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管理人日記

4月15日

今日から日記をつけることになりました。

まさか管理人最初の仕事が日記だなんて想像もしていませんでした。

一日の始まりと終わりを記録するすることが管理能力を向上させるそうです。

まだ就任式と同じ部署の方に挨拶しかしていないので正直書くことがないです。

とにかくこれから頑張っていきたいです。


「はぁ」

書き終わった。日記なんて初めて書くので何て書けばいいのかわからない。

個人的な記録をつけるだけって言ってたしこんなものでいいでしょう。

「どう?書き終わった?」

「はい、何とか」

いいところに来てくれました。確か名前は...

あ、名札に名前書いてた。エイラさんだ。

「もう一人の子ももう書き終わったみたいだし館内を案内するわね」

「はい、よろしくお願いします」

同期の子か、そういえば名前なんだっけ?

うーん、やっぱり人の名前を覚えるのは苦手だ。

エイラさんについていくと同期の子がいました。

もじもじしていて小動物みたいですね。

「あの、さっき挨拶しましたよね?同じ新任どうし頑張りましょう」

素直そうでいい子だ。おっと、第一印象で判断してはいけない。もしかするとすごく悪い子かもしれない。

いっそのこと私も「これから仲良くしようね」とか言ってみるか?

いや、ないな。

「はい、こちらこそよろしくお願いします」

やはり無難によろしくと返すのが私にはあってますね。

「ついてきて、案内するわ」


「まず私たちの働いている部署がここ、中央入り口から入って右通路ね、それから...」


「ここで最後かな。かなり広いからわからない場所があったらまた聞いてね」

「はい、ありがとうございました」

一通り案内されてなんとか館内の構造は把握できた。こういうのは覚えやすい。

「それじゃ、お昼でも食べに行こうか」

「あ、私お弁当持って来たので取りに行ってきますね」

同期ちゃん、なかなか家庭的なんだな。

私はもちろん持ってきてないので食堂で食べます。

同期ちゃんがお弁当を取りに行っている間はエイラさんと二人きり。

きまずい。

「どう?管理人はやっていけそう?」

「あ、はい。まだ初日なのでわからないですね」

「そうよね。地味な仕事に思えるけどそのうち楽しくなってくるから」

そういわれると少し安心する。

しばらくエイラさんと話をしていると同期ちゃんが戻ってきました。

「お待たせしました」

「それじゃあ、食堂に行きましょうか」

「あ、エイラさん、こんなところにいた」

突然男の人が走ってきた。

「ランドルフさんの本まだ届いてないですよ。確か今日でしたよね?」

「え、本当に?二人とも、ちょっとここで待っててね」

そのままエイラさんと男の人は行ってしまいました。

またしても二人きり。それに今度は同期ちゃんと。

きまずい。

「あの、ネリーさん、聞きたいことがあるのですが」

うっ、名前覚えてる。

「はい。なんでしょう?」

「実は私、管理人のことよく知らなくて。教えてもらえませんか?」

「とつぜん決まったもので」と恥ずかしがる同期ちゃん。むりもない。

今日配属され部署を知ったのだから。できるだけわかりやすく説明してあげよう。

「ここ国立魔法図書館には世界中の魔法書物そして様々な部署があります。その中でもあまり知られてないのが私たち、特別魔法書物管理人、通称管理人です。

管理人は著名な魔法使いに書物を書いてもらうようお願いすること、そしてその特別魔法書物を管理することが主な仕事です。特別魔法書物とは一般には扱えない貴重な書物のことです」

「すごいです。ネリーさんすごく詳しいのですね」

「いえ、そんなことないですよ」

と言いつつ、図書館にはよく通っていたのでかなり詳しいのだ。

それからしばらく同期ちゃんと話をしているとエイラさんが速足で戻ってきた。

「あら、二人とも。もう仲良くなったのね」

予想外の発言にびっくりしてしまった。私が他人と仲良くしてるように見えるなんて。

かつての学友が見ると驚きが隠せないでしょうね。

「ネリーさんすごいんですよ。図書館についてすごく詳しいし」

「あら、それは頼もしいわね」

あぁ、同期ちゃん、恥ずかしいからやめてください。

「そうそう、二人とも待たせちゃってごめんね。急な仕事が入っちゃって。二人にもついてきてもらうわ。

ちょっと早いけどこれが二人の初案件よ」

お読みいただきありがとうございます

こんにちは! ねむです

初投稿でドキドキですが楽しく書けました

応援していただければとても喜びます

ネリーやこの世界についてもっと書きたいのですが今はまだ秘密

これからのネリーの成長をお楽しみください

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