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老人

こうして野外授業で野営を練習してきて本格的な三泊四日のキャンプを張るために準備をしており、生徒の親達もキャンパスにある野営予定地点で色々準備をしているらしかった。


私は午後は小型動物用の罠をはって見回りをして回収して帰ってくると刀を使い型を繰り返し行う事を毎日行う。

こうしてまちにまたない週末になり朝早くに校庭に集合した。

一年生全部のクラスが集まり出発するはずだがなんで隣の森にいくのに馬車が何十だいも停まっているんだ。

そう思いながら待っていると、「乗車」そう言われ各パーティー毎に馬車に乗り出発する。

校門をでて大通りを下りなんと城門を通過していつも狩りをしている森の横を抜けて進んでいく。

今頃森で待機している使用人は生徒が来ないと言うことで戸惑っているのではと思い、城はすでに見えず私の足だと一日以上はかかる場所に到着した。

そこは小さな湖のほとりにあり、そこで下車するとここから先の場所に野営するようにと言われたので私達は動き始める。


私は近場希望だが、王子は人が少ないところ、皇女はもっと少ないところといい奥へと進んでいく。

ようやく小川のほとりに広場を見つけると王子の指示のもと三皇女は薪を集めに、王子は私とテントを設営して私は狩りに向かう。

しばらく歩くといくつかの獣道を見つけ罠を設置すると野生のイチゴがなっているのを見つけ、袋一杯に収穫するとテントへと戻る。


三皇女は枝を3本ほどずつしか取ってこないらしくほとんど積み上がっておらず、王子がかまどの準備をしたが火はつけられずに頭をかいている。

私は小さな器にイチゴを山ほどいれると、

「こんなこと城でやったらお小言だな」

そう言いながらイチゴを食べて笑った。

そんなことをしているうちに夕方になったが薪はふえておらず、私は王子と森へ入っていくとお喋りが聞こえてきたので見てみると皇女達は地面にあいた穴の前でこわごわとのぞきながら喋っている。


王子と顔を会わせながら苦笑して声をかけてみる。

どうやらウサギを見つけ追いかけるとこの巣穴に入っていくのを見たので何とか捕まえたいと言っており王子は私をふりかえったので、

「今日は遅いので明日朝から捕まえる準備をしましょう。」

そう言うと三皇女からは不満の声が出たが王子になだめられ薪をひろいながらキャンプへ戻る。

私は急いで火を起こすと食事の準備を始める。

1食分だけは素材を学校から渡されており、それを使ってスープと串に刺して焼いた肉と野菜がその日の夕飯になり、食後のデザートであるイチゴは食べ始めた三皇女が無言で食べてしまい結局私の手元には一個も残らなかった。


