ロケットランチャーを渡された歩兵の大まかな流れ
まず行動開始前、上官よりロケットランチャーこと110mm携帯対戦車弾を割り振られる。
この時点で大多数は小銃などの基本装備を纏った状態からの重量物追加にげんなりする。しかし、自他ともに認めるマニアな私は少しばかりのげんなりと、「火力の高い武器を任せていただき身が引き締まる思いであります!」と口に出したらドン引きされるような気合が入っているのであった。
行動開始後、少しして・・・
「はー・・・はー・・・」
やっべぇ、きちぃ・・・
背中の重量物に忌々しさを感じながら、息を切らしよたよたと前進する隊列の最後尾を走る私。
これに関しては誰しも同じようなことになる。
そして敵と接触、戦闘開始。
私はやっとの思いで部隊に追いつき、味方のドンパチを聞きながら、無線機に吠える指揮官の背後で息を整えていた。
「敵戦車出現!」
前方から報告が飛んでくる。
それを聞いて私の殺る気スイッチがオンになる。
「対戦車火器前へ!」
「野郎ォォォぶっ殺してやらぁ!!」
指揮官の号令を聞くや否や、殺戮マシンと化した私はロケットランチャーを抱え射撃位置へと全力疾走した。
その後はロケットランチャーによって敵戦車は撃破。部隊に前進命令が出されたところで戦闘訓練の終了を告げられ、私は真っ白に燃え尽きたのであった。