ミリアにマリー
副官のマージンが合図を送る。
その向こうには領地を奪われた旧貴族が集結しており、祖国解放という御旗をたてて兵を集めている。
古い館に500程が集結して盟約を結び気勢をあげており、当然ながら皇国にも察知され周囲を包囲していた。
あれから半年、私は準騎士の位をいただき鎖かたびらを与えられようやくノルンとリーアにも再開できた。消息を探すと郊外に子供二人だけで住んでいると聞いて訪ねると洞窟に住んでいる二人を見つけることができ、ノルンは泣くのを我慢しリーアは泣きながら私の胸に飛び込んできた。
二人と白虎ミルそして軍馬の松風を連れ城内に家を借りた早々に出撃を命令された。
「奴ら気楽なものだ領地を取り返してもいないのにもう祝宴か、あきれるばかりだな」
マージンが吐き捨てるように言いながら私に斥候を命じる。
見張りもいるが酒を飲んでいるのか注意散漫で建物のすぐ横に来ても見つかる様子はない、
「私は反対だ、こんなずさんな計画で成功するわけ無いではないか」
聞き覚えのある声が聞こえてくる。
「奴らは浮かれておりますし、本国との連絡もトールとその子龍が国境を警戒しているらしく援軍もままならないと聞きます」
「それは確実なのか」
「奴らがそう言っているのを何人も聞いております」
「聞くのと見るのでは違う、確認をせずに事を起こすなど成功するとは思えん」
そんなことを話していると部屋から出ていく音がしたので部屋をのぞくと一人だけ残っていた。
コンコン、おもむろに私は窓をノックすると、その人物は窓に近づき開けると私を見て驚いた。
「ワーレンお久しぶりです」
「アポロニアなんで君が、そうかすでに知られてしまったということか」
慌てるワーレンに私は口の前に指をたてて静かにというジェスチャーをする。
「すでに包囲され蟻の出る隙間さえないです、しかしなぜここにいるんですか」
私が聞くとどうやら旧臣が幽閉された塔から助けて連れてきたと説明を受け怒りが込み上げてくる。
トール征伐も皇国から誘い出された罠であり今回も反乱分子と元国王の排除を目的とした行動であり、その旧臣も金で雇われたのだろうと言う単純なことになぜ気がつかない人柄だけは良いこの友人をにらみそしてため息をつくと、
「友人として親切にしていただき感謝の言葉もありません、お返しと言ってはなんですが貴方だけでも逃げられるようにします」
そう言ったもののワーレンは家臣や民を見捨ててはいけないと言うのを聞いて怒りと共に、
「貴方が生きていれば余計に人の命が奪われますし、そもそもあなたの国はこの地上の何処にも無いのを自覚してください、お願いします」
怒りと脅迫で納得させ部屋の外に連れ出して納屋に隠した。
「遅かったな」
副官のマージンが待っており私は仇敵である元国王の姿を見て怒りを押さえるのに時間がかかったと詫びると直ぐに行動を開始した。
聖騎士団が動き始め包囲を狭める。しかし相手は気がつかず至近まで近付いて突入をした。
「鳳凰圧撃斬」
私はワーレンがいた部屋に向け圧縮した気を全力で叩き込む、持っているのは支給された粗悪なロングソードであり気を流し込んで叩きつけた瞬間に崩壊して手の中に何も残らなかったが部屋の中も見事に破壊され調度品も跡形もなく破壊される。
旧貴族は大混乱で次々と首をはねられ短期間に鎮圧させられ、その仲でも手引きをした貴族も主君を裏切ったと言うので驚きの表情のまま死体となった。
「気が済んだか、どうやら元国王の亡骸が消し飛ぶほどだ」
非難もあるが私の怨みを知ったのでマージンはそれ以上何も言わず後固唾けを指示していってしまった。
翌日、死体を近くの農民に命令して穴を掘らせると次々と投げ入れていき夕方にはようやく終わらせ解散させた。
騎士団がいなくなり農民がくる前に大貴族だった者の懐を探り財布を回収していく、
