第一章新たな戦いその6
いや~鉄騎兵とか憧れますね。(by三十路を過ぎた中二病患者)
遂に、連合軍と四帝国軍が衝突した。ケルメルデ攻略のために北部である程度しっかりとした拠点を欲する連合軍は「双璧」を指揮官とした約五万の軍勢をラスカスへ差し向けた。それに対し、四帝国軍側は、ラスカス付近に駐留していた副将カーセン率いる約四万が抵抗の構えを見せた。
連合軍の陣容(黒)
騎馬二万騎
歩兵(重装、軽装)二万六千(一万、一万六千)
非戦闘員 四千
四帝国軍の陣容(白)
騎兵一万二千騎
鉄騎兵 三千騎
歩兵(重装、軽装)二万三千(八千、一万五千)
非戦闘員 二千
シャルロー
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レステュス
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カーセン ⬜
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記号一つで千とする(本陣等は除く)
⬛=本陣及び救護地
◆=軽装歩兵(防御力✕攻撃力✕機動力◯)
■=重装歩兵(防御力◯攻撃力◯機動力✕)
▼=騎兵(普)(防御力△攻撃力◯機動力◎)
⬜=本陣及び救護地
◇=軽装歩兵
□=重装歩兵
△=騎兵(普)
☆=鉄騎兵(防御力◎攻撃力◎機動力△(場合による))
弓兵等は両軍とも纏めずに、各歩兵部隊に組み込んでいると言う設定です。
両軍が陣を整えると遂に四帝国北部での戦いが本格的に始まった。
まず仕掛けたのは、数で勝る連合軍であった。「双璧」レステュスが自身の旗下の騎馬一万二千騎を率いての突撃を行った。それに対してカーセンは右翼に集めまくった騎兵九千騎、そしてレステュス軍の眼前に陣を構えていた重装歩兵部隊約六千を前進させ、中央よりやや四帝国軍側で大混戦が展開されていた。
レステュスは少々分が悪いと感じ騎馬に加え、歩兵(重装、軽装両方)五千を乱戦に加え、さらなる混沌が生まれていた。
打って代わり四帝国軍左翼、連合軍右翼の戦いも始まっていた。全体的に数で劣る四帝国軍は中央で本陣前を固めていた重装歩兵三千を含めた一万九千が奮戦するも、シャルローが追加の重装歩兵八千と軽装歩兵三千を送り出したことで圧倒的に押されていたが、重装歩兵三千が多大な犠牲を出してでも、戦いを継続したことにより、戦線はギリギリ保たれていた。
またしても、四帝国軍右翼、連合軍左翼の乱戦では連合軍はレステュスを先頭に正面から押していったのに対し、四帝国軍は三千ほどの別動隊をつくり、それが歩兵を駆逐し、さらにレステュス軍の左方後背より攻め寄せることで、四帝国軍が有利にことを進めていた。
全体的にはやや連合軍優勢であるが数の差を考えると四帝国軍の練度や、武具の恩恵のすごさが分かる。
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だがここで戦場に動きが入った。初動からして、やや遅れ気味になっていたカーセンだが、レステュスが本格的に右翼と乱戦をはじめて動けなくなったこと、シャルローが戦略予備の軍勢を動かして現在対応力が著しく低下したことを確認すると、
「頃合いだ、本陣守備の二千と鉄騎兵を敵(敵右翼)の横腹にそれぞれ突撃させよ。」
遂に四帝国軍最強の矛が使われる。鉄に覆われ、機動力は恐ろしく下がったが、それでも加速のために倍近い距離を確保しただただ一直線に駆けたのなら、その破壊力は如何ほどであろうか。それも無防備な横からである
「なんだあの騎馬突撃はッ」
「人が、人が宙を舞っているぞ」
「お、おい詰めてくるな、騎馬隊が動けなくなってる。」
「~~~~~~~~~~~~~」
その効果は凄まじく、数で勝る連合軍が右往左往し、鉄騎兵から逃げるために騎馬同士の戦いの方に詰めてくる兵士が増えて、連合軍騎馬隊は身動きが取れなくなってしまっていた。
「急ぎ本陣の騎兵の支度を整えよ、オレが右の指揮を取る。」
だが、それで終わるシャルローではない。本陣の騎兵と共に右翼に入り、建て直しを図った。
だが、鉄騎兵の突撃が決まり過ぎてしまっていた。混沌を極めた戦地にて詳細な指示は逆に混乱を呼んだ。指示を受けた隊、受けられない隊違う指示をもらった隊等は自隊と他隊の動きの差が出てしまい、本当にこれでよいのかわからなくなってしまい、ただただ無駄な犠牲を増やした。
さらには四帝国左翼の軽装歩兵が機動力を活かし、鉄騎兵が開けた穴を通って包囲戦を行い、連合軍右翼歩兵はもう何も理解できずに討たれていった。
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事此処至っては手遅れと「双璧」は気付き、残存兵力をまとめ、撤退を行った。
それでも四帝国騎兵の追撃により更なる犠牲を被り、連合軍は痛い敗北を喫した。
結果
連合軍 死亡及び捕虜 騎馬三千
軽装歩兵約一万千
重装歩兵約七千
四帝国軍 死亡及び捕虜 騎兵六百
軽装歩兵三千六百
重装歩兵六百
ラスカス攻防戦四帝国軍の大勝利である。
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