ラジオ裏の事件
次のニュースが聞こえた。
「先週の月曜日未明、AIの開発に多大なる貢献をした加藤博教授が、何者かに殺害されました。容疑者は今も逃走中です――」
少し前、奇妙な殺人事件が起こった。
被害者は、工学系大学の教授。現場は大学の教授室。AIの開発に力を入れていて、ニュースでも特集されていた。
その中でも、大々的に報じられていたのは「モールス信号で行動をプログラミングできるロボット」というものだ。
スピーカーなどで音をそのロボットに聞かせると、AIにプログラミングした通りに動く。例えば、走ったり、足踏みしたり。
そして、何とその教授はそのロボットに殺されてしまったらしい。
モールス信号を録音したスマホを教授室に持って行って、その生徒はロボットの近くで流したらしい。すると、教授は「イタズラはやめろよ」と笑ったが、すぐにロボットは近くに置いてあった甲冑のモデルが持っていた槍で教授の心臓を一突きしたようだ。
教授は悲鳴を上げる隙もなかったため、生徒の犯行には気づかれず。犯人が逃げ去った後で発見された。その時にはもぬけの殻で、しかも部屋の中には血まみれの槍を持ったロボットがいる、というセンセーショナルな事件となったってわけだ。
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さて、だ~れだ?