない?うち・・俺がその権利を有してない事は見ていて大体解っていたが)
攻撃なら受けても良かったのに
「ならもう一回攻撃あげるけど」
「コラこら!!あいなんかあったんだって!!」
と攻撃しようとするおんちゃんに止めるケド。
ああ。ちょっと調子にのりすぎたか。
「折角の光世のテスト期間いや本番のテストの戦いだ。楽しいテスト楽しい戦いを光世に初めて味わってほしい。その為にはちょっとでも長引かせたい。あのイタリア、化物みたいにいきなり強くなったけど」
「先にケド範囲指定して一瞬で国消してたよね?それに比べれば連鎖なんてちょこちょこ。あいつが負けるに決まってね?ね?面白いからケド、ピザ野郎と戦ってみね?」
「どうせ戦わなきゃいけないし問題はないがそんな簡単にいくか?」
「いいよ。どうせ観たいだけだしそれとねフラ。あっち無限連鎖すると言うてるけどこっちは無限にいるんだから無限に消されたら無限にまたいてやるだけじゃね?だから面白そうだからフラもイタリア野郎倒しに行かね?」
「私としては無限が鬱陶しいがもう慣れた事だで構わないがお前大丈夫か?」
フラが言う中ケドが
「なるほどな。向こうにいるはずの奴がこっちにもいるか。同じ名前だとそういう事ができるのか。文の見えてない世界があるから。本当は全然違う姿なのに同じみせる事が」
× × ×
〈家庭科〉
それを観て俺は笑っていた。
泣きながらいや勝手にでてくるのだ。それを見て
ピザ野郎は優し気に笑うと
「相澤殿そうですな楽しい今をテストを楽しみましょうぞ」
「やだね!!テストなぞ楽しめるか!!」
「私もそれは同感ですぞ。でもこのテストは光世殿や相澤殿とこうやって一瞬にいられるのでとても楽しいがや」
子供の様に笑ってくるが
「ウルセ―!!俺はガキは嫌いだ!!」
ガキは俺でもあるからだ。
ざまあみろ。
いい気味だ。
俺の問題は俺だけの問題だからだ。ありきたりで阿保みたいなセリフだがそれをやらなかったせいで今日までこれなかったのだ。
「有難いですな。わたくしも相澤殿の問題に参加させて貰えるとは」
そういう事言うなこっちがより惨めになってくるだろうが・・・!!
神長みたいな事言うんじゃねえよ!!
「私の問題も膨大にありましてな」
え?何それ予想外な事言ってくるんじゃねえ!!
本当にコイツなら何とかしてきそうで怖いじゃねえか!!
それを見透かしてか不敵に笑って画面に向かって建物を叩きつけてきた。
その建物はイタリアに過去にあった建物のようだ。建物とはアニメや漫画にとって場面転換の意味合いをもつ。それによってさっきでた場面に戻った。
ケドにしてはいつもの様な余裕の表情ではなくちょっとえ?え?戸惑いの表情だがでもそれもちょっと楽しいという感じでオンは嫌悪の表情でだがその事態は初めてなのかケドの左手を自分の手で掴んでしまっている。動揺して普段隠している兄好きなのを出してしまっているのもその二人がそこにアイツがいたからだ。そういう感じなのも
だがソイツがいるのに―
俺がいた。
遅いかもしれないがそうではなかった。さっきの場面と今の場面が繋がったというかアレは―前の場面と今の場面が同時に進行している。(存在している)
『場面の
次元の
過去現在進行形』
思わずそうした奴を振り返る。
口元だけ微笑む様にソイツはソウイエバアイツ前にも同じ事やりやがった。いやそう意図してやったかは知らんが前にもお節介にも会わせようとしてきてでも結果的には問題は解かれた。
「くそ!!お前は俺にどうしろってんだ!!もうお前とは一生友達にならないと決めた瞬間だった」
「相澤殿!!私は友達だと思っておりますぞ」
と小学校のガキみたいにハイハイと思わず手を挙げて言ってきているが
俺は小学校の担任教師ではないので
「ほうか」
と適当に言っておいた。
「相澤が二人そうかそういう事か・・!!じゃあいかせて貰うわ」
と戸惑いの表情からケドはいつもの余裕の不適な表情に戻って
アイツのリクエストの
カチ
『国の次元の範囲指定一括削除』
「いやはやケド殿とは戦ってみたかったのです。やりましたぞ」
口だけ不敵な笑いで笑い
文だけでは見えない。
だがアニメでは観える。
問題と
問題との
ぶつかりあいに
ちょっと冷めた様な顔をして
『ゆるアホヅラありん子がなぜか気にいってた』
『』は問題名らしいフラを見て解ったがフラがやっつけられてフラが消えると新たなる
無限が生まれ最後は
『ゆるヅラ』
に略されていった。
三国の問題のぶつかりあい。俺と同じ苗字のアイツと喋る事はなかったがそれはそれで良かった。
× × ×
「このアニメ場面転換が多すぎない?」
コク
「変態君とこ行こっか?」
コク
「でもやっぱり変態だから行くのやめとこっか?」
コク
「私と変態君だったらどっちが好き?」
コク
「ところで私現実では11年生だったんだけどあなたは何年生?」
コク
と二人でガールズトークをしていたら
「わわわあ。凄い懐いてるじゃん。この子可愛いだろ?」
「ええ。とても可愛いわ。それにとても聞き上手だわ」
いつの間にか決断の神の子が嬉しそうに話しかけてきた。
前からこの子の事を知っているのだろうかとても愛おしそうにこの子の事を見ていた。
ああ。もしかして変態君二号機かも知れないわ。この子は私が守らなくては。
「あなたはこの子の事狙ってきたの?」
と私が聞くと決断の子は紙を取り出して
「ジャーン。あのね君とこの子が楽しそうにしてるのが嬉しくてね。その記念に二人の楽しそうにしてる二人をキャラデザりました。題してステとこの子のメモリアルセル画」
凄いもんが二体書いてあった。しかもそれがセル画に起こされていてそのセル画に起こされているのが勿体ない方だった。
「これこの子が描いたの?」
「ううん。我だよ。我自ら書下ろしたよ」
「自分を二人書いたの?」
「ううん。違うよ。ステと-」
「ふうん。あなたって本名ステって名前だったんだね」
「これ良かったらあげるよ」
「さあてテストテスト」
要らない。で一先ずコクちゃんの手を引いて変態君のいる場面に向かおうとすると
「そんなに気にいってくれなくても~」
と後ろでアホ神が勘違いしている様だがそれは相澤君じゃないがどうでもよかった。
何故なら―
バシ
コクちゃんが思いっきり私の手をコクちゃんの手で振り払ったからだ。
でもそれはどうでもよかった。
問題なのはコクちゃんが今にも泣き出しそうな目に涙を溜めている事だった。
「どうしたの?」
コクちゃんに向かってそう微笑むと
「行きたくない・・・」
目から涙が溢れ始める。
「そっかあ。そうだよね。あっちには成績上位クラスの変態国が沢山いるもんね。でも大丈夫。お姉さん強いから私がすぐ一位になって変態君達にお仕置きしてあげるからね。誰にもあなたをいじめさせないわ」
「行かないで・・・!!怖いよお・・・!!もう近ずきたくないの・・・!!」
コクちゃんの涙が地面にたんたんと雨の様に滴る。
可哀想に。こんなんになるまで虐められたのだろう。
女の子をこんな子を虐めて何も思わないのだろうか・・・。情けない。情けない世界だ。そんな世界私が一位になってぶっ消してやろうと思う。
この子を安心させる様に微笑むと
「大丈夫全員ぶっ倒して来てあげるからあなたはここであなたのヒーローが悪者を倒してくる所をアニメを楽しんで観て?」
ステは可愛らしくウインクするとあっちの場面に行ってしまった。
「ステー!!」
悲しくて悲しくて泣き叫んだ。
私にはもう誰も何もいない。
それを遮るかの様に否定するかの様にポンと手を乗っけてきた。
ケッ君が愛おしそうに微笑んでいた。でも悲しみを湛えて
「俺はずっとおったけどいないと同然だった。○○ちゃんはずっと行き続けた。自分が壊れるまで。でも壊れても壊れても行き続けた。それは学校へ行き続けるのと生き続けるの○○ちゃんにとって同じだったからだ。でもどうしてだろう?ちゃんはただ必死に生きようとしているだけなのに・・・!!昔はよく笑う子だったのになあ。どうして・・・!!どうしてこんな事・・・に!!」
ケツ君は目を伏せて何か悲しみを堪えるかの様にしていた。
ケツ君は泣かない。
それは泣いてしまうと私が不安になるからだと今わかった。
そうだったんだ。
ケツ君今までヘラヘラと阿保丸出しで何も考えてない様に見えてたけど・・・本当は・・・!!
