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『糞バンド』  作者: ウンボボ
第1章 糞バンド始動
5/12

ロックフェスオーディション

オーディション会場のあるスタジオに行くと、ロックフェスの主催者たちがずらりと並んでいた。


どうやら今日は3組ほどオーディション受けるみたいだ。


我々は最後。


まず、1組目、かなりのおじさんバンド、なかなか上手い。

曲調はちょっと古臭いし、なんかダサいが上手い。我々よりも。


次に、2組目、我々と同じぐらいのまだ10代の若いバンド、勢いだけの前のめりな演奏、かなり突っ走った感じ。


そして、最後は我々だ。

【これがパンクだ!】【もっとロックしたい】

我々にはオリジナルが2曲ある。

悩んだが、

今回は新曲【もっとロックしたい】で勝負だ。


ロックしたい

もっとロックしたい

好きなんだ 好きなんだ

下手くそだけど

もっとロックしたい

好きなんだ 好きなんだ

これしかない いらない

欲しくない いらない

見えない ロックしか

夢中なんだ ロックに

頼むよ 我々に

ロックンロールを…


我々は心を込めてただただ楽しく演奏した。

とても下手くそだったが。

とくにか楽しく演奏できた。

いやー楽しい。

本当にロックンロールは楽しいな。

ずっと続けたい。

そんなこんなであっという間に終わり。

あとはオーディションの結果を待つだけ。

当日その場で合否の発表だ。


ロックフェスの主催者が我々に告げた。


「今回は申し訳ない、不合格」


でしょうね。我々のバンド下手くそだし。


「くそ、くそ、くそ、くそ、くそ、くそが!!」


口が悪いギター担当がイラついてるがしかたない。

またチャンスがあれば挑戦するよ。

諦めないから。

諦めなければ、夢は叶うんだろ。

そう誰かが言っていた。

夢は叶う。絶対に。

そう信じるしかない。


よし、また曲出来た。


くそったれ

夢は叶うんだろ

ばかやろー

夢は叶うんだろ

そう信じてやるしかない

叶うまでやるしない

夢なんてくそったれだ

夢なんてばかやろーだ

くそくそくそくそくらえ

くそくそくそくそくらえ


オリジナル曲3曲目


【クソ食らえ】


完成。


いやあ、なんて下品なバンドだ。

くそくそ言って。

いちおうガールズバンドなんだけどなあ。

まあいいか。

ロックだし、パンクだし、

なんでもあり。

それがパンクロック。

素敵だぜロッケンロー。


さあもっと歌いたい。

我々は決めた。

路上ライブしよう。

売れないバンドマンはやっぱり路上ライブしかない。

今売れてる超有名なバンドも最初は路上ライブしてたし、我々も挑戦だ。


そして、路上ライブの日が訪れる…。

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