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『糞バンド』  作者: ウンボボ
第1章 糞バンド始動
1/12

はじまりはじまり

わたしは、パッとしない売れてないバンドマン。


わたしはボーカル。名前はミア、女だ。


メジャーデビューどころか、まだステージデビューすらしてない。


暇さえ合えばバンドメンバー4人集まって、ステージデビューを夢見て練習する日々を送っていた。


そんなある日、メンバーの一人ギター担当サヤがやって来てこう言った。


「次の土曜日に、近くのライブハウスにメジャーなバンドがライブするんだって」


「当日のリハ中に突撃して前座で出してもらおうよ」


いやいやそりゃ無理でしょう。破天荒だなあ。


もし上手くいってもまだ我々のバンドにはオリジナル曲もなけりゃ、客を満足させるパフォーマンス力も無い。


ステージに出たところで何も出来やしない。


まだ早いよ。


「ミアはいつもそうだ!!」

「行動しない!!くそやろうだ!!」


やろうって私は男か。あい変わらずサヤは口が悪い。

そんなことより私は恥をかきたくない。

全てを納得いくまで完璧に準備した状態で表に出たい。

下手くそなバンドで客前で恥をかいたんじゃ私は耐えれなくて立ち直れないよ。


そんな私の気持ちも知らずギター担当サヤはもう決めたからと言い残し去って行った。


しばらくして今度はドラム担当エリカから会う約束の連絡が来た。

とくに用事は無く、会う約束の場所へ私は行った。

ん、、、真ん中にリングだ!?

どうやらここはプロレス会場だ。

試合中なのか、リングで人と人がエルボーしたり、されたり、リングに叩きつけられたり迫力や音が凄い。

これは凄い世界だ。

あれ、あれあれ、よく見たらリングでプロレスしてるのはドラム担当エリカじゃないか。


なんてこった。


我がバンドメンバーのドラム担当エリカがプロレスしておる。


1、2、3、ああ、負けたー。弱い。


試合後の控え室に私は行きエリカに会えた。


「見ての通りあたしさ、プロレスラーなんだ、弱いけど。」

「バンドは好き、でもプロレスはもっと好き。」

「バンドはまだデビューすら目処がたってないし、今はプロレスに夢中なんだ。」


それはしゃーない身体に気をつけて。

ドラム叩けなくならない程度に。

プロレス頑張って。

私はこう言うしか言葉が出なかった。


その後エリカとごはん屋へ。

そこは我がバンドメンバーのベース担当レイラが働くお店。

ここにあるレイラが作るミートソースパスタが美味いんだよ。

私はここではこれしか食べない。

いやーうまい。うますぎる。

ミートソースパスタはうまい。

デブのドラム担当エリカはいつもこれを3皿は完食してる。

ミートソースパスタのうまさに感激してたらベース担当レイラが話しかけてきた。


「曲が出来たんだ。オリジナル曲。今後集まった時にみんなに披露するよ。これぞロッケンロールって感じの曲が出来た。」


うおー凄い。私は歌うことしか出来ない。

作曲はまったくダメだ。

楽しみだなあ。待ちきれない。


そしてある日のこと、その日はバンドの練習日。

ボーカル担当の私ミア。

ギター担当の破天荒サヤ。

ドラム担当のプロレスラーエリカ。

そして、ベース担当の作曲家レイラ。

小さいスタジオに集まった。





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