あれ・・・?ならあの人もいつも笑って何もないかの様に笑っていてくれてたけど本当は悲しみを抱えて生きてたんだ・・・。
会いたいよ。
「だが俺の中で神は死んだ。だからもう100%我はアニメなんだ。だから何だってできる。今までごめんね。みっちゃん」
そう微笑むとケッ君は消えていった。
「消えていかせるか!!」
「え?みっちゃん我かっこよく消えていったんだけど・・・まだここにいると恥ずかしいんだけど」
「ケツ君はカッコよくないからかっこつけようとしても無駄!!ケツ君のアホ・・・!!最初から解ってたけどホア!!ざまあみよ!!やる前に止めてやった」
「ガーンみっみっちゃん」
コイツは今カッコつけて何をしようとした・・・!!
酷いよ・・・!!
腹が立つ・・・!!
神を辞める。生まれた時から神なら神なんて止めようがないのだ。上司を裏切ってうちなんかの味方なんかしたらうちなんかになってしまう。社会的に死。いや本当の死より辛い。うちの悲しみは半端じゃないのだ。
「うちはそう簡単じゃない!!馬鹿にすんな!!アホの癖に!!この・・尻が!!ケッ君はカッコよくなろうとするのは無理なの!!ケツ君はケツ君らしくこれを阿保みたいにへっへへっと食ってろ!!」
そう言うとアホみたいにうちはステ繋がりでアメリカ発生と言われるゼリーを渡した。手の平に直接載せて
「ん?みっちゃんすごい・・・。手乗りゼリーだ。それ我にくれるの?上手く手で採れるかな?崩れちゃわないかな?」
「何言ってんの!?アホなの!?わかってたけどアホなの!?手なんかで採れる訳ないでしょ!!ゼリーなめんな!!このまま食え!!」
「えっとえっといいの?」
ちょっと顔を赤くして手に乗ったままゼリーを啜るケツ君。
でもケツ君は口が小さいらしく上の方がちょっと欠けただけだった。
「へっへっへっ美味しいね。みっちゃん」
と幼稚園児みたいに微笑んで言うケツ君。
「もうケツ君が食べたから汚いから食べられなくなったから最後まで食べていいよ」
「うん!!」
とまた犬の様に啜り始めるケッ君。
まじキモイ!!
待っててケツ君・・・!!今からうちちゃんとした所見せるから・・・!!ケツ君が安心して生きられる様に神を捨てなくていい様にそんなうちになる・・・!!
ケツ君はうちが守る!!
もう会えなくなったっていい。
だから安心して見守ってて神長君・・・!!
「どういうプレイしてんだ?光世」
「酷いよ!!ケド!!いきなり来て何失礼な事抜かしてるの!!ケッ君が勝手にやってんでしょ!!ケッ君とケド似てるから紛らわしいからこっちに来ないでくれる・・・!!」
「そうか。悪かったな」
「本当に悪いよ!!それにケツ君は神だから幼い頃からうちを見守ってたって設定だからまだ許せないけどなんとかするとしてでもケドの場合は人間なんだからうち今小学生の小さなうちじゃん・・・!!空気読んで気ずかないふりしてろ・・・!!」
「いつも頑張ってだけどそれが余計にマイナスの結果にいってよく泣かされてるからあまり無理すんなよ光世」
と微笑んでくるが
「うっさいよ!!余計なお世話だよ~!!ケド!!」
「みっちゃん照れてる・・・」
照れてるって何言いやがるんだケツ~!!この尻が!!うちが無理やりやろうとしてるのに・・・!!
でもケドは解ってんのだ。うちが体が思うようにならない事を
頑張っても頑張れない事を
人にはサボってる様に見えるうちだがこいつには解るのだ。
うちが立っているだけで精いっぱいの事を
「改めて五月蠅いわ!!やるんじゃうちはやるんじゃ!!」
「解っててくれて嬉しいんだみっちゃん」
「五月蠅いよ!!ケツ!!尻のくせして!!」
うちが言うと
「本当に壊れちまうぞ」
「粉々にもう壊れてんだ!!生きる為にやんだよ!!」
「解ってる」
と笑うケド
「オンちゃんどこかなあ。ケドぶっ倒してもらわないと・・・」
とおんちゃんを探す振りをすると
するとオンちゃんがタイミングよくやはり立っていてくれた。
「オンちゃん!!良かった!!会いたかったよ!!」
おんちゃん珍しく顔青くない?
オンちゃんが泣いていた。
プライドが高いおんちゃんが泣いている・・・。
いやしかし泣いていたとしても決して泣き顔を見せないそんな子だ。
「だれだ。うちのおんちゃんを泣かせたのは・・・!!」
うちは怒った。
「おんちゃん・・・!!どうしたの?誰に何かされたの?」
だがおんちゃんは顔を青くして、涙を流すばかりで何も答えられないみたいだ。
何でケドはオンちゃんが泣いているのに平然として・・・!!
「ゴラ!!ケド!!」
うちがケドに怒鳴ると
「みっちゃん!!違うソイツ・・・!!」
「違うのはお前だ」
そう言って現れたのは本当にくどいが椅子取りゲーム神
でも今回は凄く深刻そうな真面目な顔をしていた。
「我らの仕事はそいつを消して元の世界に戻す事だろうがあ!!」
ただ静かにそれを見つめるケツ君。
ケツ君・・・!!味方なんかしてないって言うんだ・・・!!
「言えー!!ケツー!!」
それを鋭く見つめる視線を感じた。
コロだった。
まるで明らかにいつものコロとは違った。
「女の子がそう言う言葉使いは止めるんだ。光世ちゃん」
『お前が止めろ』
「まんまコロじゃねえか」
皮肉気に笑うケド。
「イギリスの緒君・・・誰かさんの口マネを頼むから場の流れが別の方向にいくから止めてくれないかな・・・」
『更にお前が止めろ』
「・・・今度は相澤君の」
「あの長様・・・どうしましょ?今の間で逃げられちゃいました・・」
涙マークで言う椅子取り神。
「はっありきたりだね。イギリス君さては狙ったの?」
『ただ言いたかっただけ』
「・・・・」
『狙った』
「更に」
とコロが返すと
「どうだい!!僕も相澤君風仕返しをしてみたよ?」
コロがドヤ顔でそう言うと
『『真面目にやれ糞が』』
『『更につまらんわ』』
× × ×
〈理科〉〈技術〉
「まあ待ってる暇はないわな。シリアスかギャグかどっちかにしとかな」
「ケドは存在自体がギャグ!!必殺白衣捲り!!」
「え?」
「コラ!!白衣捲ったんだからキャッとか言え!!」
「え?ああ。コラ。白衣捲られたらズボンが見えちまうだろ。恥ずかしいじゃん」
うちは見つけてしまった。
アレ―?
何これ
これが現実―?
どうしようどうしよそう呪文の様に唱えうちはすっかり光を失った目でそいつを見た。
「土屋光世の方向行くって事はアニメから現実に戻りたくないって事だよな。土屋光世と同じで現実で居場所がなくなって現実から逃げてる派?」
椅子神が言ったそれを聞いてケドは嬉しそうに
「そんなにまともにみててくれたんだ。あんがと。だが現実はもっと重症でさあ」
椅子取り神は笑うケドを気味悪そうに睨む。
「不安で押し潰されながら毎日生きている光世如き一人をみんながかりで追い詰める世界が現実でそれが神か皮肉だな。どっちが悪者かわかりゃしないそんな大した事のない世界が現実なら慶じゃないがどっちがファンタジーかどっちが現実かわからなくなっただけだ」
「そりゃあ本当に重症だわ」
椅子取り神が先ほどより気味悪るそうにすげさむような目でケドを見て言うが
本当にそう椅子神のゆう通りだった。
「ケド・・・!!お前かー!!」
うちは白衣を捲り挙げたまま言う。
「オンちゃんを泣かせたのはー!!」
思いっ切り叫ぶ様にケドに向かって怒鳴る。
「酷い!!いい加減にしろー!!」
椅子神は自分が怒鳴られると思っていたのか表紙の抜けた顔を(あっけにとられて)いたが椅子神などどうでも最初から良かった。本当に許せないのは―
「お前だー!!」
ケドに向かって改めて怒鳴る。何だこの体はー!!機体はー!!