就寝の時間になったが寝ずの番でもめてしまい、最初は王子で後は私そして皇女達で起きることに決まり私はテントの入り口側に押しやられ、

「こっちに来たらどうなるかわかっているわよね。こいつと一緒なんてあり得ない。よるな。」

そんなことを浴びせかけられながら就寝をして夜中に王子に起こしてもらう。


私は王子と入れ替わりに焚き火を絶やさないようにしながら設置用の簡単な罠をつくったりして皇女と交代しようと起こしにいったが、寝相が悪い。

3人が見事にからまりお互い押し合っており、私は起こそうと近づくとけりが飛んできてビックリする。

揺らしたが起きる気配はなく顔をひきつらせながら仕方なしに続けて起きることにして少し肌寒い中を毛布にくるまり朝を待った。


朝になり誰も起きてこないので薪と朝御飯に何かないかと出掛てみる。

罠はひとつもかかった形跡もなく、新しい足跡もない。

手ぶらで帰るのもと思い、昨日のイチゴを採取すると皆のところへ戻っていった。


王子は起きており、皇女は夢の中。

「もしかしてあれからずっと起きてたのかい」

そう王子から言われ頷く。

王子は今晩は私が二番目で起こすことをいい、私は蹴りに気を付けてくださいといい昨日のスープの残りに薬草や食べられる葉っぱなどを入れてしばらく煮込んだ。

テントからは、

「ばあやお水」

とか、寝ぼけているのかなんなのか王子が水筒を持ってテントの中に入りしばらくすると三皇女は飛び出してくる。

私は何なのかわからず見ていると私を見つけた3人はパジャマのままで私を囲うと、

「何で王子に水を持ってこさせたり起こしたりさせるの」そう言いながら私を蹴ったり叩いたりと八つ当たりし始め、私はひたすら

「ごめんなさい、ごめんなさい」

そう繰り返していると、

「そんな格好だと風邪を引くよ君達」

そう王子が助け船を出してくれ慌ててかわいい悲鳴をあげながらテントへと戻っていった。


王子が、

「ごめんよ、下の者ならあさの手助けは良いのだろうが私だとまずいらしい」

そう苦笑いをしながら横に座り鍋のスープをまぜる。

それからたっぷり一時間以上かけてもでてこず、テントの中から私に手招きをしてくる。

私は中を遠慮がちにのぞくと襟を捕まれ中へと引っ張られた。

「私達に直接触れない、言われたことをする。ばあやや侍女がいないから仕方がないお前しかいないのよ下僕が」

そう言いながら金髪を振り乱し胸のリボンを結べと言わんばかりにペッタンこなのをつきだす。

私は無言で結ぶが気にくわないのか何度も駄目だしされ、何回繰り返したわからないが

「まあ仕方がないわね、ほんとにセンスの欠片もないんだから。」

と後ろを向いて髪をとかしてまとめろと言われ泣きそうになりながら私は渡されたブラシでちょこちょこ髪をとかしていき、3人とも終わったのは昼過ぎで疲労困憊になりながらテントを出るとそのまま倒れた。


王子に起こされ水をもらい

「すいません、すいません」

そう言いながら私は水をのみようやく一息ついた。

午後からは昨日のウサギを狩るため森へ入り最初の入り口以外を探すと一番近くの穴以外は石で塞いでいく。

王子たちが待っている穴には罠を仕掛けると、穴の横で焚き火をしながら穴に火のついた枝を入れて土をかけて穴を開けると煙を出すようにする。

しばらくすると煙が充満してきて石で塞いだところからも煙が上がりまだかなとのぞこうとすると飛び出した。


沢山飛び出してくるかと期待したが一匹だけであり罠にかかり足を罠にひっかけ泣き叫ぶ。

王子達はその叫びに動じるかと思ったが気にするわけでもなく見つめており、

「さっさと仕留めて夕飯にしましょう」

そう言いながら私に指示をする。

私はウサギを後ろから捕まえるととどめをさし木につるして血抜きをした。


私は叫ぶかと思ったがこんなのは上流階級で離れているのかと思いつつその他の食材を探して森へ入り罠を見回ったがやはり動物がかかっておらず私は前日と同じように薬草と桃がなっていたので木に登り5個取るとテントへと戻った。


獲物が無いのに文句を言われたが桃を持ってるとわかると喜び、私はそれぞれに渡すと、

「私にこれをどうやって食べろと言うの、少しは気が利くと思ったけど本当に使えないわね。」

そう言われ慌てて回収すると小川にひたして冷やすことにしてウサギを解体して夕食の準備を始める。

香草があったので肉の間にはさんで携帯用のフライパンで焼き始めいいにおいがしてきて皆笑顔が戻り、ようやく落ち着いたと言う気がした。

夕食後は桃を切って渡すと王子の感謝以外は気にせず私の分まで食べられてしまうと言う落ちがつき綺麗に食べられたお皿を洗うと就寝の時間になり私がまず寝ずの番にたち薪をくべる。


