国旗(こっき国機)
「あ~いよいよ来たか何か凄く楽しかったな」
すると神長君は消えたかと思うと風の光となって漂っていった。
神風
「神長君」
「神長―!!お前ならいつでも漂っていそうだが今は漂うな!!戻って来い!!ん?誰だ手前!?」
するとそこにいたのは
「神長・・・!!良くねえが良かった。お前今消えたんじゃないのか?」
「そこにいたの?神長君?」
にしてはちょっと表情がなく冷めた感じだったどうでも良かった。
「あほ長君!!阿保長君!!アホ長君!!」
また勢いよく私は神長君をポカポカ叩きだしたがそのままただ叩かれていた。
「君はさっきの子とは違うな?」
「何言ってんだ!?神長だろうが!!」
何でもいいからこれは―神長君だ。
コロが何かカッコつけて変な事言えば自分が目立てると思ってるんだ。
「いきなりコロッケ食いたなった」
と土屋はぽつりと言ったと思うと
トテトテトテトテとコロに近ずいていって思いっきりコロの首に齧りついたかと思うとするめの様に30センチ以上の肉を林檎の皮剥きの様に長く肉の皮をスルスルと食い千切った。漫画やアニメの様にまあこれはアニメだがって!!何で俺がフォロー説明してやらなあかんのだ!!凄い血しぶきがブシューと血の噴水が出て止まる事を知らなかった。
土屋は食い千切ったコロの首の肉をキモいから言い方を変えるがスルメをくちゃくちゃと音を立ててよく噛んで食べてゴクンとコロを飲み込んだ。
「コロッケの味がする」
怖い・・・とても怖いというかグロイ。
これアニメなのか?普通まるっきりぼかしとかはいってなかった。いやあれは視聴者に悪い影響を与えない為にするもんか。画面中にいたアイツらは諸そのまま真実を見てるんだな。よく考えればアイツら大変だな。普通だったらそんなに衝撃的な出来事は無いがアニメの場合変化がないと面白くない為結構頻繁に衝撃的な事が立て続けに起こるそれをそのままアイツらは受けとめないといけなかったのか。造り物の事だとあんま対して気にも留めてなかったが
俺らはアニメだから諸に視ちまってるという訳・・て!!なに呑気に分析してんだよ!!自分!!つか俺今さらりと自分はアニメな事認めてるし・・・。なんか凄い衝撃で一瞬神長の事を忘れていた。まあコロだからどうでもいいが。
「食べられちゃったよ!!それはいいとしてコロッケの味はしないよね!!」
そうコロが言うのも気にした様子もなく光世は生コロッケ・・・やっぱりコロッケは生だよねと言う訳解らんボケを放っていた。
「焼くか?」
「てっ違うよ!!じゃなくて何をするんだい!?いきなりこの子は!!」
と自分の血の噴水を手でおさえながらいうコロというか全くもっておさえきれてないが
「こんなに血が止まらないなんてやっぱりアニメだな」
「お腹が空いてるから何でも美味い」
「何でこの子はクマみたいに口の周りが血塗れ何だい!!女の子が口の周りに血を付けているんじゃないよ!!」
と言ってコロは光世の口の血をハンカチで拭きはじめた。
「コロ。それよりも自分の血を止めた方がいいんじゃないか?」
まあが言う。まあって神長のが移ったみたいだ。
「止められるもんなら止めてみせたいよ!!でもこの血アホみたいに止まらないんだよ!!」
「こんな事コロにしかしないんだよ。特別だからね」
「ええ!?喜べばいいのかい!?それとも悲しめばいいのかい!?」
『両方とも』
「何でイギリスの諸君が答えるんだい!?」
「のど渇いた」
と言ってコロの首をパクッと咥えて血をちゅーと吸い始めた。
「ねえ!?何でこの子は吸血鬼みたいに僕の血を吸うの?」
そういえば保が読んでいたラノベで『僕の血を吸わないで』というのがあったなと思い出していると
「のど渇いたから何でも美味い」
「美味い訳ないよね!?お願い!!なんかジュースでも買ってくるからそんなもの吸わないで!!」
「すみませんお二人で仲良くされている所悪いのですがちょっとよろしいですか?」
アニメ監督のミズケンだった。やべ神長の影響がまた出ちまった。
「どうやったらそう思えるんだい!?今ジュース買いに行くんだよ!!」
「光世好きなだけ飲んだか?」
といつの間に近ずいて来たのかまあがいて
「うん。もういい」
と言うと血の噴水にそのままそっとコロの肩に手を置くと血は止まっていた。どうやってやったのかは知らんがさっき焼くか?って言ってたのはこういう事だったのか?コロを焼いて血を止めたのか?
「あ・・ありがとう」
とコロが言う。もう少しそのままでも良かった。
「こっちに伝わる事解ってて思ってないかい?」
勿論当たり前だ。
「コラ!!駄目じゃないか!!」
なんか勝手に怒られたが勿論何も気にならなかった。
「勿論なのかい・・・」
と諦めた様だ。
「私も諦めていいですか?あの・・私がスルーされているような・・・」
「いや俺だが?」
「まあさんは結構相澤さんワードにけっこう入っているような・・・」
「まあな」
と俺が言うと
「て!!相澤さん色々ツッコむ所他に有りますよね!?コロ様にわたくしが神長様って呼んでいる事とか」
相澤「どうでもいいが」
コロ「ああどうでもいい。気になるのはコロに様を付ければいいってもんじゃないよねって事だよ」
と勝手にいきなり台本風にしてみた。ああ。やっぱりたまにボケっていいなあ。
「え!?コロがかみおさってどう言う事!!」
「光世さん!!」
ミズケンが嬉しそうに言う。
「ミズケンの事大好きだからいくらでもツッコンデあげるよ」
「私も光世さんの事大好きです」
とミズケンが土屋に抱き着くと
ぐへへへへっへっへっへ・・・またあの土屋のあの親父笑いが始まった。(の主役の語り手能力)神長関節抱き着きこの女もしかして神長の事が!!
そんな中で黙ってられない奴がいた。いや寧ろこっちの方が黙ってられないが
「解ってんなら何とかしなさい」
と俺型の型をくり抜いて何億もの空間を貫いた。
土屋と手を繋いだままで軽く蹴っただけでこれだ。敢えて誰かは今は言わん。真の女王だ。
億って大袈裟俺型って何だ?何で自分で解るんだ?(アニメだとなんか自然と解るらしい)
()で弁解するなんて俺も真のアニメ側の人間になってしまったらしい。でも案外ひらきなおってしまえば楽なものだ。
でも兆とか無限大じゃなくて良かったと思っていると殺されそうなのでいや奴の知った事じゃないか。もうだいぶ離れてしまったがそんな柔な事言っていると女王に殺されるので普通では無理なはずの土屋へ話しかけ
「おい!!光世!!誰にでも大好きって言っとるとさっきの神長への告白が薄れちまうぞ」
『語り手が変わるのはただの素人だと思われるぞ!!』
これは神長に向けて言ってみた。
と言ったら地面に叩きつけられた。
あの女王にまた蹴られたらしい。
おい!!いくら何でも足届かんだろ!!足なげーな。お前はワンピースか!!と言ってやりたかったが勿論おそがいから言えんかった。
寝そべりながら思ったが神長への告白を聞いた時何故だかわからんモヤモヤがあった。
そのまま。今になってアニメ文字のモヤモヤが俺の周りを漂い始めた。その感情はありきたりで阿保らしかったので蠅や蚊を叩き潰す様に両手で挟んでパーンと叩き潰してやった。
「それでは折角光世さんが聞いていただいたので話を戻させて貰いますと」
戻されてしまった・・・。
「あの相澤さん。お話させて貰って宜しいのですよね?」
説明とかもううんざりだった。
「よっぽど説明が嫌みたいなようだね」
コロの目は万引き防止の一つ目マークみたいな感じの威圧感っていうか迫力だった。
「僕も全く好きではないがそれより僕の事はどうでもいいが君は今はアニメだが君も人間の子の中に混じっていたという訳か」
「はい。アニメ監督をやらせて貰って頂いております」
「なぜ君が?」
「この世界の管理者になれば色々融通がきくと思いました。正直言わせて頂きますと職権濫用でしょうか」
「真面目な君がどうしてだい?」
「ただあの方の傍にいたかったのです」
とある一点を見つめて微笑んだ。
「あの子はあの子なのか?」
驚愕の表情をしているコロ。
それはまるっきり表情を変えようとしないあの神長だった。
「違うもんコレは神長君だもん!!アホコロ!!馬鹿コロ!!」
とあの神長を自分の体で覆い隠す様に癇癪を起す光世。
良かったな。神長お前に対して一番冷めたい様に見えた奴も―光世光世言ってたもんな。お前。
「いや君はあの子の何を見てたんだい・・・?明らかに光世ちゃんは神長君(あの子)の事最初から好きじゃないか。それは僕か。僕はあの子の何を見ていたんだ」
茫然自失のコロ、憔悴しきった表情をして光世にポカポカ殴られた儘になっている。
「あんた。今更気ずいたんかアンタってやはり馬鹿」
いつの間にか神長の姉ちゃんがいた。
「お前は何でここに・・・!?」
神長の姉ちゃんをお前呼ばわりとはそれほど久しい間柄なのかそれとも肉親か?
「私は最初から気ずいて最初からコイツといた」
何か神長の事について知ってる自慢を競い始めたようだがそれこそ本当にどうでも良かった。
問題だったのは俺よりこんないきなり出て来た奴(神を気どる)の方が奴を解っているという事だった―
あの時の様に奴は目に涙を溜めて悲しみも喜びも表に出す事を我慢していた。
泣くと相手が喜ぶから好きな感情を出すと相手が嫌がるからそう思って―
言うとウザがれるから
表すと迷惑がられるから
「言えよ!!言わないと解らないだろうが!!泣けよ!!泣かないと悲しいって解らんだろうが!!」
今まで泣きながらポカポカコロを叩いていた光世の手が止まり驚いて涙が止まって呆気に取られた表情で俺を見ていた。
本当何俺は調子いい事を言っている。
いつだって(あの時も)人任せだった―
あの時と全く変わっていなかった。
光世の事も何で自分で気ずかない。
保の事も何で気ずかない。
たった一人の兄弟だったのに一番近くにいたのに俺以外はみんな気ずいていたのに―気ずく事すら他人任せにしていた。
勝手にトラウマを作り出して受けいられない過去としてきた。
まあは最初からトラウマなどを創らずに頼らず何も思わず平然と今を受けいれてきた。
だから今度こそ俺は―
世界を覆う(薄い)(厚い)灰色の膜
その膜の厚さはいつも自分で決めている。
できるだけ神長の笑顔をいつまでも頼ってはいられない俺自身の自然の笑顔いや俺の顔で―
謝罪と感謝の気持ちをトラウマと世界に向けてみた。
するとトラウマだった(輝かしき思いでの一部が)世界の膜の一部が金色になりガンダムっぽい金色のロボットになった―
いや輝かしき思いでなんて本当は嘘っぱち―本当は自分自身と同じ糞の思い出だ。
そしたら明るい光輝く金色だったロボットがちょっと濁った糞色に近い黄金色のロボットになった。
そのでかいそいつは俺を勝手に手の平で優しく包むとその黄金色の羽で空を飛びその薄い膜を突き破って空を駆けた。
厚そうに見えたが灰色の膜は薄かった。そのヘンテコな趣味の悪いロボットは留まる事を知らず空を突き抜けて宇宙に来ていた。
主人公を置いて―全くもって本末転倒だった。
宇宙に突き抜けた途端
黄金色のアイツは下に俺を降ろした。
「て!!アンタ俺の事やっぱり超憎んどるな!!落ちて死ぬ―」
なかった。
宇宙なのに普通に何も無しで地面についていた。
まあそれは置いとかんでもアニメに成った時点で人間じゃないからそれは当たり前だとして地面があるみたいにカチカチに下は凍って固まっていて氷の様に透けていて下の星空が見えた。これはミルキィーウェイ”星空のスケート場”か・・・?いやかってに俺がへんな事言っているだけだが
「いったいここは何処なんだよ?」
『アイスリーゼンベルト 心の中 学校の屋上 空』
場所の名前か手がかりか解らんが二重かっこで浮き出て来た。
するとまた俺がやったというか、かっこ悪い派手の・・・そういえばキングギドラ、保好きだったな・・・と俺が思いに耽るよりも気になるものがあった。透明のガラスのようなロボットぐらいな巨大な長い柱に見えたそれは―
「早かったな・・・」
と俺に向かっていつもの様に言ってきたのは―まあだった。
まあはその柱”塔”と表現した方がいいかもしれないに登り棒に登る様に塔にしがみ付きながらそう言った。
「あの・・・まあ背中に妹をおんぶしてしがみついて登っているのはまあいいわ。どうやってここまで来たの?て!!これ塔柱に見えてロボットか・・・それに乗って来たのか・・・」
「いやこれを登ってきた」
「え?飛んで来たんじゃなくてその柱を登り棒の様にひたすら登って来たのか?な訳ないか」
「ああ」
「お前の方が早いわ!!そんなのあそこから登ってたらどれぐらいかかるんじゃ!!それに何だよその塔!!透けてるしそれに左に何か線みたいなのが沢山入ってるし・・・」
「塔?定規だが」
「いい加減にしろよ!!それより頑丈な定規だなあオイそれ何でできてんだよ」
「プラスチックだが」
「ハイ無理~!!アニメだからって馬鹿にすんなよ。まあその分ぶ厚く折れないように・・・」
「普通に薄いが」
「・・・」
それで妹背おって来たんか。
「せめてロケットとかにしといてくれや・・・ねえ!!なんで定規なの?俺のをパクッていいから普通にロボットにしといてくれや!!」
「ああ悪いななら参考にさせてもらうか・・・」
と言ってまだしがみついてたらしい。地面に自分も降りて妹を降ろしてやると透明なプラスチックの透き通ったところどころ左に見えていたのはメモリを表す線だった。
「スケスケなのもあんまりよくないが黄金色よりはましだわ。俺のと取り換えね?」
「別にやるが」
「お前だから他人にあっさりものやりすぎなんだよ!!いい加減学習しろ!!とは言ってももう他人じゃなくてダ・・ダチだけど・・・」
下を向きながら言う俺。
「照れているのか?」
「うっさいわ!!」
と俺は顔を赤くしながら言った。
「なあ?それよりもアイツらは?」
「ああ画面は相澤を追って俺達はフレームアウトしたらしい。話に関係ある奴以外は闇に覆われた。気が付くとすべてが真っ暗だった。周りが黒かったが他のを捜したがまるで気配がなくなっていた。いないのか?あいと同じとこに行ったのかと思い、だが何もない。唯一定規があった。それを使って行くかと思ったら妹の泣き声がした。探してみつけた。色々声をかけたが泣き止まない。そのまま背おってみたら泣き止んだので登って来た。
「おい!!使おうとするな!!お前カッコイイよくないけど悪魔とか使うだろ!!なぜそれにしない!!なぜ定規!!それに妹背負うな!!いい年して背負われる妹の身にもなれ!!」
「おんぶ最高ですわ!!」
万歳してキャッキャッとはしゃぎだす妹。
「お前はいい加減兄離れしろ!!」
でもずっと離れ離れだった事を思い出し
「まあ今回だけ特別だからな」
「了解ですぞ」
「えらい素直だな。まあいい事だが何何?兄ちゃん以外に好きな奴できたかあ?」
「相澤殿好きですぞ」
「おい!!おい!!変な気使うなよ」
「いえ、わたくしは一切気を使ってはいませんわ」
「いやいや絶対使ってるってガキの癖にまだ早いて。なんなら俺の弟を紹介・・あれ?保は光世の・・・でも光世は・・・」
『君が欲しいですぞ』
「え?俺?まじで?お前趣味悪すぎ・・て!!な訳あるか!!」
「あい、盛り上がってる所悪いが別のが喋っているみたいじゃないか?」
「え?」
どういう事だ。別のって?
「お約束ですが私は一言もさっきから『いえ、わたくしは一切気を使ってはいませんわ』と発したのみですわ」
「え?どういう事?ならあれかあれはまあの方か?」
「そうだった方がいいのか?」
「いやじゃわ!!違うとするとあれか?”いない”奴が喋ってるって奴か?」
ホラー展開突入かおい!!
ホラーっぽい低い伴奏が聞こえて―
こなかった。
なになに?普通こういう所で伴奏入るんじゃねえかというのはぶっちゃけどうでもいいがさっき好きとか阿保らしい事を言ってしまったので伴奏で誤魔化してホラー展開に持ち込みたかった。ぶっちゃけホラーなぞ全然怖なんだが今だけはホラー展開で怖わがってもよかった。なので俺は勝手に『心のBGM(伴奏)』をかけて誤魔化す事にした。
『心の伴奏ですかなかなか風流な事をなされますなわたくしめも混ぜてくれませんかな?』
「お前!!恥ずかしいとこ(心の伴奏)拾うなて!!」
『確かにホラー展開に持ち込むにはいささか無理がありますな。なんか怖いとこがありませぬと』
「そうだな。”いない”はずの声が聞こえてくるなんて普通なんだよ」
幻聴とかもあるしな。俺等々頭が完全に壊れたみたいだ。まあ今までどうでもいいと思っていた異性に告白されたい願望があったって事か。まあキモイが俺にしては進歩だ。普通に近ずいてるぞ。よし!!」
『そうですな。全くもって同感です。ただ相澤殿ご一行様は肩に乗ってるだけです故』
「ん?肩?なんだ?なんだ!?やっぱり不思議ホラー系にもってくつもりか?」
すると俺の横にガンダムぐらいの”巨大な頭”があった。
「おい・・・。いつから頭だけそこにいたの?」
『いやはや相澤殿ご一行様がここに着く前から居ましたが』
すると今までなぜ気ずかなかったか意味不明だが巨大なロボットの肩の上に俺らが乗っていた。でも確かに地面が・・・星が・・・。
「ああ。それは一時的に体を透きとおらせて景色を視えやすい様にしていたのですぞ。国ですので、同時に地面の様に下に突きぬけない様にしたり、あるものは下に突きぬけたりと好きにできるのですぞ」
「国が理由になるかよ!!」
「同時に存在している世界がいくつかあると可能ですぞ」
まあ。訳解らん事は置いておくとしてそれより―
「俺らずっと気ずかずに肩の上で今まで会話しとったの?その巨大な顔に見られて?」
「はい左様ですぞ」
ロボットだからどういう表現しているか解らないがそう爽やかな表情で答えた。
「ある意味ホラーだわ!!それより俺らが乗る以前に俺らのガンダムっぽいのも乗れる大きさだから明らかにお前らの国いやロボットだけ異常にでかすぎるのははっきりいってへんだ!!」
「ホラー完成ですな。国ですので相澤殿も我々のも縮小したり拡大したりできるのですぞ」
水野の好きな映像の要約って奴か・・・くだらね。
「完成じゃないわ!!悪い意味のホラーですわ!!」
「ずっと肩の上に乗って喋っていて悪かったな」
「とんでもございませんですぞ寧ろ光栄ですぞ」(それだけ気ずかれないのも逆に面白いですぞ」
「おい!!謝るなって!!まあが謝るとまあ妹と俺まで悪くなるだろが!!」
「そうだな悪かった」
「お前は何でもすぐ謝るな!!」
と謝る事についての議論を一時間ぐらいみっちり教えてやる事にした。
「肩を気にいって頂けたのですなこちとら嬉しいですぞ」
「何!?肩を気にいるって!!不思議なワード思い出すだろが神長の!!あれ?そういえば神長達は・・・?」
それが一番重要な事だが今は他に気になる事があった。
「それに肩!!その言い方だと普通の人間の肩に俺らが乗っているみたいで不気味だから止めろ!!どうせお前イタリア野郎だろ!!『イタリア』って言えや!!」
『さすが相澤殿鋭いですな』
「いやだれでも解るわ!!」
「いや俺は解らんかったが」
「お前は黙っとれ!!は置いといて神長ワールドで思い出したんだが神長どこ行った?」
『光世殿を預かっておりますぞ』
「え?」
『それで相澤殿が肩に載りそうな所で待っていたのですぞ』
「え?相澤殿が肩に載りそうな所ってどこだよ!!」
「そういうのがあるのか?俺にも教えてくれないか?」
「俺の事だが当たり前だが俺に聞くな!!」
「お!!いかんいかんあいついるんだった。まあコイツがただ誘拐したのかもしれないからいいか。悪いなアイツ預かってもらって引き取らせてもらうわ」
『ならちょっと失敬して』
え?何?失敬って?