国は・・・!!
白衣の下はボロボロを通り越してボロ雑巾だった。略してボロケド。
見るにも無残だった。怖かった。なんで死んでないの?なんで普通にしてるの?何で最初に言わない!!
「ああ。これ。ただ痒いだけだ」
「ぶっ殺されたいかー!!」
おんちゃんを泣かせやがった。
「みっちゃん・・・落ち着いて。それにみっちゃんも泣いてるじゃん」
「変な事言うな!!ケツ!!うちは泣いてなんかない!!怒ってる!!」
「ムヒ使うか?」
「ああ借りる」
「ド天然はただ黙ってろ!!殺すぞまあ!!」
「俺の所為で怒られちまったな。悪いな」
「まあの馬鹿!!ただのバカ!!嫌い!!」
しまった・・・。
思わず言ってしまったが思えばまあの言う事にゃ意味があったんだ。でもまあそれに気にした素振りを見せずいつもの静かな瞳でただこっちを見つめた。その瞳を見ていたらすっかりこっちまでいつものペースまで戻された。
「まあ・・・。どうしよ・・・うちうちい・・・。どうしたらいい・・・?神長君がいなくなって・・・死んで・・・。ケドまで死んだら・・・うち・・・うちどうなるの・・・?」
「大丈夫だ」
「何で・・・?」
「今コイツは生きている」
「でも死んじゃうよ・・・?おんちゃんも泣いてる・・・。どうしよ?」
ギャグの力で笑うと言う事だろうか?でもうちはもうどうやって笑っていいのかさえわからない・・・!!
「お前はただ生きていればいい」
「え・・・?」
まあの言う事はいつも意味が解らない。
だから
まあに言葉をかけられるといつもうちを支配している悲しみがその時だけ意味をなさなくなった様に―
消える。
「アイツもいる」
「生きてるのが何だって言うんだ」
アホ神・・・椅子神の言う通りだった。
「え?違う・・・お約束だけど我違う・・・」
確かにこの声は―
「教えてくれよーーー!!生きてるだけでどうなるのかをー!!」
怒鳴るような叫び声。
「澤井ーーー!!」
うちもつられて叫んでいた。それはあまりにも悲痛だったからだ。
澤井は叫んだと同時にまあに向かって問題を解き放っていた。
それはテストでその問題はまあへの行動になる。だがその問題はまあへと1mmも行こうとはせずそのまま澤井自らを攻撃した。
澤井が爆発した。
いや正確には澤井の乗っている国機(国旗)が爆発して国へのテストにならなかったがその代わりといっては何だが国以前にその土台の乗り物である世界にその国旗の壊れる衝撃で世界への攻撃となり―世界がボロボロ崩れ始めた。
澤井は乗っていたロボットがなくなって生身の人間アニメの姿で地面に叩き付けられた衝撃で大量の血を流して倒れていた。
普通の人間だったら明らかに即死だ。
だが今は現実はアニメだ。
「澤井ー!!」
いつの間にか現れて澤井の近くに駆け寄る相澤。でも相澤は国旗に乗っていて澤井は生身のアニメ―
国機と国機同士だったからこそ今まで人間と人間同士が近くでいるかの様に話せたり触れたりしたが
今はガンダムの様な巨大ロボットと人間の様なもの。
相澤と澤井の距離は近い様でめちゃくちゃ遠かった。
屈んで澤井を掴もうとして手を相澤は伸ばそうとしたが掴んだら澤井がこれ以上壊れてしまうのではという恐れから触れる事もできなかった。
「澤井ー!!」
ともう一回相澤は怒鳴る様に呼びかけたが澤井が動く事はなかった。声も届く事はなかったが
『相澤』
ちょっと悲し気で優し気な声で澤井は確かにそう声を返した。
「澤井ー!!」
だが澤井の方を見るとどうしてもその澤井が喋ってる風には見えなかった。だが相澤はそんな事どうでもいいらしく
「痛いか?大丈夫か?悪り・・・大丈夫な訳あるか!!何言ってんだ俺!!でも今から大丈夫にする!!俺都合がいい事に総作画監督だったんだわ。だからお前なんかさらさらっと無事な状態に作画から描きなおす。ついでにロボットモドキも。本当に初めてアニメになって良かったと思ったわ。まじアニメ感謝だわ」
『アニメ大嫌いな癖によく言うよ・・・』
くすりと澤井が笑ったようだった。
それに嬉しくなったのか相澤が
「お前が今からちゃんと元通りに戻るならマジでもう一生このままアニメでもいいくらいだわ」
と相変わらず動かない澤井に向かって泣き笑いの様な顔で無理矢理笑うかと思えば顔には一切出さずいつもの様な顔で明るく笑う相澤。
「いや相澤お前そんな普段明るく笑うキャラ違うから。アニメ嫌いなお前にそこまで言わしちまうとはな。マジで御免な」
前半の相澤の事を話す口調は可笑しそうだったがアニメ嫌いのから御免なのあたりは寂しそうな悲しそうな声だった。
「何だよ!!謝るなよ!!マジキモいぞ今のお前!!早く書き直さなマジやべえな」
『いくらアニメでもそう都合よくないだろ。それに今までこのアニメ本当に都合よすぎたんだて。本当にこのアニメ普通じゃないわ。現実のアニメそんなに都合よくないぞ。もう俺元には無理だわ」
「何だよ。お前。まあの事マジで怒ってんのかよ。気持ちは解るが許せて!!アイツボケだしああいう奴だからマジで本気でそう思ってる節があるから悪気ないんだて!!今ままでも大目に見てきたろ。だから慣れっこだろ?」
「違う。まあの事はなんかマイペースで割と救われた事も多くてさっきのは何とも思ってない」
ならいいと相澤が言いかけた所で
『こうなる事わかっててわざとやった』
「え?」
「何言ってんの?解る訳・・・ねえだろ・・・」
『気ずかなかったか?俺漫画にさっきと同じ事何回かやったんだけど』
「何言ってんだよ・・・?」
『でも俺の頭のレベルじゃ問題かすりもしなかった。でも今まで他の国の傾向と対策でやっとさっきかすったって訳』
「どういう事だよ・・・?」
『俺の乗ってたの国じゃなくて通天閣だろ。それじゃダメなんだよ』
「それがどうした?通天閣馬鹿にすんな!!あの神長もぶっ倒しかけたじゃねえか!!」
「はははっ本当に笑い事にならねえ事しでかしたけどあの時神長、笑いもしないでなにもなかった様にすんなりしてきたな。それはそうとしていいかわからんけど所詮それ俺が乗れるのは通天閣なんだよ」
「何言ってんだ!!自慢か!!この糞が!!恥ずかしいから二度言わせんな!!俺の今乗ってるのは『相澤国』やぞ!!」
「『あいざわ国』くす!!」
とまあ君の言う事を思い出して悲しみを笑い変えようとしてみた。でも『相澤国』ってヒー面白すぎやろー!!
と思うが澤井には『相澤国』は通用しなかった。
「悪りい・・・通用しなくて、いや折角笑わせようとしてくれるとこ悪いけど別に面白くないのもそうなんだけどそうじゃ・・・」
「ケド」
うちはケドを指した。
「いや・・・土屋今更そのギャグ言うか・・・」
「言う」
『・・・』
するとケドが
「光世よ。困っとるぞ。さわ(慎吾)にも喋らせたらんと」
「慎吾って誰?」
『いや俺の下の名・・・ハ!!いやそれは置いとくとして・・・』
「や!!置いとくの!!」
世界のカルタ さ 澤井慎吾なんか新キャラみたい
アニメメカに進む?