「これはお前たちの主の逃亡の資金だからな、家臣として本望だろう」
物言わぬ者に言いながら呆れるほどの金貨に怒りを覚えた。
夜になるのを待ちワーレンを連れ出す。
「国をどうにかしようと思わない事、腐敗で国としての命脈が尽きたと考え国外に去って欲しい」
責任感もあるワーレンは難色を示すがその行動がかえって民にとっては迷惑なんだと私見なのだが言うと涙を流して謝罪されてしまった。
ようやくひと安心と思ったのだがワーレンはもう一つ問題をおこす、
「何をどうしたらいいのか、すまないキャンプもあれ以来したことがなくて」
立ちくらみを起こしそうな現実に謝罪するワーレンをどうするか悩み以前ノルンとリーアが住んでいた洞窟へ連れていき外に出ないようにと伝えて戻った。
食料などを持っていかなければならないのだが準騎士としての仕事が山積みであり、されとてワーレンが食料を調達できるとは思えず悩んでいるとノルンが、
「一人で悩まないでよ、おれだって兄貴がいないときに頑張ったんだから」
胸をはるノルンに感謝をしつつ頼むしかないようだった。
「友人の所に食料を持っていけばいいんだね」
軽く言うノルンに誰が見ているかわからないから多量に待ちから持ち出さず、罠にかかった獲物を半分食料として渡すだけにする事を念には念を入れて伝え頼むことになった。
翌日、何時ものように2日間の日勤と夜勤を行うため出勤する。
今回の件でワーレンがいた場所を私が破壊したので居たという裏付けをとり遺体は出てこず死亡した報告書を書き上げて上に報告した。
小隊長からも剣技について聞かれたが怒りに我を忘れてとっさに出てしまったのであまりよく覚えてないと押し通してしまう、
「ならそれが出るまで訓練だ」
そう言われて広場に連れていかれ剣と盾をお互い構えた。
小隊長とは二度目であり盾の扱いにもなれてきておりどれだけ食い下がれるかと思いながら剣を突き出す。
小隊長は盾でそれを上に跳ね上げカウンターで突き刺してくるので体ごと盾を相手に押し出し勢いではねのけると体当たりをする。
しかし小隊長は軽く赤い髪をなびかせながら後ろへそのまま飛び着地と同時にこちらへ飛び込んできて下から切り上げてきた。
徐々に体が暖まりお互いペースを上げる。
半年前なら気を体に送り込まなければついていけなかったのだが、その間に逆に体に気で負荷をかけて過ごしていたので問題なく戦うことができた次の瞬間、
「我に力を」
そう呟く声が聞こえた瞬間吹き飛ばされた。
筋肉が倍の太さになり剣速もかろうじて見えるほどに上がり盾で防いでいるが盾が悲鳴を上げながら削られ亀裂が入る。
私も気を流して体を少しだけ強化して押しきろうと赤毛を振り乱す小隊長をわざとだがギリギリで防ぎきり、加護が消えたところで副官が止めた。
「小隊長についてこれるとはな」
副官は驚きを隠せず小隊長は大きく息をはくと行ってしまった。
どうやら神から受けた加護と言うことでその力だけではないのだがいまの地位に登り詰めており、順調にいけば来年中隊の副官へと昇進すると副官が話していた。
一緒に準騎士へ昇格したオルレアンは驚きながら珍しくほめてくれ、何処かで聞いたのか鳳凰の技について聞いてきたので庶子で習ったことがないと言うと残念そうにため息を付き、
「皇国は加護だが我が国は剣技、そして近衛だけに伝わった鳳凰だけどトールに殲滅されて絶えたと言うのを聞いたが」
「私も一度見たことがある。あれはすごい下位の技というのも見てもすごいがそれ以上は師範代、そして最高位は一子相伝と聞いたが残念であるがお前があれを使えるとはな」
中位の技だが下位と言い驚かれ手解きをと言われたが、
「私もしょしで正式に習ったわけでもなく、以前見よう見まねで使い1年近く体が動けなくなりました」
