18.記憶の底から。
いつだっただろうか。
こんな光景を見たことがある気がする。
確か前世だっただろうか。
あの時は確かいじめを先生に伝えた時だろうか。
あの時の先生は熱血教師だった。
それがいけなかった。
なにもみんなの前で「こいつをいじめていたやつはいるか?」と聞くべきではなかったと思う。
もちろん逆効果だった。
そんなことでいじめっ子が出てくるはずもなく、そのまま放課後まで時間が過ぎた。
もちろん逃げようとした。
一対一なら逃げれただろう。
一対多数ではどうしようもなかった。
まあ、その場で行動に出るはずもなく自分たちの秘密基地のような場所に連れて行かれた。
そこで、殴られそうになった。
親は放任主義、ほぼ無関心だから、前回殴られて家に帰った時もなにもなかった。
学習してしまったのだろう。
今回も殴られるのだろうなと思っていた。
思っていた。
途中で横から人が割り込んできた。
もちろん手は止まらずにそのまま殴られていた。
その時と今の状況は似ている。
ある一点を除いて。
それは加害側の殺傷能力だ。
子供が殴ってもどうこうなる訳じゃない。
少し前に試していたのを知っている。
この光線は頑張れば止まる。
天野未来の能力を一部に集中させたものと、なんらかの生物または分厚い壁がいれば止まる。
あの時のたまたま虫が入ってきたからわかったことだ。
でもなんでこんなことをするのだろう。
…そうだったな。
生粋のバカだった。
バカだった。
だからこうやって理不尽なことにも突っ込む。
自分だけを助けようと思えば容易なことだろう。
混乱する。
とても複雑な気持ちだ。
…きもち?
きもち=かんじょう?
なんでだ?
あの時の捨てたはずだろ。
でも、悪いことじゃないと思う。
ああ。
なんだか嬉しいな。




