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65.最終作戦会議
『無茶振りをしてごめんね。』
また神が話しかけてくる。
やっと、やっと終わった。
今さっきまで死地にいたのだ。
生きた心地がしない。
『安心してるとこごめんね。
まだ殺せてないよ。』
…わかっていたが肯定されると何とも言えない感情になる。
人なのかはわからないがこの世界に存在する以上死んだ時には絶対に何か残るはずなのだ。
原子一つとして残っていない。
ちょっと前までロープに縛られていた場所には空気しかない。
何もおかしいところはない。
おかしいことがないのが一番おかしいところだろう。
『残念ながらこっちが干渉しようとしても干渉できないんだ。
今さっきまで存在していたのも魔法で本当にいるかのようにしていただけだろうね。
だから近づこうとしても向こうが元いた場所に帰るだけだから意味がない。
私にはどうしようもない。』
『…私たちならどうにかなると?』
『そうだね。
じゃあ最後の作戦会議としようか──』