正直に言うと任務がなければ試してみたかったのだがあきらめようとマージンが言ってくれほっとなでおろした。
ようやく自宅に戻り休暇でゆっくりする暇もなくノルンとリーアと共にワーレンの元へ向かう、「休みなのにせいがでるな」
門番に挨拶しながら森へと向かう、久しぶりに松風に3人で進むとワーレンがいるはずの洞窟の方向で声がする。
茂みに入り馬を降りて向かうとワーレンの他になんと赤い髪のマルリレスがおり驚かされながら一人で茂みからでると、
「マルリレス知っていたんだね」
私が声をかけても驚きもせず赤い髪をなびかせながらふりかえり嬉しそうに頷く、私の休みを知っていて待っていたと言うことを話しワーレンに約束をと言って行ってしまった。
「驚いたよマルリレスがいきなり来て、引き換えに王家の秘密について聞かれたときにちょうど来たので行ってしまったんだよ」
そうなんだ、と言うよりここを知られてしまって兵を送り込まれると言うわけでもないのか困惑してしまう、
「それならワーレンを捕らえればなんだけど、その気無いみたいだけど」
ワーレンも同意して、
「何れにしてもここを早く引き払った方が良いのだけれども」
そう言われたがワーレンが一人で暮らして行けるとは思えずワーレンも同意する。
「少し離れているけど人が来ない場所がある。子供の頃なら行けたけどあの穴小さいし」
そんなことを考えながらたいしてない荷物をまとめるとあの滝の裏にある台地に向かうことにした。
「きつい、これはきついな」
ワーレンも悲鳴を上げたくなるほどの穴を抜けると懐かしい景色が広がる。
誰の手も相変わらず入ってなさそうな場所にリーアは走りだし珍しい薬草を見つけては喜び採取していく、
「人は入ってこないんだけど何がいるかわからないから」
テントでも買ってくれば良かったと思いながらノルンが探索いってくると行ってしまい、私とワーレンは寝る場所を確保するため枝を切り簡単な寝床を作った。
「沢山獲物がいるねここ」
ノルンが嬉しそうにウサギなどを持ってきて、リーアも薬草で袋を満たしている。
ここなら見つからないと思うが、しかし問題は危険すぎると言うことでノルンがワーレンと過ごすことになりリーアも1度戻って必要な物をと言い私と戻ることにした。
「何から何まですまない、王とは言われても何も出来なかった」
落胆するワーレンに子供の頃と何ら変わってないと慰めたつもりだが更に落ち込ませるとノルンが、
「任せておけよワーレンのにいちゃん、俺が教えるからよ」
前で腕を組んでドヤ顔しているノルンにワーレンは嬉しそうによろしくお願いしますと言って握手をするのを見届け私とリーアは街へと戻った。
その日のうちに雑貨屋でリーアがテントなど必要な物を買い松風に積むと滝まで送り届け夜に騎士団のベットに転がり込んだ。
数日後マルリレスが小隊長の装備を行っていた私の元へ無言で立つ、他の小隊の同僚はマルリレスの顔を見て察したのか二人にしてくれた。
「ワーレンは何処にかくまったの」
予想はしていたとはいえストレートな言い方に思わず難しい顔をする。
「安全なところです」
マルリレスは少し考え私にワーレンをどうこうするつもりはない、ただ王城にあるいくつかの秘密について聞きたいだけだと、それでも頑固に首を縦にふらない私に準騎士の位を剥奪と騎士団から放逐する事を言われ呆然としてしまう。
「これでしがらみから解放されるから面倒見れるでしょ」
そう言うと行ってしまいマージンに、
「何したか知らないがファイヤーエンブレムのマリーを怒らせて放逐ですむとはラッキーだな」
同情の顔と何ゃってんだかと言う顔で私の装備を受け取り餞別だと金貨を一枚指で弾き行ってしまったんだ。
「見張られてるよな」
誰もいない自宅に戻りたいしてない日用品を処分して身軽になる。しかし動くことも出来ずに家にこもって数日突然寝ていると水をかけられた。