そう言わせもせずに奴は俺達3人を口に入れてて!!ガンダム系のロボットに口とかあるの?に放り込んで
バリバリバリ
俺達3人は食べられた。
死亡エンド完
「俺達死んだのか?」
「死んでないわ!!て!!お前の疑問形が初めて心地よく感じたわ」
「改めましてようこそイタリアへですぞ」
「改めましてじゃねえよ!!ようこそじゃねえよ!!今俺達の事食べたよね!?」
「誤解を生むようで失礼致しました。ここの腹の中に入っていただくにはこのような方法しかなかったのです」
「いや嘘だね!!思いっきりなんかバリバリゆうてたし今思いっきり腹の中ゆうたよね?”イタリア”の中ゆえ!!」
「遅いアホザワ・・・!!」
光世がバケツみたいな杏仁豆腐のジェラードを両手で抱えて豪華そうなガラスの椅子に座っていた。なぜ杏仁なのか?プラスチックの普通サイズのスプーンをサクと一刺しそしてパクと一口でバケツ全部を一口で食べた。
「おい!!今どうやった!!」
言ってる間にどこから出てくるのか次々と
メロン味
レモン味
コロッケ味
相澤味
まあ味
まあ君妹味
を一口で食べていった。
「おい!!止めろ食べ過ぎだ!!」
敢えて最後の方の味はスルーした。
「コロッケ味っていうのはもちろんコロの味って事だよ」
そう言うと辺りをきょろきょろしてなんかを探して―
いなそうなのでちょっとシューンとしている光世であった。
『僕はコロッケじゃないよ!!』
とコロが突っこみに来ると期待したのだろう。
「まあアイツも色々あったからな」
と光世を見て俺は
「そういえばお前何でここにいたんだよ」
「ここに来たら迷子になった。一人で相澤が泣いてたら」
『おや相澤殿ではないですか?』
大きい巨体のロボットの顔が明かりに照らされて現れたその顔に比べたら相澤の顔は人間とダニだった。
「泣いてない・・・でも神長君みんないなくなっちゃった・・・」
と相澤は引き続き泣きだした。
『大丈夫ですぞ。我々と一緒に地の果てまで探しましょうぞ』
コク頷く相澤
相澤は食べられた。
でも神長君とかがいなくなって一人ぼっちになったので悲しくて相澤は泣いた。元から1人ぼっちになったの悲しくて相澤は更に泣いた。元から1人ぼっちだったが神長君がいる間は1人ぼっちだと言う事を忘れていないと思っていたがすっかり忘れていた事を今気ずいた。そうなのだ。うちは現実では一人なのだ。疎まれ迫害された存在なのだ。
「わたくしは一人にもなれてないですぞ。わたくしは一人にも満たないですぞ」
え?どういう事?神長ワールドに入れられた気分で不思議に思って一瞬訳解らなくなって涙が止まってしまった。神長君がいなくなったのにこんな事で涙が止まってしまった。神長君がいないのにいるような気がした。
暖かいギラギラ輝く太陽で何にも悩みなんてないんだろうなっていう無敵な笑顔を顔に貼り付かせて本当は羨むとこだがその笑顔はそれ以上に無敵の優しさが現れていてなぜだか安心できた。
あの時いたイタリアの高代の子だった。
「一人ぼっちにもなれてないの?」
「ええ」
自身満々の笑顔でそう答えた。
「本当に?」
と訳解らなくなって聞くと
いつの間にかイタリアの制服を着た他の生徒が沢山いて
「ああなれていないな」
「なれていない」
「まったくもってなれていない」
とみんな笑顔で楽しそうだった。
「うちちゃんと一人ぼっちになれてるよ」
「羨ましい限りですぞ尊敬に値しますぞ」
「ちょっとしゃがみたまえ」
「はい」
「可哀想に」
イタリアの高代の子に頭なでなでする相澤。
光英ですぞ。変わらず無敵の笑顔で笑う高代の子。
「小さい女の子に頭撫でられてるぞ。まあおない年か」
とイタリアのクラスメイトの子が言う。
はっはっはっと楽しさが伝染していた。
「しょうないなほっとけないな。皆まとめて弟子にしてやる」
『はっはっよろしく頼むな師匠』
「師匠は何が好きなんだ?」
「杏仁豆腐」
「これ食べろよ師匠」
「わかった食べてあげる」
「おかしな国に成っとるがな!!」
部屋がいや国がお菓子まみれになって足の踏み場がないまるでテトリスを組み立てたときいやテトリスは組み立てると綺麗に消えるがこれは消えないバージョン―お菓子とお菓子の間に隙間がなかった。人間以外はみんなお菓子だった。いや正しくは背景が(みんな隙間なく)お菓子だった。
「おかしとおかしな国をかけてるの下手だわ・・・」
「うるさいわ!!お前に言われたかないわ!!お前自分の事を俺に名前入れ替えて言うな!!泣くとかはまあギリ許せるとして”ダニ”ってなんや!!後同い年の男を撫ぜるとかキモイは!!」
「仲がよろしいですな微笑ましいですぞ」
「でた!!よくケンカするほど仲がいいていうアレ全然違うし!!」
隙間のないお菓子の背景を見て
「それよりアンタらコイツの事甘やかしすぎだ!!」
「やや。これは失敬確かに光世殿を甘やかし甘いお菓子化にしてしまったですぞ。もう光世殿は甘いお菓子ですぞ」
「うち大福になった・・・」
「・・・甘やかしってなんかふやかすみたいってか甘やかしすると甘いお菓子になるってか・・・別に何でもいいが確かに今のコイツ大福みたいになっとるし」
すると土屋が口をちょっととがらせて頬も膨らませて何回も何回も軽く体当たりをしながら
「光世ちゃんぷせってなっちゃったよ!!ぷせってなってもいいの?本当にいいの?」
と言いながら体当たりを続けてきた。
「ぷせって何だ!?なっとるとしたら解らんがもうなってるんじゃねえの?それに敢えて言うならぶせって感じじゃね!?いやまじで解らんが」
光世に体当たりをされながらイタリア達に向かって
「コイツ保護してくれてありがとな。悪かったな。あの異物食べさせた事これでチャラにするわ」
異物と言うのは勿論国だ。でも食べられた事についてはもちまだ根にもっていた・・・。
「いえとんでもないですぞ。こちらが楽しい時間をすごさせてもらい光英ですぞ」
「うん。甘やかしされて甘い菓子になってうち光栄」
「なあ。悪い事ついでに聞かせてもらうが俺ら何で変なカッコ悪い奴に乗って何で宇宙ぽい変な所に居るか解るか?」
「我々は地球(教室)から離れて屋上に行く為に乗り物からもといへん殿化し宇宙ここ学校の屋上にやって来たと言う訳ですぞ」
「へん殿化って何だよ!!それだったらまだロボット化の方がましじゃ!!」
まあそんなくだらん事はどうでもいいとして
「屋上って!!ここって宇宙っぽいのに何で足に地付けてこう喋ってられるんだ」
「光世殿の好きな国にあるアイスリーゼンベルトの様にこの地球をアニメ化するにあたって宇宙をアイスリーゼンベルトの様に氷の世界にし宇宙を凍らせ宇宙のスケートリンク『学校の屋上』を創ったのだと言われておりますぞ」
「屋上って・・・広すぎだろ・・・」
当たり前か国が何個体も変な奴化もとい変殿化しこの屋上に来ているのだから
「て!!勝手に思っちまったがどれぐらいの国がこの屋上に集まったんだ?」
「全世界が参加だと学校の授業の時間割に発表されていますぞ」
「時間割ってのがあったんかい!!それに授業なんかやっている気配もあまりないが・・・」
「我々はアニメですので本当の授業の内容はカットされておりますぞ。解っているとお思いですが話の流れに関係している所のみ画像になっておりますぞ」
「へ・・・そっか・・・でこんなへん化した奴で屋上来て何の授業すんの?」
「そうですな。6時間目は体育の授業と地理の授業をコンポジット(合成合体)した教室の配置決めですぞ」
「え?どう言う事?」
「まあちょっと解りやすく言わせて貰いますと世界地図(学校の内部)を作ろうというものですぞ。今まで変動し地図が常に動き(教室が自ら動き定まらず)この世界のアニメ監督のみが地理を解るものでしたが今度は全世界を固定化(一定化)し誰の目でも解かる”世界地図”(学校の内部)を解る様にしようと決めた訳ですぞ。光世殿や相澤殿の教室と教室の移動の光景をアニメで全世界観ており地図さえ解っていれば時間の短縮など世界にとって幸せになるのではないかと考えたのですぞ」
「そうかよ・・聞いといて悪いがなんかアホらしくてわりともうどうでもよくなってきたわ」
「どうでもよくするな・・・うちはどうでもよくない。うち真面目・・・」
もうこれ以上聞かない様にした。
「それで”国の席替え”(ゆる戦)の順位で順位の高い方から好きな教室の位置を選べるのですぞ」
「うわ!!なんも聞いてないのに説明しだしたよ。もういいわ興味ないし。どうせなら言葉じゃなくて展開で観してくれや」
「それもそうですな。実はわたくしもそう考えていた所ですぞ。いやあ。相澤殿奥が深いですな」
「ああなんか深なってきたわ」
「はっはっでは皆々様で深くなろうではないですか」
「はっはっそうだななんか更に深くなってきたわ」
初めて今、意気投合したイタリア野郎共と俺達は世界の本質にかってに世界の深遠にどっぷり浸かりひたすら深かなっていくだけだ。終わりまで―それもいいだろうと世界も思ってるだろう。
俺達世界は深みを目指した。ただ淡々と生を終えた。そう俺達は映像になる事を止めた―思いだけを漂わし文字だけとなったのだ。あの世界を漂って行った神長の様に―
「あ。やっと会えたな神長・・・」
アニメ化完 HappyEND
「本当に終わりはそれでいいんですか?」
水野とかいう映像が語りかけるが俺は文字だけとなっているので知らんかったというかどうでもいいからだ。
水野も寂しくなって仲間に入りたいのだろう。入りたければ入ればいいだろう。
「かってに意味のない訳解らないワードを使って適当に終わらせようとしないでください!!おかしいと思ったんですよイタリアさんのゆう通りに聞いてる時点で!!適当に聞いて早く終わらしたかったんですね!!駄目ですよ!!終わらせませんよ!!」
文字になったので映像の意味が解らんかった。というか最初から映像になりきれていないのでいままでと変わらなかった。
「相澤さん・・・」
「うち生きる!!光世只の光字からまたアニメになる自ら!!(目の不自由の方に)副音声しました」
「光世さん!!」
またミズケンは嬉しそうな顔で光世を眺める。
「うちミズケンの事大好きだからいくらでもアニメになってあげるよ」
「光世さん!!大好きです」
そう言って光世に抱き着くミズケン。
「ぐふふふふっ」
と前のアレンジバージョンの親父?笑いをした。
ちぇ・・・終わっとけばいいのに。もうアニメ化なんかうんざりだった・・・。
「ちぇって・・・可愛らしく子供っぽく言ってもダメですよ・・・相澤さん」
俺はいつだって大人だ。大人じゃないが心はいつだってピーターパンシンドローム。
「あのどっちですか・・・?あの説明させてもらっていいですか・・・?相澤さん」
もう説明とかうんざりだった・・・
どうでもよかった・・・。
「もう!!相澤さんいつもそればかりプリプリ」
なんかプリプリミズケンに怒られたが勿論今回もどうでもよかった。
すると思いついた様にミズケンは明るくパッと
「あ!!いいんですか相澤さんの嫌いなワンパターンですよ!!」
となんかウキウキされたが別にいいですかった・・・。
「いいですかったですか・・・」
なんか諦めたようだ。
「やめろ!!慶は言い訳にしかみえない!!うちは最初から全力でアニメになってる!!」
言い訳のキャラか・・・なんかまじへこんだ。俺はしゅーんとなった。
「御免なさい・・・」
「相澤さん後ろにしゅん文字を貼りつかせてそんなに悲しそうな顔しないでください。初めてみます。その相澤さんの顔」
「今回は特別だよ。こんな事するの慶だけなんだからね」
「うん。ウチ解った」
「え?うち?アイザワさん・・・!?相澤さんの事はかなり心配ですが話が進まないので・・・。ではひとまず元の白紙に戻します」
と言いミズケンは消えていった。
やっぱり自分でも紙である事認めとる・・・・。
「ロボット(国)で戦って生き残った順に順位を決めるんですぞ」
「ん?イタリア野郎が説明しだしたぞ。ん?これはさっきの会話は無しにされて最初に戻ったという事か?それが”白紙”に戻すという事か?て事はイタリア野郎がさっき説明してた所まで記憶が巻き戻ったのか?」
「まあはっきりいって巻き戻ってませぬぞ」
「そうなのかよ!!なら何でアイツ白紙とか言ったんだ!!別にいいがお前も付き合いいいな!!」
× × ×
あれ?ここは教室・・・?教室の前に貼ってある時間割を見る。そうだ今5時間目の数学の授業―やばいまた寝ちゃった。昨日早く寝てもどうしても5・6時間目になると意識を失う様に寝てしまうのだった。
数学は話を聞いてなくても解からないが最初を聞いてないと最初に基礎となる説き方を教えられてその後に応用問題になっていくので最初を聞き逃すと全く解らなかった。
すると先生がならさっきのも踏まえてこの教科書の問一の問題を解いてみましょうと言う。
どうしよう。解らないよ。教科書に調度簡単な説き方が書いてあるけどそれ読んでもやっぱり解らないもんは解らなかった。やっぱり先生の説明は大切だ。でもいつも先生の説明を聞いても解らないものは解らなかった。
暫くたって先生に与えられた解く時間は終わった。
結局うちの開けたノートは白紙だった。結局考えても解らないものは解らないのだ。
答え合わせの為に机に座っている一番端っこの列から先生にあてられていって解答を答えていった。
どうしよう。次はうちがあてられる。
「はい次の問題。土屋さん」
当たってしまった。心臓がバクバクいっている。恐る恐る立つが何も書いてないので解る訳がなかった。
なので暫く教室は沈黙が広がった。
先生は私の事を見て
「土屋さん?どうしました?」
それでも立ったまま何も言えないうち。
「土屋早く答えろて!!」
右隣の席の澤井が怒って言ってくる。するとそれに合わせて堰をきらせたみたいにクラス全員が罵声を浴びせてきた。
「早くしろよ!!」
「何やってんの」
それが暫く続き
「もういいです。また後で聞きますからそのまま立ったままでいてください」
「はい次の問題早川君答えて」
どうしよう。解らないよ。立ったまま焦るうち。それをほっといて次から次へと新しい問題に移るみんな。なんでうちだけいつもこんなんなんだろう。目に涙が溜まらない様に必死に努めるうち。
暫く教科書を見つめるだけ見つめて立ったままだったがふと前の席を見るとノートがかなり端っこに置かれたのでうちの当てられたこの答えがまる見えだった。
その答えを涙がこぼれまいと目を擦って恐る恐るシャープペンで写した。手が震えミミズみたいな字だった。
前列の生徒が答え終わった。すると先生は立っているウチが見えていないみたいに次のページの新しい公式の説明をしようとしたが
澤井が
「先生土屋が自分だけ立って遊んだままで問題答えてません」
「土屋さん何してるの?早く答えてください」
「・・・」
「何だ?解るなら早く答えなさいよ」
キンコーン カンコーン キンコン カンコーン
「あーあ終わっちゃったね。今日は土屋さんの待ってただけで終わっちゃったね」
うちは予習して答えを書いておくのだがすべて間違えてある。
号令をかける日直。
そして次は体育なのでみんないそいそと教室を男子が外に出て行った。
女子はみんな友達と話しながら体操着に着替えていった。勿論うちは話す子なんかいなく黙々と立って着替える。
すると前の席に今日の授業のノートが開けっぱなしだった。
立って着ながらノートに書かれたのを見て見るとすごい綺麗な字で今日の授業の事がまとめて書いてあった。なんだ結構今日やった事簡単じゃん。すると読みながら着替えていたのでもう着替え終わった女の子が扉を開けて教室から次から次へと廊下へと出て行った。すると男子が教室に入ってこようとするとうちは着替え途中だったのでそれを見た男子が
「うわ!!嫌なもん見ちまった!!何してるんだ!!早くしろよ!!」
うちは顔を真っ青にして急いで着替えて体育館に走った。体育は女子と男子は別々の体育の授業だった。バレーボールだったがうちの所にボールが来たがボールが下に落ちてしまってから手を振りあげていた。
太った目の細いやっちゃんとクラスで呼ばれていたクラスの女の子がうちに向かって
「役立たず!!」〈イタリア〉
言葉を叩きつけられていつの間にか泣いていた。体育のバレーボールの為家で練習してきていて青あざをつくるがいくら練習しても体育の授業には影響はない。
椅子の上に座っていた。それはパンダマウスの様にふわふわしていて気持ちいい椅子だった。真っ白な綺麗な毛波をしていた。息遣いでぽこぽこ動きそうな勢いだった。
前を見ると外の風景のアイス宇宙が広がっていた。ここは室内なのになんで外の風景が
みられるんだろうと不思議に思ったが周りのを見たらまるでガンダムとかのロボットの内部のコックピットだった。それよりも今泣いている所ヤっちゃんに見られていなかったと同時にここはアニメなんだと安心した。それよりもこれは5限目―練習、6限目―対戦アニメでいう所の授業中でまたうちは寝てしまって聞いていなかったのでロボットの動かし方すら解らない。どうしよう。またうちは何もしないうちに時間だけが過ぎていってまた―(本番中でも)
悲しみが波の様に押し寄せて来た。どうしようなにかしなくちゃロボットは動かない!!そう思ってそこらへんをバコバコ叩きまっくったが動く気配はなかった。
どうしようひたすら涙だけ出てきた。
「光世!!」
いきなり声に怒鳴られた。
その声はぶっきらぼうだけど優しかった。その声をする方を向いてみると外にまだガンダムっぽいのがいた。
ガンダムぽいけど銀色のロボットだった。
「ケド!!」
嬉しい悲鳴を上げていた。中にはケドが乗ってる!!
「銀色か・・光世が自分の色は灰色みたいな事言ってたから灰色にしたつもりだっいや今の無しじゃないけど無し」
ケドは訳解らない事を言っていたけどそんな事どうでもいいってくらいにうちはパニくっていた。
「ケドどうしよう!!どうしよう!!うち!!うち!!ロボットが動かないよ!!」
とうちは半狂乱になって叫んでいた。
「落ちつけ!!頑張りすぎる所は嫌いじゃないがこれはただの授業だ!!」
「今は5限目の練習だ。うちの6限目のクラス決めの本番(国の席替え)までまだ時間がある」
「時間なんかないよ!!一限なんてすぐ過ぎる!!まだ何にもできてないの!!」
「自分じゃなくて周りの音を耳を澄まして聞くんだ。動かそうとするんじゃなくて聞くんだ」
周りの音を聞く?耳を澄まして?色々な声が渦巻いたが思うんじゃなくてひたすら周りの音を聞くことだけに集中しようとした。するとちょっとだけ怖いのがどっか行って心が落ちついた。
「これはゆる戦だろ。心をゆるくもてよ光世。ゆるキャラ好きだろ」
するとケドの声を聴いたらケドのロボットが見えた。
「聞くとゆるロボットの頭が動いて”観える”んだよ」
「みっちゃん猫だよ!!」
あのゆる天使だった。
「ゆるキャラ・・・」
これが本当のゆるロボットだった。ゆるボットだった。
「え?ゆる?猫だよみっちゃん猫好きだろ?」
「おっいい所に来たなゆるキャラ」
ちゃんと〝見える”〟視える”よ!!
