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我は魔王ダーマなり:後編

やっと書きあがりました!!

お待たせいたしました!!

これにて完結!!


しばらく俺は女の子の小さなすすり泣く声を聞きながら俺は頭を撫でたり背中をさすったりしている。

『まぁこいつが落ち着いたから結果オーライなんだが……』

俺はチラリと撫でてない片方の腕を見る。


ナイフに刺された場所は肉は裂け、骨が見えている。動かそうとしたらポロリしそうだ。

『錯乱してたとはいえ……まさかここまでボロボロになるとは、見栄張らずに障壁くらい張ればよかったよ。トホホ』

この腕の回復には時間がかかりそうだ、俺がそう考えていると。

「もう……大丈夫、ぶよ。ありがと」

女の子が俺から離れていった、髪のせいで表情が見えないが別にいいか。

「おう、落ち着いたか」

「落ち着いた……助かる」

ボソボソと小さな声で喋る。

「そんな小さな声で喋るなよ……聞き取りずらいな」

「これは……もともと、ごめんなさい」

「謝んなよ……自己紹介しあおうぜ、俺はダー、あ、いや、ダマだ。お前は?」

「ミューナ……」

「ミューナ、したの名前か?上か?」

「ミューナ、それだけ」

「わかった、ミューナ、よろしくな」


「ダマは………その、私をいじめないの?」

「あ?お前をいじめてどうすんだよ」

「え」「あ?」

「そのために……来たんじゃないの?」

「さっきもいったが知らねぇし、偶然寄った場所の偶然入った宿屋がクソで、上が気になったし聞いてめんどいから眠らしたらお前がいただけだ」

「そ、そうなんだ……良かった」

「んで?お前はなんでここに?」

ミューナは俯いてポツリポツリと話始める。

「私のさっきいったことさすがに……まだ覚えてるよね」

「ああ、覚えてるぜ、この村で術とやらを教えたんだよな」

「この村じゃなくてもっと遠い場所、名前はメザリア……16神を崇める場所の1つ」

「ああ、あのいけすかねぇ場所か」

「メザリアは戦神キチグアを崇める場所、特に」

「神の授業は聞きあきたよ……確か【我らキチグア様はその偉大なお力により神々の戦を支え地上の悪魔、魔王などの邪悪なるものたちを浄化していったのだ】だっけか?」

「うん、でも裏の説もあるけどね……」

「本当はそっちの方が正しいんだっけか?メザリアでは前者が信じられてるけどな」

しかしなぁ……俺は知ってるんだよな、神々の歴史をさ、なんたって

『俺の親父が大魔王なんだからな……裏が正解なんだよ』

俺が顔をしかめていると。

「どうしたんですか……?手、力入りすぎですよ、痛いです……」

「あ、わりぃわりぃ、話を戻すと確かにそんな場所で邪悪なる者に加担したと思われちゃ確かに……あれ?なんでメザリアじゃなくこんな遠くの寂れた場所なんだ?父ちゃん母ちゃんはどうした?」

メザリアから現在地まで大陸なん個分だっけか……?

そんなことを考えてるとミューナはさっきより小さな声で話始める。

「お父様もお母様もある日鎧を着こんだ大柄な男たちが夜中、家に入ってきて……目の前で首を切られて殺されました。それから私は石や罵声受ける毎日、最後には着の身着のまま追放されて、森で捕まって連れてこられて…………」

「ならさ、俺と一緒に旅に出ないか?」

「私と?」

「そうだよ、他に誰がいるんだよ」

俺はミューナのでこを指で軽く弾く。

「イタッ」

「こんなとこで塞ぎ込んでてもなにも変わらねぇ、お前が変わるチャンスは今だ。死んだ家族を忘れずに生きろ、俺と一緒に第2の人生だ、ハハッ」

「私……人間の裏ぎ」

「俺魔王だし、しらねぇか?魔王ダーマ、俺だよ」

そう告げるとミューナは顔を青ざめ、体が震えだす。

「あの……………過去の帝国軍最新最強の300万人の軍隊を殺した殺戮魔王……終わった、私の人生さらに終わり、ああお母様お父様、今お側に」

「まてまて尾ひれつけすぎだ!!あの時は負傷者は出したが誰一人として死なないように威力調整したしぶっ壊した土地も綺麗にしてやったっての!!」

「そ、そうなの……?」

「そうだよ!!んで、行くのか行かねぇのか!!」

俺は話題をそらすために声を大きくして言って話題を変えた。

「私の首にかかってるこれがある限り……どうにも」

そういってミューナは首を見せる。

革で出来た、首輪だった。

ただ革は人の革だったが。

「壊そうとしないでくださいね、私が死んじゃいますから」

俺はよく観察してみると確かに呪詛がかけられていた、急いでかけてさらに低レベルだが外そうとすれば人間の子供くらいなら簡単に死ぬだろう。

「これは……面倒だな、呪詛をかけたのは?」

「この村の村長みたいです、下の人が術を教えたとか……」

ほう、なるほどなるほど

「めんどくさ、【解呪】」

ミューナの首の紐はあっさり切れた。

「え……あれ?」

ミューナはキョロキョロあたふた周りを見渡している。

「どうした、行くぞ」

「え、あれ私死なない……あれ?」

「老朽化じゃないか?とにかく行くぞ」

俺はミューナを抱き抱えたまま立ち上がる。『え……!!この持ち方お姫様抱っこ』

「せめて背中ににしてよ!!」

「めんどくさい、さっさと出るぞ」

俺は止まるはずだった部屋から自分の荷物を持って窓から飛び出した。

バリーン!!

かっこよく飛び出したは良いが……

〈なんの音だ!!〉〈裏切り者がいる宿だ!!〉〈逃げようとしやがったか〉〈逃がすな!!さがせさがせ――!!〉〈皆さん!奴を逃がしてはいけませんよ!!〉〈へい村長!!〉

村全体からドアをおもいっきり開ける音、そして怒号が響いてきた。

「あちゃ〜〜、まだ起きてやがったか、店の親父寝たし安全だと思ったんだがな、ハハハ」

「こんな大きな音だしたらバレるに決まってるじゃないですかぁ!!」

「お、いい声で言うじゃねぇか!!」

〈声がしたぞぉ!!〉

「!?」

「さっさと逃げようぜ、なんだか楽しくなってきたな!!」

「楽しくなんかありませんよぉ!!ダーマさんのバカァ!!」

「バカとはなんだバカとは、ハハ!!我は魔王ダーマなり!!恐れることなどなにもない!!」

「うわぁ〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!」

俺達はこうして夜の村から脱出した。


そして俺、ミューナは一緒に旅にでることに。

他の仲間や、俺が大魔王にならず魔王の肩書きのまま、ダンジョンマスターになるまではまだまだ未来のお話である。


おっとちなみに余談ではあるが宿の親父は地下に子供達を監禁していたらしく、裏では名高い奴隷商だったようだ。さらに偽貨幣所持の罪もあり帝国に連れていかれ幽閉されたようだ。

村の半数が一枚かんでいたようで関係者はほとんど捕まったようだ


もちろん俺が直々に帝国に告発したのだがな!!


ありがとうございました、これにて【我は魔王ダーマなり】編完結にございます!!


これからも【俺が魔王】をよろしくお願いいたします!!

気軽なブックマーク、作者への絡み、ポイントをどぞよろしく。

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