騎士団長の息子 ライアンルート
「転生先でヒロインと入れ替わりました!」
の分岐後の話になります。
最初に本編を読んでからお楽しみ下さい。
「俺と、一生暮らしていかないか」
その言葉に頷く。
用意されていた馬車に乗り、ライアンの屋敷に向かう。
「お父様には・・・」
馬車の中で尋ねると、
「連絡はしてあるよ」
と返ってきた。
そっと私の手に、ライアンの手が重なる。
「あの時は王子に取られたから・・・」
お祭りで迷子にならないように、
ライアンが言ってくれたのに、
王子と手を繋いだ事を気にしていたようだ。
「これからは、ずっとライアンと繋ぐわ」
「ああ」
幸せな雰囲気に馬車が包まれる。
屋敷にも連絡が行っていたようで、
ライアンの家族が総出で出迎えてくれた。
「ソフィアと結婚します」
ライアンが家族に宣言する。
大柄で穏やかそうなお母様、
騎士団長だけあって厳格だが、
表情から親しみを感じるお父様、
他に兄2人や妹を紹介されて、
賑やかに時間は過ぎていく。
「そろそろ寝ようか」
ランタン飛ばしでそこそこ夜遅くまで祭りにいて、
更に話し込んでいたので、
時計の針は深夜を指していた。
「そうね、おやすみなさい」
ライアンの妹の案内で、客室に通される。
「ライアン?」
客室に案内した妹が部屋を去っても、
ライアンはそのまま部屋にいた。
月の光が怪しくライアンを照らし、
胸がどきどきする。
そのまま抱きしめられて、そっと口付される。
「もう、俺のものだ・・・誰にも渡さない・・・・」
口づけは段々激しくなり、息が上がる、
そのままベッドにそっと寝そべられ、
私はライアンをそっと抱きしめた。
服をどんどんと脱がされていく、
いきなり!と戸惑うが、
嫌ではなく、嬉しいと思ってしまって強く制止もできない。
顔が、体が、どんどん熱くなって、
もう自分のものではなくなって、
ライアンと溶けてしまいそう・・・
そのまま、激しく揺さぶられ、
2人で抱き合ったまま、次の日の朝を朝を迎えた。