「ケッ君ってロボットまでゆるいんだねというか猫なんだね。ケッ君がゆるキャラ自体だからだろうね」
「え?ゆる?まっみっちゃんが前みたいに笑っているからまっいいか・・・て!!今の無しじゃないけど無し!!」
ケッ君はケドみたいな訳解らない事を言っていたけどなんか心が暖かくもうどうでもよくなっていた。
「ケッ君腹減った・・・そのゆるネコ食べていい?ケッ君ごと」
「え?みっちゃんに食べられるってなんかいいけどそれは・・・神長様の担当でしょ!!ダメ絶対!!」
「うんならコロ食べるからコロ探しに行こうよ・・・」
「え!?我が言っちゃった事だけど我の上司だし・・食べちゃダメ」
「上司は食べるもんだよ」
「え?食べるものなの?」
「うんコロだったら特にコロッケだからね。早く食べないと腐るだけだよ」
「え?食べた方がいいの?」
「うん。早く腐る前に食べてあげよう」
「え?早くした方がいいのかな?」
「うん。もう腐っているかもしれない。でも腐ったコロを食べれるのはケッ君だけなんだよ」
「え・・・?我だけなの!?」
「妙な使命感与えて食べさせようとしとるし自分は食べたくないのか」
「え?ケドもコロ食べたいって?」
「え?」
「ケドはコロぐらいなら100個は軽々食べられる」
「え?コロって一柱なんじゃ・・・」
「無理だみっちゃん人間には我がやる!!」
「え?俺今人間じゃなくてアニメだから俺がやる前フリ!?しかもコロを増やさんといかんしコピーして画像処理して誤魔化して増やして食べれたって言わなあかんのか?」
「うん?ケドならやるよね?」
「え?そんな恐ろしい事俺がやるの?」
「無理だ!!我がやる!!」
「光世・・・でも幸司の兄ちゃんぽくなかった?それでも食べていいのか?」
と諭す様に冗談ぽく笑った。ケド・・・神長君の兄ちゃんうちや自分が食べたら悲しむと思って・・・。
「光世ちゃん」
とコロの声が聞こえた。
水色のロボットだった。本当の青空色透き通った綺麗な。コロ髪の色したと思ったらそのロボットが100個の部品にいきなり分かれた。
「え?」
ロボットがバラバラに分解されたのにその部品は下に落ちず宇宙に浮いたままだ。でもバラバラに離れている中に入っているコロもロボットのコックピットに座ったまま唖然としているのがまるだしだった。
『分解100等分』声文字世界
「これ食べたら100個食べた事になるか?」
「何この子怖い!!唯一まともな子だと思ってたのに!!」
「いや今この調度いいタイミングで来られたら食べるしかないんだわ」
「ええ!?」
「ケド!!今どうやったの!?うちもコロ分解してみたい!!」
「僕分解ってどういう事だよ!!光世ちゃん!!分離してどうするの!?」
「コロフィギュアを創るそして売れないだろうからちゃんとゴミ箱に捨てる!!」
「ちゃんと捨ててくれるんだ・・・」
「それはそれとしてあのな。こうやって光世ちゃんって声を聞こえた時点でロボットの首が声のした方向に向いて目がカメラになっているからというかそのロボットまあ国だな。に乗った時点で国ロボットと同化して頭も目も自分自身のものとなる訳だ。だからその目がカメラになっているからコックピットの内部にもその目で見ている映像と同じものが見える訳だ。それで視界にあったものをすべて認識できたら攻撃の範囲をその見えたものすべてを貼り付けをして指定できるそしたら―光世の前にパソコンあるだろ?」
「あうんあるよ今更何言ってるのケド?最初からあるよ」
「そのパソコンを使ってなっえ?ソリティアやトランプ・爆弾やってるの?それ面白いよな。でなそのパソコンで指示になるようなアニメーションの数式をキーボードに入力したりアニメーションをつくってエンターキーまたは再生ボタンを押せばアニメーションが発動、動くって訳」
とケドはそれを見て嬉しそうに
「おっそれDVDのスレイヤーズ観てるのか?なついな。リナいいよな。リナは永遠にヒロインの中では一位だわ。でなテストでその時の判断でいきなりアニメーション作ってもいいんだけどな予めテスト(国の席替え)までに用意したものを発動してもいい訳」
リナもいいがアメも勿論いい。
「お?CD聞いてんのか。お!!それロストユニバースのホッシーが歌たってるバージョンじゃん。林原めぐみもいいけどホッシーが歌ってるバージョンも中々新鮮でいいよな。それでな。このゆる戦は基本期末テストに」
「中間テストはいつあったんだ!?」
と驚愕の突込みをするコロ。
「なっているというか兼ねてる。だからそこにデーター化してある数学の問題の答えを入力するとロボット動く要素になってくるが現実の期末テストと違う所は何をしてもとにかく単純にロボットと戦って勝って生き残ればいい。まあゆるく考えればなにをやってもただ勝てばいいって事だよ」
「なんか君が一生懸命説明している間光世ちゃんサウンドノベルうみねこやってて全然聞いてる気配ないけど君全然それに動じないというかどうでもいいようだね。それに光世ちゃんただ集中力ないだけかそれともこの子の事嫌いなのか解らないよ」
『両方とも』
「コラ!!イギリスの諸君僕以外の事でそう言う事言っちゃ駄目でしょ!!」
イギリス君と言えばロボット魔法学とか廊下渡りの時にイギリス君が言っていた様な気がするさてはこの国自身がロボットになっているのもイギリス君の世界のアニメ作りの考案した技術だろう。何故ロボット化したかといえば学校の中の移動の際にロボット化した方が早く動けるからだろう。
『勿論僕の事だよ』
「ええ!?僕の事!!って・・・何で君らイギリスは僕を外部の人間って解ってて高代としてこのイギリスに乗せるの?」
『解っているが解ってないよ』
「どっちなんだい!!」
『お前はどっちなんだ』
いきなりおちゃらけた愉快な口調からゴロガラゴロンガランと変わった。
「ねえ!?君らかっこいい風にもっていきたいなら最後の音もちゃんとして!!」
「お前は外部の人間なのか?それとも”イギリス”(ココ)の人間か?」
「だから外部の・・・」
「外部の人間と言うならそのまま叩き出すがもしイギリス(人)と言うのならこのまま黙って仲間として戦わせてやるが選べなくても選んでもいい」
「なんなんだよ君ら!!だから最後までかっこよく言えよ!!変だよ君ら!!明らかに外部の変な奴入れて僕がいたいって言ったら仲間にするって!!おかしいよおかしすぎるんだよ!!本当世界はおかしいよ!!本当の神長であるあの子がいきなりいなくなったら凄く嫌な癖に無理矢理選ばせもしないで代表にしたててきたりそして君らは僕が偽物だって事がわかってても僕の好きな通りに選べって言うしお人よしというか頭おかしいよ!!」
『貴様も嫌な癖に自分がならな世界が壊れ神々共がぶっ壊れたそれがほっとけなかったんだろうが我々は違うおまえなんかどっちでもない」
「イギリス人だよ・・・僕にもまだあの子・・・気になる事があるんだ・・・!!」
するとコロの残っていた分解されたバラバラの機体が下のコスモアイススケートリンクを覆ったかと思うとその氷がぱきーんと割れて今度は下の地面の氷を紙で写しとったみたいにキラキラの綺麗な氷(宇宙の氷)みたいな傷ひとつない機体になっていた。
世界のカルタ や やっと本当の意味でイギリスの高代になったコロ
アニメメカ高校にやっと進む。
「あ!!コロずるい!!うちも!!」
「え?光世ちゃんも壊れたいの?」
「や!!でもパキーンガーシャーンで治りたい!!」
「治るには一回壊れないと」
「や!!壊れたくないけどやりたい!!」
「ええ!?」
「なら俺が―」
「君!!光世ちゃんのやりたい事を無理やり叶えようとするのはやめなさい!!できない事もあるって事をちゃんと教えるのも大切な事だろ!!まずテストの問題だ。まずそうだ。テストの問題を読んで基本のロボットを動かす事から始めよう」
「動かさないで動きたい」
『ええ!?どういう事!?』
ケドとコロの声が見事にはもった。
「できるだろ神長の公式に当てはめて考えれば見えない世界では動いてないが見える世界では動く事が」
「うん!!」
まあ君が言っている事は何か解らなかったがうちは嬉しかった。
「なら動かすのとばしてさっきのケドの分解やコロのさっきのやりたい」
「なんだそれだったら―」
「て!!また君は!!何安心してるの!!それ以前に壊れないで直すのは絶対無理だからね!!」
「それだったら―」
「やめなさい!!光世ちゃんはピアノの時もそうだけど集中力ない上に基礎を飛ばして難しいのをやりたがる所があるね・・」
「でもみっちゃん自転車乗れないのに一輪車先に乗れました」
お!!ケッ君がコロに齧り付いたぞ・・・。
「それは一生懸命練習し―そうだよ!!まず練習だよ!!まず問題読んでみよう!」
「しょうがないね読んであげるか」
まず一問目数学か・・・一通り読んだが全然解らなかった。まあ当たり前か
以下略
「ええ!?以下略って何だい?」
「みんな全教科解らないって事・・・」
「まあ解りやすいな」
「まあ潔ぎよくはあるけど・・・」
「みっちゃん頑張って全問読めたね」
「うんちゃんと全問読めたうちえらい」
「うんえらいねじゃあ問題解いてみようか」
バ-----ンバーーン
キイーーーーーーン
バン!バンバンバンバンガンガンガンガン
キイーーーーーーーーン
ガン!!ガン!!ガン!!と何かを叩きつける衝撃と共に世界全体に耳なりのような昔の原爆が世界全体をゴゴゴ―とキノコ雲みたいにいきわたっていく。
この世界を構成している宇宙全体に張り巡らされている宇宙の上空に五線譜が現れた。そのキイーンの衝撃と共にその五線譜に乗っている音符の一部がぼろぼろと剥がれ落ち上から音符が落ちてきた。
沢山の世界中国々達が止まってしまった。それはアニメ特有の背景に流れているBGМサウンドトラックが心地よい音楽が流れる事によって生活に必要なリズムをとる事によって我々は普通の暮らしができる動きができていたのだがこれによってBGМが歪みぐにょ~んみや~んと言う様な吐き気を催す音が聞こえ世界全体に張り巡らせた世界の自由を奪ってみんな国々たちは気持ち悪くなり身動きがとれなくなっていた。それは世界のBGМが壊れた剥がれた音だったのだ。
それは世界の宇宙船現象とかってに名付けられた。ウチが。まあそれはうち的にはどうなってもよかったがロボット達は隕石化した音符達に踏み潰され跡形もなく砕け散った。なぜならそれは音符が人間だったのなら国々は一ミリとメートルだったもとい一カップの杏仁豆腐かパンダマウスだったからだ。
それは”光世インパクト””光世の怒り”として報じられ世界の新聞の一面を飾る前に全世界の国々は人々と共に消滅したので誰も記事を書けるものがいなかったので書かれなかった。
と思ったが壊れかけの世界が代わりに記事にした。良かったちゃんと記事に載って国々は一個も残らず消滅したがウチの名前で記事に乗ったのだから―
めでたしめでたしアニメになったウチ完
やった。日本昔話風に終れた。アニメは終わるのはヤダけど憧れのアニメ日本昔話になれたからよしとしよう・・・結果オーライだよね。
アニメになったウチ今度こそ終わりたい完。
『どこが日本昔話風か!!』
『あ!!阿保ザワ。体は死んでもツッコミだけは生きているというのか・・・!!』
『何がと言うのか!!だそれよりツッコミだけで生きてるってどう言う事!?そんなんだったら生きとうないわ!!それはどうでもいいが俺が突っこみだけで生きてるならお前はボケだけで生きてるのか!?」
『洒落になってないよ!!危険思想だよ光世ちゃん!!確かに僕達敵側の仕事としては終わってくれるならこれをほっといたら仕事が成立するけども光世ちゃんの考えが怖くてほっときたくてもほっとけないよ!!」
いや全力でほっとけ・・・と思ったがそうかコロは人や人が創ったアニメ以前に神らしいから滅びないのか・・・鬱陶しいな・・・。
『いやそれ以前に俺達は人間やアニメなのにボケやツッコミのみで生きてんの!?』
相澤はほっといてコロがそういったツッコミを挟んだと途端
白だけの所にロボット国々だけが存在すると言う世界はないのに国=アニメ=ロボットのみが存在するロボットはいるのにアニメなのに背景は真っ白にという不気味なものがものが仕上がっていた。
神的スペック
『アニメ(世界)再生』
「いや世界君君凄いね今はないのに君は文字だけ生きてるのかい・・・。再生という大それた事はやっていないよ。あってるかアニメを再生したという行為自体は・・・ただ時間の流れを戻しただけだけど神の仕事としては仕事に反するからアニメの世界は治せないけど光世ちゃんの国を滅ぼすと言う危険行為これで光世ちゃんの行為のみを消した。いやいやそれより重要なツッコミが遅くなっちゃったけど更にそれより光世ちゃんかい?あのバシバシはどうしたの!?」
「え?あれはコロが解けないって言ってるのに解けって言うから・・・ピアノバシバシやった」
「悪かったよ!!気ずかなくて!!でもピアノに罪はないだろ!!ってピアノ・・・?」
「ピアノがどうしたの?何言ってんのコロ?」
「光世ちゃんのロボットってピアノあるの?」
「何言ってんのコロ?日本にピアノぐらいあるでしょ。常識だよ!!馬鹿にして!!イギリスにはないの?」
「いや普通にあるよ。ごめんそう言う意味じゃあくまでロボットとしての日本だよ!!」
「あるよ!!ロボットといっても国なんだよ!!全員あるけど映ってないだけで本当はあるんだよ!!」
「そうそう!!ロボットは国は高代が乗るんだけど自分用に色々好きな様にカスタマイズできんだよ。そうだよ。今は映されてないけどまずは国はガンプラを組み立てるみたいに高代が国を組み立ててるんだよ」
「今更だけど国に乗るってなんか変な気持ちだよ。そうなんだ・・・僕”これ”に乗っているのに自覚なかったというか知らなかった」
「コロらしいね。しっかりしてよ・・・まったく・・・」
「どこがギャグなのか本当の設定(現実)か難しいな・・・」
「アホコロ!!ギャグなんて一個もないよ!!みんな全開だよ!!真面目にやってよ!!」
「ご・・・御免よ光世ちゃん・・・」
「今回だけ特別だよこんな事するのはコロだけになんだからね!!」
「光世ちゃんは僕に”今回は”を沢山くれるんだね・・・有難う」
「本当だよ!!コロはうちがいないと何もできないんだから」
「そうだね・・・なんか迷惑かけて悪かったよ・・・」
「本当だよ」
「すっすごいみっちゃん我々の上司に対してその堂々したものいい・・・大きっくなったな・・・みっちゃん・・・!!」
嬉し泣きするケッ君・・・ケッ君ってうちのなんなの?まじひくわあ。ケッ君って前にあった事あるけっかあ?
ギイーギイーギイー
BGМが気味悪い声(音)をあげていた気持ち悪い・・・まるでガラスをつねられているというか脳を震わせる音というか・・・ヤダ・・・辛い・・・うちは耳を思いっきり両手で押さえているけど全然それでも音を塞ぎ切れていない。
「世界も辛がってるな。早く治さんと」
ケドはうちと違って全く耳を塞いでいなかった。この音を聞いても平然としているのだ―世界が辛いから心配しているのか。
ウチの事だって―
本当ムカツク気にくわない奴なのだ―世界の精神科医であるケドに言わせると世界は壊れているのではなく辛がっているのだとこの耳触りな音はアニメの世界の心が壊れているのだ。
心が壊れているか。うちの心と同じだな―壊れた心は戻らない。うち自身が心が壊れているからそうわかる。
ギーギイギガー
ウザイなあ。この音うちも心が壊れているから心が壊れた世界の辛さが凄く解るはずなのに―でもひたすら鬱陶しい。何でだろう。もお他人じゃなくて同じアニメなのに―
涙がピアノに落ちていた。いつ泣いたのか知らないがその途端―ピアノが勝手に凄い勢いで鍵盤が勝手に動きだした。身の覚えのある曲を勝手に奏でていた。
これはオープニングの―ラノベを読みながら歩いているうちをストーカーの様に後をつけて来て歩きながらピアノを弾いて巨大な音符が出て来てうちにぶつかる寸前で障害物を消すのだ。うちを守るかの様に。あの時の気味の悪い光景と似たのが今正に広がっていた。そうまさしくそのとおりにピアノから出た巨大な音符がいや黒い塊が揺れる世界の五線譜の抜けた所にパズルの様にすぱすぱはまっていく。するとはまった五線譜の部分の精神は安心したかの様に元の音に近い音に戻っていた―
次から次へと
「すげえこれどうやってんの?世界の精神安定率が正常に近くなってく・・・!!」
ケドは笑ってそう言った。なんかこのうちや人を安心させるようなこの笑顔どっかでみた事ある。かってに動くピアノ―自動演奏みたいなピアノを見ながら思い出す。
”コレ”―神長君―?
「このロボット神長君だ・・・」
よかった―良かったよ。ちゃんとうちの近くにまだ”いる”んだ。その動く鍵盤を見つめてうちは嬉しくて堪らなくて両手を思いっきり振り上げて鍵盤に叩きつけていた。
バンバンバンガーン
鍵盤はそれにへこたれず変わらずに動いていった。
バンバンバンバン!!
そしてあの曲の最後まで弾き終えたピアノは止まっていた。もっと聞いていたかったのに・・・。
「なら何でバンバンしたの!?明らかにバンバンが演奏の邪魔してたよね!?」
「え?誰だって自動演奏ってなんかバンバンやりたくなるでしょ?今時の子はそういうもんだよ」
「え?そうなの今時の子そんな乱暴なの!?やヤンデル・・・」
「う・・ん・・・?まだしんどいて言ってるなあ。世界の精神安定率70パーセントってとこかあ・・・?」
「やっぱりバンバンが世界の修復の邪魔してた!!」
とケドとコロが何もしてないのに偉そうに言っていた。
うちは勿論100%心を治すのに全部うちが70パーセント治した。
神長君がやった事はうちがやった事!!
神長君はうちの者!!
今神長君はうちのロボットだから勿論100%うちがやった事に変わりなかった。
「二人共何もやっていない癖に偉そうに言ってないでうちを見習ってなんか仕事したら?」
「え?ちょっと僕は神的にはアニメ化を終わらせるのが仕事でそれに反する事は・・・ちょっと・・・」
「コロ!!言い訳ダメ!!」
「ごっ御免・・・」
「謝ればいいってもんじゃないよ!!」
「うんそうだね・・・」
「確かにそうだな。よし。仕事やるか!!」
とケドが言った途端
『世界の医師団集合』
とアニメ文字がいつもの様に画面いっぱいに広がった。
「ありがとな。でも辛いならアニメ文字出さなくてもいいからな。あまり頑張りすぎるなよ」
とケドは言っているが”アニメ(世界)”は文字は出したくて出しているのだ。うちが深夜アニメの録画をしなくては寝られないのと同じ事だ。
そう考えているうちにも同時進行でその画面には磁石に砂鉄がびっしりつく様に『世界の医師団』集合のアニメ文字にびっしりロボット達が吸い寄せられた。そうこう思っているうちに同時進行で文字に文字を覆い隠すほど気持ち悪いほどロボット達がこびりついてきた。まるでアメに群がるアリ以上に―
やがて文字をはみ出て画面全体に隙間もないほどにロボットがこびりついた。まったくもってキモかった。
『世界の医師団手術会議』
「世界の破損した部分の大部分がさっきの”日本”から発せられた音符がはまり適合し欠損した部分が修復された。でもただの音符新たに作ってその欠落した部分にはめてもそれがもとの音符と全く同じに複製したとしても世界が違和感を感じて精神率が限界点を超えて余計前より心が壊れて体も破壊される恐れがある訳だ。でも先ほど”日本”はたったさっきの数分一秒で体と心にあった世界の体と心の一部が破壊されている大部分を修復してみせた。なぜそうなったのかは不可解だがでも考えられる事として
『そうか神長だからかあ』
と何故かそれだけの理由で全員一致で納得していた。なに言ってんだ。こいつら適当だなと思うが100%間違ってなかった。
神長君は何もしなくてもいるだけで安心感を与えしかも何もかも平然として堂々としてうちや世界みたいな不気味な存在を見ても何も思わずあたかも普通の存在として気持ち悪い事も怖いものも平然と受け流すというか普通にこなすのだ。
嬉しかった神長君はうちの事を普通の女の子以上に接してくれた。そんな神長君だから世界は治されたのではなく何の違和感もなく自然といつの間にか戻っていたのだ。かっこよくないし神長君の事を褒めるとヤダから神長君は気持ち悪いから気持ち悪いもの同士何にも違和感ないんだと思う。類は友を呼ぶと言う奴だ。
ケドが本当ツンデレだなと微笑んで言ってくる。本当ウザイ偉そうだ。自分はカッコイイつもりかもしれないがうちにそれが通用すると思うなよ!!
