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【一文字目】 こんなはなし



紫陽花の紫の上に       

糸のような雨を降らせて    

嘘でかためたあなたが

演じるよりもはやく

想いを流してしまいたい


過去はもどらない 

消えることもないけれど

苦しみはいつか

幻想になる

このままではいられないから

 

さえずるのは

シニカルな唇

涼しげな顔をした

正論をぶる悪魔 ねえ

想像をしてみてよ


たとえば そう

地球の最後の日

つないでいたいと思った

手はあなただった

どんなに振り払われたとしても


なにがあっても

憎みきれなかった でも

泥濘(ぬかるみ)をあるくような

猫にはもうなれない

伸ばしたしっぽは丸めない


ハイビスカスも

向日葵(ひまわり)も 

ブーゲンビリアも

ペテンにかけた

ほうき星のようなクズ


真夏の夜の夢ならば

ミュールにひっかけて飛ばして

麦わら帽子はお呼びじゃない

メビウスの環のなかで

もがくのはもうやめる


優しいってなに?

(ゆる)しってなに?

弱音はもう、いらないの


ラストシーンは

林檎を頭に

ルージュの弾丸で

レジストを剥がして撃ち抜いて

ロジカルな

別れ話はいらないの










初挑戦ですが、難しいなぁ。

そして、なぜかこんな内容に……。

もちろんフィクションですよ。フィクション。


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マイナスいちご(シンプル) マイナスいちご マイナスいちご(加工)
作製:歌川 詩季さま
― 新着の感想 ―
 あいうえおの詩をつくるだけでも難しいのに、物語があって、情景が浮かぶのですね。  詩の季節は初夏の紫陽花から始まって夏が過ぎて林檎の冬へ向かいながらも、気持ちが前向きに上がる交叉が感じられました。…
[良い点] オシャレですね。かつデンジャラスな感じありますよ。 紫陽花から始めちゃうのニクイです。お花ワードが効いてるのと。ファッションワードが女性らしさを引き立てていると思いました。お上手です。
[一言]  ミュールにひぅかけて、が好きです。  レジストを剥がして、も。  一文字め、ということは?  楽しませていただきます。
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