プロローグ
君たちは生まれてきたことをこれまで何の努力もしてこなかったことを後悔しているだろうか。
いや、生まれてきた場所を、環境を、それに甘え妥協し慣れてしまった自分の為体に
飽きれ悲しみ堕落し終わらせたいと思ったことはあるだろうか
ここでは、魔法という概念に満たされた異世界を見たとき逃避と進路を混同してしまった
少年・少女等の将来の夢と家族と義務と命から目を背けた鼎談をありのままに語ろうと思う
それにはまず何故ここまで「説明口調なのか?」という問いに答えねばならない
漂流者記録書記官
これが私の肩書きだ異世界から、放浪、転生、憑依 または、召還、移転してきた者を
他の場所にいる書記官と密書を交わしながら情報交換・記録をし
必要ならそれら漂流者に”モノゴト”を頼んだり見返りに送還をしたりする
言い換えれば 謄本や抄本を出さない戸籍窓口だ
だが、「お役所仕事・9時5時・福利厚生」等頑張り過ぎない方針には
賛同していない、事実こんな暴露話その身可愛さがあるなら書かないだろう
以下にこれから話すであろういくつかの章を先に記しておこうと思う
転生先の雇用条件と不合格の処遇『現行3迄』
┗共感覚ーラノベ小説家
夢寐還元
天体数の差
移転者がもつ武具の多様性
放浪者と自国の女
異界同士の脱走兵
解石の蛇
漂流者の鍛錬による適応力
漂流者の持ち込んだ文化
漂流者の魔法に対する認識の違い
漂流者同士の孤児による造語
パンダの簡体字と繁体字
なぜか多い右腕の刻印
死んでない転生者は転生者と言えるか
転生者と彼岸
VR転移者の肉体とのリンク
ハード間の違い
眼のなかの目の怪物
濃縮されたタイムパラドックス
ホルマリン漬けの微竜
転生者狩り
※ここからは、別書必読
クレムドックの亡骸
光の洪水
陽炎
湯銭
溟渤と峡湾
ハヤシライス
key coffee