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手違いの異世界転生  作者: 彩月 海利
始まり
3/17

次の世界

時の神様と呼んで欲しいと言われ、頷くと優しく微笑まれた。

おじいさん美しいなー。


「事情は伺っています。次の世界でのあなたの望みを仰ってください。」


タブレット端末を片手に持った神様に問われ、考える。


平和、安全が第一。

願いことの指定がないから能力とかも考えなきゃか?

生きていけるだけでいいや。

前に読んでいた異世界転生ものなら悪役令嬢とか楽しいかも。

スキルとしてはなんでもいいだけど、勉強は難しくないところがいいな。

有資格取得したからにはその知識も利用したいし。

ひっそり暮らしたいかも。

あと、目の前のタブレットが気になる。


「これは気にしないでください。」


やはり、心の声が聞こえてるみたいだ。


「ええ、はっきりと」


簡単、便利グッズをいくつか欲しいです、ドラ○もん。


「ドラえ○んではないですが、かしこまりました。いくつか謝罪の品としてお付けいたします。」


やったね、これで一人でも生きていける。


「公爵家の次女に転生予定ですので一人で生きていかなくても大丈夫ですよ?」


公爵家の次女?

悪役令嬢の話も込みになってしまった。

つまり悪役令嬢なのか。

これは知識を持っていける前提の話なんだけど、大丈夫かな?

あと、物心ついたくらいに思い出すってことにできない?


「かしこまりました。思い通りに手配いたします。」


ありがとうございます。

念話なのには理由がないんですが楽でいいですね。

私にも念話はできますか?


「元々敏い方なので、簡単ですよ?」


簡単なのか、いいな。


"では、念話も追加しておきますし読心術もオプションとしていれておきますね"


本当にできた。

会話が頭を揺らしてる。

衝撃的な事実に声を失った。


「元々出てないですけどね。」


神様ナイス突っ込みです。


「では、次の世界の説明をさせていただきます。」


神様がいうには、次の世界はどこかの小説世界らしい。

聞いたことないからわからない。

結構たくさん読んでたはずだけどな。

偏りもあるし、たくさん出てたもんね。


中世ヨーロッパを彷彿たさせる街並みが特徴の世界で、そこの神様が公衆衛生の問題がひどいことと食文化に乏しいことから協力を得られたとのこと。

つまり問題解決も込みらしい。

報酬は今もらってるからいいけどね。

何もしなくていいかな。

誰か他にも行ってるよね。

"行ってませんし、予定もないですよ"

マジですか。

一人で変えるには荷が重すぎますって神様。

お供に職員の東さんがついて来てくださるとこと。

ありがたい。


悪役令嬢とはいえほとんど、ヒロインと王子が勝手に話を進めてくれるみたいだから王子と婚約中にいろいろ手配をして公衆衛生と食文化問題を片付けなければいけないとのこと。

マジか、面倒だな。

婚約もされるし、破棄もされるわけなんだよね?

なんてステキな波乱万丈人生、確定だね。


あと、便利アイテムは時々によって東さんから支給されるみたいだからお楽しみってことらしい。

安全、平和な世界らしいからがんばるか。

私は東さんの案内で部屋の3つの扉の中央に立つ。


「お気張りくださいませ。」


東さんが先に通り、頭を下げ後に続いた。

神様がキレイな笑顔で手を振って送り出してくれている。


確か中世ヨーロッパって格差社会が著しいよね?

あと名前とかはパンフレットにあるって言ってたけど、自室の中にあるんだよね?

そう思って振り返ると扉は閉まっていた。



あとから正解ですという念話が聞こえた気がした。


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