表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Fun days  作者: 藤木美里
PR
12/70

和美

2限が終わった後、

美桜は和美と学食に向かっていた。


「で、昨日は本屋の後どうしたの?」


和美が美桜に聞いた。


「コメダ珈琲に行ったよ。

 スイーツおいしかった~」


幸せそうに美桜が言う。


「美桜、なんだかんだ言って、

 いつも村田とお茶して帰るわよね」


「村田がいい提案をするんだよね…

 私のツボをよく押さえてて」


美桜は意外とわかりやすいからね。

和美は思ったが、黙っておいた。


「もう、つきあっちゃえばいいじゃん」


美桜の顔が曇る。


「うーん…」


「ん?だめなの?」


あんなに二人で一緒にいるのに。


「うん…」


さらに顔が曇る美桜。


二人の仲が進展しないのは

村田が恋愛下手だからだと思っていたけど

違ったんだ、と気付く和美。


「まあ村田、バカっぽいしね」


和美はハッキリ言ってみた。


「いや、村田はいいやつなんだけど」


即答する美桜。


そう答えると思っていた和美。


「いいやつなんだけど、だめなんだ?」


「…つきあっちゃうと、色々あるじゃん。

 それを乗り越える自信はなくて」


「よくわかんないんだけど」


すかさず、率直に聞く和美。


「…正直に言うと、つきあうのは、

 めんどくさいんだよね…」


言いづらそうに言う美桜。


めんどくさい、ねえ…

それもよくわからない理由だけど。


「まあ、そこまで村田のことを

 好きじゃないってことね」


「うーん…多分、ぶっちゃけ…そうです…」


「村田じゃちょっと頼りないしね」


「いや、村田の問題じゃないんだよ」


付き合う気はないのに

村田のフォローはするんだな、と思う和美。

これも黙っておくことにする。


「ま、村田に夢を見せないほうがいいよ。

 その気にさせて付き合わないんじゃ、

 かわいそうなんじゃない?」


「うん。そうだよね…」


村田の悲しい顔が浮かんで、暗い気持ちになる美桜。


そんな美桜に構わず、


「村田にちゃんと言うのよ」


はっきりと釘を刺す和美。


「はい」


しかたなく、返事をする美桜だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