このエッセイを始めたきっかけ
このエッセイを書き始めた時、私は自殺を考えていました。今でも考えていますが、今よりも強く「生きたくない」という思いが強かったのです。
大学での勉強もまともにできず、将来についても何も考えられず、すぐ近くに気の許せる友人がおらず、死んで楽になりたいという観念に支配されました。
「すぐそこにいる自殺」でも書いているように、私は昔から死んでしまいたいという思いと隣り合わせで生きてきたのもその原因の一つだと思います。
ある時大学で、ブログを書いている友人に「思考の整理にいいからブログとかやってみなよ」と言われました。
丁度なんの勉強も手につかなかったのですが、文章を作ることはどうにかできました。躁鬱病(双極性障害)により文章を書くことすらできなかった時期があるので、書けるうちに書かなければ、と思いパソコンに手を付けました。
ばかばかしいとは思います。今私がこうして文字を打っている間も、他の人は働いて、勉強をして、努力をして、趣味に取り組んでいるのです。実際に今これを打っている時も、目の前で友人は勉強をしています。
しかしこれを手放してしまうと、なんだか自分がどこまでも堕ちていくような気がするのです。
そしてどこかで助けを求めているのかもしれません。それは具体的な励ましの言葉ではなく、この文章を世の中に公表してしまうことで、出来損ないの自分をつなぎとめておきたいのだと思います。