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冽空の刹那  作者: 蒼原悠
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【幕間 冬の交叉点】


「……はい、先ほど現場に到着しました。既に現場検証を始めています。甲州街道については、駐在員を配置して片道相互通行を行わせています。はい、捜査に支障は出ていません。

現場は調布ヶ丘信号の交差点、北側の横断歩道付近です。事故車両は、一応まだそのままになっていす。撥ねたのは大型トレーラー一台、全面部大破の状態です。運転手の男性はつい今しがた救急車で病院に搬送されました。はい、被害者の後です。入院先は三鷹市の銀杏大学医学部附属病院だそうです。はい、大丈夫ですね。

撥ねられたのは通行人二名、十代後半と見られる男性と十代前半と見られる女性でした。両名ともまだ確定は出来ませんが、先ほど病院に搬送する直前の時点では呼吸も拍動もありませんでした。死亡する可能性が高いと思われます。

あ、それからですね。少々気になる点がありまして。

注意深く観察してみないと分からないんですが、二人とも後頭部に打撲痕があるみたいなんです。致命傷になるとは、考えにくいのですが。

それと…………、


は、はい。

それが、車に轢かれたにしては表情が穏やかなんです。はい、そうです。轢かれた後も少しの間、意識があったのかもしれません……。

それに…………………………、

二名は……お互いがお互いに寄り添うようにして倒れていました……。血痕から、這いよったような跡も見られます……。恐らく先ほどまで………………。


――はい、勝手な主観を述べてしまって申し訳ありません。捜査を続行します」





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