カッコ悪い癖にと思いながら顔が赤くなるのが恥ずかしくて心臓がドキドキしてそれを隠す為に俯いた。
「でなんでわしらがくっついんたんや」
ちょっと関西弁みたいに喋っている子だが日本人ではない勿論アニメだから関西弁で喋るキャラがいた方がいいというキャラづけだった。実際の世界だったらちゃんと母国語で喋るだろう。でもなんか可愛かった。それにしても相変らず高校生ぐらいだった。
「くっついて貰った国にはその医師とした特性がある国、人が引き寄せられたんだ。治せる可能性がある奴が集まる磁石に見えるが医師団の試験なんだな」
今のコレが全く持って迷惑な試験だった。今までにないテストに世界が世にも奇妙な物語のテーマソングを流した。
試験を受ける人は考えも何もしない。テストだと知らせない(抜きうちテスト)なぜかテスト用紙(リトマス試験紙)に人間引き寄せられるという史上稀にないアニメ史上初のテストだった。考えなくてもいいんだったらテストがみんなこうなればいいと思わなかった。やっぱりテストは考えるのも大切なんだなと初めて思った。
「それにわて今まで話に出てないけどいいのんかあ?」
「ああ。大いに結構だ。その方が新しい可能性が見つかるかもしれない。また新しい環境負の要素を取り入れる事によって普段寝ている部分病んでいる部分壊れた部分を起こす」
病んでる部分を起こす?肉眼で見えない壊れる部部分を新しい環境を使って誘いだすって事か・・・?
「後大事な事柄としては治すにも自覚していない、治すと思ってない無自覚で治すとわかってない奴が必要だ。世界相手に治して貰っている感じがない自覚させない事だな。一番大切なのは傷だと感じさせない事が大切だ。トラウマだと思わせない事になる」
ケド・・・ケドが何を言ってるのか解らないよ・・・。
「ただ世界をさっきので殆ど治せたのは良かったんだが大部壊れてた関係で見えてた五線譜も消えてどこが欠けているか見ただけでは解らない。しかも見えたとしても膨大な量だなら音を聞いてどこが欠けているのか突き止める事が本来できるはずなんだが世界以外の自分らが見ても解らないんだ。他人の苦しみが見ただけでは解らないように」
やっぱりケドは相変らずに何を言っているのか解らなかった。
「ちょっといいですかな」
と手を挙げながら微笑んでそう言ったのはイタリアの高代の子だ。
「君も(弟分)いたのか・・・なしてこんなほっとけない一人にもみたない子・・・?因みにうちはちゃんと一人ぼっち・・・」
「ははははっ一度磁石があったらくっついてみたいと思っていたからですかな」
「一度くっつくものなのか!?」
「弟分口先だけではなんとでも言えるよ。実際世界に対し何かしようとしたの?」
「もっと世界殿の事(光世)が知りたいと友人にして頂きたく存じあげますぞ」
「だからピザ。口先だけでは何とでも言える。友達にどうやってなろうってんの!?」
「お?これはこれは喋るピザがいらっしゃるのですか?ピザ殿もお友達になりたいですぞ」
とキョロキョロあたりを喋るピザを探して見渡すピザ
「弟分ちみだよちみ、ちみは最初から生まれた時からピザって名前なの」
「そうでしたかそれは光英ですぞ」
と嬉しそうに言うピザ
「どこらへんが光英なの?」
「誰でも知りうるピザまたは美味しいピザ、わたくしもいつか有名でおいしくなって誰かに食べられたいと考えておりましたので」
「最初から解っていたが変だぞお前!!食べられるんじゃねえ!!」
「存じ上げておりますぞ。変だけが取り柄ですので」
「取り柄になってないが関わりたくないので黙っておこう」
「はははっはっはっ」
世界のカルタ し
喋るピザこっきにも乗る高代だよ。うちの弟だよ
アニメカに更に加わるがや。
こっきとはあのガンダムっぽいロボットの事だよ。漢字で書くと国機だよ。国旗にかけているから漢字で書くとき国旗でも別にいいらしい。
「いいよ弟しょうがないから仲間に入れてあげるよ。なんかできるもんならやってみな」
「はい。ではちょっと失敬」
コックピットにいるピザはピザを切るあのピーラをどこからともなく取り出してそれでピザを切る様に一線した。
何でロボットに乗っているのにピザのコックピットの中までみえるんだと思うかもしれないがそれはアニメなので画面に映るので観えている影響なのか何故かアニメの特性なのか国機に乗っているとまるで人間同士がお喋りしたり触れたりするようにできるのだ。それは例えば、なぜかロボットに両者乗っているのに人間同士でいるみたいに例えば相澤にうちがおんぶさせる事ができロボットとかとりはらわれまたさっき人間同士みたいに触合ってたのにいきなりロボット同士みたいにも好きな様にできるのだ。
その様にするとピザのロボットもロボットサイズのピーラが現れそのピーラーで空気をバイオリンを弾くみたいに空気を弾くと―
なして?空気を弾いてるだけなのに音が聞こえる―?
それはバイオリンの音で実際は空気を切る音だが奇妙な様でユニークかつ神秘的な美しい音色だったが―でもそれは―
「神長君・・・」
それはさっきの神長君の曲だった。さっきの神長君の曲をロボットが空気を弾く事により奏でられるロボットによる神長君のバイオリンバージョンの曲だった。また聞けたのは嬉しかった。神長君にまた会えた気がした。今ここにいる”国”ロボットは神長君だがすると神長君のピアノ演奏はその巨大サイズに合わせてその巨大な音符が出てきたが今回もそれが出てきて、今は見えないさっき出てきた背景の空に張り巡らされた五線譜の場所にそれらの音符が到達され、するとさきほど五線譜にはまっていない部分の音符はちゃんと背景に吸い込まれ消えた五線譜にはまったと思われるがそのもう予めもう最初から音符がちゃんとはまっているものはそれにぶつかりこちらに音符流星群として跳ね返ってきた。その音符に踏み潰されてギャー死ぬーと一瞬考えが浮かんだが音符流星群ってなんか綺麗・・・とうっとりしたのでもうどうでもよくなっていたがピザは楽しそうに余裕な笑みを湛えてバイオリンを弾き続けそしてその跳ねかえってきたその音を拾っていた。
音を拾うとはどうやってやるのかロボットの右手―片手だけはバイオリンを弾きもう一方の左手で虫を取るようなタモ勿論虫サイズが取れる小さいサイズではなくてちゃんとロボットサイズの巨大なタモだった。で何をするかと思えばロボットの片手のバイオリンをやりながらたもであちこちから飛んでくる音符達を右や左や右上右下南北東西あらゆる方向に跳躍したりしてまるで自分の弾いている音楽に合わせてダンスをしながら一コも音符を逃さずそのたもにキャッチをしていた。
神長君にまた会えたと思う嬉しさから顔がぱあと嬉しさのあまり笑みが隠し切れず顔からこぼれ落ちるとそれを見てピザは優しい微笑みを浮かべた。
なんだ・・・その顔・・・。
うちがまた神長君の曲を聞きたいと見透かされたみたいだった。もしかしてこの曲うちの為に弾きやがった・・・壊れてるうちが元気になれるようにもしかしてまた笑えるように神長君の曲をその為にさっきのをあの一瞬で暗記した。侮れない奴・・・と顔が赤くなるのがばれない様に下を向いてそれを誤魔化すかの様に下を向いてそれをさも気にしていないどうでもいい事をピザに聞いた。
「音符どうして全部拾ったの?」
「自分のペット(友達)が出した糞は持ち帰るのがマナーですだぎゃあ」
「音符って糞なんだ・・・」
意図的にボケてるのではないかなりボケたうちにつっこみをさせるとはとてつもなく恐ろしい奴だった。
「その糞を拾いながら・・・」
「ピザ!!め!!このアニメを見ながらご飯食べてる人がいるかもしれないから音と言うよろし!!」
「失礼致しました。壊れていない音を拾いましたのでそれ以外の壊れている音(位置)を特定できましたぞ」
クソ!!弟しかもうちを笑わせながらそんな事までできていたなんて
「いやはやそうは言っても言い訳になってしまいますがなにゆえ即興演奏でしたので数秒のコマ(原画・動画)でピザパンで音符を作りましたので本物に似せて100%〝フィギュア”(パンピザ)は作ってありますがそれにいずれか世界殿が気ずかれ違和感を覚えた時点で壊れた状態に戻ってしまいますぞ」
「え!?あのエアバイオリンから出てた音符ってピザなのかよ!!音符の代わりにピザ(パン)くっつけてきたの!?何またやってくれてんのコイツ!!」
と相澤が怒りだしたので
「いやよくやってくれた」
とケドが言ったので
「うわ?コイツさらりと怖い事言ってきた!!世界になんか恨みでもあるんか!?」
「いや(それもあるが)一度壊れた心はまた元通りに戻そうと思っても治らない。それをカウンセリングなしでなんで神長が正確に心を治せた方が有り得ないんだ。それにあの数秒に満たない間で心をパンで再現しちまう方も有りえなくすごい」
「いやアンタルビでさらりと怖い事言ってくんな!!それはこの際怖いから関わりたくないから黙っておこう・・・だが音符(心)をパンで作るな(ふっつけんじゃねえ)」
「いやはやこれはこれは失敬ですがや。パン(ピザ)と言ってしまいましたが国でしたがや」
ニカと笑ったので
「また国かよ!!えらく国を気がるに使ってくるよ!!イタリアの事イタリア=パン(ピザ)って呼ばなきゃいかんの!?」
所々でてくるアニメの〈イタリア〉って文字は今までなんじゃ?と思ってたけどそれはそういう意味やったんか。
「お。悪いな。また国を犠牲(材料)にしてくれたのか」
とケドがお礼をピザに言っていたのでざわが
「何お礼言ってんの?何正当化されてるの!?気味悪いだけだろが!!」
「いや慶。ある意味そこらへんのレプリカで作われる材料よりかは国は歴史がある分中々壊れようと思っても壊れない。イタリア本体が壊れるまでは。だからイタリアが今死なない限り世界にも心がパンでできている代わりに作られた偽物だとバレないという事だ」
「言う事だじゃねえよ。それよりいきなり自分の体(心)がパンになっているのが解ったら怖いだろうよ!!また国からパンっていう言い方に戻すの止めろ!!」
でもある意味、相澤もピザに感謝している事がまる見えだった。でも相澤って世界なんか壊れろどうでもいいと思ってそうなのに何で感謝しているんだろう。
それよりピザ恐ろしい子、自分の国を削ってまでも世界を助けようなんて。
うち(世界)のなんなの!?ある意味怖い。ひくわ・・・。
「いやはやとんでもないまたすぐ生えてきますぞ」
「国は生えん!!」
生えてこないでと祈りをこめながら相澤は叫んだ。
「ここから(現在地)その(記憶)の正確な位置情報をここに送ってくれ」
「今現在世界五線譜にはまっている国正確な記憶位置情報から推測されるまず一次元の空間を作くっております」
その数値から得た情報は立体化し
一次元の立方体から
二次元の立方体から
三次元の立方体から
四次元の立方体から
無限次元の立方体になった時それはもう数値ではない情報でもない自立した空間になっていた。それは情報から実際の空間になる間(時間)によりその位置に飛ばされて送り届けられていた。ロケット版=情報化空間転移であったが世界はそう文字をよこしてこなかった。だってこれは世界に自覚されてはいけない事なのだ。心の一部に異物が侵入して来たというその”違和感”から世界(心)がより壊れてしまうのだ。壊れている心が更に壊われるとどうなるか考えるだけで実際に自分が壊れているうちとしては自分の事の様で恐ろしかった。
でもよく考えてみるとうちが自覚しているのに世界が自覚していないのは世界とうちでは別ものなのだろうか?そう考えると不可解だった。そんな事どうでもよくなるぐらい私の頭では理解しきれない所に立っていたからだ。こんな不可解な所に一人で立っていたら普段のフレッシュみっちゃんだったら怖くてパニクっている所だがそうはならなかった。
なぜだか安心感が感じられたのだ。うちの周りに層が何重にも重なっていたからだ。(マトリョーシカされた世界)見えない層ではない。見える層だ。これは世界の心にいるらしい。それが解ったのは世界はアニメなので構造、動きが―アニメになるまでには色々過程がある。
心の中だからここではその中の構造がまる見えになっていたからだ。
の中の国シリーズ世界の部品⑦
うちがここに(世界の心)立っているのはそのアニメが壊れた為にできた音符の隙間の為にそこがぽっかりと空いている隙間にアニメであるうちがその隙間を埋めているらしかった。うちはあんまり難しい事は解らないので確かな事は解らんが世界のパズルのピースとしてうちが代わりにハマっている事になる。
一回でも何回でもいやせめて一回だけでもいいからパズルのピースとしてはまってみたかったので嬉しかった。
が今思いついたのだがでも壊れた心、世界のピースにはピザが作ったパンが挟まっているはずだがうちがはまる余裕があるという事はパンではなく国が代わりにハマっている証拠だった。国を挟んできたのにはちゃんと理由があった用だ。ちゃんとうちとは違って頭は良かったようだ。でもちょっと気になったのでちょっと試してみる事にした。
空気を手を掲げてちょっとちぎる動作をしてみた。そしたら本当にちぎれた。そしてそのちぎれた空気を食べてみた。前の世界がアニメ化になって初めて食べたイタリア(国)の味だった。でも前より明らかにおいしくなっていた。どんどんおいしく進化していくイタリアか。やはりあの弟は何を考えているか解らない。馬鹿っぽい。やはりうちの弟だった。同い年だが。
でもここはあの時のイタリアの”位置”だった。ここに立っていると遠いあの時の廊下を見る様に奥まで見渡せた。このアニメが始まった始まりの所もここから見えた。
ここはアニメの心、アニメの記憶であり話でありで○○だったのだ。同じアニメ(人間)でも見た”だけ”では心までは解らないというだけとはそういう事なのか。
そういえばうちが立っている所は”傷”なんだ・・・。傷だと感じさせないのは心の一部に似せているイタリア(世界)の一部にうちが立っているからだ。
それをあの穏やかほんわかとした楽しい雰囲気がうちにそうさせているんだ。だからうちもなんか心に余裕がもてた。神長君がいなくなった怖さを今は忘れられていた。それがなくなったらまたあの恐ろしい辛くて悲しい気持ちがうちに押し寄せてくるだろう。まだ弟には心を許す訳にはいかないがあの何でもできる何でもうちの欲しかった普通のそれ以上のレベルの幸せを何もかも持っている―うちの持っているひどく恐ろしい悲しみを知らないであろうあの不敵な穏やかな笑顔にムカついていたがちょっとでもうちの悲しみが味わえばいいのにと思った事をひどく後悔していた。もう毎日を長い間辛い悲しみがつきまとっている毎日なのでもう優しさを優しさとは解らなくなっていたのだ。いい子をいい子だと素直に思えなくなっていった。
いつも毎日をみんなと仲良くなりたいみんなが大好きだから何をされても嫌いにはなれなかった。でもいくら努力してみんなと仲良くなりたいと願っても相手はうちを排除しようとした。だからうちは生きる為には何もかもこっちが立ち向かっていかなければならないと思った。相手を優しさだと思って期待したらいつも裏切られていた。だから優しさを優しさだと期待していたらこっちがやられるだけだった。だから生きる為には優しさには何かあるんだと勘ぐった。だからもうここ(アニメ)に来てもそれは同じだった。だけど本当は本当の優しさをどこかで期待していた。
またいつの間にか涙が下へ落ちていた。
すると今更だが―ここはコックピットだった。神長君・・・。うち神長君の中にいたんだ。大丈夫。うちはなんかホッとした。今は一人じゃないんだ。
でもイタリアの中に居るはずなのに日本があるというチーズインハンバーグ―イタリアの中を割ったらドロと神長君(日本)がでてくるという感じか・・・。(こっちがじろじろ見てしまっているのにニコニコ優しく笑ってくれる感じ)
「やめろ!!怖すぎるだろ!!そのホラー!!」
またツッコミだけで相澤来た・・・。五月蠅いざわだ・・・!!折角うちがおいしい事を言っているのに。ぷせってなっちゃうよ!!ぷせ代払え・・・。
うちも立ち止まっていられない。前を見てみた。
それ(前)はあの廊下が広がっていた。この海は青か普通の廊下の色の筈だが何故か前(過去)は真っ白であるのは正方形が沢山の黒の縁取りだけだった。まるで作文を書くときの原稿用紙みたいに。
前の話が見える。それは・・・だったのだ。守ってくれてたんだ。テスト(クラスの席替え)だったんだ。
ならこれが過去だとするとうちはもう昔の神長にはみえない・・・さみし・・・うちはちゃんと神長君の中にいるっていうのに・・・。
「おーい光世だ」
と嬉しそうに私を見つけそう言った。
え・・・?どういう事・・・?