「コラコラ光世・・・。通天閣は国じゃないからテスト観戦はできるが参加はできないって事だろ」
え?何それ?こういう事になるから国じゃないとテストが受けられないって事・・・?
「おい・・・それを知っててわざとやったと言いだすじゃないだろうなあ?違うよな。こんなとってつけた様な事解ってた訳ねえよな?」
とざわが聞くと
「いや確かになんかまあに戦い(テスト)挑んで勝手に自爆した恥ずかしさでムキになって言ってる様にみえるかもしれないが―」
「みえる!!」
「コラコラ光世。俺の傷口の捲れた皮とか剥いでいいから」
「-」
うちは剥がれかけた生爪や皮とか捲るのが何よりも大好きだ。さっきからケドの傷口を狙っていたのがバレたらしい。
うちはケドの捲れた皮をワクワクと捲るのに必死になり静かになった。
いつもの相澤だったら何気持ち悪い怖い甘やかしかたしとんだ!!キモイから止めろ!!と怒ってくる所だが今の相澤は何も言ってこなかった。それ以前にケドのは死傷なので酷過ぎて捲ると血が飛び散りそうでそういう怖いのは楽しめないのだがここは空気を読んでこれで我慢する事にした。
「本気でどうでもいいんだよ!!そんな事」
ビク!!え?ちょっと不謹慎すぎた?さわが大変な時に―
「お前が生きてればどうでもいいだろ!!通天閣でも何でも!!」
『俺は生きてるのがどうでもよくなったんだわ。寧ろ生きてるのが怖くなったんだ』
―ッ・・・何で澤井は現実の学校から成績は中か中の上ぐらいで友達も普通ぐらいにいる。なのに何で―?
「俺生きるのに頑張るのがもう辛くて辛くて仕方がなかった。でも現実では土屋の様に学校の屋上から飛び降りて死ぬ勇気も覚悟もなかった。だから人間としての自分が死んだとき実は滅茶苦茶ホッとしてた。アニメの俺なら死の怖さや痛みが現実よりましなんじゃないかって―だから俺はアニメのうちに死んで現実からもアニメからも消えるわ」
「甘いわ!!お前の考えはガキ!!そんな事簡単にできる訳なかろうが!!寧ろ逆だ!!現実での世界は学校の屋上から飛び降りれば簡単に死ねる確率が高いだろうが今は糞ファンタジーなんだよ!!ファンタジーがそれくらいで死なせると思うか!!無理なんだよ!!ファンタジーなめんな!!」
ファンタジー嫌いのあいがそう言った。
それは保がいなくなった原因であろう大嫌いなファンタジーに頼ってでもさわに生きて欲しいんだろう。
『ごめんな。お前にそんな事言わせちまうなんて。でもな俺のアニメと死はもう完成されてるんだわ』
『何言ってんだ!!今お前明らかに喋てんだろうが!!」
『あ。それか。俺編集なんだ。だからな。お前らも食べただろうけどあのピザ(イタリア)の能力―役職である制作進行の能力の未来予測で俺がどこかの国と戦って自爆したらその未来で俺の過去現在進行形のトラウマの映像に自我を移行する様に編集したんだ」
「なんだよ・・・それ意味解んねえぞ!!」
「だからアニメとしての俺はもう死んでるんだよ。今はトラウマの映像を今から画面に映す役目が終わったら俺はもう完全にこの世から消えるわ」
「-」
澤井のトラウマが放映された。
学生の難関テスト
それには普段の授業からついてかないといけない。
とにかくノートはきっちりとる。それは基本だがそれより最近ゆとりの関係でいきなり授業が難しくなった。一問もまだ解らんうちに次の問題にいく。授業の進みも早い。だから頭をフル回転して授業についていくのがやっとだ。予習復習毎日欠かさない。朝は5時から起きて勉強もする。宿題考えても俺に解らない問題が6問以上もあった。すると土屋がいつもの様に神長から宿題をうつさせてもらっている所に相澤が宿題は自分でやるものだろがみたいな事言っている。確かにその通りだが俺には6問もわからない所があった。これはいったいどうすれば・・と思っていた所でなんと相澤も一問数学で解らん所がある様で一問だと・・・。いつも同じ様につるんで喋る相澤だがまるで頭のレベルが違いすぎた。だが俺は自分だけの努力で今の成績をキープしてみせる。奴、土屋光世みたいに楽に神長のノートを見してもらったりなんてしない。自分で考え様とはしない。写すだけだから成績が奴は悪いのだ。だから俺は自分だけの努力でいつか普通を乗り越えて相澤、神長を超えてみせるのだ。
あいつ土屋光世みたいに堕落なんて絶対しない。
だが現実はそう甘くはなかった。Cランクより上のBランクをいやAランクを目指して勉強時間を増やしてもやればやるほど成績は落ちていった。そしていつかある日とうとう―Dランク普通以下になったときそれは理科だった。
「うわ・・・悪い・・・」
と珍しく一人で呟いていた土屋。お前が悪いのは今に始まった事じゃ・・・と思って土屋の後ろの席からちらっと覗いたらまさかの98点だった。
「お前・・・何が悪いだ!!むちゃくちゃいいじゃないか!!どうしたんだよそれ!!神長か!!いやお前いつも神長になんか聞いててもいつもドベクラスじゃねえか・・・!!」
「ケドに理科だけ教えてもらった・・・」
「ケドって誰だよ!?」
赤ペン先生のニックネームか?コイツに98取らせるなんてベネッセコーポレーション恐るべし・・・!!
だがそんなのどうでも良かった。
ドベゴンズにも俺は負けたのだ。
その後チャイムがなったらいつもの様に素早く奴は教室を出て行った。
「アイツやるじゃん」
とぽつりと呟いたのは無表情の相澤だった。
え?何で相澤が奴を褒めるんだ。
それよりも俺もいつかあいつみたいにどんどん成績が落ちていったらあいつ土屋みたいになって土屋みたいな立ち位置になるのか?
嫌だ。嫌だそんなの絶対・・・!!それよりもやればやるほど成績が落ちる・・・!!
どんどんドベに加速してゆく・・・!!
でもやるしかない・・・!!もっと頑張れば・・・!!でもやればやるほど駄目になるのにいったい俺はどうしたらいい?
『どうだった?ご免な。お前達、相澤、土屋、まあに比べたらアホみたいなトラウマだよな。でも俺にとってはそんな悩みでも死ぬほど辛くてな・・・こんな事打ち明けて放映してごめ・・・』
「辛いのに優劣なんてあるか!!」
と静かに声を押し殺してあいは言った。
うちはずっと澤井が羨ましかった。うちの手にはいらない普通をもってるから―なに不自由なく普通ぐらいに友達がいて普通に笑って学園生活をすごしているようにみえた。
だが実際はうちと同じでテストを怖がりいつ普通を手離すか怖くて怖くて堪らなかったんだ。
『じゃあな』
澤井がそう言うと通天閣から落ちて血塗れになって倒れていた澤井すらも消えた。
つまり澤井は本当の意味で死んだ。
「澤井が死んだって・・・他の国と一緒でまた元通りになるんだろ・・・?」
と相澤が聞くするといつの間にか現れていたアホ椅子神が
「澤井慎吾が言ってた通りだ。アニメの澤井も現実の澤井も死んだ」
「死んだ・・・?澤井も神長も?保も?」
「ああ死んだ」
すると澤井が死んだトラウマの映像の画像の画面
神長君がいきなり消えて死んだトラウマの映像の画面
保の虐められてから今死んだと告げられたトラウマの画面。
3つの画面が3重ねで相澤に―
断!! ダン!! ダン!!と
オンちゃんが最初のワンピースみたいに相澤をブッ飛ばしたとは桁違いの衝撃で
ダー
ビリー
ビリー
ビリー
と画面の三段体当たりで相澤は無残にも他の画面を突き破って遠くの画面に行った。
もう生きてるのかが解らなかった。
「ざわ・・・!!」
当たり前だがもうギャグが入り込む余地はなかった。
「やりすぎだ!!我達は神だろがッ!!」
ケツ君が珍しく椅子神に怒鳴ったが
「我は真実をただ言っただけだ」
「違う・・・。我々神はこういう事をしたい訳じゃ・・・!!信じてみっちゃん・・・!!」
解ってるよ。ケツ君。
ケツ君も椅子神も誰も何もかもただ生きるのに必死で―
ただ現実は残酷で―
ケツ君に
すぐに解ってる。
心配しないで
うち大丈夫だから
ただ笑顔でにっこりするだけなのに―
何でそれすらも出来ない―?
