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10/18

#10:meは世界に微笑んでいた.....

本日もよろしくお願いいたします!

本日の投稿は、この#10からスタートです!

どうぞよろしくお願いいたします! リアクション等、感謝です!!執筆の励みになります!

【前話のあらすじ:村の自衛能力を高めるために、村人たちに過酷な訓練を課したレイ。かくいうレイ自身は、王都でゼノという商人に遭遇するのであった....】

朝の一言:「昨日よりも、今日の方が寒い気がします....超寒さ対策を....若干、眠目ですが、今日もお付き合いよろしくお願いいたします!」


ゼノは驚愕に目を見開いていた。

目の前の少年が、人智を超えた存在であることを、彼の鋭敏な知性は瞬時に悟っていた。

「……あなたは……私を助けたのですか? ……一体、何の目的で……」

「お兄ちゃん……?」

シアが、恐る恐るゼノの陰からレイを見上げた。

レイはシアに視線を落とすと、それまでの冷徹な表情を微かに緩め、懐から小さなキャンディのようなもの—―レイ特製の、ビタミンと微量の魔力を配合した菓子—―を取り出し、彼女に手渡した。

「安心してください。怖いおじさんたちは、もう動けません。……さて、ゼノ。あなたの商館で、ゆっくりとお話ししましょうか。あなたの『知略』と『借金』、そしてその『折れない心』を、私は買い取りに来たのです」

さらっと自然にかつ、カッコつけて言ったそばから、シアが少し怒ったように言う。

「甘いのは好きだけど、貴方、私と多分同い年ですよね?.....だから、私もいりません...!」

どうやら、シアは同い年くらいの知らない人から、子ども扱いされたことに不満げな様子だった。

アルベルト商会の商館は、ひどく荒れていた。

レイは、シアが淹れてくれた真心のこもった、けれど安っぽい紅茶を口にし、本題に入った。

「ゼノ。貴方のことは知っています。流通透視(ロジスティクス・サイト)。貴方は、このスキルで、あまりに正確な市場予測を立て、実際、市場は貴方の予測通りに動いた。ゆえに、その不正を疑われ、陥れられた。けれど、あなたは、商業ギルドを訴えることも、王都を離れることもせず、一人でこの商館を、そしてシアを守り続けてきた。……違いますか?」

ゼノは黙ってレイを見返した。その瞳には、微かな驚きが含まれているようだったが、冷静な面持ちは決して崩さなかった。

「……違うも何も、貴方は、私のステータスや過去を、まるで見透かしているようですね」

ゼノは小さく笑った。

「……ええ、その通りです。私は負けました。この腐りきった王都の商会にね。でも、私は諦めません。私は、商人として生きることを決めています。いつか必ず、この街の連中の鼻を明かしてやると、それだけを支えに生きてきたのです。今更、退けと言われても、退くことはできません....!」

「よい解答です。貴方は人として信頼できそうです。一本気を通す人ですから。確かに、私は貴方の全てを見通す能力を持っています。ですが、それだけです。人を視る能力は有用ですが、それだけでは....」

「あ....あの....立ち退きを要求しに来たのではないのですか.....?...」

ゼノが恐る恐る聞く。

「いえ、そんな野暮なことを要求しに来たわけではありません。貴方を見つけたのも偶然ですから....」

ゼノは安堵した表情を浮かべたが、すぐにその安堵の表情を心の奥底に隠したようだった。


レイはテーブルの上に、一瓶の『星屑のアストラル・ドロップ』を置いた。

部屋中に、神聖なまでの輝きが溢れ出す。

「これは……まさか、聖水ですか? いや、それ以上の……」

「これを、一口飲んでみてください」

ゼノは促されるまま、雫を口にした。

その瞬間、 彼の脳内で、ビッグバンのような衝撃が走ったようだった。

ゼノの思考のスピードが、通常の数百倍にまで加速していく。

過去に読んだ膨大な帳簿のデータ、王都の物流経路、貴族たちの交友関係、腐敗した役人の弱点――バラバラだった情報の断片が、まるで神の指先が並べるパズルのように、一つの「勝利の絵」へとたちまちに収束していった。

「……なんだ……これは……!! 世界が、視える……!! 全てが数字と確率に変わり、勝利への道筋が……黄金の糸のように輝いて視えるぞ!!」

ゼノが立ち上がり、自身の震える手を見つめた。

無論、このような現象はゼノが商業と知力のランクが高いからではあるが....

「それで、レイ様、……あなたは、私に何をさせたいのですか?」

「私はシレハ村という辺境の小さな村の村長をしています。この雫、村では、『星屑のアストラル・ドロップ』と呼んでいますが、それを貴方に託したいのです。意味はわかりますね?」

「……勿論です。この薬があれば、一年……いや、半年で王都の物流を牛耳ってみせましょう。ですが、レイ様。私のような没落商人を、なぜここまで信頼するのですか?」

レイは、隣で不安そうに兄を見つめているシアを指差した。

「あなたは、自分が死にそうになっても妹を守ろうとしていた。その『愛』を貫ける男が、確実に利のある契約を裏切ることはない……そう判断したまでです.....違いますか?」

ゼノは、深く、深く頭を下げた。

「……お任せください。この命、そして私の全ての知略、レイ様に捧げましょう。……シア、お前もだ。これからは、このレイ様が、俺たちの新しい家族であり、あるじだ」

「はい! 同い年だと思うので、敬称は省きますが、よろしくお願いします!」

シアの明るい笑顔が、暗い商館を照らした。

レイは満足げに頷いた。

「よし。半年後、私は村に戻る。まだ少し、王都でやることがありますから。ゼノ、貴方は、それまでに王都の『首輪』を外しておきなさい。……ああ、それと、シア。村には美味しい果物がたくさんあります。それこそ、王都の品が食べられなくなるほどに。今のうちに王都を楽しんでおいた方がいいですよ」