私は今まで違和感が何となくあったのだけれども、動物の鳴き声や足跡がなくウサギは大きい巣穴なのに一匹しか取れない状況。

気のせいなのか先生と言うか学校が結界みたいなのをはってなのかあのレッドベアみたいなのがと心配しながら刀を引寄せ焚き火を見つめる。

そうしてようやく交代の時間になり王子を起こして私は刀を抱いたまま寝に入った。


いきなり揺り起こされる。目をさますと王子がかなり焦りながら耳に手をやり私も聞き耳をたてると悲鳴かと思われる音が聞こえてきた。

私は王子に三皇女を起こすように伝えると革の鎧をつけて刀を背負うと外に出る。

先程の悲鳴は途切れ静寂は広がったが危険が去ったとは違うので焚き火に薪を放り込み火の勢いを増す。

ようやく起きたのか短い間嬉しい悲鳴と王子の「ちょっと」と言いながら慌てているのが外からでもわかる。

そうしているとまた悲鳴が上がる。


私は慌ててテントの中に「非常事態です装備して出てきて、襲われています。」

そう言うと王子が大きな声で、

「起きないか友人達が次々と命を奪われているんだ。」

そう言いながら外に出てくる。

私はその間も悲鳴を聞き続けるしかなく、それも移動しているらしく次々と悲鳴が闇のなか聞こえる。


私は撤収の準備を始めテントからなかなか出てこない三皇女に私はテントを支える柱と紐をナイフで切ると、テントの中から大きな声で怒りが聞こえ失敗したと思いながら暗闇を注視していると何かこちらに走ってくる。

私は焚き火の中の薪をひろい投げるとそれは闇へとまた飲み込まれ、私は王子に三皇女を装備は良いのでとにかく集合場所の湖へ移動することを言い、かなり遠くまで来てしまったのを悔やみながら王子が急き立てているのが聞こえた。


文句を言いたげな少女達は私の緊張して尋常じゃない状態に口をつぐみ、私は最低限の装備をと寝間着のままでいる皇女達を革の鎧を着けていき水筒と簡単な食料を下げると私が先頭で三皇女そして王子がしんがりになり移動を開始する。


小川を下っている間も悲鳴が聞こえその度に私は止まり方向を確認するとまた移動を繰り返す。まだ月は東へ沈むには時間があり日の出もまだまだ先と言うことがわかり焦りが増していく。

ようやく湖畔に出ると集合場所なのか大きな焚き火が焚かれており三皇女が走り出そうとするのを押し止める。


文句を言いたそうなのを口に人差し指を当てて静かにさせる。

「なによ」

金髪を振り乱しながらそう言ったので焚き火を指差し、

「動いている影がない」

そう言うと動く影を探しているようだが見つけられないので叫び始めたのを手で口を押さえる。ヒステリーなのか伝染していき私は両手で王子は片手で皇女の口を塞ぎ何とか押さえるが終わりそうにない。

私は意を決して、

「貴女方は生きられる。私が倒す。かならず。」

そう何の保証もないが一つずつ句切りながら伝えるとようやく叫び声が泣き声に変わる。


私は手を少し躊躇しながら首に回し王子も引寄せると呟くように母親がよく歌ってくれた子守唄を歌い始め、母親の顔を思い出しながら緊張がとれ寝息をたて始めた仲間に別れを告げゆっくりと焚き火へと向かう。


近づいていくと何十人なのか同級生だった間を通り抜け焚き火の前に立つ。

ゆっくりと振り返ると森から小山のような黒い物が出てきた。

私は背中の刀を抜き、型の練習をしておりスムーズになったが重さはいかんともしがたいがこの場合は安心感を与え肩に担ぐと足を大きく開き腰を沈める。

それはゆっくりと近づいてきており徐々に明かりに照らされ血まみれの全身が現れる。


身長は多分4mくらい白い地肌に粗末な革の鎧を着ており片手に私よりも大きい大斧を持っており顔は一つ目、少し笑ったような表情を見せながら徐々に駆け出してくる。

私も走り始め大斧が振り上げられるのを見ながら肩にかついだ刀の小指に力を入れ、降り下ろされ始めたそれをさらに走り自分の頭すれすれに打ち下ろされた大斧が地面にめり込む音がして泣きそうになりながら巨大な足元を通りすぎ、その瞬間袈裟懸けに斜めに上から下に降り下ろし私の刀は革のすね当てごとバターを切るように切断して勢い余って転がってしまう。