かつてに出てきた涙が地面に落ちた―
落ちたがそれが何に役に立つというのだ。
やるんだ。
うちはやるんだ。
あの時の相澤みたいに泣きながらにやりと笑うと今までも何があっても無理矢理前に進んできた。だから今回もやるのだ。
「テストがなくなって欲しいとはこれからも思うでもこれからは解らないなんて諦めたりしない!!考えて考え抜いていつか解くんだ!!自分一人の力で!!だからうちと一緒にテストして!!椅子神!!」
「何で土屋光世の命令に従わないといけない?私は神だぞ。貴様なぞとテストなんぞやる気はない」
「君達が最初に世界を元通りに戻していたら僕がここにいる必要がなかった訳だけど今まで世界が戻らなかったのは目標が目の前に来るとやる気がでなかった訳だね」
とコロが静かにそう言うと
「ひっ・・・!!申し訳ありません。神長様・・・すぐ片づけますんで・・・」
コロが怖いようだが今カッコつけた顔つきと声だが所詮コロはコロだ。何が怖いと言うのか。
「椅子神。所詮コロはコロだよ。怖がる事ない。後で一緒に揚げて食べよ・・・て。もう揚がっているか。なら今食べな」
とコロの方を向いて手を伸ばすと
「光世前見な!!」
とケドが言うのでうちがケドに向かってあれを上に掲げると
「スルメ」
と言ってうちがそれをするするとそうめんの様に食べると
「それ・・・俺の肉・・・?」
「うん!!」
くちゃくちゃとよく噛んで食べると
「進撃の光世・・・」
とケドが後ろで言っていたようだったがもう前を向いて違う字違いの神撃を(画面世界違い)食べた。
「え?今の何―!?」
と椅子神は言うが
そんな考える時間をうちは与えるつもりはなかった。
うちは休まず休みながらも前に進む事に決めたからだ。
ズ・・・
シ・・・
ン・・・
ズ・・・
シ・・・
ン・・・
「遅!!まだ二歩だ!!遅すぎる全然考える時間を与えている・・・!!」
とケドが意味の無い事を言っていたがもう今のうちにはどうでも良かった。
「どうでもよくねえは!!こっちが代わりにいくから!!」
『神撃の席替え』
と言う攻撃を椅子神が問うてきたがさっぱりその問題の意味は解らなかった。
が
それでいいのだ。
こっちは動きが遅い分
考えてる時間がたっぷりあるのだから
『神撃の席替え』
とは椅子神は最初に席とりゲームを仕掛けてきた。
だから席とはその席の事だとしてここの世界はアニメであり何かクラスがその一つ一つ国だった。そして教室=その国
という事は教室でのうちらが机に座っている席は県的なものという事は
『席がえ』とは―
今のテスト中に代入すると席に座っている=今乗っている国ロボットつまりはロボットを変えるまたは更にそれをxだとしてそのxはテストの中ではその席に座って=ロボットに乗って移動する即ちそれは答案用紙だと次の問題を解く映るということ―
考えている間にやられてるんじゃないかって?そうではない!!天才テレビ君風に言ってみた・・・うちの悪い癖の何でも色々思い悩んで色々考え込んでしまう悪い所を今使ってみた!!そう巨人が神長君の問題を途中まで解いて途中まで正解に達した時に考えた事だがだからうちの言いたい事はその考えている途中の過程は問題を解いているという事だから相手の攻撃をしかけらてもそれに防御している事になる。
だがこのテスト(問題)解く為には敢えてこの攻撃を受けようっとお~
グイ~ン~
と巨大な
効果音と共に巨大な重圧によって神長君がひしゃげ始めるがそれと共にビックバンの様にバアァァーンと神長君が爆ぜた。
「光世ー!!」
小人の声が聞こえた。急いでこっちに来ようとしたがだがその小人の手を掴んで誰か止めた。
それはケドだった。ただ鋭い眼光で冷静にケドはその一点を見つめていた。
うちがその攻撃により分解され始める。壊されなくても最初から壊れていた。
でも今のうちはその壊れる前のうちまたは壊される時のうち。
さようなら小学校のうち。
燃え尽きるうち。
「何ゆうとんの!!燃え尽きたらあかんやろ!!」
「違うこれは-」
とケドが言わないかのうちに当たり一面あのアニメ化になる瞬間の白い光に画面全体が包まれたかと思うと軽快なBGМが流れ始める。
うちの体が小さいのから伸びる大きいうちへと
それは小学
↓
高校生へのうちへ大変身
美少女戦士高校制服光世!!
「変身しおった・・・」
「ああ。日本のアニメはやたら変身するから光世も変身すんだろ。すると思ったわ」
「え?どういう事?」
「どういう事?なのはお前だ!!椅子神!!うちが空中に生で浮いているのがなんだって言うんだ!!」
もともとうちはアニメ自体そのもの。三本柱のみつんちなのだ。
ロボット神長君の中にいなくてもうち単品でテスト(国)の中に居られる。それにテストの中をロボットの中に居なければいけないと誰が決めんだ!!
「でも!!ただロボットの外に出ただけだろが!!何の為に出たんだ!?」
「これはスーパー神長に変身したのだ。これは国ロボットであってロボットではない」
これはうち魔法少女の杖
「観ろ!!手乗り巨大ロボット基国」
「巨大ロボットなのにどうやって手に乗るの!?」
「アホ神!!親切にツッコンでくれたようだがそこが貴様の甘いとこ!!これがその狙いみえるはずのアニメの世界とみえない世界を逆手に取った技!!自分がもはやどっちかわかるまい!!」
「え?みえない世界ってどういう―え?-!!」
自分が今どこに立っているか自覚してしまったからもう無意識の頃には戻れない。戸惑いもう考え初めてしまう。
さよなら椅子神の無自覚だった頃の日々。椅子神の視界がみえる世界、みえない世界をいったりして色付きの世界と白と黒だけの世界を行ったり来たりする。
椅子神の視界がチカチカし
「何・・・これ・・・」
「かみなが」
うちが神長君を掲げる。
「こうじ」
そう言って神長君を投げた。椅子神は気分が悪そうに何かを吐いた。神でも吐くのか。
「え・・・本当に何これ?」
迫る神長君。
後1mmぐらいに迫る神長君。
そしてぶつかった。
ちゅどーん。
椅子神が爆発した。
しなかった。
神長君はぶつからず後1ミリの椅子神と顔がふつっくほどの近さに迫っていたがぶつかってはいなかった。
「何で・・・?」
椅子神は怖さから涙が流れていた。それに神長君がゆっくり手を伸ばすとその爆発した世界を取り除いた。そしたらチカチカはなくなっていた。そして椅子神の頭にそっと手を―手を頭にのせたまま神長君が確かに笑った。
ロボットなので表情がないが
「長様・・・?え・・・?何で・・・?」
