第九話 腐ッタ少女ト、藤原
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丑三つ時、兵士を連れた貴族が瑠璃と出会った森へやって来た
貴族「もし・・・居るなら返事をくれ」
瑠璃「見つかったの?」
瑠璃は腐った木の中から寝惚け眼を擦りながら出てきた
貴族「あぁ、藤原と言う名の貴族の家に出入りしてるのを見た者が居てな・・・」
瑠璃「ふーん・・・
ま、お疲れさま」
瑠璃は都に潜入し藤原と言う名の家を探した
途中、陰陽師と出会う事もあったが、誰にも気付かれない様に闇に引きずりこんで殺した
瑠璃「・・・此処かな?」
藤原の名前があった家に屋根の上で耳を澄ますと、男の声と女の子の声が聞こえてきた
妹紅「父親!これ輝夜が、不老不死の薬だから飲んでよね。べ、別に余ったから仕方なく渡すんだからね!って、言っていましたよ」
男「飲んで欲しいのか飲んで欲しくないのか分からないな(笑)
では、妹紅。水を持ってきてくれるか?」
妹紅「はい!」
女の子が立ち上がり水を取りに行った
男「そこにいるのだろう・・・
出てこい」
瑠璃「私の気配に気付くなんて凄いね」
瑠璃は屋根から降りる
男「あれだけ殺気を出せばスグに気付く」
男は刀に手を掛けていた
男「藤原の血・・・絶えさせはせぬ!」
男は居合いの構えを取る
瑠璃「じゃあ、私が腐らせてあげる。
キャハ☆」
瑠璃は鎌を男目掛けて放つ
高速で飛んできた鎌を、なんと男は居合い切りで鎌を弾き返した
しかし瑠璃は、そんなの構わずに男の懐に入り
瑠璃「残念でした★」
瑠璃のか細い腕が男の身体を貫いた
男「ぐあぁぁぁぁぁぁっ!?」
瑠璃に貫ぬかれた傷口から身体が腐っていく
その絶叫を聞き付けて先に薬を飲んで髪が白くなった妹紅が部屋に飛び込んできた
妹紅「父上!何か・・・!?」
妹紅は絶句した
見知らぬ少女が父親を殺したからだ
男「妹紅・・・逃げ・・・ろ・・・」
蚊の鳴くような声で妹紅に伝えてそれっきり喋らなくなった
瑠璃「あ~ぁ、もう壊れちゃった。まぁ、もう一人来たから良いや♪
キャハ☆」
瑠璃は鎌を妹紅に向ける
妹紅「・・・お前が」
瑠璃「え?何か言った?」
妹紅「お前が父上をっ!!」
瑠璃「っ!?」
瑠璃は身体が硬直した生まれて初めて向けられる殺意
すると、妹紅に異変が起こった
妹紅の小さな背中から炎が吹き出し、鳥の羽が形作られていく
不死鳥の誕生だった
瑠璃(何コイツ!?ヤバイ!)
瑠璃は危険を感じとりその場から逃げた
他者との対峙で逃げ出したのも、生まれて初めてだった
瑠璃は都の外まで逃げてきて
瑠璃「私が・・・逃げた・・・?
あんな子供に・・・
キャハ!
キャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハっ!!
良いよ!私が逃げす位の殺気をぶつけて来るなんて!
これからが楽しみだよぉっ!」
瑠璃は石燕を追うのも今だけ忘れて、ただわらっていた
強者との出合いに
これから戦うであろう殺し合いに
ただ、楽しみでわらっていた
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