早く起きないと大斧が落ちてくると思いながら起きると焚き火の前で方膝をついており思った以上に深傷を追わせていた。

ゆっくりと立ち上がり足を引きずりながらこちらを睨んでおり私は近づきたいがとてもじゃないけど近寄れない。

私は森に入っていくと一つ目も追って来ており、森ではうまく動けないことを期待したが大斧でなぎ倒しながら追ってくる。


私は大きな木の根元に隠れるとやり過ごしながら後ろからもう一方の踵を狙い切りつけ切断する。

その瞬間丸太に殴られたのか吹き飛ばされかなり転がっていき息が出来ずあえぐ、私はようやく息継ぎをしてきしんでいる体を起こしながら一つ目を見ると、こちらへ膝をついた状態で私を探しながら大斧で木を打ち倒しながら来ていた。


走って逃げたいが骨がおれたのか胸が痛くて動くのも苦痛で、何故かお祖父さんの夢を見始める。

それは母親に抱かれた私に、これが最初で最後の凰牙でありお前に託すと言いながら私が今もっている刀を持って立ち上がるとミスリル製と思われる白く光っているプレートメイルの前に立つ。


ゆっくりとした呼吸の中いつ動いたかもわからないほどのタイミングで刀が頭の上にあがると上段のかまえとなる。

空気はピンとはりつめお祖父さんの気が刀に流れ込んでいくのが見ていてもわかりそのまま刀を降り下ろす。

プレートメイルまでは距離があり普通は届かないはずだが降り下ろされる刀の先から光の線が延びているようで目の前の鎧に吸い込まれ降り下ろされると消えてしまう。

ゆっくりとプレートメイルは真ん中から別れミスリル製とは思えないほどで左右に分離して別れ倒れた。


その瞬間に現実に戻され私を見つけた一つ目は私に向かって自由にならない足を引きづりながら進んでくる。

私は中段に刀をかまえゆっくりと息を吐きながら刀を上段に持っていきそこにへその下辺りから沸き上がる力を胸へ肩へ腕へそして頭の上の刀へと送り込む。

しかしお祖父さんほどうまく送り込めず気が体から逃げていく気がする。

それでも私は意識を集中して気を送り込む。

目の前に迫り笑いながら大斧を振り上げ、私は刀を降り下ろしながら気を真っ直ぐ放出した。


刀を止めきれず地面に食い込ませ止まると一つ目の目が真ん中から二つに別れ左右に離れていく。

そうしながら私は闇の奥底に引きずり込まれていくように意識がなくなっていくのを感じた。


私の意識は深いとても深い闇のそこにいるような感覚であり体を動かそうにも動かせずもがいてみたがかわらず、多分意識は戻っていると思うが感覚はなく動かないそんな状況であり、何をしても無駄なのかと思いながら意識が何度も消えていった。


ある時懐かしい母親の匂いがしてきており見えないが涙が溢れる感覚がわかりいきなりの眩しさにまぶたをしっかり閉じて何度か緩めながらようやく視界が開ける。

目の前には涙を流して私を見つめている母親がおり、私はしゃべろうとしたが声はそして口さえも動かず涙だけが流れておりなおかつ母親の声も聞こえてこず、私はまた吸い込まれるように意識が消えていき深い闇に沈んでいった。


それから耳が聞こえ、口が動き、声が出て、右の指先が動き、左の指先と徐々に回復していき布団から起き上がれるようになるまで1年以上もかかりあの時から1年半も経過していた。

当然留年しており復学も出来ないわけではなかったがハンス先生や同級生の半数を失った事は私に戻ると言う気力を無くさせ退学届けを出してしまった。


唯一幸いなのは王子も三皇女も無事でありそれだけが私に心の安定を持たせてくれる。

こうしてゆっくりとリハビリがてら刀を杖がわりに歩き体の調子を取り戻していく。

そんなことをしながら慰労金が学園と王宮からでていたため生活には困ることはなくさらに半年してようやく自由に体を動かせるようになったある日家に一人の老人が訪ねてきた。


