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#47:隠すしかない

「リアクション増加感謝です!とても嬉しいです!!」

~引き続き、ブックマーク・評価・リアクション・感想等くださると、執筆の励みになります!!~


おはようございます!

本日もよろしくお願いいたします!

本日の投稿は、この#47からスタートです!どうぞよろしくお願いいたします!


「朝の一言:「怜の作品」を20話分投稿するといいながら、できなかったです。申し訳ないです。今日は、「怜の作品」をバンバン投稿します!乞うご期待!理想は#1-30までです!もっと投稿できたら、投稿します!一応、1時間ごとに2本が理想……頑張ります!「レイの作品」は、「怜の作品」の進度によりますが、3話分は投稿予定です!12時~14時に投稿する際に、併せて、お伝えできればと思います。ー引き続き、応援・お付き合い頂ければ、幸いです!」


【前話のあらすじ:クロムたちの予想に反して、レイの父、グリフィス王や兄である第1王子~第4王子を自らの手で暗殺したムルゼフ。その魔の手は、レイにまで迫っていた……】

ムルゼフの反乱軍の勢いは凄まじかった。

どれだけ刃を振るおうと、どれだけ血路を開こうと、流れそのものは変えられないということは、ヘルヴァンたちもとうに悟っていたはずだった。


軍を握り、文官を抱き込み、王宮に攻め込む。

恐怖と利で縛られた多くの武官・文官たちによって、もはやムルゼフの即位は時間の問題だった。

そして、王になったムルゼフが、レイを生かしておくはずがないことも、ヘルヴァンたちは悟っていた。


「……隠すしかない」

最初にそう言ったのは、ヘルヴァンだった。


石壁に囲まれた小部屋に、六人は息を潜めていた。

窓は狭く、灯りは一本の蝋燭だけ。幼いレイは、事情も知らず、静かに眠っていた。

「ほとぼりが冷めるまで、完全に姿を消す。そして情勢が整った時、呼び戻す」

ベントがそう提案した。

キールは反対した。

「無理です。ムルゼフは軍を掌握しているのです。検問は厳しくなるばかり。仮に、突破できたとしても、戻れない可能性の方が高いはずです」

キールにとって、国外に逃げるという選択は、レイの王座への道を閉ざすのと同義だった。

「ならば、ここで抗うべきだ」 ゴランがキールに続いた。

「正当性は我らにある。他国に支援を求めることもできる」


理屈は分かる。正面から旗を掲げれば、味方も集まるかもしれない。

だが、それは、理想論だった。

「甘いぞ」 クロムは計画の全貌を聞いてから、ヘルヴァンたちを亡き者にするつもりでいた。

情報が武器だということを、クロムは知っていた。

けれど、それとは対照的に、違う生き方があるなら……

どこかで、そう望んでいる自分がいた。

他人(ひと)から幸せを奪い、自分だけの幸せを追及する人生。

孤児からしてみれば、それは、「とても恵まれた」ということでもあった。

しかし、長く生きすぎたのか、それとも、独力で生きられるようになって、欲が出てきたのかはわからなかった。

ただ、奪うのではなく、救ってみたくもなった。

独りで生きるのではなく、誰かに背を預けてみたくなった。

根拠はなかった。ただ、「人を信じてみたい」。生まれて初めて、そう思った。


「反乱の芽は徹底的に刈られる。王子が“表にいる”限り、狙い続けられるだろう」


結局、選ばれたのは第三の道だった。

レイを国内のどこかに隠す。

王宮からも、軍からも、文官からも、完全に切り離す。存在そのものを“消す”ということでもあった。


この計画を知るのは、ヘルヴァン、ベント、ゴラン、俺、そしてキールだけ。

ゼファールには、真実と嘘を混ぜて伝えた。

どこにゼファールの手の者が聞き耳を立てているかわからなかった。

「レイ様は黒岩の森に隠したが、キールも含め、生死はわからない。クロムとは約束をしたから、当分は問題ない。我々は生き残ることを優先する」

ゼファールは素直に従った。そういう男だった。


「お前は、なぜその計画にのったのだ?まさか情が湧いたのか?」レイは淡々と尋ねた。

「バーツは、私すらも捨て駒として使ったからです」


国内に留まる策は、安全なように思えた。

国内に潜み、機を待つ。 正当性を保持し、支援を募る。

けれど現実は、そううまくはいかない。

そのことに、ヘルヴァンとベントは気づいていた。

だからこそ、キールやゴランの反対を一蹴した。


そんな時だった。

廊下の角。わずかな空気の揺らぎ。視線。

あの場には、もう二人いた。

「クラウン」の暗殺者と「ヴィルヌ」の暗殺者。

どちらの顔にも、クロムは見覚えがあった。すなわち、名を知る程度には腕が立つということだった。


そして二人の視線が、レイではなく、自分に向いていることに気づいたときに、全てを悟った。

「クラウン」や「ヴィルヌ」、そして「メルド」にとってすら、自分たちは、替えの利く捨て駒に過ぎなかった。

バーツは、そして「メルド」は、真実に興味がなかった。というより、真実を知る者は、後の火種となると思っていた。

依頼報酬だけが目当てだった。ムルゼフから金を受け取り、そして証拠を消す。


「……なるほどな」

思わず、笑みがこぼれる。

利用されていたのは、ムルゼフだけではない。それは、クロムたちも同じことだった。