安心したのか?待ち望んだのかその人の名前を呟いた。
その神長君はたとえうちが支配したとしても決して人であろうとなかろうと悲しませる事はしない。そんな事ぐらいうちにだって解るのだ。
「一緒にコロッケ揚げて食べるって言ったろがー!!」
ワンピースのルフィがナミの助けてと泣いた時に発したのと同じぐらいの声量で言った。いやうちはルフィではない。うち自身の思いだ。椅子神は暫く考えると訳が分からずコクンと頷いていた。
「コロ覚悟!!黙って揚げられてうちに食われちまいなー!!」
『食われろ?』
何故かイギリスが言う。?が付いているのは自分で好きな方を選べと言うイギリス君らしいかは不明だが意味だった 。
「椅子神君だけにやらせて僕がやらない訳にはいかない」
冷めた様な冷たい目で顔色を変えずに言うコロ。
「アホコロ」
『どうでもいいが何故辛い方を選ぶ必要がある?』
イギリス君らは言うが
「何で悲しい方を選ぶんですか?幸せになる方を選んでいいんですよ」
と決断の神が泣いていた。
それをなるべく冷たい目線だけを送ったが何か明らかに幼児退行していた。あの子が長だった時はこうじゃなかった。みんながみんなアホになっている。それは明らかに誰かに言われなくても僕がアホだからだ。
あの子ならこの子も光世ちゃんも泣かせなかった。
全員泣かせなかった。
もう遅いけど。
神問
何かが開いた。
でも気ずいた時には遅かった。
「何これ?あれ」
何もかもが戻っていく
神の問的なありきたりなものと思いきやそれはすえ恐ろしいものだった。
「帰ろう
還ろう
もうどっちでもいいけど」
コロが出題した問題が『神門』の文章では『』だがアニメでは『』は門となり画面全体を『』で囲うと
アニメから『』の中の世界現実に
か・え・る
と画面中をその文字、神門が多い尽くした時
『現実に帰ろう』
「現実にかえる?テスト中にか?」
と巨人が言う
「そうや・・・そうやんか今はアニメやからテスト中やけど現実やったらテストの必要ないやんか」
何かを思い出す様にその国は言った。いや小人が言ったのだ。いつもの小人なら必要のない事なんてないんじゃボケえと言いそうなキャラなのにだ。このテストで小人とも巨人とも会え『ズッコケ三人国』もできた。そのテストを”必要ない”などと優しい小人は言いそうにないのだ。でも今は-
「なんや?ここ何でBGが周りに流れてんのや?五月蠅くてかなわへん」
「ん?最初からだぞ。どうした?」
と巨人が小人に向かって言う。
「それになんや?ここ?まるでロボットに乗ってればアニメになるとでも思っとんのか!!国がロボットになっても・・・乗りとうなかったわ!!」
と小人の怒鳴り声はまるで小人の者ではなかった。小人から大人になったみたいだった。子供の頃はガンダムみたいな巨大なロボットに乗ってパイロットに本気でなりたいと夢にみてその熱を帯びる。でもその熱で子供だった夢が氷の様にその熱で溶けていく。完全に溶けるとやがて現実をみる様になり大人になる。それと同じで小人はその子供だった夢をスケート靴を履きそれを滑るその足で魔法陣を書きながら(問題を書きながら)その魔法陣をある時、夢から覚めるとその魔法陣は発動し子供(氷)は解けて
小人のスケート靴の根本から光りその根元からアニメ(今まで辿った奇跡)を走り始める。そしてその魔法陣は今まで小人が進んだものであるので今までの話数(全体)を辿る。その為今までのアニメのテスト会場アイスコスモスケートリンクの氷はその魔法陣の光によって溶かされていってやがてその土台は溶けてなくなったのでテストはその問題事国と共に宇宙からその下へと落ちていった。
「小人!!」
うちは真っ逆さまに下に落下しながらそう不安でツッコンでいた。そうでもしないともう今までの小人にもう会えない気がしたからだ。
でもその返事をするかの様に悲しくて綺麗なまるで氷が溶ける事を表現しているようなその氷が割れる溶ける音の代わりにひたすら流れていた。すると落下しながら上を見上げるとそこにはもう小人はなくただ冷静な冷たい瞳をただ静かにうちに向けると
「俺がまだ誰か思い出せないか?」
「え?小人じゃん」
でもその姿は小人ではなく背が高くどっかで見たことがある姿だ。
この無表情の何も感情を映さない目―どっかでみた事ある。でも何故か思い出せなかった。
「やっぱ思い出さないか。まあどうでもいいがお前の一番好きな国はどこだ?」
「あ!!解った!!解っちゃったよ!!えっ?て!!あんた。オーストラリアやろ!!で名前がアイスリーゼンベルト!!」
と得意な顔でエッヘンと言う。その返事を聞く前にうちは忘れていたが落下していた。
「本当は何も思い出せんくっていいんだ。そっちの方が本当はいいんや。だからもう少し本当はそのままでいさせてやりたかった」
世界のカルタ 零度の瞳のアイスリーゼンベルト、小人が変身した
アニメ化へ進む?
そしてテストから落下していた。そしたらテスト前日の練習の頃のうちが初めて神長君内の鍵盤を叩くと世界が破損したその結果その心の中に行く時世界の精神科医のメンバ―に選ばれた一人に今の子アイスリーゼンだった?でもテスト中に初めて会ったと思ったらあの時から居たんだ。ピザが修復の印をつけた。
それから更に下の下の時間に落ちていた。コスモスケートリンクに辿りついてイタリアにうちが保護されていたとこだ。
更に更に下の時間に落ちたその時間は学校の廊下をひたすら舟みたいな乗り物で大航海をした。うちらメンバーの好きな国を回った。そんな中辿り着いた教室の中にイタリアもあってピザもいたっけ。ピザがいた事なぞどうでもいいが
3時間目
椅子神の襲撃
2時間目
学校につき家女が消えていた家女を捜しにクラスの外に廊下が変な事に
1時限目(一次元目)
先生が変。更に一人居ないのに一人増えてる。クラスの定員まあがいた。ああ。ここで初めてまあ君と世界のアニメ共演だ。
その映像を落ちながら見ていた。
どれも貴重な有り得ないであろう出会いがあった。それをうちは満足そうに見つめた。でもこれ以上落ちてしまったらとうとう
私は白い光となり世界中にうちが広がった。アニメーションの動きを指示する。数式文字アルファベットの塊になった。自分でもよく解らないので文字餅及び文字団子―世界のアニメ餅―
”略してセカアニ団子”
いやもっとできる
”セカアニ子”
セカアニ子となったうちは・・・ん?ここで今更気ずいたがうちは-
うちはデジ子やちびまる子のシリーズの仲間入りをしている事に-!!そうなのだ。誰だって子シリーズの仲間入りをしている事に-!!
