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水の音4 悪夢

作者: 西山久美子

最近悪夢を見るんだ…

『そうなの?』


ああ、引っ越ししてからだよ

『良くないね、疲れてるんじゃない?』


違うんだ 変な事も起こるんだ

『変な事?』


水の音がするんだよ

『水道悪いの?大家に言ったら?』


赤い水で実害アリだよ、シミが付くし布団も水没

『雨漏りじゃないの?木を通ってきて変な色が付いたんじゃないの?』


調べてもらったけど、違うんだ…

『ねぇ、おかしくない?』


おかしいよ おかしいところだらけだよ

『違うよ、そこじゃないよ…』


あ?

『そんなしゃべり方だったけ?』


え…………思い出さないと…思い出さないと…大事な事を忘れてる、きっと 何かが間違ってる

頭の中がぐるぐるする

もうちょっとで何か思い出せそう…

『ねぇ?悪夢ってなに?どんなの?』


ああ、悪夢…悪夢は…

変な夢なんだ

遠くから葡萄の房が近づいてくる

ただそれだけなのに怖いんだ

なんなんだろうな?


『…つかれてるんだよ…


  …近づききるまでどのぐらいなの?』


うん?あと二日ぐらいか?

『じゃあ、もう少しだね』


ああ…どうしたらいいんだろう?

『大丈夫だよ、あと2日待てばいいの』


そうか、待てばいいのか…


ゆらゆらと揺れる水面のような意識

いつものようにぼんやりとしたやり取り…

あと2日…待つのか…あれが近づききるまで…


ああ、どうしようすごく怖いよ…

なのにすごく眠いんだ…


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― 新着の感想 ―
[一言] そもそも、主人公は男性か?女性か?人?ちがう? 続きを読ませていただきます。
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