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Fun days  作者: 藤木美里
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現像

美桜は写真研究会で

村田の写真を現像していた。


「…いいじゃん。どの村田君もいいよ」


ネガを見ながら吉岡が言う。


「はい…でもあの技ダメです。苦しくて」


「あの技って、好きになったつもりで

 撮るってやつ?」


「はい」


思い出して、また少し苦しくなる美桜。


それって、本当に好きなんじゃないのかな、

と吉岡は思うが、言うのはやめておく。

せっかく部員が増えたのに、

ご機嫌を損ねて、辞められたら困る。


「いやあ、いいねえ。若いって…

 あ、村田君て、結構イケメンなんじゃない?」


かわりに褒めておくことにする。


「そうですか?」


現像した村田の写真を眺める美桜。

ああ、そういえばそうかな。

金髪のイメージに隠されてるけど

よく見ると、整ってる顔かも。


「村田に伝えておきます。あ、そうそう

 今度ジャズ研の演奏撮らせてもらうんです。

 楽しみ~」


村田の写真をしまって、笑顔で言う美桜。


「ああ、ジャズ研とか吹奏楽はいいね。

 動かないから撮りやすい」


「ですよね。村田のエアバスケの写真、

 ブレブレでショックでした…」


「動きのある写真を撮るときは

 シャッタースピードをはやくするといいよ。

 …美桜ちゃんのカメラ貸して」


吉岡は美桜のカメラの

シャッタースピードダイヤルを指差す。


「ここを変えるんだよ」


「へー、知らなかった~…」


村田にまたエアバスケ、やってもらおうかな。


…いや、でも、村田を撮るのは当分いいや。

苦しくなるから…


ジャズ研の演奏、楽しみだな。

そう思って、苦しさをごまかす美桜だった。


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