レイを消し、口を封じ、金だけを残す。

いかにも、バーツがやりそうなことだった。ムルゼフの依頼報酬を手に入れるためだけに、「クラウン」や「ヴィルヌ」と手を組んだのだ。

きっと、自分たちは今頃、勝手に”再雇用”されたことになっているはずだった。


「ふっ。そういうことか……」

別に悲しいとは思わなかった。

そうやって、切り捨てられてきた同業者は多くいた。

クロム自身もそうやって、多くの者を切り捨ててきた。


蝋燭の火が揺れる。 眠るレイの影が、壁に小さく映る。

俺は剣の柄に手をかけた。

外にはムルゼフ。内には同業者(あんさつしゃ)

信じていいのは、自分の背にいる者たちだけのような気がした。

十五年後に首を差し出すと言った男。

国外は危険だと反対したキール。

最期を織り込んだ計画。

すべてが絡まり、今ここにある。

クロムは静かに息を吐いた。


どうあがいても、流れは止まらない。

けれど、流れの“形”は変えられるかもしれない。

そのためには、まず、生き延びること。

生きなければ、その先にある違う”何か”を掴み取ることなど、夢のまた夢だった。


蝋燭の火が、ぱちりと音を立てた。

しかし、嵐は、まだ始まったばかりだった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

cf.)F:1~20 E:21~50 D:51~90 C:91~150 B:151~220 A:221~260 S:261~300

【今話の極小情報:】引き続き、読者の皆様が忘れていらっしゃると思い、お節介を少し。

今回、ご紹介するのは、チコ(ガラム村)と第三王女レティカのステータス。一応、二人の初登場は#24の「生産ラインの仕上げを担当する小人族のチコ」と#25の「王都の馬車に乗ると、いつも顔色を悪くしていた第三王女レティカ」として登場しております。

現在、チコは、グランツ(ガラム村のドワーフ)の隣で、魔剣に刻印を施しているようです!レティカは、王族なので、何をやっているのか、筆者にはわからないです!


チコ:【名:チコ 年齢:14】【MP:450】【ステータス】武力:30.E(100.C) 知力:240.A(250.A) 統率:100.C(120.C) 政治:120.C(130.C)【サブステータス】兵法:180.B(190.B) 馬術:50.E(60.D) 陸戦:150.C(170.B) 海戦:110.C(160.B) 工作:230.A(250.A) 諜報:100.C(130.C) 農耕:140.C(150.C) 商業:140.C(160.B) 建築:120.C(140.C) 成長:180.B(200.B) 忠誠:100【固有スキル】--【スキル] 探索(F) 鍛冶(C) 錬金(B) 付与魔法(A) 亜空間魔法(B)


レティカ:【名:レティカ 年齢:14】【MP:1100】【ステータス】武力:100.C(120.C) 知力:140.C(170.B) 統率:160.B(200.B) 政治:100.C(140.C)【サブステータス】兵法:150.C(170.B) 馬術:110.C(140.C) 陸戦:100.C(120.C) 海戦:120.C(130.C) 工作:140.C(140.C) 諜報:100.C(120.C) 農耕:130.C(140.C) 商業:150.C(160.B) 建築:120.C(160.B) 成長:120.C(130.C) 忠誠:100【固有スキル】--【スキル] 弓術(C) 火魔法(C) 錬金(D)

【お読みいただきありがとうございます!】

次話は、十五年の計画!!


~高評価やブックマーク、感想・リアクション等いただけるとありがたいです!~ 


ふっと二言:「伏線を創りこみすぎた(自称)のか、筆者の筆力の問題なのか……十五年前の政変が長い……ちっとも学園編に進まないです!が、それもあと少し!キールが連れていかれたわけ&先のバンデリオンの戦までのヘルヴァンたち&ヘルヴァンやゴラン、ベントがクロムに言った最後の言葉の真意。うーん、こんなに詰め込むはずじゃなかった……次は12:00~14:00の間に投稿します!」 


――――――――【他作品も全力執筆中!】

更新をお待ちいただく間に、こちらの作品もご一読いただけると幸いです!


・『生存のアップデートー神々の審判に選ばれた最強の「駒」は、四度目の人生で神を屠るー』

「審判は受けてやる。だが、従うとは言っていない。」

理不尽な運命を、最強に成りあがって、破壊する!

【戦×無双×成り上がり×圧倒】—―密かに成りあがった俺の、神々への叛逆が今始まる。


・『生涯、病室だった俺、異世界で自由な体を手に入れたので、天下を獲ることにした~11歳で村長になった追放貴族、現代知識と圧倒的な力で、最弱国家の最弱領地の底辺村から最強国家に魔改造する~』

「窓の外を眺めるだけの日々は終わった。今度は俺が、世界に眺められる番だ。」

不自由を極めた過去を、最強の自由で塗り潰す!

【戦×無双×成り上がり×領地経営】 ――病室を抜け出した俺の、天下取りが今始まる。

⇧※本作です。これからもお付き合いのほど、よろしくお願いいたします!

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