表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

46/74

#42:あいつは今日中に殺す

「読者の皆様へ:評価・ブックマーク・リアクションの増加、大変感謝です!とても、執筆の励みになります!!引き続き、精進して参りますので、どうぞ引き続き、よろしくお願い致します!ついに、150ptとなり、筆者としては感無量です!まだまだ、上を目指して、そして読者の皆様の御力をお借りして、頑張っていければと思います!」


「読者の皆様へ:投稿が遅くなってしまって申し訳ないです。「志文の作品」を整理・書き直しをしていたら、遅くなってしまいました。ちなみに、「志文の作品」は明日から、一端、削除してから、投稿しなおす予定です!設定や内容、文章をちょこちょこ変えますので、ぜひ、ご一読ください。加えて、「レイの作品」については、明日は「4話分」は投稿できる予定です!時間(一応、理想です。遅れたら、申し訳ないです……)は、6,12,18,20時少し過ぎの予定です!余力あれば、22時少し過ぎにも投稿できればという感じです!」


【前話のあらすじ:ゼファールを救出したレイは、自分がバンデリオン王国の第五王子であることを聞かされる。さらに自分の本当の父親を殺したのは、ムルゼフであると知る。加えて、クロムがムルゼフに雇われた暗殺者であることも知ったレイ。レイの次の行動は……】


~ブックマーク・評価・リアクション・感想等くださると、執筆の励みになります!!~


前書きがこれ以上は長くなりすぎるので(今も、十分長いですが、、、)、あとがきの「ふっと二言」に……

六日後。

シレハ村に戻ってたレイは、ロブにゼファールの世話を頼むと、そこから一度も足を止めることなく王都セント・エルメリアへと向かっていた。

石畳を蹴る蹄の音が、まだ朝靄の残る街路に乾いた余韻を響かせていた。


王都の城門をくぐるや否や、レイは、王城へ向かい、ルーヴィンス王との謁見を求めた。

謁見の申請はすぐに承諾され、レイは謁見の間に通される。

謁見の間は、重厚な沈黙に包まれていた。

高窓から射し込む光が赤い絨毯を照らし、その先、玉座に座すルーヴィンス王の威容を浮かび上がらせていた。

居並ぶ廷臣たちの視線が一斉にレイへと注がれる。


「ルーヴィンス王に拝謁いたします」

レイは深く一礼する。

「本日は、急ぎご報告とお願いがあり参上いたしました」

レイの声は、静かだったが、よく通った。

「……どうした?そなたの頼みだ。願いとあらば叶えよう。申せ」

ルーヴィンス王の低い声が、石壁に反響する。



レイは顔を上げた。

「バンデリオン王国の将、ゼファールについてでございます」

ゼファール。その名が発せられた瞬間、場の空気がにわかに緊張に包まれていく。

「ゼファールは、先の戦において我が軍と刃を交え、私に敗れました。ですが帰国後、敗戦の責を一身に負わされ、さらに、捏造された軍資金横領の罪を被り、投獄されておりました。家族もまた軟禁されております。黒幕は、バンデリオン王国国王ムルゼフにございます」

廷臣たちがざわめく。

「大したことではない。ムルゼフはそういう男だ」ルーヴィンス王が廷臣を片手をあげて、制しながら、淡々と言う。


「ゼファールは、家族だけは救い出してほしいと、私に手紙を送ってきました。自らを打ち破った私の武と知ならば救い出せると信じたとのことです」

ルーヴィンス王の眉がわずかに動く。

「……ほう。投獄されながら、手紙を送ったのか?ムルゼフが黒幕ならば、バンデリオン王国の地下牢に入れたはずだが?」

ルーヴィンス王の視線が鋭くなる。

「バンデリオン王国の者、全員がムルゼフに従っているわけではありません」

「そうか……続けよ」


レイは、ルーヴィンス王の瞳から逃げるように、視線を少し下に落とした。

「私は密かにバンデリオン王国へ入り、ゼファールとその家族を救出いたしました。現在、彼らはシレハ村におります。ゼファールは、家族を救った恩義ゆえに、自らの意志で私への忠誠を誓いました。どうか、ゼファールを側におくことを承認いただきたく……」

「レイ男爵!貴殿、何を言っているのか、わかっておるのか!敵将であるぞ!陛下、到底信用できませぬ!」

「陛下、地下牢から救出などあり得ませぬ。ムルゼフが黒幕であるならば尚更です!男爵は、敵に寝返ったのです!」

「陛下の許諾も得ずに敵将を招き入れるなど話になりませぬ!厳罰に処すべきです!」

廷臣は、口々に反対の言葉を口にした。

「皆、やめよ」ルーヴィンス王の一言で、廷臣たちは口を噤んだ。


沈黙が続き、誰もがルーヴィンス王が口を開くのを待っていた。

「レイよ。こと今回に関しては、私も同じ意見だ。……バンデリオン王国のゼファールを配下にするだと?レイよ、そなた、何を考えている。奴は一年前、我が国に攻め込んだ敵将だぞ。よもや、裏切る気ではあるまいな?」

