表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/68

第68話 ああ、釜ね?

 あとは、ご想像通りよん?


 あたしは人間だった時の、ちゃんとした名前でミディアちゃんのとこに戻ってきた。


 代償は、めちゃくちゃ大事にしてくれたあの茶釜だけど……命以上に大事なものはないって、抱きつきながらそう言ってくれた。


 あたしも同じ。


 半端な恋愛観しかない、『AKIRA(海斗)』でもそれが同じであるのなら。


 口調とか生き方の間違いは二の次。


 ただただ、大事なものを見つけるまでの……旅行だと思えばいいわ。


 おじいちゃん神様も、そんな風に言ってくれたもの。



「……あたしは、ちゃんと生きている者として生きていくわ」



 怠惰。


 堕落。



 それがこれから無いわけがないもの。


 死を繰り返してたわけじゃなかった、あたしの道筋はこれから。だからこそ、ミディアちゃんと同居する時の名前も『カイト』にしたわ。


 AKIRAの源氏名はもういらないし、あってもエルフには合いそうにないもの。



「カイト〜? 帰るでー」



 茶室が終わったあと、今のあたしを呼んでくれる愛しい人のとこへ……あたしもついていく。魔法はまだまだ初心者だから、いっしょに手を繋いで帰っていくの。素敵でしょう?



「そうね。ご飯作るから、帰りましょう?」^_^



 今までの『釜』だった生き方は終わり。ちゃんと無機物から、身体ある人生がこれから数百年以上あるんだもの。


 無駄遣いしない、生き方をしていくわ。


 ただ、あたしの混ざったゲイとかバイの記憶はなかなか消えなかったんで、本にしたら……オタク増えて受けちゃった。


 第二次、ヲタ革命みたいなの起こして、元主の女神様にはカンカンに怒られちゃったわよ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