出会い
目を覚ますと私は部屋の中にいた。
布団で寝かされていた。
頭に濡れタオルが置かれていた。
夢か?幻覚か?それとも......
そう考えていると体に重みを感じる。
そこには人間がいた。
倒れこむように私の腹の上で寝ていた。
「!人間......!」
相変わらずかすれた声しか出なかったが、人間はその声で起きた。
「ん?ふぁーあ」
とあくびをしながら起き、私が起きたことに気づく。
「良かった!目を覚ましたんだ!」
「ここはどこでお前は誰だ?なぜ私はここにいる?」
横になり動けないまま私は尋ねる。
「ここは僕の家だよ。路地裏で君が倒れているのを見つけて病院に連れて行こうとしたんだけど......それ、本物だよね?」
と言いながら私の頭の横から生えているツノを見る。
この世界に私のような存在がいたとしてもいなかったとしてもこの世界では忌避される存在だとその視線は言っていた。
「なぜおまえは私を助けた?」
「なぜって言われても、倒れてたんだからほっとけないよ。」
その男は当然だというふうに言った。
「そんなことはあるものか。お前は人間だ。人間は私たちを見た目で判断して話を聞かない生き物だ。」
「そんなことないよ。」
「ふん。」
私はそう言う。
人間なんか信用できるか。
私はふて寝をする。
そういえばこいつ目の下にクマができていたな。
寝ずに私の看病をしたのか。
......まあ、関係ないが。