前を見る(向く)心のそしたら”ここにいる地点”(傷)、廊下(海)の始まりから巻き戻ってアニメの始まりからが迫って来る。アニメの始まりから見える。迫ってくると勢いで見えるのだ。目の前の真実が―かっこよくないがとかっこはつけはしたもののそれはただのアニメの一話からなどの空間が映っている―放送されているだけだ―でも視えたのだ。幼い頃から長年見ていて視聴者からアニメにまでにもなったアニメが好き過ぎる私の勘が教えていた。
始まりのオープニング”あの”今”テスト(クラスの席替え)で練習の大部分を治したあの曲で音符を出してあてて障害物を消していた。障害物=心の傷だったのだ。
そして教室巡り(世界巡りで)私の人に対する恐怖―敢えてクラスの奴ら全員達と”新たなる世界(教室)に触れる事によってクラスの中で孤立しているという傷をその傷自身である(光世クラス)クラスの中で旅する事によって孤立から団結という有り得ない現象を起こして敢えて傷の中に放り込み傷を別の物にするという非科学現象をおこし、世界(クラス、教室)だけじゃない色々な世界(他のクラス)を旅する事によって限定した(今のクラス一つ)世界だけではなく新たなる世界(新しい環境)もあるんだと知った。その一歩を踏み出せなかったそれを自然と無自覚に行っていた。
そしてカルタ、原画探しで神長君とあるワード、経験をする事によってその傷が飛び出し原画カルタになり来た他のキャラクターもその傷を見たらそれがその人の傷になっていた。それはアニメの心の傷だったのだ。原画とかカルタは。
そうなのだ。今までのはすべての前の話は―
今まで自覚していなかった傷が動き出す。(アニメから現実から真実へと)
自覚していなかったのは(練習から)自覚したテスト(本番)の始まり―クラスの席替えが開始された。
今となってはその文字が浮かび上がったのがスタートを示すものだったのか知らないが―
その途端
世界の構成がサーッと海の様に波の様に水が引くみたいに動きだした。
1世界がアニメ化になった話章
2世界が映画になった話
3世界がドラマCD化した話
4世界が漫画化した話
5世界がラノベ化した話
6世界が文字化した話
7世界が音楽化した話
8世界が学校になった話
9世界の廊下が海になった話
10世界の国の重要文化財世界遺産がロボット化した話
11世界の国がロボット化した話
12世界が光世になれる話(神長)
10『いたよじゃなくてずっといたね』
世界が活字化した話
世界の心の話壊れた話
世界のクラスが国々になった話
世界の屋上が宇宙化した話
それらの別れた章が中心から円を描く様に渦巻いていき、綺麗な円の渦巻きになったかと思うとそれら(なると渦巻き)がコマの様に10回回ったかと思うと背景が膨らんだり萎んだりする。
キモイうち膨らむ(太るのも)しぼむのもヤダ・・・!!ん?しぼむって事は痩せるって事?ならいいや・・・でも膨らむのや!!と思っていると―
大丈夫だ。これは「運動残効」っていう錯視でそう見えているだけで実際は膨らみもしていなければ萎んでもないんだ。
と言葉だけでケドが言って来たのでホッとしたが・・・やっぱり本当に萎みたかった。もう麻痺した様に見えたがいい加減文字なのかアニメなのか音楽なのか訳解らんなってきた。まあそれは置いといてさっき戻すとしてその萎みがピタと止まったかと思うと文章の構成―情報が多い、広範囲になり大きい分量から小さい分量の順に並んでいた。
それらの章が文章の円になったかと思うとそれが一回転した。それらの12コマの文章がロボット化し現れと思ったがまたそのロボットと全く同じそれより大きいロボットがその最初のロボットを覆い尽くした途端―
またそれより大きいロボットが覆い尽くしかえしそれらを12コマ瞬時にやったかと思うと巨大なロボットがいた。
ロシア
「マトリョーシカ式アニメ」
文章の形態『マトリョーシカ風構成』
「同じ物なんだけど中をパカパカ開けると小さくなっていく」
という文字が浮き出てを繰り返していた。がそれだけでその巨ロボ(国機)はそれ以上動こうともしなかった。今ままでの中シリーズとかいうのはロシアの部品だったのか。
謂わば話自体にロボットが隠されているというか構成、話自体がロボットなのだ。
「・・・・」
特に言う事はないので毎年じゃないが毎度恒例のアレを言ってみる事にした。
このロシアの巨大なロボット(国)に比べたらうちの日本は神長君のポエム並だった・・・
「・・・」
こう言えばマトが何かをツッコンでくれると思ったが
ツッコミまで動かないというのか・・・
「ねえうちちゃんと一人ぼっちなんだけど君はどれくらい?」
明らかにそれに無言だったが自然と嫌じゃなくその無言も私の言葉を肯定している様にみえて心地よく感じた。
これも神長君やアニメ達まあ君やケド、弟の生き様の影響だろうか
「君となら一人も悪くないって思える」
それを聞いてもマトは何も言わなかったがそんな事はどうでもよかった―――――――――――――――――――――――
上から下に雨の様に構成が降ってきたからだ。それは屋上から上高いとこから地面に飛び降りる様な話の構成だった。
うちらの思い出
神長君との思い出が上から下に凄い勢いで落ちて行く。
顕現のついでに現れアニメ(国)ができるまでに
フランス
「雨型構成」
ついでに″敵”(国)も滅ぼしていた。
(3つの世界が入れ替わっている)
背景が明るくなったり夜に成ったり朝になったりしているうちにレインも一回転し美しい雨型に―ロボットになっていた。透き通るような雨色だった。
地面構成形態
ライトノベルのけっこう上から下までかけた文章の量が半分かそれより少ないのが結構あるかは自身がないがそれ以下の奴を見かける。その上からぶら下がっている文章を画面を半回転した。平らなまっすぐな構成や色々な二重鍵かっこ、三重鍵かっこ、後に二重鍵かっこ閉じる、三重鍵かっこ閉じるまた文字が棒状になった行が一部とれて右左横色々空中で飛びあがってバラバラになったのが一部元通りのまま地面に突き刺さったままになっている行の空いている隙間に―それらがスポスポはまったと思ったらそれらが横一行隙間がなくなったりテトリスの様に―
”ダン”
と平らになった地面が一段そのまま―
”ダン”
と下に消えて落ちを繰り返して止まった―
時には平らな地面ができたと思ったらそれらの段が消えて一段下に下がった。
地面ができていたと思ったら―それらの地面がそのまま360度ぐるりと回り
『フオーン』
と音の様な呻き声をあげたかと思うと土台が立つ場所がなく背景上下もない宇宙になっていたのでうちら”ロボット”(国)らは空中をそこらじゅうふわーと浮き出した。宇宙になったと思ったら回転していた宇宙がロボット化した・・・それは透き通った氷の様な綺麗なロボットだった。
そのロボットは何にも発さず。もう上下もなくなったはずの宇宙に降りたった―そうするとその足元から凍っていきすべて氷の地面が出来上がった。それだけやったらそのロボットは何も発さず消えていた。それはあのコスモスケートリンクだった・・・。あのロボット何処かであった事あるな・・・なんか懐かしい感じがした。
と思っている間に気ずいたが構成だけの中身の世界がもう色を取り戻してアニメに戻っていた。
「世界が心の傷を自覚したから心を凍らせて何も不安な事を考えない様にしたいわば応急処置でまだ治療中だ」
ケドがウチが病は治らないんじゃないかという不安を思い起こす前にそう言った。
「テスト(クラスの席替え)が世界の心の治療だ」
「傷に埋め込まれたイタリアを取って治療しようと思ったら壊れてない部分とれちゃった」
そう言いながらステは壊れていない部分―原画カルタを手にもっていた。
『ウサミちゃん風の目第二形態』
ウサミちゃん風の目第二形態に成ろうとしていたので遠くからでもはっきり見えた。
相澤の原画だった。
「ならよし!!」
「え?俺が言うのもなんだがいいの?いや別にま、いっか」
『アニメ化以前の現実化』
過去の相澤をアニメ化以前の現実化した相澤になった。
『相澤ブーメラン』
殆どの国を壊滅させた相澤はほっといて
「まあようは重要文化財だな。因みに金閣寺、国以外にも国の重要文化財や世界遺産はテストに参加できる。でも大戦を鑑賞できるだけで実際に参加できるのは国だけどな」
富士山てる澤井。
そんな中でロシアは静かに何もなかったかの様に佇んでいた。
でも心なしか前より小さくなっていた。マトリョーシカが一個さっきので割れて中のマトリョーシカが出て来たらしい。
マトは偉いねえ。相澤にこんな事されて怒らない。
「おい!!止めろ!!神長が大きいロボットの頭を撫でるってのが変なんだよ。俺嫌それは関わらない様にできるがさっきの相澤ブーメラン、俺が本当にやったみたいだろ。それは止めとけ!!」
それより俺がそいつ(ロシア)に何したの!?いや俺がやったのか!?
「でも今の原画相澤と光世と初めて会った場面だな」
「・・・」
うちの顔を見てケドは
「大丈夫だ。壊れたものはもう二度と同じに戻らないがそれ以上の新しいのをまた創るだけだ」
「・・・!!」
「アイツは簡単にしてきただろ」
そうなのだ。神長君との今までの話は心の修復作業だったのだ。
でももう神長君はいない。
「いるんだろ?そこに」
相澤の原画が剥がれた部分の隙間にあれが動いていたのだ。神長君3世界の構造が現実の世界の自分が
「神長君―!!」
三択あったいや三択じゃない―うちは欲張りだから一つに選べなかった。だから―
うちが
神長君が
同時に3つ以上選んだ。
『今の光世は今しか会えない』
うちは今ちゃんと神長君の中にいるんだ。今を―早く過ぎてくればいいのにと必死に思うばかりで今を生きるのを忘れていた。あんなに嫌だったが今は一人でも嫌じゃなかった。だって神長君がここに居たから。バイエルを弾きたい。神長君にみせたい。もう現実と近づきつつある―2つの映像を合体して合成している。同時に動かしてそれは同時に単独で生きていたのだ。同時に違う世界で同じ時間をみんな生きているのだ。時差は違えど。
『なんやこの雑音気になってしゃあないわ』
『そうですな。ぜひ最後まで生き残りましょうぞ』
とさっきコスモスケートリンクを作って何も言わず静かに消えていった。世界の精神科医医療団作戦会議
でも弟はちゃんとロボット国に乗っていた。
うちが立っている―立ち位置の下敷きと他の世界の心の傷口を防ぐ役割をしているはずだが弟は今イタリアに乗っている。ならそこも傷口なのだろうか?
アニメになったまま現実に戻った。
好きなだけバイエルを弾いた。神長君うちこれでいいのかな?
「うちここにいていいんだよね」
ストップモーションアニメという文字が凄い勢いで当たったと思ったらいきなりスローモーションにかえてきた。
「あ。やっぱ粘土にしとくか」
ガーンカーン
顔面が焼ける様に熱いなあ。
ロボット振り子の様な鐘を投げてきた。
が―これはアニメができる前までの話完成すれば―というかあの最初のガーカーンはうちの顔にズドーン
もう反応できる間もなく一瞬でもう当たっていたのだ。
『ノートルダムの鐘』
音もなく現れては―消す最強の鐘
「あ。間違えた。油粘土にしとくか」
ぽちょぺちょとなんか顔に当たったのはあの懐かしい幼稚園などで使う緑の粘土
『ノートルダムの粘土』
「ごめんな。びっくりしたな」
「ノートルダムの粘土って・・・!?」
「もったいないからさっき返すな」
「何ゆっとんねん!!違うわ光世やれってゆうた!!」
それぞれアニメになった世界の制服を着て高校生にしては背の高すぎる子と高校生の男の子にしては背の低い男の子が現れた。何でガンダム的なロボットに乗っているのにこんな事が解るかというと世界がアニメになって色々な世界が重なってみえる世界と見えない世界が入れ替わっているせいなのかガンダム的なもんに乗ってるのに人間同士でいるみたいにみえたり触れたり色々できたりガンダム的なのに普通に乗ってる風にも世界が全部あるせいかこれぞなんでもありの世界だった。
「ゆる小人ド天然ゆる巨人!!」
うちはそいつらに向かって睨んで言った。
『ズッコケ三人国!!』
「ズッコケやと!!舐めるんやないわ!!見とれ!!」
スケート靴で滑るロボット
ロボット(国)サイズの『ズッコケ三人組』世界最初の国サイズの文庫だ。それをうちは神長君に乗ったままあの現実の世界の有名な児童書を捲った。
でもコレっていわゆるテスト中だったがどうでも良かった。それをうちを挟んでロボットに乗ったまま小人は右、巨人はうちの左に来てそれを読みはじめた。
そして静かにそれを読んだ後
「なんやわてはデブ役をやればいいんか?」
「俺はこの眼鏡か?」
そうなのだ。自分にないものこそ憧れを抱いてなろうとするのだ。そうなのだ。うちは現実では一人ぼっち。誰かにニックネームをつけることもましてチームなんて有り得ないのだ。
「おいシリアスにすな!!突っ込めや!!」
ツッコミだけでアイザワくる。
「俺らはじめからズッコケ三人国だろ?」
そう顔色を変えずにそう巨人は言うと氷も溶かしてしまうのではないかという暖かい笑顔をうちに向けながら
「寝ぼけてんのか?まあいつものことか」
そう言った。
「何言ってんや!!コイツと会うのはここで初めて・・・なんかこいつとは初めて会った感じしいへんわ。ほんまお前調子狂うわ・・・」
涙が止まる気配はなかった。
「今は今だな。今が本物だ」
「そうや!!今が現実や!!」
そうだった。また過去や未来ばかり考えて今の事を考えるのを今を生きるのを忘れ
「いつまで泣いとんのや!!みつ!!お前今何やりたいんや!!もうテスト所やないわ!!このさいとことん付き合ったるわ!!」
「スケート滑りたい」
頭から氷の地面に落下し―
そうだった途端
ゆる巨人が大きな手で顔を手で受け止めてくれた。
というか手でロボットを儂掴み
「光世何でも言えよ。俺達友達だからな」
「え?わかったわ!!俺ら三人組一生友達やわもう。お前ら一生道連れやわ!!」
「うちら一生三人でクラスって事?」
『指切りげんまん』
世界初のロボット(国)の指切りげんまんが終わった。
世界のカルタ ゆ 指切りなしでもうちが初めて作ったチーム。ズッコケ国旗乗りの三人国
アニメカへ
「見て見て!!うちちゃんと滑れてるよ!!」
「はいはい」
と呆れた様に優し気に笑う小人。
「あははそうだな」
と対照的に楽しそうに笑う巨人
今が楽しくてそれを思うのを忘れていた。
「忘れんなや」
とゴオオーと風ひとつなかったのに風が吹いていたが今のうちには聞こえなかった。
それから大部経った後
「・・・有りえへん」
「一人で歩ける様になた」
「はっはっはっ凄いなあ光世」
「・・・本当に有り得えへん普通はスケートは滑るやろが儂のプライド許せへん自信失くした・・・」
小人(子供)は顔を真っ赤なプチトマトみたいな顔をしてきた。
「プチトマトってなんや!!しかもしてきたて・・・まあどうでもいいか。普通のトマトならいいかな」
言ってないのに普通のトマトのサイズにすりかえて自分に言い訳をし更に小人は続けて
「スケートの練習で巻き込まれた国々多数やわてらは遊んどる様に見えて遊びながら戦っとんのや!!」
言い訳をした。
「いいね。光世ちゃん本当は一人ぼっちなのに今は周りに人がいっぱいいて」
ヤンデレ姫が来た。アニメは一周に十二コマ繰り返す動く回転を繰り返すから12コマ目の次がまた1コマ目の位置に
人生が努力の連続だってんなら今までうちが現実で生きていたのは厚くて冷え切った氷の年輪になっていた―その1コマ目
鬱光世
真っ白になるうちの頭
「光世―」
だがその中で不可解な言葉が出てくる。
構成をはしで掴む。
「何だこれ?食っちまうか?」
巨人?
「光世も食うか?」
「おまえは俺らのリーダーやろが!!」
その言葉ですっかりうちは光を取り戻し元気よく映像に戻って
「いくぞ部下共ー!!」
とまた勢いよくその二人を置いて滑りだすと
いつの間にか
「遅れてんだよありの子」
もうその声のロボットに潰されて神長機は潰された。
神長君が完璧に死んだ。
ん?あれうち何で学校の屋上にいる?
この手に持っているのはサッカーボールだった。
「千種台高校」(普通の高校)の屋上だった。何だろう「」で強調した所が気になる。まるで今まで「普通」じゃない所にいたみたいだ。
まるで普通の千種区からそれを支えている台を思いっきりとったような。世界自体が台からひっくりかえったようなその台から落ちて”自傷”が―存在自体普通じゃないなにかにとって変わった様
ガラ―ゴローン
「光世~!!そないとこ寝そべとったら風邪ひくでー!!」
「光世腹空いて起き上がれないだろ~蓮根食うか~?」
「蓮根だと!?あれは私達が苦労して説いた公式から編み出し―」
ヤンデレ姫登場
「でもそのうまい蓮根で神長の頭割っちまうってのは―なしだろ」
ちょっと怖い方の太陽の笑顔を一瞬見せたかと思うと
「そんな訳で~親切に最初に出した時と全く同じ蓮根使ってくれてたんでコマ撮りアニメでまったく動かずあの後食べた胃の中の蓮根と同じアニメ編集で俺の胃の中に上手く収まったぞ。でもこの蓮根は俺さっき食べちまったからこの蓮根はコイツにもらったものでさあ。なんかお前上手いから食べてみって言ったんだけど遠慮して俺にくれてな」
「断じて遠慮しとらん!!」
即小人は否定した。
「作った本人らを無視して俺達だけで食べちまうの勿体無いぞほらお前たちも食べるか?」
と聞きながら蓮根を5等分に割ったが
「あ・・・」
また蓮根を手で割られたのに驚いたのかそう声を漏らした冷たい瞳をした色素の薄い髪の美形の双子。
「こんな変わった。上手い蓮根創るなんてお前ら面白い奴だな」
「お前が面白いわ!!」
「そうだ神長と光世が友達集めてるじゃんこいつら光世団に入ったらいいじゃん。こんな上手い蓮根タダでくれるなんてお前らいい奴だな。ほら貰ったもので悪いけどこれやるよ。これで俺達6人改めて友達だな」
無理矢理いつの間にか手に持たされた蓮根を見つめて・・・小人は
「もうやけや!!わいが最初に味見したる!!」
「蓮根本当は好きじゃないんだけど無理矢理食べてやってる・・・うま・・・」
双子ももう訳解らないという感じで面白いのはお前だと思う感じももう訳解らなくなって蓮根を見つめて―
『なんか・・・もう何もかもどうでもよくなった・・・』と言って蓮根を目を点にして食べ始めた。
ガキンゴキン
「え・・・?これってなんか変な味・・・?飴・・・?」
「ミント味・・・?氷味キャンデイ・・・?」
と不思議そうに自分らの作った魔法の様なものを知っている味で必死に探そうしていた。この訳解らん状況を何とか違う事を考えて紛らわそうとしているらしかった。のでうちが教えてあげる事にした。
「双子味」
「え・・・?」
「それって・・・どういう味・・・?」
と恐る恐る聞いてくる双子
「アンタらの味、自分の味だよ。(フランス双子味)親切に更に教えて挙げると自分の味を自分で味わっているんだね。更に親切にしてあげるとね・・自分の一部を自分らで食べているんだよ!!」
ドンカーッ
とひぐらしのレナに負けないぐらいな顔を双子に向けたら―
白い顔を更に青白く染めて喉からゲロゲロゲローと音が鳴ってそれを何とか吐かない様にしている二人(双子)だった。
必死に吐くのをせき止めたのでちょっと涙目になっている双子だった。
「なんか双子ってぶるぶるドックみたいだね・・・。たれぱんだほどドヒットしなかったけどうちはけっこう好きだよ」
ポン
ポン
とそれぞれの頭に手を置いた。眼が違うな。あの丸さがない。後でまるくせな・・・・
『あ・・・有難う・・・』
よく意味が解らないらしいが礼を言う二人・・・
「礼はいらん。双子の一部を頂戴・・・食べてあげるから」
『え・・・たっ食べるの・・・?』
「うん生は嫌いだからから揚げて」
「私達・・・から揚げられるんだ・・・」
「うん・・・よかったね」
「うん・・・?よかったね・・・?」
「なあから揚げられるって頭を刈り上げにすればいいだけだよな?」
「ああ・・・きっとそうだ・・・多分・・・っ」
「じゃあパン粉持ってくるね・・・?」
とみんな幸せな結末になった所でと思った所で
構想曲代何番魔王―
中学校の頃音楽の授業で聞いたあの曲だった。
「姫が」
「来た」
と顔から表情を消して双子はそれぞれ・・・(ぽつり)と言った。
すると高代の双子は顔から表情を消して無感情の様だったがそれとは別に―フランスがガタガチガタガタッガタッガタッガタッガタッガタッガタッガタッガタガタガタガタガ
フランスが震えた―
するとフランスの白い体から色々な形や模様が違う構成・・・間違えた・・蓮根が体が無情にも―魂が抜けるみたいに下にどんどん落下していった―
カランカランラランカランコロ音を立てて落ちて行くアニメの構成―
本当は柔らかくもなく無硬質なのだが構成自身が恐怖で心が冷えて体が凍ってしまったのかすると上空に蔦のような体の神経みたいなのが全上空を侵食しようとしたのではない!!元から最初からあったのものが肉眼で”視える”様になったのだ。その組織の細胞蔦がうちら全員が認識出来る様になったら―それが仕上げだとばかりに”姫”がその組織の中央部に”視えた”―家女だった―何で家女があんな事に
それより何・・・?このBGМこれじゃあまるで家女が魔王で世界の恐怖の対象みたいだ。
いや・・・?何で・・・?家女はやっとうちにできた同じクラスの女友達・・・!!
でも前に聞いた”声”が私の脳内意識を駆け巡る。そしたら急に不安が―
「何だ。只の女の子じゃん。何怖がってるんだ?」
と巨人が当たり前の様に言ってきた―本当にこいつは心まで巨人だ。
そうだった―例え声が本当でも―うちの中で家女は家女だった。
『光世は光世だ』
例えこっちが嫌われていようともこっちが好きなのは全く変わってなんかやらない。
そっちが嫌ってくるならこっちは―
好き返してやるんだーー!!
