EP:2 部活に入ろう!
初めに言い忘れてましたが、この小説は基本的に1話の文量がかなり少ないです。
試合の時は別ですが、基本1、2ページ程度だと思って下さい。
「今井さん好きな食べ物は何?」
「やっぱりカツ丼かな~」
「今井さん旅って一人で行ってるの?」
「そうだよ」
「今井さん50m走どれくらい?」
「計った事無いからわかんないな~」
という訳でいきなりですが、私は今転校先が乗り越えないといけない修羅場の中心にいます。…どうもこればっかりは慣れないんだよな~…。
そして、いくつかの質問に答えた後に恒例の質問がきた。
「今井さん、前の学校ではバスケ部だったの?」
「そうだよ」
答えながら思う。…また面倒な事になりそうだなぁ~と。
しかし、私の予想は以外な形で覆された。
「そうなんだ。じゃあバスケ部入らない?」
「…え?…あ、うん、もちろん良いよ」
「やったー!ありがとう今井さん!!今部員がギリギリだから入ってくれると助かるよ~」
そう。普段はかなり騒がれるハズのこのバスケ部の話題。けど何故か、まるで私の事を知らないとでも言う様にスルーされてしまったのだ。
…自分でこう言うのも変だけど、私はこう見えてその道の人達にはかなり知られてるプレーヤーだ。その私を知らないという事は…。
「やったー!!サイン攻めから解放されたぁーー!!」
「!?ど、どうしたの?」
「あ、ううん何でもないよ」
ここは私にとっての天国という事だ。…皆は歓喜で浮かれた私を見て呆然としているが、そんな事は知らんとでも言うように浮かれまくったのだった。
…と、言う訳で放課後。
「皆さん初めまして!今日この学校に転校してきました今井ひなた6年生です!よろしくお願いします!!」
ワーパチパチパチ
晴れて私は、ここ白霊小学校女子ミニバスケットボール部へと入部したのでした。
意外と学校名って思い付かないもんやなぁ~(-.-;)