【八文字目】 せいなるよるに
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愛が降るという夜に
慈しみの心があふれるのなら
美しい世界を
描いてゆけるはず きっと
大きな一歩となることだろう
枯れてしまった井戸なら
気まぐれにではなく
鍬で根気よく掘りおこし
経験にものを言わせて
根源の水を探ればいい
寒い夜に
縛られることなどなく
すべての命の上に
生命の熱い血が躍っている
それを思い出したのなら
旅をしているのだ
地球という惑星に乗って
終の彼方は
天と地が交わる場所
搭乗するのはすべての命
何者でもいい
憎しみを薄くできるのなら
塗り替えてほしいのだ
眠りにつくことができるまで
野火がくすぶる荒野の中でも
反する思想でも
独りよがりな正義でも
普遍なのは命の重さだけ
平和を祈る夜に
星々の導きが照らす
真面目なことを言っているかい?
みんな本当は思っているはず
麦畑でつかまえてほしいって
Merry Christmas
樅の木に降り注ぐ愛に
闇を打ち祓う
勇者を待っている
夜はいつか明ける
羅針盤が指し示すのは
虜囚を連れてゆく場所などではなく
瑠璃色の遥かな空の上
礫土の中でさえ
露天の下でさえ
若い芽が ほら すぐそこにある
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最初の投稿で『ら』行がまるまる抜けていました。
m(__)m 修正しました。