第39話 実はタメ?
お待たせ致しましたー
「せやなあ? 代々、エルフに伝わるん……特別な茶釜やったわ」
ミディアちゃんがしみじみ言うあたり……とっても貴重な茶釜なのねん?
『……他のエルフに使われたりするの?』
「今んとこないわ。この神さんにお出しする茶は、しばらくうちが点てる番なんや」
『……しばらくって、どんなけ?」
「まだ数年前に変わったばっかりやから……あと二十年以上はないわ」
『……そう』
異世界出身の、アタシのオタク知識でもある通り……エルフって超ご長寿なのねぇ。聞いてみたいけど……ミディアちゃんっていくつなのかしら?
女に年齢だなんて! って、日本とかじゃ言われるけど……ここ日本じゃないし?
まあ、アタシとしてはお世話になっている相手の年齢を……今更聞いたら、捨てられるかもしれないって気がしてきたんでやめとくけど!!
「ミディアはまだ若手じゃからのぉ? 300超えて幾らかじゃったな?」
「はい。仕立て人としてもまだまだ」
「じゃったな?」
おじいちゃん神様が言っちゃったんだけど!?
ミディアちゃんって、そんな年取っているのに……まだ若手ぇ!?
上ってどんなけ、ジジイやババアなのぉ!?
あ、でもエルフだから……老化遅いのかしらん?
『んじゃ、アタシなんかは赤ん坊もいい年ね?』
「おん? ポットは前幾つやったん?」
『……25よ』
「人間の年齢やんな?」
『ええ』
「それくらいじゃったら、エルフだと今のミディアくらいじゃのお?」
『……そうなの?』
タメには見えないけど……互換すれば、タメくらいってわけぇ?
ますます……ファンタジー要素ってなんでも有りねぇ?
とりあえず……お茶はひと段落したら、あとはずっと駄弁るだけだった。おじいちゃん神様がおしゃべり好きだから、いつもこうだそうよん。
次回はまた明日〜




