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第7話 【ステータス表示解禁、喋る道具師匠になる】

お待たせいたしました、申し訳ございません。


俺はステータスを確認しようとするとミューが話しかけてきた。

机に頬杖をついている。

「そういえば君は……どんな種族なんだい?」

「え、種族……ですか?」


俺の種族なんか何で気になるんだろうか?


「そう、君の種族さ。僕がみたところ君は見た目が人間そっくりだ、なのに魔王独特のオーラがある。ブラウ君そっくりのね」


「すみません……ブラウってだれですか?」


「ああ……ごめんごめん、君にはダーマっていった方が分かりやすいかな?ブラウ・ダーマ。彼の正式名称だよ」


「へ〜……」


「さて、僕の質問に答えてくれないかな?……君はいったいなにものなんだい?」


ミューは佇まいを直し、じっと見つめてくる。

その目はこちらを見つめていて、嘘を許さない目だ……最初から俺は嘘をつく気はないのだが。

「あの……ネオホムンクルスという種族です」

「ネオホムンクルス……?私の文献には載っていない種族か……ホムンクルス、人造人間の変異種族か……?ハオ君、君の特徴はわかるかい?」


「特徴?」


「ああ、僕達魔族には一般常識なんだが……といっても一部なんだが、自分のステータスは自由に閲覧できる。僕達が見て正しく理解が出来るかは別としてね、これはもともと人間たちの専売特許だったんだが……ある人物が私たちに方法を教えてね、今は一部が知っている秘密さ」


「へ〜〜…………」


「君はどうやらそのある人物と同じなようだ、最初からステータス表示のやり方を知っていた……ある人物も他の人から聞いたのだがね。ちなみにそのある人物は魔族に教えたあとどうなったか、知りたいかい?」


俺は喉をゴクリ、とならす


「……はい」


「魔族に秘術を教えてしまったその人物は人間たちに迫害され、追放され、金で雇われた男たちに追われ……そして魔王に拾われて研究三昧の日々になったそうだよ?」


「え……まさか、それって……」

ミューは言い終わると少し俯いてしまった、

もしかしてミューは……こういう時、なんて声をかけたらいいかわからない、女性とはあまり関係をもたなかったせいで……くそ。


「ククク、すまないねハオ君。昔話がちょっと過ぎたようだ……さ、僕に教えてくれないか?」

「わかりました、いま見ますね」

俺はステータスを確認し始める。

同時に詳細を確認しながら。


名前;皆本葉緒

種族;ネオホムンクルス

称号:新米魔王君

HP :52/152 【+100】

MP :50/1150【+100】

KAT:45     【+10】

KDF:40     【+15】

MAT:175    【+100】

MDF:175    【+100】

DEX:11     【+1】

魔法

†創造・極小

†癒し

†ドレイン

†闇の力

†波動

†ダンジョンクリエイト【NEW】

†クリスタル操作【NEW】

†魔力還元【NEW】

†???

スキル

†吸収強化

†成長強化

†魔力強化

†リヒテルの言語

†オートマップ

†異次元の穴

†灰の王[使用不可]【NEW】

†???

耐性

†物理半減

†火炎10分の1無効


そして俺は種族、スキル、魔法、耐性……

全て詳細に説明した。

ミューはいくつか知らない物がある!!

といい、メモをとっていた。

ミューに全て伝え終えると

「フム……なるほど良い資料ができた、ありがとうハオ君。お礼に君のダンジョンスキルを活用できる良い場所があるんだ。そこに案内しよう」

「え、良いんですか?」

「もともとブラウ……おっとダーマ君に後継者が出来たら連れていくように言われていたからね、ククク。それじゃあ行こうか」

「はい!!……ってその格好で行くんですか!?」

ミューは部屋のなかだけといっていた服装で部屋を出ようとしている。

「おっと……忘れていたよ。ついでに君の服も持ってくるから、待っていてくれ」

「わかりました」

ミューはその少しあとローブを見にまとい、袋を俺に手渡してくる。

「さ、中で着ておいでよ。待ってるからさ」

「そうさせていただきます」

俺は部屋の中で袋の中身を開ける、袋のなかには黒一色、背中に金の十字架の刺繍のスラッとした服と金のラインが脇に入っていて、両膝には∽のマークが入ったズボン、服の肩にはマントをつけるボタンがある。

マントをボタンで肩に引っ掻けた。

着てみると体に合わせてジャストフィットした。

……少々恥ずかしい格好だがミューとキシアルさん以外見る人はいないわけだし、気にすることはない。

杖を取りだし、手に持つ。

手に紙をもってでてくる。

「さぁ……行こうか地下へ」

「地下にあるんですか?」

「一番魔力があり、そしてマナもある……よい場所だ。そこならきっと使えるはずさ、まぁ君の説明してくれたスキル的にはどこでも使えるみたいだがね、さぁ行こう、僕の手を握って」

「あ……はい」

と俺は答えたが……良いのだろうか?

