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異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー  作者: 白木夏


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第23話

私は二人にモンスターの奇襲に備えた警戒の仕方や、罠の発見方法について指導していく。


特に理依奈には後方支援だけでなく、接近戦に対応するための杖術も教えた。


「杖だって武器になるんだよ。こんな風にね」


私は軽やかに杖を振るって見せる。


「魔法だけに頼らず、こういう物理的な対応手段も持っておくといいわ」


理依奈は熱心に見つめ、


「なるほど~」


と感心していた。

罠への注意、モンスターへの警戒、モンスターを見つけた場合の戦闘、それらを行っていくうちに、彼らの集中力が途切れ始め、息遣いも荒くなっていた。


「そろそろ休憩しましょうか」


安全な場所を探しながら進むと、小部屋を発見した。

私は念のため探査魔法で小部屋の様子と周りを確認する。

罠は無くモンスターや他の人はいないようだった。


「ここでお昼にしましょう」


部屋に入るとまず水魔法を使って清潔な水を作り出し、二人の手を洗った。

続いて私自身の手も洗う、収納魔法から取り出したカーペット付き浮遊板を床に置く。

これは以前私が製作したもので、少し宙に浮いて地面の凹凸を気にせずに座れる優れもの。


「これって……魔道具ですか?」


颯斗が不思議そうに尋ねてきたので私は得意げに答えた。


「うん、私が昔ピクニックに行く時に作ったものよ」


その言葉に颯斗は頭を抱えるような反応を示したが、理依奈は尊敬の眼差しを向けている。


「まあ二人とも座って」


と促し、二人を座らせた。

続けて収納魔法からサンドイッチとおにぎりの入った入れ物を取り出し、お茶を用意する。


食事をしながら理依奈と颯斗は私の指導について話し始めた。


「麗奈さんの教え方、すごく分かりやすいですよね!」


「確かに、なんだか覚えやすい気がする」


私は笑顔で答える。


「それは良かった。実はね、私はスキルに『教え上手』というものを持っているのよ」


そして冗談交じりに付け加えた。


「だからうちの子達も皆高ランクになれたのかもしれないわね」


「そんなスキルもあるんですね~」


と理依奈。

颯斗も興味深そうに聞いた。


「だから教えられた事が吸収しやすい感じなんですね」


「そうかもね」


楽しく話をしながら食事を終え、午後の探索に向けて立ち上がった。


「さあ、もう少し進みましょうか」


午前の指導の成果もあってか一階の探索は順調に進み、二階へ続く階段の前に辿り着いた。

そこは先程よりもさらに多くの人々で賑わっていた。

休憩中の探索者たちが思い思いに過ごしている。

その中にはパーティーを組んで次の階層へ向かう準備をしている者もいれば、単独で休息している者もいた。


「ちょっと混雑してるね」


「はい、人がいっぱいです!」


私は二人と共に人波を抜け、階段を下り始めた。

地下二階部分に足を踏み入れると、一階ほどではないものの依然として人が多い。

しかし奥へ進むにつれて少しずつ人影が減っていく。


他の人達と離れるためさらに進み、周囲に他の探索者が見えなくなったところで理依奈が興奮気味に言った。


「あの、麗奈お姉ちゃんの本気の魔法が見てみたい!」


その言葉に思わず考え込む。


(どんな魔法を見せようか?派手すぎると問題になりそうだし)


そんな事を思いながら私は良さそうな魔法を考えるのだった。

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