第1話 【やはり俺は死んだらしいが復活できるみたいだ】
さぁさぁ今日もお話が始まるよ~
「起きなさい、葉緒。目覚めの時です……」う、うーん……
目覚めの時って言われても……奇跡的に俺は死ななくて病院のベッドの上とか?
それにしては寒さも、暖かさも、音も……
感覚という感覚が無いんだが。
まさか植物状態!?
……体が動く、良かった。
俺は目をあけて周りを見渡すと。
……うわぁなにここ?
空の上に、雲が眼下にある場所に俺は立っていた。
ただ周りの色はごっそり抜け落ち、灰色の世界になっていた。
空も、大地も、なにもかも
ちなみに俺は裸でパンツ一枚だけである。
「何がどうなってるんだ……?」
「目覚めましたか、葉緒。さっそく説明しましょう」
「…………」
俺の後ろから声がする、その方向を向くと……。
美しい女性がいた。
髪は金髪、ひっこむところはしっかりひっこみ出るとこは出ている。
ローブを身にまとい、慈愛の眼差しで薄く微笑みこちらを見ている、その姿は……
「ザ・女神だな」
「は、はぁいきなりどうしたのですか葉緒」
女神様が少し身を引いた。
……まともな男の反応だと思うのだが、俺のリトルボーイがなんの反応もしなくて良かった、パンツ一枚だから反応したら即刻バレる
「おっとすまないお嬢さん、よろしければ俺がこんなことになった訳をご説明していただけないかな?」
「はい、貴方は運命によってあのとき死ぬことが決まっていました、なのであの世界での次の魂の器を捨てさせ、こちらで新しい器を用意しました、そちらに入っていただきます」
「質問、やっぱり俺は死んでいるのかな?」
「はい、あなたのあの世界での器はもうなくなってしまいました」
「やっぱりか、続きをどうぞ」
死んだのはしょうがない、諦めるしかないようだ。
実にあっさりだが死んだら何もできないのだ、別の場所に復活っぽいが生き返れるだけ儲け物だよな。
「こちらの世界では今、魔王の復活が予期されています……人間達、亜人達、魔族……さまざまな場所で血が流れているのです……ですが私個人争いは何も生まない。と思うのです」
「そうですね、まったく嘆かわしいことだ」実際に戦争は利益を生む可能性が低い、兵隊、食料、土地の消費でプラスどころかマイナスにまで行くことがあった……歴史上ではな。実際は知らん
「なので葉緒、あなたには世界に平和をもたらしていただきたいのです」
「具体的には?」
「これ以上の血を、無駄に流してほしくない。せめてあなたの目の前の人くらいは救っていただきたいのです」
「わっかりました女神!!この私、葉緒にお任せください!!」
「よい返事です。では器に入れる前に魂を少し弄りますね……」
そういって女神は俺の胸板を触ってきた、そこからなにか流れてくる。
【新たなスキル『言語』を獲得】
【新たなスキル『マップ』を獲得】
【新たなスキル『異次元の穴』を獲得】
【新たなスキル『魔力強化』を獲得】
【新たなスキル『吸収強化』を獲得】
【新たなスキル『成長強化』を獲得】
【新たな魔法系統『創造・極小』を獲得】
【新たな魔法系統『癒し』を獲得】
【新たな魔法系統『ドレイン』を獲得】
あがががが……頭になんか一杯情報が、なんかいろいろ……意識がぁ……も、無理……。
「この世界、リヒテルの言語を入れておきました。会話には困らないでしょう、他にもいろいろ入っていますので……ではご武運を……」
今回はいかがだったでしょうか?
明日も頑張って更新しますね~
感想、ブクマよろしければお願い致します。