そうなのだ誰だって子シリーズの仲間に入る事ができるのだ。もういつだって自分さえよければ有名に拘らなければ(子シリーズに入るのだ)なんだってなれる事を
もう一生をかかっても成れないと思っているものは下らないものはクオリティに拘らなければ自然になっていたのだ。解らなくても解りにくくても自分さえ解っていればそれでいいのだ。だってこれは自分の世界なのだから
”ジセカ”
今まで人によく見られたい、ギャグマンガみたいにだれでも見るだけで読むだけで人の悲しい気持ちがどっかに一瞬でもなくなる様にしたい。できれば長く持続させたい。アニメみたいになりたい。ギャグマンガみたいに面白くなりたい。人によく思われたい。友達が欲しい。
”進化”友達が沢山欲しい。
”進化”小人もかける事なく世界中の人と観ただけであるいは読んだだけで世界と友達になりたい。世界中が一人も欠ける事なく幸せそうに仲良くなれば或いは限られたせめてアニメの中画面の中だけでもその中に出てきた登場人物一行だけ一コマだけ一場面だけでも
幸せになればいいのに―すべてがギャグになればいいのに常識なんて一瞬忘れて(消して)だが現実にいつでも幸せは戻って来られる様にしていつかは風の様に漂って一瞬でもそよって
不安忘れて
幸せになって
だからいつかは風の様に
幸せがやってくるってちょっとは期待してでもいくらずっと待っても風なんかやってこないのならありきたりな自分からいけばいいという奴だ。自分で”それ”自身になればいいのだ。在り来たりの風に成れと言う奴だ。だが自分からいったって辛くても苦しいのは変わりないのだ。自分は地面すれすれの1mmで止まったままの状態で浮いていた。
地面だった。
グランドだった。
頭から逆さまの状態になっている。その状態で正面を見ようとすると空から真っ逆様だった。
神長君が叫ぶのが聞こえてくる。神長君が呼びかけるがそっちの方を見るが空が地面だった。そのサカサのカミナガがなぜかうちの後、数センチの所で手を伸ばしているのだがうちに届いていなくて
これはもしかしてしなくても助けようとしてくれているのか?でもうちの推測が正しければこれは明らかに時間が止まっている。それはうちが明らかになんか考えているからかそれに合わせて映像も止まってくれているのか?なら一旦考えるのを辞めにしてそんなのはムリだろうが
うちは空を飛んでいた。そうだ考える事が文章として映像が止まるなら巻き戻して過去に戻ると実際はただ学校の屋上から飛び降りると落ちているだけだが巻き戻しを行うと(過去を振り返ると)空を上昇する映像アニメーションが出来る。
ん?うちは何が言いたいんだ?と思っていたらもう屋上にいた。そして神長君が下のグランドにいてこっちに向かって手を振っていた。
うちはそのサッカボールを見つめる。
アイスリーゼンベルトから落ちて何故か今学校の屋上で立っている。
縦の関係
時間
次元
と仮定すると
横の関係は自然とえっとえっと
うちは時間割を貰うとクーピで色を塗るのが好きだ。それは余談で
学校の時間割で考えると―曜日→日にち→日が進む。
下のグランドには神長君がいる。でもあの時のいつかは後ろを振り返ると別の神長君がやっぱりいる。
ダブル神長君が二人いる。
不敵な笑みの神長君。
後ろのすぐ横と言って屋上のフェンスギリギリの所に立っているうちと屋上の入り口の所に立っている神長君とだったらちょっと距離があるがうちは手に持っているサッカボールをそっちの方横の神長君に投げてみた。そうするとそのサッカーボールと一緒に後ろのサッカーボールは消えた。なら出来るはずだ。もうできなくてもいいのかもしれない。このまますべてが戻ってしまっていいのかもしれない。でも何もできなかったのであろううちがいつもとは違う事が今出来た。それにこれはあれだけやり直して何もかも戻してまたちゃんとした幸せの未来にするという。幸せは叶っていないが有り得なかった過去に戻るという夢は叶っていた。
プティボヌールマイス
やってみようか。
何回だってやってやる。
今までそうしてきた。でも今度こそはダメかもしれない。でもこれはアイツだ。
会ったばかりだがアイツだ。いやだがあいつは神長君は-だが今がチャンスだ。なんかこれ以上場面が巻き戻ってしまったら無理かもしんない。
無理でもないかもしれない。だが今だったらうちの頭に優しい解りやすいのは今の場面だけだった。過去に戻れても結局幸せに成れてない。だから完全に幸せなのは無理なのは解っていた。だがアニメの画面だけに映し出された全員が幸せに成ると限定的なちっぽけな夢すら叶えてすらいなかった。いや幸せと言うのはちっぽけな夢すらも難しのだ。
うちは醜い欲張りな人間だ。だからもう一度アニメに完全になって-ちっぽけな夢すら叶えられないうちに駄目になるのは耐えられなかった。結局またここから落ちるのはヤン的な要因でしかなかった。
学校の屋上から飛び降りたあの時みたいに
× × ×
〈調理室〉
「・・・なぜまた僕が映る必要がある」
「神門ですか。中々洒落てますな」
「君。それについては何かベタだから触れない様に気を使ってくれないか。それにしても君まだいたのか・・・。神門なんて恥ずかしい問題だすんじゃなかった。まあもうすぎた事はどうでもいいけど」
「いやはやコロ殿は過大評価はなさらない方潔いですな」
「君やっぱり僕は思わなかったけど・・・怖い子だな。なによりも今の受けて生き残ってるのがその証拠だよ」
「ただ運が良かっただけで大した事はありませぬぞ。ですが・・・は違いますが」
「ねえ!!本当に君何者!?お願いだから正直に答えて!!何で今の段階でここにいられたのさあ!?今のは一応アホなベタな展開かもしれないけどだけど一応神のそれも一応最上位の展開問題開いて見たつもりなんだけど・・・!!自分でこんな事言うの恥ずかしいの解るよね・・・!?何で今まで生き残れたか説明してよ・・・!!」
「正直ですか。こうして皆さんと遊ぶのが楽しくて大好きでして」
「遊ぶ!?何不謹慎な事言ってんの!!駄目じゃないか!血とか流れてるじゃないか!!ハッ・・・。正直って言っておいて何言ってんだ僕は・・・」
「こちらが失敬致しました。ですが正直と言う言葉に甘えさせていただきまして言わせてもらいますと今までの様な世界中の方や今まで見た事のない世界の方といくらテスト戦いと言えども勝負出来るのが嬉しくてたまりませんでしたな。実はわたくし授業中の体育大好きでしてどうしても楽しくて我を忘れてしまいがちなのです。それにこの様なロボットを操縦出来る事など初めてな上にこの様な沢山の方と同時に戦える事など初めての経験でしてついプレイを楽しむのに必至で大事な事を忘れがちで反省しておりましてな」
「あのねえ!!お願いだからお前でプレイしてやろうか!!って光世ちゃんが言いそうだからそう言う事言うの止めてもらえるかな!!はっ・・・僕は何下品な事言ってんだろう・・・」
「お前でプレイ?それは存じ上げていませんでした。早速今からぜひやりたいですぞ!!」
「何この子!!体育会系おバカ・・・。いやそんな子供の様にワクワクしてくれても僕に決して期待しないでよ!!それよりしまった・・・僕は何て馬鹿なんだ・・・。話が脱線してしまっている・・・」
「なら対戦プレイしましょうぞ」
「え?何言ってんのこの子―」
『四次元より大き無次元』
「-ッ何この子今何やってんのこの問題ん?もしかしてドラえもんの四次元で十分無限大の容量もってるのにだって・・・!!変でしょ!!人間がそんな次元ぶっけてくるってしかもその弓矢の矢じゃないトリガーを剣代わりに使ってくるから・・・」
「え。何何凄い!!今の凄いよ!!神門で受け止めた・・・!!俺もやりたい!!」
「君!!アニメの事忘れて口調が素だよ!!この子!!怖いよ!!ガムバックアニメだよ!!て!!僕何言ってんだ!!」
『月曜日から神曜日』
神曜日
元は光世の好きなラノベ『神様のいない日曜日』の略称のあとがきで作者が言ってた略称光世的には実は神曜日が良かったが神ないになった・・・。
ピザはいつもの不敵な笑みを更に濃度を濃くして明らかに楽しむような笑みだった。
「う・・・何だ・・・。解った・・・ぞ。でも何で曜日を日付変更線ぶつけてきたぞ(引いてきたぞ)!!有り得ないよ。何だよそれ!!糞!!こっちも相澤君じゃないけど何でも神つけてやる作戦!!」
『神線・神時間』
ただでさえ全身99%破損していて血が半端じゃないが普通に喋っている上に新たなる時間軸を弾いたが日付変更線を受け止めきれずその自分の神線ごと日付変更線自体に押し付けられて後ろに倒れて地面にそれ事後ろのめりで倒れても止める事を知らなかった。
「どうしよっかなあ・・・」
とコロはそれに身を任せて居る様にダラッとリラックスしている様に寝たままで喋るが血がトマトが潰れただけではない。生きているのが変なくらいだ。
「ん・・・。このまま世界が潰れてくれればいっかこのままでも・・・」
「いい訳あるか!!コロ!!仕事サボるんじゃねえ!!それよりあの餓鬼に負けるんじゃねえよ!!」
