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第12.5話 お爺ちゃんは密告《チク》りました。






『戦争回避』




「えっ⁉︎」



真っ白な王宮の一室。

フリートが滞在する大国の彼に与えられた部屋で。

唐突に現れ、そう告げた金髪の女神の言葉に……フリートは絶句する。

彼女は彼から勝手に魔力を奪いながら、首を傾げた。


『何故、驚愕』

「いや、早すぎないかのぅ?もっと時間かかると思っておったじゃが?」

『塔の主人、最短回避、選択』


………つまり、ライヴィスの行動が最短回避の道筋を選んだらしい。

フリートは息を吐きながら、笑った。


「そうか……それは良かった。戦争ほど虚しいモノはないからのぅ」


フリートは、そう告げてライヴィスが塔に帰還する準備を開始しなくてはと考える。

元々、戦争回避が成ったら塔に帰還させることを約束していたのだ。

だが……そこで女神が『駄目』と制止をかけた。


「………何がじゃ?」

『幻想種に愛される娘は、伴侶ツガイになった。だから、無事。だが、愚者の問題は解決していない』

「………………ン?」

『戦争は起きない。けど、悲劇は起きる。だから、あの夫婦の力、必要』


フリートは眉間を押さえて、黙り込む。

…………情報がかなり断片的だが、今、女神はなんと言ったか。


「…………伴侶……つまり、ライヴィスとシャロンちゃんが結婚」

『(こくりっ)』

「世界規模の戦争は起きないが、面倒ごとが起きるから……そのままあの二人はあそこで生活させて、解決させた方が得策だと?」

『(こくりっ)』

「………………………ふぅ……」


フリートは溜息を吐く。

そして、ライヴィス達の元へと転移……ではなく。



「馬鹿ライヴィスが問題起こしやがったのじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっっっ‼︎」






ライヴィスにとって、逆らえない存在に連絡を入れた(チクった)










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