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十六:メシアの休日

今回はメシア視点です。

 

 空が、明るくなり始める頃。


 メシアの一日が始まります。


 先ずは、隣で眠る姉さまに触れて、姉さまが生きているのを確認して一安心。


 それから、姉さまの温もりを感じながら、先ほどまで見ていた夢を思い出して、絶対忘れないようにするの。


 これは、メシアと姉さまが、ずぅっと昔から一緒にいた記憶だから。


 夢の中のメシアは、いつでも姉さまと一緒なの。

 それに、姉さまもメシアを大好きでいてくれて、すっごく甘やかしてくれるの。


 いつも愛してるって言ってくれるし、

 夜だって全身で好きって伝えてくれて、とっても気持ち良くて幸せ。


 今の姉さまもクールで素敵だけど、いつか、夢の中の姉さまみたいにラブラブになってくれるのかなって、すごく楽しみ!


 それに、いつも一緒のベッドで眠っているのも、メシアはいつでも、姉さまにイロイロして欲しいなって思っての事ではあるんだけれど・・・

 どんなにスゴい格好しても、姉さまの気を引けないのが、お悩みなのよね。

 メシア、あんまり女性の魅力がないのかな?



 んもう!ちょっとだけナーバスになっちゃった。

 気分転換に、ちょっとお着替えしてこようっと。


 姉さまは、メシアが綺麗にしてると、とても嬉しそうに褒めてくれるから、メシアもオシャレには気を配るの。


 女の子らしい格好で、髪の毛はサラサラにして。

 キッチンで軽い朝食とコーヒー作って。


 それで、姉さまを起こしに寝室へ。


 お布団に侵入して、おはようのキスをしながら起こすと、ゆっくり目を開けて、挨拶してくれるの。それがメシアは好き。




 なん、だけど。




 今、起こしたら、腕を引かれて、姉さまに抱きしめられてる!

 むしろ、押し倒されてるの!

 首もとに姉様の顔があって、甘えるように唸ってる・・・嬉しいっ!!




 でも・・・


 姉さま、まっっったく起きてないのよね。


 本当に、姉さまって素で天然?鈍感?みたい。


 昔から時々、眠っている時にこういう事あるのだけれど、これって身体だけでもメシアを求めてくれてるのかしら?


 そう思うと、それが、すごく嬉しい。


 そりゃ~、メシアだってうら若き乙女だもの。

 そういう事、興味ないわけじゃないのよ。

 むしろ夢のせいで、余計に拍車がかかってるんだから。


 だから、今日みたいなのは、すごいご褒美なの。


 いっぱい姉さまを堪能して、少し息苦しくなったら、優しく起こしてあげて。


 ぎゅってしてくれたお返しに、沢山キスして、困る姉さまを立ち上がらせて、一緒にモーニングを食べるの。


 今日は、何もしないでお休み。

 だから、一緒にお散歩に行ってデートして、ゆっくりと1日を過ごすのよ。


 本当はお外に出ると、姉さまに悪い虫が寄ってくるから嫌なんだけど、姉さまはいっつも気が付いていないのよね。


 前にそう言ったら、それはナイ、気を付けるのはメシアの方だって一蹴されたし。


 セエレ君や黒呼君は意思表示したから好かれてるって認識したみたいだけど、姉さまは自身にかけられる好意に、ものすごくとっても鈍感だから。


 だから、メシアがずっと側にいて、誰にも渡さないようにしなきゃいけないの。





 ゆっくり、まったりデートしてても、おうちの中だとライバルたちが寄って来ちゃうから、予定変更!!


 今日はランチを持って、すこしおうちから離れた森の中にある桜の木までおでかけ。


 姉さまにお姫様抱っこされて、誰も着いてこれないように飛んで移動ーーううん、お空のデート!


 そして空から大きな桜の木に到着して、メシアは姉さまを見上げて、桜と姉さまがとても綺麗なのをまず堪能したわ。

 姉さまは、そんなメシアの頭をなてで、笑っていたけれど。


 それから過ごしやすいように姉さまが椅子とテーブル、ティーセットなど用意してくれて、ゆっくりお花見しながら沢山お話ししたの。


 途中から姉さまの膝の上に座って、いっぱい姉さまとも触れあえたし、幸せ!


 それに、それにね。


 姉さまが、昔のメシアとの約束のお話ししてくれて、嬉しかった。


 昔、番になったときに交わした、約束。


 それは、メシアが死んじゃって果たせなかったけれど、今でもまだ諦めてはいないのよ。


 だから、必ず姉さまの心を射止めるの。


 それで、幸せな夫婦になって、温かい家族を作るんだからっ!


 だから、誰にも、渡さない。


 メシアは、姉さまのもので、

 姉さまは、メシアのもの。


 ずーっと、メシアだけの姉さまなのよ!!



外伝的に、と思いましたが、本編の流れに沿って視点変更でお送りしました。


外伝は外伝で、別枠で小説作ろうかと考え中。


なお、このお話は、作者がJCだった頃の作品を訂正(校正?)しながら書いております。


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