老人の名はギルと言い、お前のお祖父さんとは兄弟子でありお前のことを以前頼まれており9つになったときに会いに来るように言われ来たと。

私はお辞儀をすると中へと入ってもらい椅子をすすめお茶を入れた。

ギルは人里離れたところに住んでおり20年ぶりに里に降りてきたと言い、お祖父さんからも丁度9年前私が生まれたときに手紙をもらい頼まれたと手紙を見せてくれる。

私を見て毎日の型の練習をし続けていないようだがとようやく以前と同じくらいに回復した私の体を見て不機嫌そうに言うので、私はこの二年間体が麻痺してしまいようやくここまで回復したことを伝えると私にこちらへ来て立つようい言われ従う。

私の体の所々に手をおきながらため息をつくと何故こうなったかと言われ一つ目との戦いを話すと、

「無知で無茶をしすぎる。」

そう言いながら私にゆっくりと諭し始める。

「お前さんが使ったのは気であり、何物でも切り破壊するほどの力があり当然きちっと扱えなければ生命をも使い果たし衰弱死することになる。お前さんが経験したとおり体のすべての流れが立ちきられてしまい死ぬしかなかったが、お前の母親は弟弟子から聞いていたのか対処をそれで生き延びられたと言うことは奇跡だ」

そう言われ母親の献身的な看病に感謝せずにいられず頷いた。

「お前にはこれからその気を操る修練を行い二度と同じようなことを行わないようにする。ただしこれは一子総伝であり本来はお前のお祖父さんが息子に伝えそしてそれを受け継ぐべきなのだろうが、不幸にも後継者にそれをできる能力はなく私が改めてお前に教えることになる。」

そう言われもう一度頷く。

「先ずは言われたが基礎訓練と型を行い体の基礎を作り直せ、幸いやって来た下地はあるだろうから何とかなろう。」

そう言いながら私の二の腕を掴んだ。


その後母親に紹介をして1階のひと部屋をギルのために掃除をして翌日から基礎訓練と型の反復そして足を組んでの瞑想で気のコントロールを学び、時には棒で叩かれ青あざを作り母親特製の湿布薬をつけて過ごす。


それには休みがあるわけではなく毎日同じことを繰り返し、生活は慰労金があるので派手な生活をしなければ何とかなった。

そうして3年がたち私も12才になり気のコントロールのお陰か体は同年代よりも大きくなり170cmを越えるほどになり、刀も腰に下げられるようになると街中ではとても教えられるようにはいかないのでギルは自分が住んでいた場所に向かうことを言い、私は母親にその事を伝えると旅の支度を始める。


母親は成長した姿を楽しみにしているからと色々な薬草の入った小袋を沢山用意してくれ私はリュックにしまっていった。


その他にギルドに顔を久しぶりに出してみようと思い行ってみると知らない顔ばかりになっておりどうやらあの事件のときに周囲を警戒していたが一つ目の侵入をゆるしてしまい上流階級の子弟を沢山殺されてしまった責任をとり地方へと飛ばされたりしたようだった。


私はカードを渡すとGがEになっておりどうやら一つ目を倒したことによるものらしく褒賞金である金貨10枚も貰えてしまい嬉しさでたまらなかった。

私はその足で防具屋に向かい今の自分にあうハードレザーアーマーを購入して前に特注で作ってもらったのより数段も下だが久しぶりに身につける感触に嬉しく思いながら家へと戻った。


母親に別れと褒賞金の金貨を3枚渡すとギルと共に出発した。

城門前の広場で乗り合い馬車にのりこみ、見送りがあるわけでもないがここで暮らした時の事を思い出しながら出発する。

馬車は野外活動をしたときの場所を通りすぎ、さらに遠くへと進む。

何度か乗り換えると小さな小さな村に到着して農作業をしている村人を見ながら山へと向かっていく。

普段から必要なこと以外はなさない師匠のギルはこの土地がどんな場所なのかも必要ないのか言わず歩いていき渓流沿いをあがって行くと滝がありその横にお世辞にもきれいとは言いがたい小屋に到着する。


師匠は家を一巡すると薪をひろいにいくように言われ、私は簡単な罠を持って背負子を背負うと森の中へ入る。

刀は何時でも腰に下げるように言われており、腰に手をやると気持ちが安心して森の中を進め、薪を拾いながら獣道を見つけては何の足跡と確認して罠を設置する。

二三日は大丈夫位の背の高さを越えるほどの薪を担いで戻ると小屋の裏には冬用の薪が半分ほど積まれており切り出された木と斧があり、師匠は明日までに薪を積み上げておくようにと言われる。


