俺と変態と裏切り者のあいつ
初めての小説なので少し不安ですがどうぞお読みください。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
なぜこうなったのだろう。なぜ俺は逃げているのだろう。
真夏の暑い中俺は猛ダッシュで男たちから逃げている。
「くそ!! なんで追われなきゃいけねぇーんだよ!!」
こうなったのも全て、そう全てあいつのせいだ。
夏休みも半ば……そろそろ宿題をやらなきゃな、と思い始めたにもかかわらず俺、青田 信之は友人
の木下和一とゲーセンにいた。
和一は、一通りのゲームをやっていき飽きてきたのか毎回最後にやるゲームを指した。
「おい、あれやろうぜ」
和一が指したのは得意なクレーンゲームである。
「お前ホントに好きだな。でも取れるのか?ここ取れないで有名だぞ?」
「まかしぇんしゃい!! 俺様にかかれば簡単よ!!」
そういって1000円を両替してチャレンジした。
1時間後……
「おい。もうやめようぜ?何回挑戦してんだよ」
和一はこの難問のクレーンゲームにすでに1万5000円費やしていてもうお金がない。
「うるせぇー!! あと・・・あと少しなんだ」
「思うツボだぞ?」
そう言うと和一は勢いよくクレーンゲームを叩いた。
「そんなのわかってるよ!!でも・・・俺のプライドが許せないんだ!!」
「お前そこまでして・・・。わかった!!俺も手伝おう!!」
そう言って財布から五千円を取り出し両替機に向かった。
「お前!! へへ、やっぱりお前は最高の友達だ!!」
そう言って俺と和一はクレーンゲームに目を向けた。
20分後……
俺たちは完敗した。
俺たちの全財産を出しても取れなかった。
「くそ!! 俺たちの友情パワーでも取れないなんて」
「和一。俺たちはまだまだ未熟だった。そうだろ?」
「!!」
「また今度あるさ。それまでに力をつけておく。そうしたらきっと勝てるさ」
そう言って俺は立ち上がり和一に手を差し伸べた。
和一は俺の手を取り立ち上がった。
「そうだな。俺たちは裏切らない。だから今度も力を貸してくれるよな?」
「当然だろ!!」
和一はクレーンゲームに体を向けこう言った。
「待ってろ!! 今度はお前を絶対倒してやる!!」
そう言ってクレーンゲームを思いっきり、勢いよく、本気で叩いた。
するとクレーンゲームから警報が鳴り出した。
「こら!! 君たち何やってるんだ!!」
すると定員さんがすぐさま駆けつけてきた。
「おい!! ヤバいぞ。どうすんだ和い……ってあれ!?いない!!」
「じゃあな! あとの処理は頼んだ!!」
そう言って和一はすでにゲームセンターの出入口にいた。
「裏切らねぇーんじゃなかったのか!!」
「はて? 何のことやらわかりませんな」
和一の姿が見えなくなると後ろから肩を捕まえれた。
「君、ちょっと来てもらおうか?」
店長が鬼形相で顔でこっちを見ていた。
この時、自分でも驚くくらいの分析力が発揮された。
(くそ!この店長は見た目は50歳前後くらいか……。無駄な筋肉がない。かなり鍛えていると見える。
だが!!この人の顔は絶対に)
「あー! 女子高生のスカートが!!」
「なんだと!!!」
この人の顔は絶対に・・・エロい顔だ!!
「今だ!!」
「あ、こら君!! 待ちなさい!! せめてパンツの色を教えなさい!!」
そして現在に至る。奴らは、もとい定員と店長は俺をしつこく追い回す。
「いい加減へばれよ!!」
もうゲームセンターから数kmは走っている。
定員達はほとんどが脱落して2人残っているがその2人ももう限界の様だ。
ただ、店長だけは異常だった。疲れるどころか速さが増しているのだ。
「何があの人をあそこまで突き動かすんだ!! エロか! エロなのか!!」
そう思い後ろを振り返ると店長の姿が消えており代わりに化け物が参戦している!!
「な、なんだ。あの化け物!?」
化け物はドス黒いオ―ラに身を包まれていた。
あの化け物が通ると周りの女性が悲鳴を上げている。
「パンツゥウゥウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
『きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
ダメだ。周りの人にも被害がどうにかして止めないと。
「コラ! そこの・・・人? まぁいい、通報が来てね。ちょっと来なさい」
「パンツゥウゥウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
なんとお巡りさんがあの化け物をものともせず連れて行った。
「これで助かったのか?」
何だか釈然としない終わり方だったが。まぁ助かったしいいとするか。
そういい、自分の家に帰ることにした。
「あーあ、今日は大変な1日だったな。」
そう言っていると目の前に憎き友、和一が何もなかったかのようにケータイをいじりながら歩いて
いた。
(ふざけやがってぇ!! 許さん。許さんぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!)
和一に向かって走り出そうと足に力を入れた瞬間、肩を掴まれた。
背後から禍々しいオーラを感じ汗がダラダラと出てきた。
ぎこちなく後ろを振り向くとそこには、どす黒いオーラをまとった化け物がそこにいた。
「パンツゥウゥゥゥウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
その後の出来事は信之は覚えていないそうだ。
読んでくださりありがとうございます。
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人気があればいいなと思っています。