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これからどうするか

木をなぎ倒してから数分、儂はまだ自分の家近辺をウロウロしている。


「しかしこの辺りはゴブリンしかいねぇな」



さっきから遭遇する魔物はゴブリンしかいない。しかもこの辺りのゴブリンは情報共有されているのか、儂の顔を見たら血相を変えて逃げて行く。



「人間だけでなくモンスターにまで逃げられるなんて、儂じゃなかったら泣いとるぞ……」



最近は大分慣れてきたが、それでも心にくるものはくる。俺がもう少し若かったらガン泣きしていただろう。


「これ以上進んでも大変だから一度家に戻るか」



一度家に帰ってこれからどうするか考えていかないとな。

むやみやたらに行動してもただ体力と物資を消費するだけだ。



「しかし今日一日始まって結構経つってのに人を1人も見なかったな」



ずっと気になってたんだが、マジで人は何処に行ったんだ?俺が寝ている間にみんな避難したのか?


さすがに不安になってくる。今日に入ってから声すら聞いていない。さすがに死んでるわけだはないよな?



「まぁ考えても仕方ない。家帰って寝て、明日何するか考えよう」


うん、そうだ。そうしよう。

あっ、前からゴブリンが来た。

目が合った。

逃げられた………


いやマジでなんなんだ。結局ゴブリン2匹とオーク1匹しか倒せなかった……


本当なら平和を願ってるんだが、儂の中のどこかに戦えと囁く悪魔がおる。


だってそうだ。今までは力を制御しながら他人を傷つけないように生活していた。

しかし今は別に制御しなくてもいい。儂の力でモンスターを倒すことが正しい行いということになる。


だからどちらかといえば、儂は今のような世界の方が生きやすい。



だからこそウズウズする。

力を存分に震える。儂と対等に戦える奴等がいるというのにさっきから逃げてばかり。



そろそろ儂も()()()戦ってみたい。

生まれてきて今まで、試合でも喧嘩でもずっと我慢してきた本気の力で。




じゃあやることは決まったのではないか?



儂が心から求めてきたもの。それは……




「…………本気で戦いたい」




漢という存在の心の奥底に眠る欲求の一つを満たすことだ。




「よし、決めたぞ!儂は儂と本気で戦える奴を探しに行く!人間には存在しない『儂よりも強い生物』と本気の喧嘩をするために!」




我ながらひどい目的だと思う。

だがそれでいい。

人間の欲求というものは誰しも単純なのだから。



「そうと決まれば早速プラン立てじゃ!」



儂はそのまま走って家に帰った。












翌朝………




「おはよう!」



まずは寝起きの挨拶から。

昨日はびっくりして出来なかったが、1人であろうがまずは挨拶をする。これが儂の朝のルーティーンだ。


昨日はアレから買っていたコンビニ弁当を食べてからシャワーを浴びた。ガスは止まったが、幸いにも水道は止まってないから水で体を流してすぐ寝た。


もうじき水道も止まるだろうから風呂はこれからの課題だな。



寝込みを襲われないか不安じゃないかって?

殺気には敏感だから全然大丈夫。

襲ってきても返り討ちに出来る自信しかないし。




そして今、儂は日本地図を開けながら一人頭を使って考えていた。



「さて、昨日に決めた目標を達成するためにはどこに行くのがいいであろうか……」



それが皆目見当もつかん……

電波が途切れた今、情報収集するすべが無いから日本がどうなっているかわからない。


唯一わかっているとすれば、東京にドラゴンがいる、ということか。



「じゃが、ドラゴンはいくらなんでも早すぎるな」



儂が人間の中で最高クラスに強い、とわかっていても所詮は人間のままだ。まだ何も変わっていない。

そんな状況でドラゴンと戦っても多分負けるだろう。


なんたって空を飛ばれたらおしまいだからな。


人間はいくら頑張ったって空を飛ぶことは出来ない。

……もしかしたら空を飛ぶスキルもあるかも知れないが。



だが現状では勝つのは難しいだろう。


だからこそ、まずはこの近辺で腕試しをして強くなってからあのドラゴンに挑もうと思う。



「だからこそ情報が欲しいのだが、誰か情報を持ってそうな人はいないかねぇ?」



やはりいくら1人で悩んでも答えは出てこない。

こういう時はまず動くか。その場でじっとしていても答えなんて降ってこないからな。

動いてこの辺りを探索していれば、何かしらの情報でも得られるかもしれんし。



「となればまずは学校に向かうか。もしかしたら避難場所として使われてるかもしれんし」



確か儂らの学校は地震などの災害が起きた時の避難場所に指定されていたはずだ。

ならば今回の事態でも避難場所に使われている可能性が大いにある。


避難場所にはもしかしたら警察や自衛隊員がいるかもしれない。その人達なら何か情報を持っているかもしれない。



「思い立ったが吉日だ。さて出発するかの」



儂は学校に向かうために外に出た。







2日目スタート。










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