「え・・・相澤君・・・やっぱりいたか・・」
「何だ?コロの癖に。俺はいつだっているわ!!やりたくないがあのガキに勝つ為だったら何だってやってやる!!」
『公式 アニメらしい事やたら合体したがる』
「こい!!幸三!!」
「え?・・・俺・・・?無理なんだけど俺主要キャラじゃないから画面裏にしかでれない上にどうやってそっち行くんだよ・・・どうでもいいが一応先輩・・・」
「お前!!漫画の兄貴だろ!!それぐらい借りろ!!」
「え・・・?世界とかって借りれるもんなの?」
「あるだろうが!!汚名が!!俺達やらかしてる奴は悪役チンピラ風情は汚名がある奴は明らかにもう画面上に出ないと敵に思わせてといてそこを敢えて出てやる事によって油断が生まれる上にあんまり攻撃パターン知られてない!!」
「解った!!お兄ちゃん貸すよ!!セカロボ操縦検定一級でしょ大丈夫だよ」
「え?何?その検定?別にいいけどとにかく合体って事は相澤の所に辿りつけばいいんだな!!」
漫画が女王けっがあるのは勿論だが漫画の笑顔にやられた幸三であった。そう図星を思われた事に怒ったのか俺を中心にして90%に横チョップ(直角)で足蹴りしてきた。それより早!!さすが漫画の兄
『違う。ただ操縦の仕方あんまりわからなかったからあたっちゃっただけだ』
代入(題入)によってすんなりとはまる様に数式によって組立られていった。そして俺国と幸三国が合体したというか組み替えらて新バージョンになってロボットが更に巨人になってパワーアップした。
世界のカルタ き 昨日までの俺達とは違う。こっき合体バージョン
アニメカへアップ
「よし!!次、石川」
「ええ~私汚名被ってないし~でも♪テレビに出たいから行きます~」
「国かえるか?」
「うん」
「おい!!まあ!!携帯かえるみたいに国変えるとか言うな!!」
「そうだな。何なら俺のいるか?」
「そいつに気がるにそんな世界くれるな!!」
今日のまあは言う事を聞かなかった。石川はまあ機に乗って来た。
でもさすが石川初めて乗ったわりには優雅にとことこ歩いてこっちにくる。
「でどうやって合体するの?」
「公式を題入するんだよ」
「解ったえっと」
どかーん
ぶつかっていたが石川はアホな分答え公式を代入しても解答に導かれなかった。つまり合体できなかった。
「了解こっちがそっちに代入されてやる」
まあ機に俺&幸三機に組み込まれていった。
石川&俺&幸三機誕生
よし最後に
「澤井」
皆はなんかを忘れたフリをしていた。
「相澤さんお気持ちは解りますが死んだ人間いやアニメですが生きかえるのは子供の教育に良くないのでNGかと」
「何言ってんだ水野。お前も言ってんじゃねえかこれはアニメだって」
「そうきますかアニメ嫌いの相澤さんが」
「どうでもいいがこのアニメでの俺が誰だと思ってるんだ」
「もしかして作画監督の事ですか?でも今はそれが何か?」
「光世の好きな思い出のマー二ーだったっけ?あれ原画の数が8万枚ぐらいあるらしいな」
「ああそうですね。しかもこのアニメは自分で物を考えて動く自立型アニメですからそれより遥か無限大の原画の数でしょうね」
「それ全部俺が見てるんだよ」
「え?」
「俺は一応与えられた役割大嫌いな糞アニメでも手は抜かすか!!全部見てるんだよ。その中にアイツが手にしたチェオンの原画もある。過去のトラウマを俺達に見した澤井なら当然原画になっている。しかもチェオンの原画も手にしている。という事は澤井の原画とチェオンの原画が交わる所にアイツの原画も必ずあるに決まっている。それに人間として死んだとしても公式として生きてるんだよ。そしたら俺達にそれを題入しちまえば奴は来る!!」
「何ですか?その無茶苦茶な答えは?」
「点になればいいんですう~あいつはあくまで今は公式即ちまあ機を借りつけて合体した今なら解答に導けるというか証明できる。作監の俺なら解る。全ての原画をチェックしている今なら解る。そして澤井が亡くなったっていう原画は存在していない。俺とまあ機が合わさった今ならできる」
まず俺の能力。
≪アニメになった世界の特殊能力発動作画監督権限≫
今放映されている世界から澤井とチェオンに使われた原画の位置の点二つを特定。
それをコンパスを使って今はコンパスの東京タワーで今いる俺の位置から動かない様に針を刺す。そこからチェオンのいる原画の位置にスカイツリーで目印の赤のクーピー化したので
シャッと空に目印を付ける。そこから横に移動して澤井の位置に
「・・」
点が見当たらない。
「澤井ーーーーー!!」
声で線を引いた先に目を開けた。
「そこ!!」
シャッ
目印は付けていた。
後はまあの能力
定まれた位置と位置を時間軸を定規で引くとそこに-巨大な定規でチェオンと澤井がいた位置の時間の点々を定規を当てる。そこからその定規を二つの位置に定められたまま映すのは無理なので定規バージョンを普通の形態から雲形定規に変える。雲の様に曲線を描きながらこっちに定規を回転させる様に。だがかつてないかもしれない時間の世界をこっち(現世)に動かすのは容易ではなかった。凄い力をかけているのに定規(雲形)は動かない。チェオンのいる空と澤井のいる空は動かない。でもそれはないかもしれない場合だった。
「神長ーーー!!」
今はなくもない名を呼んだ。
助けろなんて言わない。そんな義理ないからだ。
だがアイツならないかも知れないなんてないのだ。それは俺も同じでないのなら無理矢理こっちに引っ張ってやるのだ。
その反動で空と空を切った雲曲定規が動く時にできた雲がぐわっと動いて
出来た辺り一面画面自体雲の白で何も見えなかった。それは例えるなら大抵の国民なら誰でも観てあるであろう天空の城のラピュタに辿りつく前のシーンだ。これなら俺でも観た事がある。くどいほどテレビの金曜ロードショウなどでやってたからだ。
ああ。そうか。それで思い出したが俺もアニメが好きだったんだという事を
目を開けると
そこはラピュタ的なとこだった。だがそれと同時に暖かい日の光が俺達を照らした。
なんか久しぶりじゃないのに久しぶりな気がする。
何でだ?
外の風景ばかり感じてたが俺はコックピットの中を何故か見るとそこに有り得ない姿があった―そうだ悔しいが。あいつが(神長)いる時のホッとした同じ感じがそこにあったからだ。失ったものがそこにある。涙なんかだしたくないのででもそれを防ぐ為に目を瞑ってやり過ごすのも悔しいので敢えてギンギンに目を全開で広げた状態でそいつの方を見ないでまた前の外を見る。
「じゃあ。行くか」
外見はマチュピチュだが地面は氷だ。おかしい。こんなに日が照って風も優しくそよそよ吹いてやがるのに。
あ。タンポポの綿毛・・・。そのロボットサイズの巨大なタンポポをぶちっと残酷にも思いっ切り引き抜くとフッと息を吹きかけて綿毛を飛ばすとセカチュウの映画版の最後の時みたいに青空に綿毛が舞って広がる様に溶けて消えていった。
神長の雲がない青空も好きだけど雲のある空も好きだ。
俺もだよ。
「あのう・・・相澤・・俺がこんな事言う立場じゃないんだけど頭の中が土屋化というか土屋がやりそうな事をやって俺の事スルーするのはちょっと恥ずかしいっていうか・・・」
「ん?どうしたの?澤井君?澤井君がいるのは当たり前でしょ?」
「え―!!俺に向かってタンポポの綿毛吹きかけてくるのはまじキついて!!耳に入ると耳が聞こえなくなるって言う噂もあるし!!そしてどっから人間サイズの綿毛いつ持ち込んだの!!それに土屋も澤井君なんて言わねえし!!」
「ねえ。ねえそれより折角ラピュタっぽい所に来たんだから巨神兵とかテトコリス探そうよ」
今の目的を忘れている石川だったが巨神兵素敵だ。
「うん!!きっといるよ!!探そうちえちゃん」
「え・・・?なんか相澤キモくない?澤井のせいじゃない?まあそれは無視して早く行こ行こ」
と俺らは歩きだした。
「だー!!悪かったてえ!!許せて!!」
許す気はなかった。
当たり前の事が当たり前だっただけだ。
スキップをして歩いた。
だが普通と違うのはいちいちその一つ一つが超高く飛びあがっている事だった。
歌
ここはどこだ♪
どこだ♪
そんなのどうでもいい♪
空の上?
それとも氷の上?
いやだから一つ言える宇宙ではないと言う事
風が吹くたびにそよそよと星がそこらじゅうを飛び回った。
「・・・」
それを手の平で沢山捕まえた。それを口に全部放り込んだ。ボリボリボリバキンボリバキ
ほらただの金平糖美味しいね。味は解らないがこの音が好きなのだ。
空には空域と言うものがある。宇宙には宙域と言うものがある。水中にも水域と言うものがある。それを凌駕すると
世界域
次元域
アニメ域となる。
決着を付けたい訳でもない。
テストでいい点取りたいのとも違う。
アニメに出たいと断じて違う。
ならせめて
「光世元気か?」
と聞き覚えがある声が聴いてきた。
大らかな人なっつこさを感じる声だ。『ズッコケ三人国』とかいう人みしりの激しい土屋が初めてチームを作った国だ。
確か土屋は巨人と呼んでいたが多分国はベルギーだろう。