「わあ! 本当ですか!? 嬉しいです!それと、その上からな態度をやめてほしいです!対等にお願いします!」

同じ11歳の子供が”対等”を語っていることに、レイは少し苦笑した。

無邪気に喜ぶシア。 それを愛おしそうに見つめるゼノ。 レイはほほえましそうに、その光景を見ていた。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

半年後。

シレハ村に、一台の馬車が近づいていた。

御者席には、少しやつれた姿から一変し、高級な服を纏い、鋭い眼光を湛えたゼノが座っていた。

馬車の中からは、シアが窓から顔を出し、シレハ村の景色に目を輝かせていた。

「ここがシレハ村……。確かに、空気中の魔力密度が異常なくらい高いですね」

ゼノが御者席からレイに声をかける。

「レイ様、この近くに盗賊が根城を造ったと聞きました。なんでも、一千を超える規模だとか....」

「そうか……不安か....?」

「正直に言えば、不安です.....この村の防衛力では――」

「ゼノ。お前は『常識』を捨てた方がいいぞ」

ゼノは「はぁ...」などと、生返事を響かせた。


村の入り口には、ニーナが立っていた。

「ニーナ。久しぶりだな」

「レイ! ……あんた、遅すぎよ! あと一時間遅かったら、私が王都まで、迎えにいくところだったわ....って、その女、誰よ...!」

到着早々、ニーナは声を張り上げた。

「ああ...商人のゼノと、その妹のシアだ」

「ああ、なんだ....”商人”の妹ね....」

「初めまして、ニーナさん。この度、”レイ”に力を貸すシアです」

そう言うと、シアは、ペコリと頭を下げた。

ニーナが心なしか少し殺気だっていた。

「ニーナ、村の方はどうだ?」

「あ、うん!皆ね、きっと、すごく実力が上がったわよ!あたしだって、風魔法以外もちゃんと鍛錬したんだから!」


ゼノは、ニーナの殺気を肌で感じ取っていた。

彼は、王都で出会った時、レイを単なる「超常的な力を持つ少年」だと思っていた。

だが、それは、間違いであったことを悟っていた。

レイは、ただの農民を、たった半年で、ここまでの殺気を出せるまでに、鍛え上げたのだ。


「レイ! 黒岩の森に、盗賊連合軍が集結してる! 数は、一千二百! 装備も軍隊並みだよ! 奴ら、明朝にもここを包囲するつもりみたい!」

ロブの報告が入る。

レイは、静かに、そして楽しそうに口角を上げた。

「ニーナ、ロブ、村人たちを集めろ!蛮族共に教えてやろうか。この村が誰の村かを....」

夕日が、村をほのかな朱色に染め上げていた。

meは世界に微笑んでいた.....

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

今話の極小情報:強くなったロブとニーナをお見せしよう....

ロブ:【名:ロブ 年齢:11】【MP:220】【ステータス】武力:C(C) 知力:B(B) 統率:C(B) 政治:D(C)【サブステータス】兵法:C(B) 馬術:E(E) 陸戦:D(C) 海戦:F(A) 工作:C(A) 諜報:A(S) 農耕:B(B) 商業:E(D) 建築:C(B) 成長:A 忠誠:95【固有スキル】--【スキル] 剣術C(B) 体術B(B) 投擲術E(C) 水魔法C(A) 探索B(A)

ニーナ:【名:ニーナ 年齢:12】【MP:400】【ステータス】武力:B(A) 知力:D(B) 統率:D(B) 政治:F(D)【サブステータス】兵法:E(B) 馬術:E(C) 陸戦:C(A) 海戦:F(B) 工作:D(C) 諜報:D(C) 農耕:C(A) 商業:D(C) 建築:D(B) 成長:A 忠誠:100【固有スキル】--【スキル] 弓術D(A) 体術D(A) 投擲術C(B) 火魔法D(B) 風魔法A(S) 調理C(A) 探索C(A)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【お読みいただきありがとうございます!】

次話は、全員無双(笑)!!

~高評価やブックマーク、感想等いただけるとありがたいです!~ 

「ふっと二言:極小情報から漏れ出たものを少し....ステータスやスキルランクについては、下がることもある....というのも、鍛錬を怠れば、能力は下がっていくし、逆に、才能に開花して、才能のランクが上がることもあります....!....筆者も、もっとストックを貯めれるように、鍛錬します...!!」

――――――――【他作品も全力執筆中!】

更新をお待ちいただく間に、こちらの作品もご一読いただけると幸いです!

・『自分』と『推し』のために暗躍する無能(偽)な護衛

【無双×悪役令嬢×暗躍×チート×恋愛】 → 悪役令嬢の護衛でありながら、別の「推し令嬢」を救うために裏で無双する暗躍劇です!

・『【武の極致】と【フェンリル】の力を以て、三つの世界で覇者となった俺』

【戦×無双×成長】 →天下を争う軍記モノです!※後々、魔法や異世界系に変わっていきます!

・『生涯、病室だった俺、異世界で自由な体を手に入れたので、天下を獲ることにした』

【戦×無双×成り上がり×領地経営×魔法】 → 成り上がり無双譚です!

⇧※本作です。これからもお付き合いのほど、よろしくお願いいたします!

 


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