ルーヴィンス王の瞳にはっきりと疑念が浮かんでいた。


レイは赤い絨毯の上で静かに膝をつき、まっすぐに王を見据えた。

「陛下、ゼファールは有能です。戦場で刃を交えた私が断言いたします。あれほど兵を生かし、無駄な血を流さぬ采配を振るう将は稀有。そして何より、義理堅い男です」

レイの声は熱を帯びる。

「恐怖で人を縛れば、いずれその鎖は断ち切られます。人は、いつしか恐怖を克服するからです。しかし恩義で結ばれた絆は、死をも恐れぬ盾となります。ゼファールは家族のために私に恥を捨ててまで頼んだのです。その覚悟を持つ男が、恩を受けてなお裏切るとは思えませぬ」

「さらに、バンデリオンの内情を知るゼファールを迎え入れることは、将来の戦を未然に防ぐ大きな布石となります。敵を討つより、敵を減らすほうが、平和への近道にございます」


長い沈黙が続いた。誰一人喋ることはなかった。

やがて、玉座から小さな笑いが漏れた。

「……貴様のその『欲の深さ』、嫌いではない」

ルーヴィンス王は肘掛けに頬杖をつき、愉快そうにレイを見下ろした。

「よかろう。ゼファールの身柄、そなたに一任する。ただし、奴が牙を剥いた時は、貴様の首をもらうぞ」

「――御意」

その声は静かで、揺るぎなかった。


王宮を出ると、レイは、そのままアストラル商会へと向かった。  

しかし、アストラル商会に着く前に、目的の男は、姿を現した。

冷静な面持ち。皺ひとつない服。無機質な目。

「……こい」レイはそれだけ言うと、歩き出した。


レイは、裏路地に入り、まっすぐ進む。クロムは少し離れて、ついてきた。

「エクリプシア」娼館としても、奴隷商館としても、王都では有名な店だった。

「いらっしゃいませ」顔の整った女だった。

「女も奴隷もいらん。部屋を貸せ」

女はすぐに察したようで、「荒事(あらごと)は御勘弁を」とだけ言って、三階の最奥の部屋に二人を通す。


幾重にも防音が施された一室。

レイはそこに、さらに隠蔽をかけ、完全な防音をつくりあげた。

そして、自身にも隠蔽をかける。


クロムはレイの対角に座り、距離を取っていた。

「……クロム、お前は敵なのか?」レイの声は淡々としていた。

感情を入れてしまえば、声に震えが現れると思った。

クロムは黙っていた。

「……そうか。なら、最後にもう一度聞く。その時には答えろ。次の質問だ。お前は俺に何を期待している?」

これは、レイにとっては、クロムが敵かどうか見定める質問だった。


ゼファールの救出はクロムの仕掛けた罠であることはとっくにわかっていた。

ただ、その意味がレイには、わからなかった。

ゼファールを陥れながら、ゼファールを救出させる。

すなわち、クロムの意図は、ゼファールを自身の配下にさせること。

それがレイの結論だったが、クロムがそうする理由がわからなかった。


クロムは沈黙を貫いていた。その瞳には、今や、明確に、迷いが浮かんでいた。

「ならば、他の質問だ。もし、俺が陛下を説得できなければ、お前はどうするつもりだった?俺を救いに来るか?それとも見捨てるのか?」

レイの質問にクロムが答えることはなかった。

レイは寂しそうに笑った。


「……やはり、リアンか……」

クロムの目が大きく見開かれる。

「何も喋るな……喋れば、爆発するのだろう?王都で俺を襲った暗殺者のようにな……」

「リアンを疑ったのは、バドスの一件だ。最初は不思議に思わなかった。ゼノはやれと言われば、やる男だからな。だが、いくらゼノでもリアンを呼ぶのは無理だ。リアンは、執政官の中でも、十大執政官だ。たかが、村ごときのいざこざに、即刻呼べるような人物ではない」

「疑った理由は他にもある。だが、決定的だったのは、学園の入学試験の時の暗殺者とお前とゼノの出会いの話を聞いた時だ。暗殺者は、爆発して死んだ。ああいった魔道具を買うには大金がいる。それと権力もだ。ああいうのは、闇市にしか出回らない。つまり、その筋のコネがあり、かつ大金をもち、情報にも聡く、俺と関係がある者。暗殺者が爆発して死んだ時点で、俺と関係がない者の線は捨てた。安直な恨みならば、そこまでの隠蔽は施さない。それと、ゼノから聞いた、お前とゼノの出会い。暴漢から助けたとゼノは言ったが、ゼノはああいう性格だ。それだけで、意気投合するわけがない。だから、お前を庇っているとわかった。」


