38.寺沢兄妹 過去編
急な過去編。
寺沢兄妹の過去はとてもいいとは言えない。
周りからの攻撃の程度で言えば相生よりかはマシで、俊介と同じぐらいだろう。
「周りから」の攻撃の程度で言えば、だ。
生まれてきた時間や場所が悪かった。
どうしようもない。
完全に運で決まってしまったようなものなのだ。
生まれてきた世界は差別意識が強い世界、例えば「黒髪黒目でなければいけない」や、地域によっては「身長が150を超えるといけない」と言うものまであった。
「双子はいけない」
差別の中でも多くの地域が捧げているものだ。
そしてそんな世界に双子で産まれてきてしまった。
親が子思いだった。
それが唯一の救いだろう。
周りには流産と説明してなんとか一人暮らしができるぐらいまで育ててから森に逃した。
…それで事が終わればどれほど良かっただろうか。
森に逃す時に見つかってしまった。
そこで親が殺された。
目の前でだ。
死に物狂いの逃亡劇を続け、2年ほど経っただろうか。
周りから見ると親ではなかった気がする。
不幸なことに、その時兄妹はまともな判断能力がなかった。
親が死んだことも忘れて自己防衛した。
最終的には殺された。
その時に親に殺されたと錯覚してしまった。
本人たちはもう兄妹間でのことしか信じられなくなった。
自分たちを殺したのが誰なのかがわかる時はいつかはわからない。
閑話入れて39話。
癒される〜。
※作者は身長がしっかりと170あります。




