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『糞バンド』  作者: ウンボボ
第1章 糞バンド始動
4/12

初ステージデビュー

本日は特別に前座がありますとアナウンスされ、我々のバンドが紹介された。


特に客の反応はない。


それはしょうがない我々はまったく無名どころか、まだステージデビューすらしたことないし。

パフォーマンスで沸かせればいい。


さあ、出番だ。


気合入れて我々はステージへ飛び出した。


うひょー。うっひょっひょ。


約450人の客がみんな我々を見ておる。


「誰だこれ」

「知らんなあ」


ざわざわする中、我々は唯一のオリジナル曲を披露する。


「聴いてください、【これがパンクだ!】」


これがパンクだ

これがパンクだ

他になにもいらないだろ

パンクロックがあるなら


無我夢中で歌った。

約2分の曲だが、もっと早く感じた。

はあ緊張した。物凄く。

感動に浸りたい気分だ。

じっとこのまま時間が止まって感動を少しずつ噛み締めたい。

ん!?

ざわざわ…ざわざわ…

なにやら騒がしい。

耳を澄ましてみると…。


「下手くそー」

「金返せ」

「引っ込め」

「2度と出てくるな」


あかんヤジばっかりが聞こえてくる。

まあ我々は下手くそだししかたない。

ヤジよりもっとデカい声が横から聞こえるぞ。


「うるせえ!!ぶっ飛ばすぞ!!くそが!!かかってこいや!おらおら!」


我々のギター担当サヤがキレて客とケンカしてるじゃないか。

なんてこった。

ドラム担当エリカがギター担当サヤを抱えてステージを去る。


残った私とベース担当レイラが客に謝りなんとかなったが、しかし我々のギター担当サヤは口が悪いな。

いつか大問題犯さないか心配だ…。


ステージ裏ではBBBのメンバーに謝り、我々の初ステージデビューは終わった。


100点満点でいったら30点ぐらいか。

もっと低いか。

最低なのはわかる。

もっと練習しなきゃ。

もっと場数踏まなきゃ。

とにかくもっとロックしたい。

なんだか今日はそう思った。


そして我々は今日のことを曲にした。


ロックしたい

もっとロックしたい

好きなんだ 好きなんだ


下手くそだけど

もっとロックしたい

好きなんだ 好きなんだ


みたいな感じの曲


オリジナル曲2曲目


【もっとロックしたい】


完成。


曲が出来たなら披露したい。


いろいろイベント検索したら、近くでロックフェスがあるみたいだ。


メジャーではなくかなりマイナーなロックフェス。


出演者オーディションがあるらしい。


これはチャンス。


受かるか落ちるかは別としてチャンスを逃すわけにはいかない。


我々はこのロックフェスの出演者オーディションに参加することを決めた。


そして、日はたち、オーディションの日…。








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