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線の交わる場所で。  作者: 白空
第2章

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35/69

35.闇の記憶と決意

相生の過去は奇妙だ。

まず人生を何度も体験している。

転生を何度もしている。

1世目は普通の人生だったのだろう。

…ここも奇妙な点だ。

まるで誰かに隠蔽されたように感じる。今はまだわからないから飛ばすとして、次からの人生酷いと言い表していいかもわからないぐらいの酷さだ。

DV(家庭内暴力)からいじめ、犯罪まで数々のものに巻き込まれている。

運が悪いで片付けられる話ではない。

そしてもう一回記憶が見れなくなっている人生がある。

その人生からは恐怖が感じ取れ──いや。

これは確実に恐怖が植え付けられている。

そこから一回の人生を過ごして今の人生に生きている。

恐怖を植え付けられる前は希望を持っていた。

恐怖を植え付けられてからは人間を疑う人生を送った。

これが大きな違いだろう。

彼女は人間が巻き込まれてはいけないことに巻き込まれている。

彼女をここまでにした原因は──そんなことは関係ないか。

もう過去のことだから。

すこしでも彼女のためになることを今世でしよう。


そんなことを考えながら目を開ける。

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