3.北川俊介 中2
中2になった今、世の中でも特に問題になっているいじめにあった。
元はちっぽけなことで誰も覚えていないだろう。
今までいじめがなかったわけではない。
しかし、今回と今まででは訳が違う。
今までならいじめが本格的になる前に、先生側が気づき動いていた。
しかし今回は先生側からでは気がつきにくい類の陰湿ないじめだった。
世間一般では先生に言えばいいと思っている人も少なからずいると思う。
しかし、いじめというものは先生に言うと過激化するものだ。
第一言ったとしても少数側だしどうせ信じられないと思っていたり、「告げ口したらどうなるか分かってるんだろうな?」と言われたりしているケースも多い。
彼はよくあるそれを乗り越えようと1人で悩み続けた人種だ。
そこで一つの結論に辿り着いた。
─辿り着いてしまった。
「感情を捨てれば苦しくないんじゃないか」
と。
その頃にはもうすでに無くなりかけていた感情を自分から手放した。
それからは感情を見せない彼を周りは面白がらなくなり、標的は違う人へと移った。
そのまま中学を卒業し、大学、高校と共に偏差値の良い所を首位で入り、そのまま卒業したのちついた職業は雑誌の出版社だった。
初鍵かっこですね。
でも会話ではないんですが。