第二話 腐ッタ少女ノ襲撃
『東方百目物語』で、何故、神奈子が合併を決断したのかがこの話でわかります
人間達が月に行って何年経ったのだろう?
正直、瑠璃は時間の概念がない
元から死んでいるので、時間の流れなど気にもしなかった
生まれた時から瑠璃は腐死鳥で、それと同時に能力も備わっていた
最初は上手く扱えず、触れただけで腐らせてしまい
食べ物を食べようとすると、腐って食べれなってしまう
瑠璃は食べなくても死なないので良かったが、腐らせるものは食べ物だけではなかった
瑠璃はその能力ゆえ人間は勿論、妖怪すら瑠璃に近づこうともしなかった
しかし、それでも瑠璃は温もりが欲しかったのだろう
人間の里に現れた
瑠璃の姿を見かけると同時に瑠璃に浴びせられる罵声と石
当時の瑠璃は訳が解らなかった
何もしていないのにどうしてそこまで皆、自分を嫌うのだろうと
そして、長くに渡る孤立と自分に対しての怒りで・・・
狂気に落ちた
そのあと瑠璃はその里の人間達を全て殺した
男も女も子供も大人も年寄りも赤ん坊も
全て腐肉となり瑠璃の歩いた道に崩れる
そして覚えた、殺戮の快楽を・・・
そして忘れた・・・
・・・孤立の時の、悲しみを・・・
瑠璃「お!人間の国発見~!」
瑠璃は今日も黒いパーカーを着て、大鎌『腐り鎌』を背負って歩く
瑠璃「今日は何人死ぬかな?キャハハハハハハハハハ!」
殺戮を求めて
瑠璃は木製の門を腐らせて中に入る
すると蟻のようにワラワラと沸いて来る人間達
瑠璃「キャハハハハハ!さぁ、何して遊ぶ?
鬼ごっこ?かくれんぼ?三分間だけ待ってあげるよ?
捕まったら、死刑ね☆
キャハハハハハハハハハハハハハ!!」
その様子を見た国民の一人が
国民「黙れ!此処は軍神、八坂神奈子様の国だぞ!よそ者の妖怪は失せろ!」
瑠璃に対して国民の一人が罵倒を飛ばす
その言葉に瑠璃の顔から笑みが消えた
瑠璃「・・・なに?神様?呼べよ、神様だろうが閻魔だろうが呼んでこいよ
全員殺してやるから」
国民「は?」
瑠璃は腐り鎌を一降りで国民の首が半分飛んだ
頭が地面に落ちた時、身体が腐って崩れた
残った国民は悲鳴をあげながら逃げてく
瑠璃「まだ終わってないよ?」
瑠璃は鎌を地面に突き刺しそこに腐を注入し、その国の地面を腐らせた
瑠璃「ほら、私に見せてよ
紅色の水を・・・
私に聞かせてよ
人生最後の断末魔を・・・!」
瑠璃は鎌を引きずって逃げ遅れた国民に近づく
国民「た、頼む!助けてくれ!何でもする!だから命は助けt」
瑠璃「それ無理☆」
瑠璃は土下座する国民の頭に鎌を突き刺した
瑠璃はその後も、遊びと言う名の残虐非道の殺戮劇を繰り広げた
瑠璃「ふぅ、楽しかった~
じゃあね!ばいば~い!キャハハハハハ!」
瑠璃が去った後は、土地は腐り果て、国民の殆どが死に、再建は難しいものとなった
こうして大和と諏訪の合併が決まった
瑠璃「つぎは・・・人間が多い場所にいこ☆」
瑠璃は今日も殺戮を求めて歩く
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