「じれったいわね、早くなさい」
あわてて起きるとそこには金髪のミロネスがどや顔で立っており、
「出掛けるわよ、1分で済ませなさい」
何時ものように理不尽な物言いに逆らうすべも知らずに服を着替えリュックと兼光を持つと外に出た。
「乗るの早く」
馬を連れてきておりミロネスを馬に押し上げようとするとビンタを食らい鞍を見たので馬に乗り引き上げた。
「何処に行きますか」
「あそこしかないでしょさっさと向かって」
美しいが性格のきつさに苦笑いするしかなく正門へと馬を進める。
街の人々は面白い組み合わせを見ておりミロネスは気にすることもなく正門を出た。
街道にでてしばらく進むと馬を止めた。
「私がワーレン様をどうにかしようって疑っているの」
怒ってます美しい顔でにらまれながらも立場でそうせざるおえないのではと言うと、
「大丈夫、私辞めたから」
言った意味が理解できずにミロネスの顔をまじまじと見てしまう。
「鈍いわね、もう皇女ではなくただの冒険者Aよ」
何がAなのか聞きたいが怒りに火を注ぐと思い馬を進めるしかなく滝へと向かった。
「マリーはもうついてるようね」
滝の前には松風の他に馬が3頭おり一気に緊張すると、ミロネスは馬を降りるとなぜ知ってるのだと言いたい私をおいて滝の裏へと入っていった。
「押して、こんな狭いところ何でよ」
ミロネスのしっかりした腰回りが細い穴の途中に引っ掛かり騒ぎになる。しかしおしり以外何処押せと言うのだろうか、押せば間違いなくビンタが飛んでくるはずであり一生言われかねないが騒ぎ怒りを増すミロネスにもういいやと投げやりになりながら押して通り抜け台地へとでた。
「おそかったわね」
予想したとおりマリー(マルリレス)がワーレンと待っており同じく引っ掛かりノルンとリーアに引っ張り上げられたらしい、
「用心深いとは思ってたけど全く動かないとは思わなかったわ」
マリーが呆れてこちらを見ておりワーレンが、
「私の事を心配して動くに動けなかったんだよ」
そうとりなしてようやく納得してくれたらしい、マリーも皇女を辞めてきて冒険者になると言っておりミリア(ミロネス)共々再度宣言してくれた。
「ちゃんと冒険者のカードもほら」
ミリアはどや顔で見せてくれマリーも同じく見せてくれた。
「そこのおちびちゃんたちも生意気に持ってるみたいだし」
「ちびじゃねえ何度言えばわかるんだよ赤毛のねえちゃん、ノルンだ」
「ねえちゃんじゃないマリー様と呼びなさい良いわね」
「マリーねえちゃん」
お互い意地になってるがマリーは少しだけ笑うと私に、
「ワーレンが王と知られないで暮らせる場所へと移動するわよ、明日出発するのに準備をしておきなさい」
一方的に言われたのだが私もワーレンも服のままで旅をするには程遠い、とてもじゃないが手持ちの金貨数枚では心細いと思っているとミリアが革袋を投げて寄越し、
「弟(皇帝)の了解をえて宝物からかさばらないお金を持ってきたから」
重さから金貨百枚位かなと思いながら中を見て脱力感してしまいワーレンそのまま渡す、
「白金貨、それも太古の王国の」
「それなら価値もあるしかさばらないし良いでしょ」
見慣れてきたどや顔に私は、
「1枚で金貨1000枚の価値がある白金貨が日常で使えるわけないです」
「何でよお金なんだから使えるでしょ」
「お釣りで金貨数百枚、普通の白金貨9枚を準備できるお店なんてないですよ」
そう言うとミリアはほっぺを膨らませてすねてしまう、何れにしても買い物をと言うことになり私が何故かミリアと街へ買い物に行くことになり松風に二人で乗るととんぼ返りで街へと戻った。
「マドーヌが来たみたいね、王城へ向かって」
有無を言わさず城へと進まされ、この目立つ組み合わせに周囲の視線を感じながら黒髪のマドーヌと再開した。
