第37話 色々見れない
お待たせ致しましたー
あっちぃ思いをしながら……アタシは、ミディアちゃんとおじいちゃん神様がお茶を楽しんでいるのを、眺めているしか出来なかったわぁ。
お茶も。
お菓子も。
美味しそうなのに!!
アタシは、目はあるっぽいけど……口とか手足がないのよん!?
お腹も空かないけど……目の前の飯テロはしんどいわ!!
ミディアちゃんのお家で、おしゃべり相手する時も……飯テロだらけでしんどかったけど!
甘いものは!!
アタシ!!
大好物なのに!!
物転生してから……アタシの周りは飯テロだらけよぉお!?
なんつー、苦行!!
「や〜、ポットで淹れるお茶は美味しいわぁ。なんや、今までとちゃうんよ」
美しい……エルフのミディアちゃんのほわほわ笑顔!
アタシでも……ドキッとしちゃうわん!?
美し過ぎるって……時には罪ね!!
『……ありがとう』
とは言え、嬉しくないわけじゃないから……ちゃんとお礼は言うけど。
「そうじゃな? 適度な渋みと甘みを……茶に与えてくれる。ポットの湯には……何か効能があるやもしれぬのお?」
『え!? まさか、ステータスとか!?』
「ふむ。出るやもしれぬ」
おじいちゃん神様は、座った場所から動かずに……手だけをアタシの方に向けて、指を鳴らしたんだけど。
それっぽい……ディスプレイとかはアタシには見れなかったわ。
『……あれ?』
「おや。あの子に制御されているかもしれんのぉ?」
『なんでよ!?』
転生? 憑依? させたんなら、そんくらい見せてくれてもいいじゃない!?
「……まあまあ。落ち着き、ポット」
軽く蓋を撫でてくれた、ミディアちゃんの励ましを聞くと……不思議と落ち着く気分になれるわねぇ?
おじいちゃん神様とは違って……信頼してるからかしらん??
次回はまた明日〜