「……恥ずかしいなら僕から掴むけど男の子として良いのかな?新米君、ククク………」

ミューが俺の方をみずに、廊下では笑い声だけが小さく響く。

「わかりましたよ!!繋ぎますよ!笑わないでください!!」

「よろしい、はい」

俺はミューのてを握る、ミューの手はしっとりしていて柔らかかった。

「それじゃあ……【テレポート】」

ミューがなにか呟くと視界がグニャリと歪む、地面の感覚が無くなり思考がぼんやりし始める。

気がつくと、鉄の扉の前に立っていた。

扉の前には錆びた南京錠っぽいようなコウモリが掛かっていた。

「こ、ここは?」

「ダーマ君が同じスキルを持っているもので、魔王だったら案内しろって言われた場所。鍵開けるね……」

ミューがフードの両手を亀みたいに中に引っ込める……少したつと両手を出した。

その手には鍵が握られていて、南京錠にさしこもうとすると……。

「おい!なに勝手にオイラの口に刺そうとしてんだよ!!」

「うわ南京錠が喋った!!」

「お久しぶりバト」

「久しぶりだなミューナ……じゃなかったミュー!!まったくオイラ暇だったんだぜ!!誰も来なくてよ、ブラウの野郎は元気か?」

「ん〜〜……どうやら倒されちゃったみたい、この隣のハオ君に」

「なにぃ!?あいつ死んじまったのか!?」

ガチャガチャ南京錠が暴れまわる。

「やい!?よくもブラウを殺しやがったな容赦しねぇぞこの、この!!ああもうブラウのやろう俺を南京錠に変えやがって忘れさりやがってぇ!!……ふん、まぁ鍵空いたら戻るからこの際構わないか……過ぎたことだ。あいつならひょっこり戻ってくるだろ。次は何時だろうなミュー?」

「さぁ?今度は本当にポックリいったんじゃない?」

「ちげぇねぇ!ハッハッハッ……じゃねぇぞミュー!!いつもあいつかなりの時間かけて復活するじゃねぇか!!前は何百年かかったと思ってやがる!!」

「確か250年だっけ?」

「500年だバカ!!どうすんだよ?……おいそこのお前!!」

「は、はい!?」

急に南京錠に話をふられた、俺は話についていけず、さらに俺には関係ないのでボーッとしてただけに驚いてしまった……まぁダーマ殺しは間違いとはいえ自分だが……。

「お前!!ダンジョンはもちろん作れるし操作できるんだろうなぁ!!」

「た、多分スキル的には。しかし詳しくは使ってみなきゃ使用感が」

「よしミュー!!俺の口に早く鍵刺せ!!こいつに最低限基礎を教えてやる!!」

「じゃあバトいくよ、ほいっと」

「ぐげぇ!!」

南京錠がガチャンと音をたてはずれる……特に変化はない。

と思ったら南京錠が光る!!

「ふう、久しぶりに飛べるように……?あれ?」

……羽が生えただけの南京錠が転がっていた。

「くそあのバカブラウめ!!時間がたちすぎて中途半端になってるじゃねぇかぁ!!まぁいいそこの新米!!さっさと俺を腰に付けやがれ!!」

俺は南京錠を拾う。

「ミュー、お前は暇だからついてきたんだろ?」

「そう」

「じゃあみにこい、新米!!さっさと扉開けて入りやがれ!!」

「……はい」

へんな南京錠に命令されるのは癪だが教わる立場だ、文句は言えまい。

重い扉を開けると開けた空間に出る、そこは………青く光輝く石が天井にくっついている、周りには……うすぼんやり白い石がある。「綺麗だなぁ…………そしてなんかこう。力が張るような、溢れるような」

「そんな風景の感想や身体状況はいいから!さっさと基礎を教えるぞ新米!!」

「ここは……何て素晴らしいのかしら……」

俺のダンジョンを作るその第一歩今踏み出されようとしていた!!!!!!


次回ミューにみせた詳細

あと脱線します。

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