そうすると―神長君が背中から全身にかけて
「いや!!全身”だけ”じゃないやろー!!世界全体に広がってんやんけー!!」
と小人が叫びツッコミをした。
でも変だった。家女の世界の神経細胞が世界を隙間なく覆ったはずなのに―何でうちの羽が”隙間がないのに”世界全体を覆い尽くせるの?
『世界のアニメ神経細胞羽』(神の羽)
そう。神長君にも羽が生えたのだ。
そんな事より神長君の羽は綺麗だった―
まるで天使の羽でもあり―純白でもあり透き通った水の様な色でもコロコロ綺麗に変化するのだ。
今まで心にゆとりがなかったせいにして身近な綺麗なものに気ずこうとしなかった―近くに綺麗は沢山転がっている。
「あのなあ。感動しているとこ言いにくいんやけどあのおなごと光世の神経細胞と羽とやらがわいの中にも重なって入りこんどるようなんやけど・・・」
「それはそれ!!これはこれ!!」
「何がや!?いや違うてこれって下手に身動きしようもんなら神経とかが切れて二人とも死ぬんとちゃう?」
「大丈夫大丈夫気にしない気にしない」
「なんか日本のアニメ風に言ってもろうたとこ悪いんやけど本当に気にしなくていいんかあ!?」
「一休み一休み」
「え!?本当にいいんやな!?魔王の曲流れとるけどやられんのやな!?」
「当社は一切責任を負いません」
「え?みつ会社だったんか!?」
「なんかかっこいいからうち会社なる・・・」
「へええ!?」
そういえばうち、神長君ともいう綺麗な羽生やしたよ。家女に褒めて貰おうと思って家女のいる上空の方をちらとみたら家女は最初の方は目を閉じていたのに今はその目をちゃんと開いて巨人の方を嬉し気なでも悲し気な顔で見つめていた。
あ。さっきのただの女の子の言葉が心に深く突き刺さってしまったらしい。
「ずるい!!家女は俺ンだ俺ンだ!!」
と巨人をポカポカやり始めた。
「へ?俺?光世って女の子だろ?」
と下に落ちた構成を見てその一つを拾って
「コイツら何固まってんだ?」
と言うと構成氷がいきなりパキーンと割れてコウと泣き声を発して元のキラキラした透明な水色ぽいのに戻―
どっていなかった。戻っているだが”それ”には艦娘の連装砲ちゃんみたいに可愛らしく目とむちゅ口がついていてコウと鳴いた・・・
「あ!!ずるい!!巨人ばかり!!うちの!!」
と巨人から構成ちゃんを取り返すと
「へへへっうちの・・・可愛い」
「あれ・・・私ら創ったの・・・?」
「ああ・・・?だよな・・・!?」
と双子がひいていた。でもなんで構成ちゃんの氷が溶けたんだろ?でもそれは(アニメの勘と言う奴で)今世界とで神経が繋がっているうちなら解る。巨人の太陽の様な暖かい心に凍った構成ちゃんな心が溶けたのだ。
「ハズ!!そのコウって言うの止めて!!ウザイ」
とコウちゃんに言うと愛知万博公式キャラクターのモリゾウの様な目に構成ちゃんがなると
「ぷせ」
と鳴いた。
「構成ちゃん・・・ぷせってなっちゃった・・・」
とずっと手で持ってるのは悪いのでそっと手を放すと雪の様に楽しそうにふあと浮かんでゆっくり動き出した・・・コウちゃんはうちらの神経がどうなろうがどうでもいいようだった。さすがすごい神経だった。でもそうしてほしかった。何にも気にしないでうちの様にうじうじ悩むようになってほしくなかった。邪悪な考えに支配されないそのままの透明な心でいて欲しかったからだ―その為にうちが努力したいと思った。
「この子らはうちが守る」
とパキパキパキとすべて落ち―構成ちゃんの氷が溶け
コウコウコウコウコウコウコウコウコウコウコウコウコウコウコウコウコウ
辺りを雪の様に元気にふわふわし始めた。
「なあ?あんなんに私ら創ったっけ・・・」
「私らも心を一休みしよう」
と双子が言っていた。
よっしゃうちの一休さんの決めゼリフ?が役にたったぞ!!と
『なら体(国)はちゃんと動いてくれるの?』
BGМをピタリと止めて家女は言った。いつもの優しいかじょんとは違って威圧的な言い方だった。それに何も双子は言えない。
「それとも光世ちゃんの陣営に入るの?」
どうしても怒っているかじょんの言い方の様に誰もが思うのだろう。
「みんな結局光世ちゃんの方がいいんだね」
本当は不安で堪らないのだ。
「姫。阿保の子(アリの子)の方がいいというのはあり得ません」
「でも阿保の子(アリの子)と戦ってなんか一瞬で負けた・・・?私らは負けは有り得なかった。信用できるのは自分自身だけだったからです。だから負けない様に100%強く国自身をしました。でも負けた。でも当然でした。元からアホが強がっていただけですから」
「でもこの子ら・・・負けたのに負けたって感じがしないんすよ。この子らといると訳が解らなくなる・・・」
当然だ。相手に弱みを見せると相手が喜ぶと思っているからなんだ。ああ。本当は顔がよく何でもできて幸せに見えても悩みなんて何も怖いもんないんだろうなとは思ってはいけない。本当は辛くて悲しいのを隠す為にそうしないと相手にやられるそうしないと生きていけないから今まで会ってきた人に凄い仕打ちを受けて人生を生きるとそうなるのだ。人生の辛く悲しい防衛本能なのだ。
世界のカルタ ふ フランスの高代は双国だ。こっきをそうじゅうしながら構成ちゃんを生み落すよ。勿論男の子だよ。うちの事をありのことか言ってくるよ
アニメメカの部品になる。
そうだ。阿保が楽しいならうちらは阿保の子になればいいのだ。
「もうお前ら最初から阿保や!!今もな」
「そうだな」
『もう一回阿保の子に―』
世界の名言が出た―
みんなは最初はアホの子だ。でも生きる為に阿保を隠そうとする。勉強したりかっこつけたりして本当はありのままの気持ちがアホが一番楽し―
ガシャーンカラーン
それをぶち壊すかの様に上から何かを思いっきり叩き壊すかのような音だった。
『その結果どうなった?』
アニメのフレームはその音を折った。そこで今まで忘れていた久しぶりにやっと思い出した。
フレームの中の世界だと言う事を―
画面が映す中いや映していなかった。それは画面中が何かの砕けたような砂埃が当たり一画面を視界から隠していたからだ。
夜が明ける様にその砂埃も映し出し始めた。
「・・・何だアレ・・・なんか視えてきた…?」
そこに見えたのは―
何かを踏み潰して粉々にした白い機体―フランスだった。フランスは白い祭りがあるそれにちなんでの事だろう。
「お前や!!」
と小人は思いっきり国の手でハリセンで二国を叩いた。
「何処からそんなでかいハリセン出したんだ?」
と今一番気になる事を口にした巨人
「お前らは!!そんなどうでもいい事一番に気になるんか!!・・・?これは今手だけで誰?かが貸してくれたんや」
その白のハリセンを見つめて
「ん?それ何でできてんだ?餅か?紙か?」
「何で紙の前に餅が出てきた!!ふざけんなや!!そんな事どうでもいいんや!!何でお前らがあそこにおんのや!!ここにおんのにマジでふざけんなや!!真面目にやれや!!」
双子に言った。
「真面目に思うんだが・・・双子っていつ言った?」
「え?」
もしかして―三つ子か?
パーン
双国をまた叩き落とす小人
「おもろ無いわー!!そんなありきたりなもん」
『そう言われてもな』
全然反省もみられない無表情の開きなおった双国。
それはあの構成ちゃんのモリゾウの様な目だった。あ・・・やっぱりあの子らの親なんだな。
「お前らやっぱり嫌いやー!!」
と小人は怒鳴ったが私は”嫌い”という言葉が大嫌いだ。それは同じ人間で必死にそれぞれを生きるのを頑張っているのにそれを誰も聞いてないのにかってに評価してくるからだ。でも不思議だった。何で小人が言うと―嫌じゃないのか?その答えを考える間もなかった。
フランスがその白い機体で踏んでいたその粉々の砂以上にそのフランスはただの砂になったからだ。
「---!?」
それを視てうちらはもう衝撃で何も言えなかった。
コミカルなBGMから暗い恐ろしい曲にかわっていた。双子の兄は、顔をさらに青くして―
あっちのフランスは滅びたがこっちのフランスは滅んじゃなかった。
「やっと働き始めたか?今まで遊んでたのに」
とフラ蔵弟はそれに向かって言った。
「ロシア」
目が笑ってないが皮肉げな笑みを浮かべて―
それで解った・・・あの目は―あの全く笑ってないモリゾウの目は・・・人を馬鹿にしているんじゃない―辛くてもそれを耐えて生き前に進もうとする目―怒って無視してウチの事を拒絶して笑ってなかったんじゃないただ笑えなかったんだ。全部うちの事で笑わなかったんじゃない。人はみんな何かしら生きる為に悩みを持ってそれと戦って苦しんでいるのだ。
「悪りいけどなんか感動系にしたいんだろうけどモリゾウの目って言う時点でモリゾウに謝れ!!」
五月蠅いざわが。
あっちのフランスが砂にしたそれはそのあっちのフランスを砂にして下から現れた。
フランスに上から踏み潰されて国の装甲が爆発した光で画面を真っ白にした。それが明けると―そこには―
普通の国サイズのマトが立っていた。何回も壊されたのか多分これがマトの―
世界のカルタ ぬ 抜け殻を全部捨てたら本当のこっきが出て来たぞ。マトリョーシカ形態の国機を操るロシアの高代マト
アニメメカへ・・・。
「なんや・・・?アイツ・・・何であんな真っ白なん・・・?いやわいら全部が・・・」
色がついてなかった。
「お前色ついてないぞ。面白いな」
「お前もや!!」
巨人(大)と小人(小)がコントをやっていたが今はそんな事どうでも良かった。
「その結果・・・どうなった・・・?」
マトが初めて言葉を発したからだ。透き通るようないい声だった。マトが喋ってくれて嬉しかった。でも―マトが―
「何の結果?」
とフラ弟が聞くと
「阿保になった結果お前らは何をしたーーーーーー!!」
マトが静かに怒鳴った。
今度はその怒鳴った衝撃で―
ビリビリビリ
背景がまるで紙だった。その破れた背景の隙間から現実が視えた。
それは映画より巨大なスクリーンの様でありそのスクリーンの映画の住人(スクリーンの中の巨大のうち)が言う。
『うちわざとそういう喋り方じゃないの口が上手く動かなくてどもってそういう喋り方になっちゃうの』
そううちが言うと物まねで返される。
心が崩れた。ビリビリビリ―背景が更に破れる。
家女の網細胞も一緒に―
『上手く口が動かなくて伸ばす様な喋り方はわざとじゃないんだよ』
『なおそうとしないんだね』
その巨人(石川さん)の手がいきなり飛び出て―そうこれは枠の中に捕らわれた映画などではない。
これは現実だった。
その手が家女を上から下に叩き落とした。
自分と違うもの(理解出来ない者)は排除。
「家女ー!!」
家女が上空から下に落下していくそれを現実から出てくる巨人の手が受け止めた!!
助けてくれた・・・?
家女を受け止めてくれた現実の手―その手が―
家女を思いっきり握り潰した。
『------!!』
それだけでは収まらずそれより巨大な手が更に上から握り潰し更にその上からそれより大きな手が握り潰した。それを延々―
「ギャー!!」
もううちは思いっきり訳が解らずそう苦しくて叫んでいた。
「土屋------!!」
誰かがうちの名前を叫んでいる様な気がするがもう何も視えなかった。
「光世ー!!神長を殺すな!!思い出せ!!」
え?神長君?て―?
「ちゃんと視ろ!!ただの現実だ!!」
「やっぱり・・・現実じゃないかー!!」
と改めて叫びなおすと
「よく視ろ!!」
「視えるよ!!すごく!!か家女が!!」
「ただの過去だ!!過去は何もできない!!」
「知ってるよ!!どおしても忘れないの!!すべてが!!感覚が覚えてて一生忘れない!!」
そうなのだ。コイツの傷はそんな単純なものではなかった。
ギギギイキイ―
「神長を動かせ!!神長の事だけ考えろ!!」
ギイギイガガガガイギイ―
「お前!!こんな時に何やっとんの!!うるせえよ!!黒版引っ掻くみたいな嫌な音してんじゃねえか!!遊んでんじゃ・・・」
まあがあの氷の年輪の一つをあの巨大な定規で横にそれを辿って引っ掻いてたら家女を握り潰していた手(過去)の一つが消えた。
「それは過去の傷の年輪でしたか。ではちょっと失敬致しますぞ」
あの巨大な氷の年輪の一つをシャッとピーラで一線するとダルマ落としの様に
ダーーーンガシャーン
と氷の地層が一段減った。
「てめ!!何景観壊す恐ろしい事やってんだよ!!こいつにちゃんと見してねえってのに!!ついに本性現れしやがったな!!最初から現してるが!!このイタリア野郎!!」
ん?さらに減った。
「氷の年輪のダルマ落としですぞ。光世殿もやってみますかな?」
「・・・・・・」
絶望そうな顔は消えなかったが謎のピーラを前から触ってみたいと思っていたのかピーラを受けとって氷というかピーラをじっーと眺めて歯の円をぐるぐる回して遊びはじめた。「さっきの鐘でみんな一気に粉々にしたらいいんじゃね」
と澤井が言うと
「いくか?でもいる過去もいるんじゃないか?まっ一回いっとくか」
と巨人があのノートルダムの鐘を振り上げて―
小人が鐘をバシバシと叩きながら
「アホ!!ようないわ!!タンマや!!」
「ああ。一秒だけな」
といつもの調子でのんびり巨人が言うと
「おおい!!なんやいきなり心狭なったな!!いきなり何でや!!」
「ん?アイツら辛そうだぞ」
「まあ。そうやな早くなんとかせな」
「お前らはこうやっていつも集団で1人を攻撃しただろ・・・自分と考えの違う理解できないものは排除しようとする・・・そっち(多勢)が野蛮な癖してー!!」
マトがそうまた怒鳴ると左手を思いっきり家女を握り潰した手に振り落した。すると―その巨大な手が卵の様に割れて中から目を瞑った家女が出てきた。それをマトが手をそっと掲げただけでマトの手に家女が吸い込まれていった。その手をマトリョーシカみたいに小さな手からどんどん覆い尽くしていって左手だけ超大きな国になった。
「今まで静かにしとった奴も怒らせたら怖いという訳やな・・・。仏の顔も12度までって奴やな。わい達が起こらせて(怒らせて)しもうたみたいやな。責任はわいらにもちょっとあらへんか?アイツをあんなんにしたんある意味わいらやな」
『現代社会が生んだモンスター』
と世界が文字をあらわしたとこで
「ちょっと外道だけどコイツ人質にしたらどうだ」
とフランス弟の方がネコを掴むみたいに何かの国を掴んでいた。
「はや!!あんさんいつの間に」
「だが一秒しか待てないって聞いたが・・・」
「め!!フラゾウ弟!!うちでは猫飼っちゃダメって言ってるでしょ!!うちが触った後にどっかに返しとくからこっちに渡しな!!」
「フラゾウ・・・?それはいいとしてこれ猫・・・?」
と言いながらうちにそっと猫を渡すフラ蔵。
にひらと嬉しそうにうちは猫の頭を思いっきり撫でまわす。
「みつの子・・・それ一応猫じゃなくてロシアの世界遺産だから噛んでくるかもだが・・・」
とモリゾウ弟が言うと
「お前も結局猫扱いしとるだろ!!」
と猫にツッコまれた。
「土屋光世ちゃんに至っては明らかに100%猫になっとるし!!」
「悪いが完全なる猫にされたくなかったらアイツになんか一言言ってくれない?」
といつもの調子でフラ蔵弟が冷静に猫に言った。
「五月蠅いわ!!俺は一言もアイツの邪魔しないし・・・それに俺はちょっと猫になりかけじゃなくてアイツの先輩であり絶対アイツを裏ぎったりしないわ!!俺だけは最後までアイツの味方だ!!」
世界のカルタ ね 猫先輩。マトの先輩。ロシアの世界遺産に乗るよ
アニメカに進むね
「アイツ・・・可哀想。友達が・・・いや先輩が猫だなんて・・・」
とフラモリ蔵兄が憐れんだ目でマトを見ると
「この猫先輩三味線か猫鍋にされたくなかったら姫を返せ」
とモリ蔵兄が言うと
「先輩はもう死んだ・・・もう俺は前に進むしか・・・ない!!それより猫以下なのはお前らだ!!最初からペラペラ喋って情報を漏らすマネをして・・・俺だったら無駄な事は喋らない!!国の情報を安々と漏らしたりはしない!!」
と言ってあの異常に大きくなった左手をこっちに向けてそう怒鳴った。
ロケットパンチみたいにあの巨大な左手が離れてまず一番大きな手はモリ蔵兄、次に大きい奴はうちらに全員に当たるとどんどん小さくなっていき最後には当たるもんがなくなった。
『ロケットパンチマトリョーシカの手(連射破)』
マトの手は普通の手に戻っていた。
他の国もマトの手に当たって消えた。
うちら全員(国)も当たって消された―
が消えなかった。なぜなら―
あの時巨人が一秒だけな~といった時ベルリンの鐘を発射していたからだ。
複数揺らしてもう無数のパンチ(マトリョーシカ)を一つ残らず壊していたからだ。
「なんや!!紛らわしいわ!!あの時のアイツって辛そうってマトの事かいな!!あのマトリョーシカの現実の手みて先読みしとったんか!!阿保か!!ありえへん!!無理があるやろ!!お前の頭目ざとすぎや!!」
そう言った後猫を見ながら小人が言う。
「何やあいつ!!阿保か!!怖いわ!!先輩も捨てる唯一の友達も捨てるてえどういう神経・・・凍っとるわ!!アイツあんなやから友達一人もおらへんやないか?知らへんけど!!わてもおらんけど!!」
「五月蠅いわ!!アイツの何が解るってんだ!!アイツの辛さが・・・どう解るってんだ!!アイツの事知りもしないで・・・!!」
ケド(ドイツ高代)キャラクターソングが流れ始めた。
「アイツは天才故に孤独だった!!その天才になったのだって自分を傷付けるものは自分でなんとかするしかない自分だけが唯一の味方だったからだ・・・!!それにアイツは最後に勝てば・・・国が幸せになれると思って・・・アイツは自分より国だけしか考えてはいない・・・!!」
解ってる・・・いや初対面で解らない・・・でも今まで傷つけられてもじっと耐えて何もしてこなかったのはみんなを傷付けたくないから―
本当は大好きな先輩を選びたかったでも自分より国を選らんだんだ・・・最後は先輩も幸せになると信じて―独りでも本当は優しい子。
「なあ?これってただのテストやな?でもこれって戦って勝って最後まで生き残ったら本当にその国が幸せになれるんか?」
「何を今更言っている。ただのテストだ。長く生き残った国がいい順位にいける」
フラゾウ弟はそう言って無情ないつも冷静な目をしていたがそれはちょっと暗さを秘めたちょっと疲れて考えないように淡々と今をこなして生きる声だった。
「でもそもそも国ってえそれを消すってえそれなんや・・・?まるで戦争はとっくの昔に終わったはずなのに戦争しとるみたいやんか!!戦争また始まったみたいやんか!!」
「蘇る戦争か・・・」
フラゾウ弟は戦争をしているという事実を内に秘めて全く顔を出さない様にしていたが兄は、顔を青くして隠せてないみたいだった。
「ただのテストに何を言っている!!ただ問題を解いて消して問いていい点数生き残る事だけ考えろ!!あの臆病者のロシアを見習え!!」
「ああ・・・そうやな。わいなにゆうとったんやろ・・・」
「・・・普通っぽくすればいいのか?」
「へ?なんやて?」
「戦争をただのテストにしたらいいのか?」
と静かに言ったのはまあ君だった。
「お前・・・!!毎回何言いだすのか怖いんだよ!!いい加減わかれ!!」
「怖がってんの相澤だけだよ。この弱虫ザワ!!」
「なんかぺちっと叩かれたんだけど!!お前のせいなんだけど!!早く言えよ!!どうせたいした事ねえんだし!!」
