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最強証明はスキルを使って  作者: 布団大将軍
3/5

第2話



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【八岐大蛇】

 lv - 天叢雲剣 消費MP 0

 lv 0 部分変化 消費MP 100

 lv 1 火の息 消費MP 200

 lv 2 骨鏃の矢 消費MP 500

 lv 3 十六夜の結界 消費MP 1000

 lv 4 全身変化 消費MP 3000

 ?? ??? 消費MP ???

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「これは…俺が使える能力ってことか?消費MPって魔力のことだよな。火の息って、やっぱり、魔法か!?魔法!流石ファンタジーだ!!」


 魔力が存在するのに、魔法が無いわけないと、特訓の際色々試してはみたものの一向に魔法は使えなかった。


 ということは…魔法を使うのには、スキルが必要なのか?


「消費MP 3000以降の能力は"?"が表示されてる。紙の内容から考えると、今の俺の魔力量では使えないってことか。取り敢えず、最低でも魔力量は3000あるってことが分かった。魔力量なんて気にした事なかったな」


 この魔力量は多いのか?

 こっちに来て人と1回も会ってないし、魔力に関して知ってることなんて使い方位で、それ以外ほぼない。何とも言えないなー。


 スキルっていうものがあることも今分かった。

 俺には知らないことが多過ぎる。

 これから俺が強くなるには、間違いなく更に知識を得る必要がある。

 …森の探索範囲を広げるか?


 明日から、このスキルでどんなことが出来るのか試していくのと、探索に割く時間を増やすことにしようか。

 森が何処まで続いているのかも、ずっと気になってるし。



 で…このスキルってどう使うの?


 宝箱には…うん、何も入ってないよな〜



『スキルを念じ、魔力を込めよ』


「うわっ!誰にいるのか!?」


 彼は直ぐに周囲を見回す。

 しかし、周囲には人どころか動物の気配もない。


「確かに声が聞こえたんだけど…ん?」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『スキルを念じ、魔力を込めよ』


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 脳内に浮かび上がっていたスキルの情報が消え、変わりに一文が表示された。



 もしかして、さっき聞こえたのってスキルの声だったのか?

 てことは、耳からじゃなくて直接脳に働きかけたものが音が聞こえるように感じたってことか?

 …スキルって、不思議



「スキルの謎加減はもうこの際、受け入れるとして、『スキルスキルを念じ、魔力を込めよ』か」



 スキルを念じは分かる。

 "八岐大蛇"の中から自分が使いたいスキルを選んで、それを恐らくイメージするということだろう。


 魔力を込めるって、どうやればいいんだ?

 魔力を込める…魔力を込める…


 よし、考え過ぎて時間だけ消費するのもアレだし、取り敢えずスキルが使えるのか試してみるか!


 ん〜、どれを試そうか。

 まず火の息は除外するとして…ここ森だし、折角苦労して作った家に火が木から移って燃えるのも辛いからな。


 となると、候補は5つなんだが…

 正直、滅茶苦茶興味が惹かれるものがある。


 "全身変化"


 小さい頃は誰しも通る道、ベルトを腰に巻いて「へーんしん」俺は最強だ!を実際に現実で体現出来るとは…さては、ファンタジー、俺を地球に返さない気だな?


「中二病を発症する前に、やるとするか」


 彼はスキルの"全身変化"を試すことに決めると、そのスキルを強くイメージする。


 すると直ぐ、どこにどう魔力を込めれば良いのかが理解できた。

 どうやら、使いたいスキルをイメージすると発動までの流れを瞬時に理解出来るようになっているらしい。


 この"全身変化"は自分の体を包むようにして魔力を内から放出すれば使えるそうだ。


 流れ通りに魔力で自分を包む。

 これまでの特訓のおかげか、作業はすんなりと進み、完了した。


 うっ、結構魔力をもってかれたな。

 疲労感をいつもの特訓時より感じる。



 すると突如、魔力で包まれた体は眩い光を発しだした。


 お〜!いよいよかっ!


 頭の中で、「ゲットだぜ!」が主人公の決め台詞のゲームの、モンスター進化のテーマが流れる。


 光の範囲はどんどん大きくなり、光の所為で周囲は見えないが、自分の目線が、どんどん高くなっているように感じる。



 メキメキッ!

 ドン、ドーン!バサッバサバサッ!



 …すっごく、やっちまった気がする



 メキメキバキバキッ

 ドサーーッ!

 ゴゴゴゴゴゴ!


 …うん、やっちまったな、ハハハ



 光は徐々に収束していき、自分の周囲がうっすらと確認できる。

 景色をサプライズ感覚で味わいたい彼は目を閉じる。



 纏った光がどんどん消えていく。

 そして、その少し後完全に光が収まった。


 どうやら変化は終わったようだ。



 彼は閉じていた目をゆっくり開ける。

 そして、2つの目にその光景が飛びこんでくる。



「す、すっげーーー!と、やっちまったーー!」



 目に入ってきたのは、森の先の景色と、自分の周囲にある、ものすごい数のなぎ倒された木、そしてクレーターの様にへこんだ地面だった。




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