表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冽空の刹那  作者: 蒼原悠
5/13

【幕間 或る人の家の前】

「え?テレビ局さん?ヘェー、参ったなぁ……俺ぁそんなテレビなんかに出られるような顔じゃ────え?事故の事が聞きたかったの?なんだぁ、先に言ってよー。

ああ、俺だよ。第一発見者ってのは。通報したのも俺さね。

ありゃ凄かったなぁ。そこの居間で新聞読んでたらよ、いきなりドカーンってでっかい音がしてな。あ、ドカーンっつーよりガシャーンって感じだったかな。てっきり爆弾テロかと思って、俺、つっかけ引っかけて外に飛び出したのよ。

そしたらさぁ、凄いことになってんの。こんな大きいトラックが横倒しになってて、んで二人の人が倒れてるんだわ。俺、交通事故に出会したのはこれが初めてだけど、もう二度と見たくないもんだね……。え、なんでかって?

そりゃあんた……まずもって現場ってなぁ、血の海なんだよ。いや……誇張表現じゃなくてな。二人の人、その海の中に半分没したみたいに倒れてたんだよ…………。あの凄い臭いは、何とも例え難いね。……鉄工所と生ゴミの処分場を、足して二で割ったみたいだったって言えば、近いんかな。

それにな……、


あの二人……、…………笑ってたんだよ。

倒れてんのに、笑ってたんだよ…………。

それが逆に、怖くってねぇ………………」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