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地球とは違う世界の物語  作者: 週刊M氏
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第一章決戦

 国土を踏みにじり、祖国を滅ぼさんとする公国軍を迎え撃つ四帝連合軍は士官、兵士ともに士気がかなり高い。中でも、9年程前に起きた公国との戦争で受けた大敗北を経験した第一軍、何度も戦火に晒され土地の荒廃を繰り返してきた北部出身の兵士たちの意気込みときたら熱烈士気が天を打つを体現したかのようだった。そして此度の撃退軍大将シャーロック率いるは各地からの余剰戦力等のかき集めだけでなく、帝都カルーフェの秩序を永年保ってきた、皇帝親衛隊等を含む四帝連合最強と名高いカルーフェ軍、そして、第一軍として、四帝連合軍の顔としてその重圧を耐え、数多の戦場にて培っていった絶大なる名声を掲げし「華槍」の直下軍、四帝連合でもっとも戦闘が起きる北部及び公国方面にて、経験を積み、あらゆる難敵との激戦に身を晒し続け、その圧倒的なまでの力を極限まで昇華させた「豪撃」レンベルク、さらに、ともに戦場を駆けてきたレンベルクに付き従いし勇猛な戦士たちが集う第二軍の連合軍、約140000という中都市にの人口に匹敵するであろう陣容を身をもって感じれば負ける気など起きようもない。それがたとえ、この国を脅かし続けた剣聖であろうとも。



 剣聖が思うは自らが率いし公国軍の陣容である。ローエス軍としてついには十万を越す人間を率いらんとしている自身に、勢いがままに攻め来まんとする公国に敗北は許されない。だが彼は思う。競り合いの果てに敗北を経験したいと、この自他共に認めしこの黄金の身体をもってしてもまだ足りぬ。そう感じたい、久しく感じぬ求道者の頃の他者への憧れを、再び思い出したいと。本当の敗北を刻み付けてくれるであろう、本当の強者、自身と互角以上の技量を持つ覇国・聖皇国が誇る『閃光』『守護騎士』は動かない、公国の北部でよく小競り合いをよく起こす帝国の「黒槍」も、「殲戟」も「斬剣」も物足りない、王国が誇る四人の大将軍もまだ及ばない。四帝連合の四将などいうに及ばず。これは慢心ではない、客観的視点により裏打ちされた動かざる事実である。一応、彼らの名誉のためにもいうが、普通の将から見ると四将は圧倒的強者である。一手一手が軍を崩壊させるほどの致命傷になりうる程に。だがそんな者たちを持ってしても剣聖には言うに及ばぬ弱者となる。



 この戦いは国の存亡を賭けた一戦と言えるため、覇国・聖皇国もその動きを注視する四帝連合と国境を接していない帝国ですら情報収集に余念がない。強国二つが気にかける程にこの一戦がこの世界に与えるであろう影響は、大きいのだ。新たな強国の出現か、それとも、更なる泥沼に陥るか又は、別の状態になるか。各国に蔓延る猛者たちはその一戦に少なくない関心を持った。その者たちの大多数は引き分け、そのつぎに公国の勝利、一番少数だが四帝連合の勝利と三つの予想が立てられていた。四帝連合内でも、今までの剣聖の戦歴により恐れる者も多い。勝利を信じているのは結局のところ、撃退軍の面々と、ほんの一部の上層部だけであった。確かに軍の総数は圧倒しているが、客観的に考えて防衛する側にとってはまだ心許ないのだ。古来より戦は数が多い方が有利だが、数の差があっても戦局を覆してきた者も多々いるのだ。剣聖がそうではない理由などありはしない。数世紀後に《史上最大の決戦》と称される一戦がついに始まった。大盤狂わせか、それとも順当に敗北するか、どちらであろうか?

戦争の描写はできる限りの努力はするが、駄作ができても許してください。また、訳のわからない言葉、パクったと思われる表現がございましたらご報告お願いいたします。

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