私は斧を振り上げると長い木を何本かにわけ後は縦に分けて割っていき積み上げていく、変に不馴れなので力が入り手のひらにまめができてしまいため息をつきながらまだまだ一番上間である空間を見て朝からしないと終わらないかなと思って中へ入った。


師匠が食事の準備をしてくれておりジャガイモと何かの葉っぱなどが入ったスープで空腹のため三杯おかわりしてしまい気がついて顔が赤くなる。

夕食後はお腹一杯だが足を組んで気のコントロールの練習をする。お腹の気を指先や足先そして頭と移動させたりして、移動させる箇所で気を開放して暖めたりせずにそのまま気を止めておいたりを繰り返して過ごした。


翌朝は早くに目をさまして罠があったところまで軽く走るとウサギが2匹罠にそれぞれがかかっており血抜きをしながら小屋へと戻った。

軒先に吊るしていると朝食が出来たのか良い匂いがただよいお腹ながっている私はスープがおかれ昨日よりも具材が入っているのに嬉しくなりながら平らげる。


お腹がふくれると昨日の続きの薪割りを始めその日は夕方までかかりようやく終わらせた。

そうして翌日から指導がはじまり街中では練習できない気を爆発させて放出する方法や、気を刀から放出して飛ばすなど色々な技の名前を教わりながら過ごした。

時々私をつれて麓の村で食料を買い付けして背負子に山ほどのせられ、師匠は身軽に沢を登っていく。

季節は冬になると雪は早々降らないが、桶にはった水が凍りついており寒さを感じる。


そうして追加させられたのが1日走るただひたすら目の前の山を一周してくるように言われ、最初は1日近くかかり何でこんなことをさせるんだと思いつつ続けていると師匠から、

「物事を考えろ何でこんなことをさせているか。」

そう言いながらくたくたで小屋の前で転がっている私に言うと中へ入ってしまう。


私は気を使ってなのだろうけどいくつか試してみて逆に気を使いすぎて途中で倒れてしまったりしていると、関節や筋肉に気を通してやるとある条件では持久力が上がり、ある条件では筋力が上がることがわかりそれからは半日かからずに一周できるようになり使う量もコントロールして疲れを少なくしていく。


そんなことをしていると新しいことだと手刀で気をコントロールして表面で爆発させたり気を放出して切断を訓練する。

面白いように切れて薪を作るにも十分事足りてしまう。

私は師匠に、

「これなら刀も要らないのではないでしょうか」

そう言うと、

「刀と手刀では精度も破壊力も違う、そして刀でも問題は出てくる」

そう言いながら土間に立て掛けてあった刀を持つと外へ出た。


大きな岩の前で止まると刀を渡してきたので抜いてみる。師匠は、

「数打ちの量産品の粗悪な刀だ。それでこれを切ってみろ」

そう言われ気を送りながら何度も試していると「ピキン」と言う音がして刀はヒビが入り砕けてしまう。

「お前が横に下げているカネミツは良いが数打ちは大量に気を流せば1発でそうなる。」

そう言いながら私から砕けた刀を受けとると戻っていってしまった。

翌日からは自分の刀で行ったが、破壊の手前の目安になる刀身に素が入るとしばらく置いといて抜けたら使う。


そんなことで同じ事を何度も繰り返し過ごした。

何度目かの冬、師匠のギルは風邪をこじらせ呆気なく亡くなってしまい、私は呆然としながら滝のすぐ近くに埋め墓石を運と冥福を祈り麓の村まで出ることにした。

こっちにくる時に購入したハードレザーアーマーは私の体にはあわず、調整機能を使ってもかなりきつい。

その他は特に必要なものはなく水筒などを腰に下げ最低限の荷物をザックにいれ背負うと渓谷を下り村へとでる。

村長に乗り合い馬車のことを聞くと2週間に一度で本来は昨日到着予定だが到着しておらず心配している。

私は村長の家に泊めさせてもらうことになり馬車がくるのを待つことにした。

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