結局まあ君が何を言うのか一番楽しみにしているのは相澤だった。
「うるせー!!恥ずいからナレーションみたいに改めて言うな!!」
「恥ずかしいんだ・・・」
「恥ずかしいのか?」
「はっ恥ずかしく・・・ねえよ・・・」
× × ×
だいぶ国を消したがどれだけ国を消して、後どれだけ国が残っているのか全くわからなかった。生き残る事だけ考えていたからだ。
テストはわりかし好きな方だ。淡々と1人で問題を解くだけでいいからだ。
誰もなるべく消さない様にするのにはどうすればいいのか?ひたすら考えるだけの戦争と違って人と関わらなくていいからだ。しかも制限時間があり終わりがどれだけか解っているからだ。
でもこのへんてこなテストでも最後の問題を解くまでただひたすら問題を解くまでだ。死ぬまでそればかりやってても飽きる事もないだろう。でもさっきのはなんだ?なぜテスト中なのに会話しなければならない。しかもあいつらは固まって協力しあってる様にも見えた。普通のテストだったら明らかにカンニングで即失格だ。でもこのテストではそういう禁止事項はない。だから会話したい奴はかってにカンニングだろうがかってにやればいい。だがその会話に―俺を巻き込むな!!まず一番最初に話なしかけてきたのは―一人の日本人だった。勿論敵と話して情報を漏らしたくなかったしそれ以前会話をしたくなかったのでひたすら最初から黙る事を決めていた。だがどうも聞いてると様子がおかしかった。高代同士の戦いまたは世界遺産などがいたとしてもそれも高校生同士のはずだった。でもこの日本人は話を聞いていると明らかに幼児だった。しかもこっちがひたすら黙っているのにあっちは一人で喋って満足そうだ。しかもこっちの答えをかってにあっちで考えてかってに話をすすめている。国独りでしか喋ってないのになにやら2国(2人)の会話になっていた。しかもなにも喋らないせいかこっちが幼児扱いされていた。でもこの日本人が次何を言うのか気になった。でもひたすら喋っているのは幼稚園児の喋る事ばかりだった。なので幼稚園児をひたすら無視している様でとても罪悪感に苛まれていた。それにこの幼稚園児の会話もこの喋り方も敵国の策略かもしれないと思ったがもうどうでもよくなって喋ろうとしたら―つれが向こうにいた。
ほっとした。高校生であの調子では馬鹿にされて虐められているのではないかと思ったがつれがいた。全く子供を一人にするなどういう国だと腹だたしかったがそれより俺は今何をしようとした?自分から喋ろうとしなかったか?自分はおかしかった。おかしいといえば自分もだが、あの日本人もおかしかった。更に俺はあの日本人に一言も喋ってもないのに心配されているらしかった。更にあの幼児がこの世界で生きてこられるのが気になってしょうがなかった。いやあくまでちょっと気になるのだ。
「お~い。モグラの子~。起きてる?やる気がないならそのまま寝ていいよ」
また国が話なしかけてきたらしい。それに比べてコイツは単純だ。やり易いその後またアレがいたがわざと見ないようにした。正直どう関わっていいか史上最高ランクの疑問だった。
がその時に―
三本柱のうちの女を国に取り込んだらロシアが三本柱の人柱の過去の柱にとって代わる事になった。最後の一国になる為には有利な力を手にいれたが―ちょっと気になった事がある。
取り込んだ柱の女がアレの友達だったらしいという事だ。だがそこまでだった。他にツレがいたからだ。ツレは一人でも多すぎるぐらいだ。独りが一番いい。まあそれはあくまでちょっと気になっただけだ。勿論すぐテストに集中する事に切り替えた。
早速過去の力を使う事にした。今でた過去問から未来問の傾向と対策を練る事にした。今まで消えた国のその時の状況と何によって消されたかが―アニメの映像としてここに蘇った。過去観たアニメ映像で解った事―消された国の共通点
それは現実に未練を持ち始めた者。
アニメ自身ではなく当たり前の事だ。現状に満足しないものは未来も望めない。
問題の真意をはき違えてる国。
単純な基礎の公式は暗記し解けるがそれを応用できないもの。練習の時に勉強してない者。勉強はしているがとっさに国に襲われた時に瞬時に適格な判断ができないもの。どうすれば敵を多く早く消してどうすれば敵に消されないかだ。
ただ単純に早く公式を用いて問題を解いてアニメーションを作ればいいと言うものでもない。焦って創って不確かなアニメーションを使ってもその時に応じたアニメーション、敵の攻撃に応じたアニメーション、その技に対抗するより高度なアニメーションを作る事が大切だ。だが高度な技術のアニメーションを作ればいいってもんじゃない。単純なアニメーションでも使い方次第では凄い威力を発揮する。ただこんな解りきった事を反芻している暇はなかった。何事も基礎からいう意味で一応基礎をみてみたが今は本番だ。一々基礎を振り返っている暇はない。折角世界の三本柱の女の力を手に入れたのである。
いきなりBGMが止んだ。止んだからどうとでもなる訳ではないのでほっとこうとしたがふと見て見るとこのコスモスケートリンク上ですべてのBGМが止んでる訳ではなかった。
『ある一部』だけBGМが止んでいるのだ。
その場所でより目立つ様に太字で強調してあるのだ。元来教科書には太文字で書かれているものがある。それは大事な基礎的な言葉でありとても重要な物を表すときに用いられる技法だ。それと同じで”それ”も他のアニメとは違い全ての色が濃く強調されたアニメの世界だった。それを無視するとテストではいい点が取れない。いや素直にその太文字をテストに出してくれる先生はあんまりいない可能性があるがまず勉強するとしたらまずそこは絶対勉強せねばならない。なぜなら当たり前だが重要だから太字になるからだ。だから太字は学生としては避けては通れないのだ。
だがここはテスト用紙の中だ。問題の答えとなる太子(太字)があろうはずがない。そんな中ある太字―明らかに変だった。
だが有り得ない事ではない。
重要な問題或いは重要なキーワードの問題が太字になっている事もあり得るのだから―
避けては通れないのか大勢の国が”そこ”(太字)に集まっていた。太字を避けて通るという事はみすみす高得点を取る為に必要な重要なキーワードを見ないという事なのだ。
だからその反対をやるという事はわざと悪い点を採りにいく様なものだ。
だが本来なら絶対行かねばならないとこだが敢えて行かなかった。
なぜなら多勢が群がっている所に行きたくなかったのと敢えて怪しいとこに行きたくないのと猿まねみたいに他の国のマネをしたくなかった。
いや本当はただ単純にそっちから来いと言っている所が気にくわないからだった。だから敢えて無視した。
いや正直それは強がりでその圧倒的な存在感に―明るい鮮やかな世界にすっかり暗くて醜くくなってしまった自分がそこに場違いな気がしたからだ。だから無視されているのは実はこっちの方だった。そこに行ったら他の国まで自分の醜さで損害を被るかもしれない―
だが
「この問題美味い」
むしゃむしゃという何かを食べる音と共にそれが聞こえてきたのだ。
良かった。アレが楽しそうだ。時々いやいつも心に纏う悲しみを抱え持つアレ。そうやって楽しそうにしているのがアレにとってお似合いだ。ずっとそっち側で一生やってろとなぜそう思ったかが自分でも解らなかった。
「マトの好物プチトマト」
勿論そうではない。というか嫌いだ。
「型の問題・・・」
自分が奴の中で妄想が加速して組み立てられていく―
だがそれを聞いて絶対喋ってはならないと思った。
問題を食べるのが嫌だからではない。
いや嫌だが明るいのは自分と関わって辛くて暗いのに引き戻ってはならないのだ。 というかこっちが絶対に行かない。
「輪投げ何回やっても入らない・・・」
「光世は何が欲しいんだ?」
「何でもいい」
「そうか。みんなうまそうだもんな」
「敢えて言うなら―」
と言うアレ
「巨人」
「進撃か?」
「ううん。アンタ。食べられる前にうちがアンタを食う」
「はははっそっかあ」
「それとマト」
「ぬいぐるみの事か?友達にするのか?」
「ううん食べる」
「食べたらなくなっちまうぞ?消化されて身になって光世になっちまうぞ?」
「てから吐き出す」
「そっか。ならいいな」
「でもマトに100回投げても入らない・・・」
「お前何でこんな簡単な輪投げ入れれない訳?何で神長に乗ってて一回も入らないんだ?神長ならアイツ変だから100とも入れてきそうなものなのに」
「俺がとるか?」
「どうやってないものが取れるんだい!!君はケド君かい!!」
「マトいないのか?」
「見て解るだろ!!というか天然を通りこしてるよ!!」
「欲しい・・・」
「光世ちゃん無いものは貰えないんだよ」
「ヤダマト欲しい・・・」
「コラ!!光世ちゃん。無いものは無いんだよ聞きわけなさい」
「欲しい!!欲しい!!マト欲しい!!欲しい!!欲しい!!欲しい!!欲しい!!」
「痛たたた!!だから僕はコロッケじゃないよ!!どうやって僕今イギリスに乗ってるのに中身の僕のほっぺを齧れるんだい!?」
「神長アニメに乗ってるから・・・」
「それなら納得できるような気がするけど・・・ダメだよ!!め!!」
「ぐっすんマト欲しい!!欲しい!!欲しい!!」
「あつ!!あつ!!イギリスごと僕を揚げようとするのは止めてくれたまえ!!泣きながら何やってるの!?」
どうでもいい内容だったが―アレが泣いてる・・・?
『答案用紙(テスト用紙)の中の国々(みんな)』
歌 土屋光世 with あとその他答案用紙(テスト用紙または問題用紙)の中の国々
答案用紙?その途端なぜか現実で例えると地上の上空の方を見上げたら
名前 つちやみつよ
というどえらい大きな文字が浮かんでいた。あれはあの時白いロボットの神長にあれが書いた文字。名前という事はここはテスト用紙の中―それをあれが知っていて名前を書いたのか?
大嫌いなテスト
いくら願ってもなくなってくれないテスト
そんなに嫌なのに何で入らなきゃいけないの
しかも国事
無理があるだろ!?
それも白紙にしたい
でも白紙で出す訳にいかない
いや実は一回やった事あるけど
でも0点だった
0点は嫌だからだからやるんだ
ちょっとでも答えを捻りだせ
でもこれ変だよ!?
おかしいよ!?
テストである事には変わらない
だってこれも嫌だもん
いつもと変わらず同じ嫌なTEST
でもテストが―
答案用紙の中には入った途端!!
いる!!人がいる!!
国事いる!!
日本(一国)だけじゃない
全国
全部いる!!
うちは人が大嫌いだ!!(いや本当は大好きだ・・・)
テストが大嫌いだ!!
唯一のテストいい点人と関わる事なくひたすら
唯一のテストのいい点消えちゃってんじゃん!!
でもテストにもいい点とかあったんだこれは驚きだよ!!
でもそれもなくなったよ!!
どうしよう!?
どうしてくれる!?
しかも襲ってくる敵
国々を
問題を解いて
消さないと行けない!!
どうやって消すの!?
どうやったら消えてくれるの!?
うちの大嫌いな数学の証明より―
解らないよ!?
こうやった結果
これは消えると証明できる
(もう)無理だ消す事を考えたくない
消したくないよ!!
いやここは歌の中?歌詞カードの中?いったいここはどれなんだ?いやどれなどなく全部が本当で―がどうでも良かった。なんだったとしてもただ生きるだけだ。
歌が鳴り終わった後歌詞が当たり一面覆っていた画面からそれが消えた途端―代わりにそれが画面一面を支配した。
と思ったが
支配と言うには・・余りにも・・・
あい・・・ざわざわざわ
さわい・・・さわさわさわ
と国がひしめきあってなにやら祭りを楽しんで―
いるようにしか見えなかった。
それは枠内で囲まれている出来事だった。それを―校門の外から俺は眺めていた。
校門がある事にああそういえばここは学校である事を思い出した。ただそれと同時に―
今はテスト中ではなかったかと疑問に思った。
それが―
なぜ?
いつもの校門上に文化祭特有のゲートが作られており○○祭と書いてある気がしたがそんな事よりテスト中にという事が気になりすぎて早くそっちの訳解らない方を何とかしたかった為それを考えていたら―
文化祭のゲートを知らず知らずのうちに抜けていた。
日本の文化祭みたいに辺りは屋台が所々広がっていた。大きさ的に国(国機こっき)専用の屋台・・・?国自身が何を食べる必要があるんだ・・・?
とその訳が解らないのをどうにかしたくてその屋台のうちの一つに立ち寄ってみる事にした。
すると剥き出しになっていたはずの屋台に奥行ができた。
更に近ずく前まではなかったのにコンビニなどにある、入るとなるピコンピコンという音と共に―いつの間にか自動ドアの中側に入っていた。
店内には屋台だったはずなのに一軒のレストランぐらいの広さがありでも店内にしては・・・外だった。
サンマルコ広場
いらっしゃいませ。一国様ご案内という説明文字に誘導されて奥に入るとレジャーシートで寝そべって器用に寝ながら国が食べていたり国同士で会話をしながら椅子で普通に食べている国もあった。
すると一国が近寄って来て
「いらっしゃいませ。店内でお召し上がりでしょうか?それともお持ち帰りでしょうか?」
「・・・お持ち帰り」
中ではなく外だが中は嫌だったので取り敢えずそう言っておいた。
「ご注文はどちらに致しましょうか?」
普通、マックなどである上の方にある注文表を見た。
イタリアピザ1問
イタリアパスタ5問
イタリアジェラート0.5問
以下略
沢山メニューがあったので全部見るとテストの制限時間があるかどうか知らないがすぎそうだったのでひとまず最初のものを
「イ・・・イタリア・・・ピザ」
「かしこまりました」
「オーダーピザ一つ入りました」
「あの・・・何でみんなイタリアっ・・・」
と言いかけて
いやゆえなかった。
いきなり国が―
自分の頭に手を当ててボロッと首だけを残して頭全部を両手で千切りそのまま―
バーンと下に叩き付けた。
首の断面は餡子の様にびっしりと問題が詰まっているのが視えた。びっしり書かれた断面から解答が溢れだし顔の時間だけが昔のビデオでいう所の巻き戻りまた元通りの顔に戻っていた。
頭を叩き付けた整形台の上に載っている頭をローラで伸ばしはじめまたそれを空中にほおり投げ空中で回しながらピザの文字を伸ばしていき、またそれが伸ばしまた伸ばしてすっかり平ぺったいピザの生地を整形台に置き手からいつの間にかボロボロと問題をふりかけピザの仕上げをやったらオーブンの中に入れ始めた。
「ここでは自分自身の国自身を食材にして提供しているんですぞ」
言いかけて終わったのに聞かれた事が解ったらしい。
ピコピコピコ
オーブン(窯)のタイマーがなった。
「この窯も問題を解いて創ったのですぞ」
と言ったかと思うと
「お待たせ致しました。イタリアピザですぞ。例題1問になります」
例題?お金の事か?
「あ、あのお金持っていないんだが・・・」
「左様ですか。では個人的に買っといたチケットが余っておりますのでこれは差し上げますぞ」
とニコと笑顔を見せた。
「た・・・他人にただでものを貰う訳にはいかない」
しまった物を作る前に言えばよかった。すっかり謎を解き明かすのに必死でかなり罪悪感があった。
「なら他人でなければ問題ないですな」
「え・・・?」
「同じ高校のおない年ですぞもう友達と同じ意味だがや」
最後いきなりタメ口になった事に驚いた。
恐る恐るそれに手を伸ばし受け取ると
「あ・・・有難と・・・」
と蚊の鳴くような声しか出なかったが
「また来てだがや」
ちゃんと聞こえたらしく一目散に外に飛び出した。
顔が真っ赤になるのが解った。お礼なんていったのはもう何年ぶりだろうか。何だ・・・?この気持ちは・・・もしかして嬉しいのか・・・?今度はそれを考えながらだったので訳も無く元来た道をとぼとぼ歩きだした。
今のピザ(イタリア)を歩きながら食べてみた。
食べ歩きなんて初めてだった。実際食べているのは国なので味はしないはずなのになんか美味しさが自分にも広がってきた。何故だ?イタリアって美味しいものなのか?初めてものを貰った。何だこの感じは・・・立ち食いとはこんなにもしかして・・・俺は楽しんでいるのか・・・?
と思ったらいつの間にか校門を出ていた。今までにない感情で何故か恥ずかしかった。
世の中敵ばかりでさっきも攻撃されるに違いないと思っていたがというかそれが当たり前と思っていただが優しさで返されいや本国(人)はそれを優しさと思っていない様な当たり前の笑顔で返された。
攻撃されると思っていた。相手を嫌な奴と思っていた。自分が急に恥ずかしくなってきて顔が赤くなってきた。
いつの間にかピザ(イタリア)も全部食べ終っていた。無くなったのがなんか寂しかった。しまった。もう少しとっとけば・・・!?今の何だ!?このアホな感情は!!とそれを忘れたいが為に必死で何かに集中しようとふと文化祭用に作られたゲートの”題名”を初めて見た。
〝例題祭”
例題祭?
「例題を国々が出し合うのです」
門でチケットを売っていた女がこっちに気ずいてやってきた。でもどういう事かは解らなかった。
・・・ここはテストの中じゃないのか?
いつもの顔に戻っていた。
「はいそうです。テスト中です。でもここは文化祭で・・・」
「どうして敵に情報を説明したがる」
ガーン
「ひっ酷いです。ロシアさんまで私くしの事説キャラっておっしゃるんですね・・・ロシアさんはそういう事おっしゃるキャラではないと考えておりましたのに・・・」
「今はテスト中だ。遊んでいる暇は・・」
「さっき思いっきり無表情でしたけど楽しそうに食べ歩きしていらっしゃい―」
「---!!」
「はい。チケットご購入ですね。今の例題レベルですとチケット一冊分です」
さっきと変わらないあの笑みを絶やさないで平然とチケット一枚つづりを渡してきた。
何だ!?この女―!?
今、前やったマトリョーシカの手を発動して思い切りこの女に解答をぶつけたが一回使った技術なのでよけられるというか威嚇のつもりだったがこの女はビクともしないというかそれ以前に―
『マトリョーシカの腕』が発動しなかった。
「大丈夫です。もうこの文化祭内―『例題祭』ではもう国を消す必要がないのです」
「教える訳ないが・・・どこの国だ・・・お前は」
消す必要は無いと言う事は消される必要はあると言う事か・・・
「いえ。消される必要もないのです。さっきのアニメの流れを拝見なされてませんか?小人さんが戦争みたいなこの普通ではないアニメ式のテストを嘆いておられた。なら―”普通”に戻そうと世界を貼り替え動かしたのがまあさんです。
世界の三本柱の”未来”を司るまあさんだからできる技術です。造り物の世界の”虚構”の世界の主(王)のまあさんは未来は本当は虚構であるのは現在のみですからそれでまあさんがあてがわれたというか柱がその人になったと言った方がよろしいでしょうか。まあこの例題祭も普通とは明らかに違いますでしょ。ですがまあさんにとって普通でないより小人さんが嘆かれる国が消す消されると言う普通を普通にしたかったみたいです。このテストは国に遭遇した時に問題を解いて魔法の様なアニメを作ってどうしたら国が消えるかがテスト『問題』となっていた訳なのですが教科書によくありますでしょ問題の前に例題と言うものが」
文化祭が例題・・・?