「マリーとミリアをよろしく、何かあれば言って」
相変わらず事務的に簡潔に眼鏡をかけ新しい執政官となったマドーヌが私を一別だけして執務を続ける。
「お願いが、貴族区画にある高級の武具店への紹介状をお願いします」
そう言うとマドーヌが白紙の紙に書き込み便箋にいれて封をすると机の上においてまた仕事を続けた。ミリアがそれを取って私の袖を引っ張り廊下に出る。
「相変わらずの仕事人間よね、マリーとおしゃべりしてるとうるさい言われるし」
確かに井戸端会議とまではいかないだろうけど横でされたらだろうなと思いながら根本的なことを聞いてみた、
「馬鹿じゃないの、皇女辞めて冒険者になるって言ったでしょ」
「お付きの者もいないですし皇国からの支援も受けられませんし、ましてや命を奪われる可能性もあるんですよ」
そう言うとまたもやどや顔で、
「お付きなら目の前にいるでしょ、いつかみたいに守ってくれるんでしょ当然」
反論したいがその目で言われると頷くしかなくそのまま袖を引っ張られ小さい頃に1度来た武具屋へと向かった。
「ワーレンにはこれ、貴方にはこれで決まり」
ミリアは正装をした店員に次々と希望を伝え鎧を持ってこさせるが、
「冒険者向きじゃないのでごめんなさい」
「なんでよ、これならその辺の剣なんて弾くし前衛なら問題ないでしょ」
フルプレートの金属製の鎧、重量軽減のがついているとはいえ野外フィールドで活動するにはハードレザーの鎧が良いと説明すると少しだけすねながら店員に持ってこさせる。
目立ちにくい方が良いかと思わず言ってしまうほど原色の赤をワーレンにと言い色くらいはとミリアは譲らず私は抵抗する。
「あんなセンスもない素材の色をそのままなんて耐えられない、私たちがいるんだからこれ」
理不尽に決められ心のなかでワーレンに謝りながら自分の鎧は青で表面には再生する唯一鱗のないキャラミティドラゴンの革を使い、その下にはミスリルで編み込んだダメージを軽減する層と体に一番近い場所には高地で生息するロングスナイプと言うバッファローの上位種の毛を使っており値段はあの白金貨でお釣りは普通の白金貨6枚と金貨で前に好意で装備したあれよりも全然上らしい、
「ワーレンの剣もあれはふさわしくない」
そう言って武器の並べられている場所へと移動する。
「すごい」
説明を聞きながら思わず声が出る。ワーレンにも好みがあるのと思うがそこは高級店、元国王であるワーレンの事は知っておりいくつかの候補を出してきたのをミリアは一番高いのでと決めへっこませてくれる。
「あなたも早く選んじゃいなさい」
そう言われたが刀なんてあるのと思っていると並べられていく、さすがに数本しかなくミリアがこれしかないのと聞くともう1つ出してくる。
「それはおさわりになられない方がよろしいかと存じ上げます」
そのひと太刀だけが鍔に紐を厳重にくくりつけられ抜けないようになっており説明いわく呪われているのでは、解呪を行ったが全然だめで購入者が死亡して気味悪がった遺族が無料で返品してきたと言うことでミリアが、
「なら彼が使うから、鳳凰の使い手だしただで良いわよね」
どちらで反応したのか店員は初めて表情を動かし黙って手渡してくれた。
その後、自分とノルンに複合弓と矢を冒険の為に一人ずつナイフを購入して明日に準備をすると言うことで街へと戻り買い物を続ける。
「何でよ、これが良いじゃない、あれもだめこれはまずいって石頭」
ミリアに馬車屋の前に来て言われ、後何回言われるのかと思いながら6人用の軍で使用していた物を選び水の樽や幌を耐久性の有るものに変更、車も輪を鉄を巻いた頑丈なものに変えてもらい夕暮れの中をミリアが権力に物を言わせ軍馬を調達して私は食料等を詰め込み城を出発した。




