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TCGコレクターのイラストアドな異世界生活!?~異世界に飛ばされたけど、推しカードの見た目や性能で召喚されたので、特に問題はありません~  作者: 虎柄トラ
第1章 樹海ミスト編

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第95話 俺、異世界で筋肉痛にリカバリーを試してみる

 システィのことをエリンに紹介するのにリリアーヌには席を外してもらう必要がある・・・理由は簡単だ、それは彼女が元【アスティナを守護する者】だからだ。


 リリアーヌに聞かれたところで支障はないかもしれないが、どこから情報が漏れるか分からないため必要だと思ったが・・・・・・あっ・・・秘密を話すのに最高の場所があるのを思い出した・・・それは師匠の家だ。


 師匠の家は結界が張られていて師匠が許可した人しか入ることが出来ない。さらに防音効果も付与されているらしく会話も一切外部に聞こえない。


 あの結界を解除出来る人は結界を張った師匠本人ひとりしかいない、もしこの結界を解除出来る人がいるならば、その人は最上級魔法のその上・・・神級を使える人だけだろう。


 ただどうやって彼女を師匠の家まで運ぼうか、セルーンの時のようにシスティのお姫様抱っこでもいいのだがあいついま筋肉痛なんだよな・・・その状態で抱っこされるのはしんどいかもしれない。


 システィのことだから揺れなどの振動や衝撃はゼロに等しいかもしれないがそれでも重力はゼロに出来ないため、痛いだろうし・・・どうしたものか。


 俺があれやこれやと考えている間にリリアーヌはシスティと楽しそうになにやら会話を始めている。


 とりあえずこのままシスティにリリアーヌのことを任せておこう、その間に俺はエリンにこれから師匠の家に行く事を伝えておくか。


 そういや・・・魔法で筋肉痛とかも回復できないだろうか。


 ざっと調べてみたところ使えそうな魔法は傷を癒すためのヒール系とあとは状態異常を治すためのリカバリーぐらいか。


 筋肉痛って、確か筋肉繊維が傷ついたり切れたりして起こるとか聞いたことがあるし、それならばヒール系が効きそうだが筋肉痛を状態異常として捉えるならばリカバリーの方が効果ありそうだし・・・まぁ手あたり次第にかけてみれば分かるか。


「エリン、魔法で筋肉痛が治るのかちょっと試してみる。この位置じゃ微妙に遠いし、隣に座るわ」

 

 俺はそう言うとベッドに上がり、彼女の横に座るとまず最初にヒール系が効くのか試してみることにした。

 

 キュアはセルーンに全て使ったためデッキにはもう入っていないので、ハイヒールをドローして彼女の二の腕に手を当て唱えた。


 俺はエリンに効果があったのかを質問してみると、どうやら効果はいまいちなようで二の腕をプルプルしながら、痛そうにしている。


 次にリカバリーをドローして同じように唱えてみると、ハイヒールをかけたときのエリンの反応とは明らかに違ってみえた。


 俺が効果があったのかを質問する前からもうすでに自分で腕を触ったり、ぐるぐると肩を回している。


 そして筋肉痛の痛みが無くなっていることを確認したエリンは今度は逆の腕を俺の方に向けると、こっちにもリカバリーをかけるように催促してきた。


 また同じようにリカバリーをかけようと彼女の腕に触れ、唱えようとしていたときにあることを思いついた。


 それは一部ではなく全体にリカバリーをかけるとどうなるのかということだ、一部のみだと効果は強いが範囲は狭いそれならば、逆に全体にかけるとどれぐらい効果が弱くなるのだろうか。


 検証するのにちょうどいい被験者がここにいることだし、早速試してみよう。


 俺はリカバリーを4枚ドローすると、まずは1枚目を手に取りエリン全体を範囲を指定するかのように両手を広げリカバリーを発動した。


 1枚だけではそれほど効果がないらしく、エリンはまだ痛そうにしている、2枚目でもまだ痛みが完全には取れていないらしく、痛そうにしている。


 3枚目でやっと痛みが取れたのか、肩をぐるぐる回し、脚を触ったりと各部位の筋肉痛が無くなっているのかを確認している。


 俺はエリンに筋肉痛の痛みが取れたのかを質問した。


「今回は全体にリカバリーをかけてみたが筋肉痛は取れていそうか?」


「そうねー、痛みは消えたけどちょっとだけだるい感じが残っているわ」


「ふむ・・・そうか、それじゃ最後の1枚も使っておくか」


 エリンの答えを聞いた俺は手元に残っていたリカバリーをさっきと同じようにエリン全体をイメージして唱えた。


 やっとだるさも取れたようでエリンはベッドの上で腕や脚を伸ばしたりなどストレッチをしている。


 これでざっくりとではあるがそれぞれの効果について把握することが出来た、一部だと効果は100パーセント発揮されるとするならば、全体ではその25パーセントほどの効果しか発揮されてないようだ。

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