「そうです。この文化祭です。そのテスト『問題』が起こる前に例題を出して消す消えるその『問題』を題無しにしようというものです。教科書でいう所の『問題』が出た世界をでる前の例題の世界にしたという事です。それのテストバージョンです。ですからここの世界では問題を国が出す代わりにその対価として問題を出された国は解答、問題を出して支払うものとなります。前のアニメのストーリーで神騎士さんが言ってたでしょ。かみきしさんがまあさんの妹さんを攻撃し殺そうとしていた時にまあさんが神騎士さんにおこなった魔法その物語の題名を忘れさせるまたはなくしてその物語の名前を消して題無しだいなしにして目的を忘れさせる題名のない魔王―だいなしの魔王と言われる所以でここでは例題を出して問題を共有しあうんです」
なんだそれは?ならこのテストは国が消えてどんどん五月蠅い奴らが消えてくれると思ったがもうこのままでは五月蠅い奴らがもう消えない?
「たまには五月蠅いのもいいものですよ。どうぞ五月蠅い良さをお楽しみください」
問題用紙から出る。枠に捕らわれない。心から出る。問題を出し合って(例題)一緒に問題を共有して楽しむみんな主役の人生答案用紙の中の国々とか言いたい訳か。
何かあろうと俺は五月蠅いのがこの先一生嫌いだ。
現実の文化祭。
俺は嫌いだった。
普通の勉強の方が単純で楽だった。文化祭は本当は休みたかったがズル休み、欠席、無遅刻無欠席で皆勤賞が貰える為断じて休む訳にはいかなかった。その為文化祭は何もやる事がなくあてもなくだれとも会話せずうろうろ一人で学校中を回った。チケットを金で買って商品を引き換える方式だったが買う時に学校の奴らとちょっとでも触れ合うのが嫌だった為ビタ一文何にも買わなかった。
そんな中座れて暗闇で人に姿を見られずにすんだのが体育館での出し物だった事を思い出し体育館らしきものがないかあてもなく探す事にした。
探せばあるもんだ。
いや普通、学校だったら必ずあるが。でも体育館に国が入れるのかと今更思ったが本当に今更だった。
体育館の扉を開くと国(国機)が沢山、椅子に座っていた。ここはいわば国旗の学校だ。
ステージで何かが始まるのか体育館は真っ暗だった。あるのは何故か星空の明かりだけだった。体育館の中に星があるのは少し気になったがただそれだけだった。現実(普通)と何にも変わらなかった。くだらんありきたりな普通だった。
ひとまず国を椅子で座らせるという行為をやってみたいとなぜか思って国と大袈裟ないい方をしているが体育館の中にロボットがただ椅子で座っているだけだ。
”国””国””国””国”
が付きまとって鬱陶しかったがもうここはただの普通だったのだ。
あんな残酷で鬱陶しい普通だったのに何だ?安心しているのか?さっきからこんなのばかりだ。
キーン
よくマイクを調整する時に鳴る音を聞いて顔を上げて体育館のステージを見た。ステージにいる国々が楽器を用意している。しかもありきたりのバンドをやるらしかった。
ただ普通が次から次現れるのが待ち遠しかった。
するとあのマイクを調整していた国はアレだった。ニカと笑顔でこっちに気ずいて最初からずっとこっちに向かってずっと手を振っていたらしい。それを顔をステージに向けた俺がやっと気ずいたという訳らしかった。
顔が真っ青になった。
俺に向かって手を振ってる事は解っていたが手を振り返すのが照れくさくてわざと気ずかないフリをして後ろを振り返って誰に手を振っているのか確認するフリをした。
ただ扉を開けてすぐの一番後ろの椅子に座ったので勿論後ろには誰もいなかった。顔がまっ赤になるのは全然治ろうとしなかった。それと五月蠅いぐらいドクンドクン心臓がいっていた。それが五月蠅すぎていっそ心臓止まればいいと思った。
「大嫌いな答案テスト用紙の中の国々」(みんな)
Part2
というアニメ(文字)が体育館中をふよふよと光る文字アニメ星となって空気の様に違和感なく蠢き始めて、しまいには観客席に座っている国々がそれらを手で捕まえてじっと眺めていた。そらみろ文字が調子こいて星なぞになるからそういう目にあうのだ。普通が一番ただが一番なのだと思った途端捕まえて文字題名星を見つめていた。後でやろう。初めて人に物をやりたくなった。誰もいらんと思うがそれでも良かった。
ボリボリボリボリボリボリボリボリバキボリボキボリボキ
マイク越しに何かを噛み砕く音が聞こえた。
「みつの子星になった文字食っとる・・・」
「まるで飴の様だ・・・」
ステージにいた、アレの横にいたギターを持ったフランス兄弟が呆れた様に関心してると
「なに冷静に呆れとんのや!!もう曲はじめてこの音掻き消すしかないで!!いくで!!」
巨人がドラムを勢いよく叩き出すとそれに合わせてサックスを小人が吹き始めた。その後ピアノをまあが弾こうとしたがボリボリっ子、ガッボリボリするのをやめず歌を歌おうとしなかったのでどうやったのか中身のボリッ子だけをマイクの前に立たせ、引き剥がしたロボット国だけをピアノの前の椅子に座らせた。小人が3本柱である魔王にやらせたらしい。すると何も乗っていないはずの国(神)長がピアノを弾き始めた。
これが本当の国の自動演奏というか自動操縦だった。えらく綺麗な、人を安心させるようなそんな曲だった。
するとそれにいきなりピタリと食べるのを止めたアレ(元ボリ子)。
するとアレがいきなり目を見開いたかと思うと色とりどりの星がいきなり元ボリ子から発せられた。それは体育館中に散らばったかとおもうと体育館の上空にもう予めあった本物の星と並んでそのまま瞬き始めた。または客の国々の周りで瞬いていた。
なんたることか。今の曲に感極まったアレが自分の中から金平糖星まで生み出してしまったらしい。ますますあれがよく解らなくなって形容しがたいアレがますます”アレ”に変わった瞬間だった。
「ねえ知ってる?この星モドキを出したのは人の近くで星がキラキラ瞬く流れ星レンズに触発されたからなんだよ」
と某豆しばの様な顔になって言うと
「星自分から出る事知らんかったのによう言うわ!!絶対思いつきやろ!!」
ボリボリボリボリボリボリボ
今度はボリ子自身が生み出した星を金平糖みたいに食べだした。文字とは違った星はすぐ近くを空気と同じように無限に散らばっていたのでこれはもう無限ボリ子だった。
「糞やあ!!せっかく歌うと思っとったのにまた食い始めよったわ!!しゃあない!!まあ!!歌えや!!」
「俺でいいのか?(歌った事ないが)」
「この際何でもいいわ!!あんさん静かそうやでちゃんとマイクの近くでやりいやあ!!」
「ああ」
マイクの至近距離にいるアレの近くにまあが来たのでアレの顔が赤くなって(斜線付きの)ドキドキするのを紛らわそうとしとるのかさっきより高速で今平糖を生み出しはじめた。「始めて何だが一緒に歌ってくれないか?」
「うんいいよ!!一緒に歌ってあげるよ!!」
と顔を真っ赤にさせながらニンマリ嬉しそうに言うアレ。
どうでもいいがさっきから伴奏ばかり流れていて肝心のボーカルが置いてかれていた。これが本当の台無しだった。
答案用紙(テスト用紙)の中の国々part3
第題名無い曲 題名の無い答案用紙
強ち嘘ではない曲
目的さえも忘れて生きろ
目的さえ考えないで生きろ
すると一緒に歌ってたまあがぴたりと歌うのを止めた。
たぶんアレのソロパートなのだろう。
大嫌いなテスト
問題用紙すら読みたくない
そんなに大嫌いなのに
どうしてそれに入らねばならぬしかも国事
唯一のテストのいい所一人でいられるのがこれで無くなった
テストっていいとこあったのが驚きだ
いいとこなんてないと思っていた
ただ辛くていい点があるなんて考えようとしなかった
テストいいところあれこれ(目的)を考えずひたすら問題だけを解くのがなくなった
ただ問題だけを
ただ問題だけを解いてひたすら前に進め
それがひたすら辛いと感じていたがただ目的を考えないでいいんだ
でもそれに気づいたってもう遅い
テストの中にねはいちゃったからね
入ったら入ったで人が沢山いる
国事色々いるから沢山で済まされない
もう普通だったテストは返ってこない
代わりに赤ペンで添削されたテストが返って来た
だからちょっとでも人を減らして一人になる為に国を
滅ぼすんだどこまでも
最後の一国
国長になる為に
(もう国長だったんだ)
でも消す為には問題を解かないといけない
(ああ無理だ)
もう無理だ
問題を解くのと(解くって事が)
国を消すのと
会話するのと
問題が2重になった。
何の為にアニメ化になったの?
何の為に普通がなくなったの?
だから
普通に憧れた-
だから普通に近ずける為に
まず国を消すのを辞めた
楽しい
でもなくなってやはり気ずく
ちょっと変わって気ずくの
答案用紙の中もいいものだって
ここからまあもまた歌い出した。
輪唱(りん章)
解った。これはカエルの歌みたいに最初を(過去を)未来が追い掛けているのだ。
だってテストとテスト同士が
同じ国と国が
同じテストを解いて
普通は対話出来ない
(本当は喋るのが下手だっただけで本当は一人は嫌なの)
だから国を消すのも解ってた
より勉強を頑張ってちょっとでもその国に近ずきたい
追い越したい
国を消すのは(事は)
努力をする事なんだって
順位を上げる努力
向上心
それに国消す消されるスリル
隠れんぼみたいな
だからこんな普通じゃない事は普通ではできない
だからまえで良かった
今で良かった
だから良かったんじゃなくて
今を楽しもう
○○がいいじゃなく今あるものを生きよう
過去をまあが歌う
(ありのままを生きよう)
ありのままでいい
(を生きよう)
今でいい
そこで光世の歌が終わった。
その時こっちを見てアレが笑った。
するとまたこっちに手を振ってくる。
昔現実で実は体育館でこっちに手を振ってきたクラスメートがいたのだ。あの時もし手を振り返していたら何かが変わっていただろうか?
今手を振り返したら何かが変わるだろうか?
今を生きれるだろうか?
手を挙げるか考える為にただ手を見つめた。
『何も変わらないよ。あるのは残酷な今だけだよ』
そうだった。家女がいたのだ。
『今を忘れる為に今を歌おう』
『今(光世ちゃん)を倒そう』
キラキラ瞬く星空の体育館に家女が空を舞った。黒い羽の様な細胞を星空に広げ塗りつぶしながら
『マトリョーシカの剣』
光世を塗りつぶそうとし―
でも光世はそこにはいなかった。
「今も昔と変わらないんじゃないか?」
と静かにアイツが言った。
と思ったらそう歌っていたのだ。
そうだ光世は歌い終わったがコイツは輪唱の為
光世を追いかける為。まだ歌って追いかけているのだ。
「でも光世はなぜここにいない?」
答案用紙(問題用紙)をただ解く
紙にひたすら描くテストも
答案用紙の中に入って国を消すのも
答案用紙の中に入って国を消さないで文化祭するのも
みんな同じ何も変わらないあるのは―
今だけ
自分だけ
その時世界は動いた。
いや動いたのは今じゃない。
もう光世が歌い終わった時に世界は動いていたのだ。光世はアニメの今に戻っていったのだ。
すると今のは未来の今も今に戻るのか?
と今はすっかり大嫌いなアイツの疑問形が移ったとき―
未来の今も今に戻っていた。
『つかの間の文化祭』
つかの間の楽しいひと時
もうすっかり国を消すテストに戻っていて―
でもそれはもう過去の事。今は今が一番楽しい!!
家女の一撃が過去の未練の世界を断ち切ったと共に戦いの開始を告げた。家女の一撃は世界を巻き込んでもう一足先に国を消すテストの世界に着いていた。光世に迫ろうとしていた。
でも光世は動かなかった。いや光世が動かなかった。
だって光世は他の人間より反応できる速度が一テンポ遅れていた。だから今回も反応できるとしたらそれは攻撃が当たった後の事―
『マトリョーシカの剣』が国ごと光世を刺し貫いた。
光世を中心としてできた内側から(中の世界)から順番に外側の世界まであらとあらゆる可能性の世界まで光世の全可能性の世界すべてを貫いた。これがマトリョーシカの剣の効果。内側を世界を中心にしてどんどん外の世界から内側にかけて光世本人(今)が見えるまで最後の光世(今の光世)を国事刺し貫いた。
「土屋・・・?」
何だ・・・これ?
土屋が神長事刺された・・・?
土屋・・・が・・・?
神長・・・刺さ・・・れた。ん?・・・なんか今までこういう事あった気が?
「光世ーーーーーー!!」
「・・・・・・」
小人と巨人が急いで土屋の近くに近づいて来たが土屋はビクともしなかった。
「みつ!!どないした!?無事か・・・?無事なら返事せい・・・!!」
小人が必至に呼びかけるが返事がなかった。
「・・・・・・」
それと対照的に巨人は静かに冷静に光世を見つめていた。
「どないしよう・・・!!光世が光世が死んでもた~!!アンタそれでも友達か!アンタも死ねや!!」
そう小人が叫ぶと小人の国のスケート靴が光ってゴゴと音がして
「観えろ!!わいの―」
リンゴーン
セリフを言わさず巨人の技で小人の技が止められたらしい。でも巨人はひと時も光世から目を放していなく静かに相変らず見つめていた。
「何こないな時に冗談ぶっこいとんのやー!!何て事してくれとんのやー!!お前も殺されたいんか!!」
いつもは冷静キャラの小人もかなり取り乱していた。
「気軽に死ねとか言うな。ただのテストだろ」
と光世から視線を外さずそう静かに押し殺す声で巨人が言った。
いつもの巨人らしからぬ言動に
「お前・・・!?そういう奴やったんか!!お前みたいな奴世界で大一番嫌いやー!!」
「大小の子・・・喧嘩始めちゃったよ」
「そう言う言葉は私らの専門なんだが」
フランス兄弟が一方は顔を青く染めてもう一方は冷や汗マークを貼りつかせて冷静にツッコンできた。
「何で消えてないんだ・・・?」
相変らず光世から目を離さずに巨人がそう言った。
「てめ!!光世が死んでもええって言うんかー!!」
そうだ。あいつが消えたら現実の世界では学校の屋上から飛び降りる訳だからつまり相当運がよくなければ―まず死ぬ―
どうでも―いいのか・・・?
ビューーーーーーオーーーーーー
すごい。風圧が来た。
と同時に何かがこっちに近ずいて―
それはあのマト何とかの剣だったと解っても何の意味もなかった。もうすぐ俺らにそれが当たるからだ。漫画が自暴自棄になって剣自体を投げつけてきたらしいと思っている時間があったのは―上から落ちる様に降って来たテニスラケットを掲げて下サーブで落ちてくるついでの様に平然と打ち返したのはあのイタリア(ピザ)野郎だった。
「何でお前テニスラケット持っとんの?」
と余裕がなくなってきたので睨む様に言うと
「あのですな。ちょっと休憩をいただいたので客として楽しませていただこうかと。この例題祭をですがや」
ん?例題祭は終わったんじゃとかもうどうでもよかった。
「後で遊んでやるからあのお姉さんと一生遊んでなさい」
「ラジャーですぞ♪」
嬉しそうに家女の方に向かうピザ。
まあ。それはどうでもいい事だった。アイツとはもう一生会わないからだ。
「相澤・・・おめえマジ怖いわ!!」
と澤井は言うがこんなぐらいで怖がってはというか何が怖いか解らなかった。まあそれは本当に置いといていやくだらない事を置いたお陰である事を思い出した。
それは神長だった。
前に神長が刺されたが死ななかった―それは神長だからだ。
そうだ。今も刺されたのは神長なのだ。なら今もあの時と同じ事をやるだけだ。難しく考えた。本当に無駄だった。
単純だった。ただ―これを
刺されたマトリョーシカの剣を見た。
その柄を握った。そしてそれを思いっきり引き抜こうとしたがなぜか引き抜けなかった。がそれで良かったんだ。
「あーあ。折角氷の何やら改めて俺が見してやろうと思ったのに一足先にいきやがって」
「みつは死んだんか?」
関西子供は唖然と緊迫した様に聞いてくる
「アイツと会いたきゃただこの世界溶かしてぶっ壊してお前もいけば?」
「それは・・・自分も死んだら天国で会えるちゅうことか?」
悲し気に聞いてくる。
「まあそんなに急がずとも心の中の世界か答案用紙の中か知らんがそんな阿保らしいの現実では一生、会うか解らんのだから今を楽しめば」
「・・・・ムリや・・・可哀想でもうこれ以上今を楽しむ事なんて」
「なら行くか」
今度は光世から目を離して巨人が小人を見て言った。
「-ッいくて・・・?わいらも今死ぬんか・・・?」
「大丈夫だ。光世の好きな奴が言ってんだから」
といつもの笑顔でニカと笑って言った。
そうだ・・・。こう言う所だった。平然と最近会った光世を虐めているであろう奴を何も得などないのに平然と何も考えずにすぐに信じるのだ。こういう俺が持っていないものに土屋が好かれているのに―
ピザの事だって本当は国を食べさせるなぞどうでもよかった。本当は光世がピザに優しさに好意をもっているのが気に食わないのだ。一番醜くくてどうでもいいのはもちろん当たり前だが俺だ。
巨人のそれを聞いた小人は青い顔を通常の顔色に戻していく。
「当たり前や!!そんな事お前に言われんでわてが一番解っとるわ」
と楽しそうに二カと笑って
いつものツッコミの最大限の元気の音量で
「わいの今まで生きて通った導線!!みつにみした・・・食わせたるわ。わいの作成したみつの大好きなシチューを!!」
と高らかに言い放った。
「数えなくても考えなくても解る俺の年輪」
と巨人が言うとその二人の声はラピュタでいう所のバルス的意味だったらしい。小人の声を聴いた時小人の足元が光った。あの時―不発のバルス的最後に使う必殺技(問題)を使ったらしかった。今までアイツが空を飛ばずスケート靴で滑っていたのはこの時の為だったらしい。足で呪文をアニメを作って(構成)たらしい。
阿保だ。コイツ。俺の事なぞ信じてそれを今使っちまうなんて―それでピキピキと氷が割れる音が響いた。普通なら怖いが(おそがい)が今はそれがどうでもよくなるぐらいだった。そしてそれを洗い流して完全に溶かす様に振り子の鐘が鳴るように氷の年輪に沿って波の高さが調節されその波に流される様に俺らは全員心の世界事流された。その波はとても暑くなぜか肌色みたいな色だと冷静に何故か流されながら考えてる余裕があった。なら俺はシチューでいう所の具や肉か人参か玉ねぎや卵か?いや誰か?なんて阿保らしい問いなぞに近かずかん。俺は俺になる事にした。
『シチューの具俺相澤』
「卵じゃないよ相澤だよ・・・相澤というシチューの具だよ・・・遅いよ!!アホ澤!!腹空いた!早くお前を食べさせろ!!」
と物騒な事を言ってくるのはさっきまで悲劇のヒロイン扱いしている奴らしかった。
「もうシチューの汁スプーンで食っとるだろうが!!」
とそいつ光世に突っ込んでやった。
「違うよ!!うちが食べたいのは相澤自身だよ!!食べたらなくなるからね」
「うっさいわ!!」
とツッコミ返してやるとまた改たな
リンゴーン
によけいに流されたと同時に小人、巨人もその波でここに来たらしかった。
「ありがとね。ずっと食べたかった大好きな小人と巨人のコラボシチュー(心のシチュー)うちの心の中風味」
「そうかそうだと思って作った」
と小人と巨人の声がはもった。
「・・・」
「イテイテスプンで無言で刺すのはやめろ!!」
照れたのを誤魔化す為に俺をすくって食べようとスプーンを俺にチクチク刺す光世。
「ああ。でも本当にこれで良かったんやろか?光世の心の中を全部溶かしてもうて?かってに心の中抜け出して?あれはみつの心の治療やったんやろ?」
とちょっと心配そうに言う小人
「考えなくてもいいだろ俺は最初から考えてない」
光世の笑顔を見て巨人は笑った。
「・・・そうやなちょっとはお前は考えなかん!!と言いたいとこやけど確かに今はみつが笑っとるから確かに考えんでもええ」
と笑った。
「いや完全ではないが治療は一歩前に進めた」
一歩だけかよ。