「ゼノはああ見えても、頭はキレる。お前が何かに縛られていることは、ゼノからそれとなく聞いていたからな」

「そして、今のお前の態度。お前がゼノのもとに現れたのは王都だ。王都で俺と会ったことのあるのは、王族以外ではリアンだけだからな」

「かまをかけたが、どうやら当たりだったようだな」

「心配するな。あいつは今日中に殺す。俺ではなく、ゼノがな……」

「お前はここにいろ。俺は少し、ゼノの様子を見てくる……」

そう言うと、レイは部屋を後にした。

レイの策は、既に始まっていた。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【今話の極小情報:】今回は、「エクリプシア」について、少しネタバラシを。

・「エクリプシア」で、レイの対応をした女性は、実は今後の鍵だったりします。


・それと、レイの策は、学園の入学試験の帰りに襲ってきた暗殺者が、爆発した理由を推測すると、見えてくるかも……


ー次回からは、ステータス編に戻りますー

【お読みいただきありがとうございます!】

※今話の「ふっと二言」はすごく長いです。読んでくださっている読者の皆様、申し訳ないです。お付き合い頂けると、恐縮です……


次話は、リアン!!


~高評価やブックマーク、感想・リアクション等いただけるとありがたいです!~ 


ふっと二言:「今日こそは……などと思って、ついに手をつけた、筆者のもう一つの連載作品。個人的には、筆者の力を入れた作品ということもあり、文章力が上がった(自称)今、もっとすっきり、そして面白くできないかな……などと思っていた作品でした。現代に戻そうと思っているうちに、戦記物と化してしまい、筆者の筆が進んでしまった作品でもあります(笑)。戦記物は自分で書いた後、読み返しても重いなぁなどと思って、しまっていたあの頃。正直、自分で、#1-1とか、#0-1とかを今日、読み返した時は、あまりの稚拙な文章とわかりにくさ、さらに構成の甘さに絶句してしまいました。なにより、初期は特に1話あたりの字数が多いうえに、改行もなく、さらには、人称もバラバラ。極めつけは、タイトルやあらすじで提示している部分にいつまで経っても辿り着かない、いわばサムネ詐欺……いまだにブックマークをつけてくださっている方々に感謝です!個人的には、色々、整理して、設定も変えて、構成も作り直して、いい感じになったと思っておりますので、明日、皆様に、読んでいただければ、ありがたい限りです!戦記物といっても、筆者の場合は、世界設定や人物も含めて、すべて創作していますので、そこが他の戦記物と違うところかなぁなどと思っております。長編になると思いますが、お付き合い頂ければ幸いです。ちなみに、明日から、新しく投稿しなおす「志文の作品」は、現代の主人公が、"ある目的"で転生し、生きていく話です。魔法がない世界が第1章で、それ以降は、魔法が登場します。ちなみに、ジャンルは、ファンタジーです。「戦記物はちょっと……」と思ってしまう読者の方にも楽しんでいただけるような作品にできたと自負しておりますので、ぜひ、ご一読ください。ちなみに、第1章を終えると、戦記物っぽさはなくなって、完全な?ファンタジーに移ります!加えて、個人的には、第1章はすべて、作ってあるので、明日は一気に20話、投稿予定です!また章ごとに分けるつもりなので、第2章から読んでくださっても一応、通じる感じにするつもりですが、筆者的には、第1章もお付き合い下さると、大変ありがたいです……と、他作品のことを多く語ってしまいましたが、最後に、筆者的に一番うれしかったことをお伝えできればと。ブックマークや評価が増えて、ptが増えることがすごくうれしいです。当然ではありますが、書籍化等にも近づきますし、それだけ多くの方がいいと思ってくださっている証なので。最近は、高評価(推測)が続いているような気がいたします。感謝です!そして、感想をもらえたことはないのですが、「いずれ、もらえたらなぁ」などと夢見ております。そしてリアクション。読者の皆様がどう思われているかはわかりませんが、筆者としてはすごく励みになっています!(泣き)や(グッド)をはじめとするリアクション。そういうのを頂くと、「頑張ってよかった」などと、勝手に胸がじ~んとしています。とても長くなりましたが、150ptに到達した記念(150ptで!と決めていたわけではないのですが、大変感謝です!)にあやかって、ということで。こんな長文かつ他作品の宣伝文にまで、お付き合い下さった読者の方々、大変ありがとうございます。—―引き続き、他作品も含めて、応援・お付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします」 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